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小数点以下を切り捨てる(INT関数・TRUNC関数)の使い方

• エクセルでの数値の丸め処理に関する様々な関数について説明しています。

更新:2025/1/31;作成:2005/4/06

その数値を超えない最大の整数を返す　　　　topへ
　イント
=INT(数値)
　　数値を整数にします。小数点以下を切り捨てます。
　　数値が負の値の時は、数値を超えない整数になリます(より小さい整数になります)。

数値の小数部を切り捨てて、整数または指定した桁数に変換する
　トランク
=TRUNC(数値,桁数)
　　桁数は省略できます。省略時は0を指定したのと同じになります。
　　小数部を切り捨てる点は、INT関数と似ていますが、桁数を指定できるのと、数値が負の値の時も、単に小数点以下を切り捨てます。

• 【問題】鉛筆とノートを購入しました。消費税（10％で1円未満は切り捨て）はいくら必要でしょうか?
  また、消費税込みでの支払金額はいくらでしょうか?
  E3:F4の計算式を入力してください。
  

  	B	C	D	E	F
  2	品名	購入数	単価	消費税	支払金額
  3	鉛筆	7	435	304	3,349
  4	ノート	8	286	228	2,516

• 【INT関数を使った解答例】消費税は小数値を切捨てで計算するので、INT関数を使いました。
  E3セルには　=INT(C3*D3*10%)　、F3セルには　=SUM(C3*D3,E3)　と入力しました。
  
• 【TRUNC関数を使った解答例】
  E3セルには　=TRUNC(C3*D3*10%)　と入力しました。
  計算値は正の値になるので、TRUNC関数でも同じ結果が得られます。
  
• 【ROUNDDOWN関数を使った解答例】
  E3セルには　=ROUNDDOWN(C3*D3*10%,0)　と入力しました。
  

INT関数とTRUNC関数とROUNDDOWN関数の違い　　　　　topへ

• INT関数とTRUNC関数では下表のように負の値では異なった値を返します。
  TRUNC関数とROUNDDOWN関数の結果は同じです。
  

  	B	C	D	E	F	G	H	I
  2	数値	INT関数	TRUNC関数			ROUNDDOWN関数
  3			桁数 -1	桁数 0	桁数 1	桁数 -1	桁数 0	桁数 1
  4	12.345	12	10	12	12.3	10	12	12.3
  5	1.234	1	0	1	1.2	0	1	1.2
  6	-1.234	-2	0	-1	-1.2	0	-1	-1.2
  7	-12.345	-13	-10	-12	-12.3	-10	-12	-12.3

• 各セルの数式は下表のようになっています。
  TRUNC関数とROUNDDOWN関数の違いは、TRUNC関数は引数の桁数が0の時は省略することができます。
  
  

  	B	C	D	E	F	G	H	I
  2	数値	INT関数	TRUNC関数			ROUNDDOWN関数
  3			桁数 -1	桁数 0	桁数 1	桁数 -1	桁数 0	桁数 1
  4	12.345	=INT(B4)	=TRUNC($B4,-1)	=TRUNC($B4)	=TRUNC($B4,1)	=ROUNDDOWN($B4,-1)	=ROUNDDOWN($B4,0)	=ROUNDDOWN($B4,1)
  5	1.234	=INT(B5)	=TRUNC($B5,-1)	=TRUNC($B5)	=TRUNC($B5,1)	=ROUNDDOWN($B5,-1)	=ROUNDDOWN($B5,0)	=ROUNDDOWN($B5,1)
  6	-1.234	=INT(B6)	=TRUNC($B6,-1)	=TRUNC($B6)	=TRUNC($B6,1)	=ROUNDDOWN($B6,-1)	=ROUNDDOWN($B6,0)	=ROUNDDOWN($B6,1)
  7	-12.345	=INT(B7)	=TRUNC($B7,-1)	=TRUNC($B7)	=TRUNC($B7,1)	=ROUNDDOWN($B7,-1)	=ROUNDDOWN($B7,0)	=ROUNDDOWN($B7,1)

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