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重複しないランダムな数値を得る方法:Excel VBA入門

重複しないランダムな数値を得る方法:Excel VBA入門

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はじめに　　　Topへ

1から10の整数をランダムに並べたいと思います。
ワークシートで実行するならA1:A10に1～10を入力し、B列に=RAND()と入力します。
そして、B列を基準に並べ替えればよいと思います。
これをシートを使わないで、VBAで処理するにはどうすればよいのかというのを考えてみました。
SortedListクラスを利用する　と簡単なコードで処理することができます。（2012/5/18追加)
- ただし、.NET FrameworkのSortedListクラスを利用しますのでご注意ください。

コードの例

【コードの例A】乱数の小さい順に取り出してランダムに並べる

【前提条件】
- RND関数で重複する値は発生しない。ということを前提にしています。
  よって、運悪く同じ値が発生するとおかしな結果になることは了解してください。
【考え方】
- 配列Xに乱数を格納する
  配列Yに発生したい整数の値を格納する
  Xの値の小さいものから順番に取り出し、それと同じ位置にあるYの値を取り出す。
  ワークシート関数のSmallとMatchを利用しています。

Sub rnsuu01()
　　Dim i As Long
　　Dim x()
　　Dim y()
　　Dim d
　　'---開始値Ldと終了値Udを定数で指定
　　Const Ld = 1
　　Const Ud = 10
　　'----使用する配列を準備する
　　ReDim x(1 To Ud - Ld + 1)
　　ReDim y(1 To Ud - Ld + 1)
　　ReDim d(1 To Ud - Ld + 1, 1 To 1)
　　Randomize
　　　　'----乱数と値を配列にセットする
　　　　For i = 1 To Ud - Ld + 1
　　　　　　x(i) = Rnd()
　　　　　　y(i) = i + Ld - 1
　　　　Next i
　　　　'----値を取り出す
　　　　For i = 1 To Ud - Ld + 1
　　　　　　d(i, 1) = y(Application.Match(Application.Small(x, i), x, 0))
　　　　Next i
　　　　Range("B:B").ClearContents
　　　　Range("B1").Resize(UBound(d), 1) = d
End Sub

【実行結果】

【コードの例B】乱数をバブルソートで並べ替えてランダムに並べる

【考え方】
- 配列Xに乱数を格納する
  配列Yに発生したい整数の値を格納する。
  Xの値の小さいものから順に並べ替えると同時にそれと同じ位置にあるYの値も並べ替える。
- 並べ替えにはバブルソートを利用しています。上のコードよりも処理が早いと思います。
- こちらはRND関数で重複しても影響はないと思います。

Sub rnsuu02()
　Dim i As Long
　Dim j As Long
　Dim k As Long
　Dim temp As Single
　Dim temp2 As Long
　　'---開始値Ldと終了値Udを定数で指定
　　Const Ld = 1
　　Const Ud = 10
　　'----使用する配列を準備する
　　ReDim x(1 To Ud - Ld + 1) As Single
　　ReDim y(1 To Ud - Ld + 1, 1 To 1)
　　Randomize
　　'----乱数と値を配列にセットする
　　For i = 1 To Ud - Ld + 1
　　　　x(i) = Rnd
　　　　y(i, 1) = i + Ld - 1
　　Next i
　　'----バブルソートで並べ替える
　　For i = Ud - Ld To 1 Step -1
　　　　For j = 1 To i
　　　　　　k = j + 1
　　　　　　If x(j) > x(k) Then
　　　　　　　　temp = x(j)
　　　　　　　　x(j) = x(k)
　　　　　　　　x(k) = temp
　　　　　　　　temp2 = y(j, 1)
　　　　　　　　y(j, 1) = y(k, 1)
　　　　　　　　y(k, 1) = temp2
　　　　　　End If
　　　　Next ｊ
　　Next i
　　Range("B:B").ClearContents
　　Range("B1").Resize(UBound(y), 1) = y
End Sub

【実行結果】

【コードの例C】数値の範囲と個数を指定する

1～20の整数から10個をランダムの取り出す例です。

Sub rnsuu03()
　　Dim i As Long
　　Dim x()
　　Dim y()
　　Dim d
　　'---開始値Ldと終了値Udを定数で指定
　　Const Ld = 1　　　'----開始値
　　Const Ud = 20　　'----終了値
　　Const Pd = 10　　'----取り出す個数
　　'----使用する配列を準備する
　　ReDim x(1 To Ud - Ld + 1)
　　ReDim y(1 To Ud - Ld + 1)
　　ReDim d(1 To Ud - Ld + 1, 1 To 1)
　　Randomize
　　　　'----乱数と値を配列にセットする
　　　　For i = 1 To Ud - Ld + 1
　　　　　　x(i) = Rnd()
　　　　　　y(i) = i + Ld - 1
　　　　Next i
　　　　'----値を取り出す
　　　　For i = 1 To Ud - Ld + 1
　　　　　　d(i, 1) = y(Application.Match(Application.Small(x, i), x, 0))
　　　　Next i
　　　　Range("C:C").ClearContents　　　
　　　　For i = 1 To Pd
　　　　　　Range("C" & i).Value = d(i, 1)
　　　　Next i
End Sub

【実行結果】
下図のようになりました。

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よねさんのWordとExcelの小部屋｜Excel(エクセル) VBA入門：目次｜重複しないランダムな数値を得る方法

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