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ワークシートのイベント:Excel VBA入門

ワークシートのイベント　　　Topへ

• VBEのプロジェクト ウィンドウでSheet1〜3のいずれかのオブジェクトをダブルクリックして開く「コードウィンドウ」に記述します。
  または、プロジェクト ウィンドウでSheet1〜3のいずれかのオブジェクトをクリックして選択し、表示→コードで「コードウィンドウ」を開きます。
  • ワークシートからはシート見出しを右クリックして「コードの表示」を実行すると「コードウィンドウ」が開きます
• オブジェクトボックスで「Worksheet」を選択すると、プロシージボックスから9つのイベントが選択できます。
  

• イベントプロシージャ	内容
  Activate	シートがアクティブになったときに発生します。 構文：Private Sub object_Activate()
  Deactivate	シートがアクティブでなくなったときに発生します。 構文：Private Sub object_Deactivate()
  Change	セルが変更された時に発生します。
  SelectionChange	選択範囲が変わった時に発生します
  BeforeDoubleClick	セルがダブルクリックされた時に発生します。
  BeforeRightClick	セルが右クリックされた時に発生します。
  Calculate	シートが再計算された時に発生します。
  FollowHyperlink （Excel2000で追加)	ハイパーリンクがクリックされた時に発生します。
  PivotTableUpdate	ピボットテーブルが更新された時に発生します。

Activateイベント　　　Topへ

• シートがアクティブになった時に発生します。
• 【例】Sheet1をアクティブにしたら、A列の最終行をセルを選択します。

  • Private Sub Worksheet_Activate() 　　Worksheets("Sheet1").Range("A" & Rows.Count).End(xlUp).Offset(1).Select End Sub

• 【例2】Sheet2をアクティブにすると、Sheet1の成績表を合計得点の高い順に並べ替えて表示します。
  • このコードはSheet2に記述します。
    

    Private Sub Worksheet_Activate() 　　With Worksheets("Sheet2") 　　　　.Range("A:I").ClearContents 　　　　Worksheets("Sheet1").Range("A1").CurrentRegion.Copy 　　　　.Range("A1").PasteSpecial Paste:=xlValues 　　　　.Range("A1").CurrentRegion.Sort _ 　　　　　　Key1:=Range("G1"), _ 　　　　　　Order1:=xlDescending, _ 　　　　　　Header:=xlYes, _ 　　　　　　OrderCustom:=1, _ 　　　　　　Orientation:=xlTopToBottom, _ 　　　　　　SortMethod:=xlPinYin 　　End With End Sub

  • 実行結果
    • Sheet1
      
    • Sheet2
      

Changeイベント　　　Topへ

• セルの値が変更された時に発生します。
• 【例1】C2:C6セルの値が変更されたら、右隣セルに日付と時刻を入力します。
  • Sheet1にコードを書いています。
    
  • 実行結果
    
• 【例2】C2:C5セルに値を入力したら、入力値*1.05の値に書き換える。
  • 入力したセルの値を書き換えると、その時点でイベントが発生してしまい無限ループに入ってしまいます。
    イベントを停止し、値を書き換えた後イベントを発生を有効にします。
  • 【例2-1】
    

    Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range) 　　If Target.Row = 1 Or Target.Row > 6 Then Exit Sub 　　If Target.Column <> 3 Then Exit Sub 　　Application.EnableEvents = False 　　　　Target.Value = Int(Target.Value * 1.05) 　　Application.EnableEvents = True End Sub

  • 【例2-2】
    

    Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range) 　　If Intersect(Target, Range("C2:C5")) Is Nothing Then Exit Sub 　　Application.EnableEvents = False 　　　　Target.Value = Int(Target.Value * 1.05) 　　Application.EnableEvents = True End Sub

  • マクロの実行中、途中でストップした時などイベントが無効になったままになったら、イミディエイトウィンドウで「Application.EnableEvents = True」を実行します。
    または、このコードをマクロにして実行します。
    
• 【例3】複数セルが書き換えられたときに計算する例
  • Intersect メソッドを利用して、計算に必要なセルが書き換えられたかを調べます。
    計算に必要なセル範囲で書き換えられた行を順次計算します。
  • C:D列の値が書き換えられたら、E列にINT(単価*数量*1.05)の計算結果を表示します。

    • Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range) Dim myData As Range, c As Range 　　Set myData = Application.Intersect(Target, Range("C:D")) 　　If myData Is Nothing Then Exit Sub 　　For Each c In myData 　　　　If IsNumeric(Range("C" & c.Row).Value) And IsNumeric(Range("D" & c.Row).Value) Then 　　　　　　Range("E" & c.Row).Value = Int(Range("C" & c.Row).Value * Range("D" & c.Row).Value * 1.05) 　　　　Else 　　　　　　Range("E" & c.Row).Value = "" 　　　　End If 　　Next End Sub

    • 実行例
      

SelectionChangeイベント　　　Topへ

• 選択範囲が変わった時に発生します。
• 【例】B3セルを選択したらメッセージが表示されます。

  • Private Sub Worksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range) 　　If Target.Address() = "$B$3" Then 　　　　MsgBox "このセルには入力しないで!!" 　　End If End Sub

  • 実行結果
    

BeforeDoubleClickイベント　　　Topへ

• 選択範囲が変わった時に発生します。
• 【例】セルをダブルクリックした時、セルの色が無しなら赤に、赤なら黄に、黄なら無しに塗りつぶします。
  • 【例1】
    

    Private Sub Worksheet_BeforeDoubleClick(ByVal Target As Range, Cancel As Boolean) 　　If Target.Interior.ColorIndex = xlNone Then 　　　　Target.Interior.ColorIndex = 3 '赤 　　ElseIf Target.Interior.ColorIndex = 3 Then 　　　　Target.Interior.ColorIndex = 6 '黄 　　ElseIf Target.Interior.ColorIndex = 6 Then 　　　　Target.Interior.ColorIndex = xlNone 　　End If End Sub

  • 【例2】変数を利用した例
    

    Private Sub Worksheet_BeforeDoubleClick(ByVal Target As Range, Cancel As Boolean) 　Dim myColor As Variant 　myColor = Target.Interior.ColorIndex 　　If myColor = xlNone Then 　　　　myColor = 3 '赤 　　ElseIf myColor = 3 Then 　　　　myColor = 6 '黄 　　ElseIf myColor = 6 Then 　　　　myColor = xlNone 　　End If 　Target.Interior.ColorIndex = myColor End Sub

  • 【例3】IFをSelect Caseに置き換えた例
    

    Private Sub Worksheet_BeforeDoubleClick(ByVal Target As Range, Cancel As Boolean) 　Dim myColor As Variant 　myColor = Target.Interior.ColorIndex 　　Select Case myColor 　　　　Case xlNone 　　　　　　myColor = 3 　　　　Case 3 　　　　　　myColor = 6 　　　　Case 6 　　　　　　myColor = xlNone 　　End Select 　Target.Interior.ColorIndex = myColor End Sub

  • Cancel=True を加えると、オリジナルの動作(セル内編集)をキャンセルします。
    すると，マクロが終了してもダブルクリックで編集モードに入ることができなくなります。

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