仁義なき戦い　登場人物モデル一覧

仁義なき戦い

注……海渡組長は作中に登場しませんが、坂井の葬式のシーンで供物の花に添えられている名札に名前が記されています。脚本の段階では遠藤辰雄（現・遠藤太津朗）が演じることになっていましたが、『遠藤太津朗　日本個性派俳優列伝３』のフィルモグラフィーにも記載がありませんので、そもそも深作監督は海津組長出演シーンを撮影していないと思われます。

注２……松永については仁義なき戦いFAQで触れた通りです。

仁義なき戦い　広島死闘篇

仁義なき戦い　代理戦争

仁義なき戦い　頂上作戦

注……『仁義なき戦い　調査・取材録集成』では藤田のモデルは西友会若頭・沖広照義とされていますが、ネーミングやダイナマイト闘争を繰り広げるも味方陣営の凶弾に倒れるといった要素から見て、西友会と友好関係にあった岡組（村岡組のモデルになった岡組とは別組織。西の岡組）組員・藤井幸一がモデルだと考えられます。
　また沖広照義は沖山昭平という名前で作中に登場しています。

仁義なき戦い　完結篇

注……杉田佐吉のモデルは昭和39年10月に小原組組員により殺害された共政会参与・住吉辰三であり、このエピソード自体は共政会と打越会との手打ち以前のため『頂上作戦』ですでに用いられています（呉の小組長・吉倉周三として登場。岩男正隆が眼鏡をかけて演じています）。『完結篇』では本来第三次広島抗争の発端となった村上組と十一会（山口（英）組の後身）の対立を描かずにそれぞれをモデルとした大友組と早川組を友誼団体としているため、その代わりとして共政会幹部殺害事件の時間軸をシフトさせて映画冒頭に持ってきたものと思われます。

注２……いわゆる流川事件で逮捕されていることから、藤村勇吉のモデルは清水毅であると考えられます。彼が山田会長の義弟であるといったエピソードはプレイビルのＶシネマで見ることができます。

注３……望月という人物は名前が出るのみで劇中に登場しませんが、「若頭補佐の加賀亮助が、尾道神風会の望月と兄弟分になっとりますわい」との台詞から、加賀亮助のモデル・梶山慧の兄弟である尾道侠道会理事長・池田勉をモデルとした人物です。

注４……西成の隅田さんなる人物も名前のみ登場しますが、関西の反山口組系組織連合体「関西二十日会」の有力メンバーである大阪戦争で有名な大阪西成の松田組組長・樫忠義をモデルにしています。いわゆる西成事件は山田久らが西成の松田組へ挨拶へ赴くところを襲撃された事件です。

新仁義なき戦い

注……広島に接近を図ったせいで粛清される描写から難波のモデルは野間範男ですが、難波亡き後の跡目に青木が介入したために関と野崎が争う展開は小原組がモデルです。

最後の博徒

演劇版仁義なき戦い（劇団マールイ＆立動舎。1974年）

極道ひとり旅　続・仁義なき戦い

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