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4. IS関数の使い方

IS関数の使い方:Excel関数

• 情報関数のISで始まる関数についてまとめています。
  ISで始まる関数の返り値はTRUE/FALSEですので、IF関数と組み合わせて使うケースが多くなります。

更新:2025/1/31;作成:2005/5/22

　イズエラー
=ISERROR(テストの対象)
　　　テストの対象が任意のエラー値 を参照するとき TRUE を返します。
　　　エラー値：#N/A、#VALUE!、#REF!、#DIV/0!、#NUM!、#NAME? または #NULL! のいずれか

• E5の式は=D5/C5*100ですが、C5が空白であるためにエラー(#DIV/0!)となります。
• エラー表示をなくすためにIF関数とISERROR関数を組み合わせて使います。
  E8セルの例：=IF(ISERROR(D8/C8),"",D8/C8*100)
• 式の意味は「もしD8/C8がエラー値であったら、「""」(空白)としなさい、そうでなかったらD8/C8*100の結果を表示しなさい。」となります。
  
• Excel2007以降では　IFERROR関数　が使用できます。
  IFERROR関数を使うと　=IFERROR(D8/C8*100,"")　と、シンプルな計算式(数式)にすることができます。

　イズエラー
=ISERR(テストの対象)
　　　テストの対象が#N/Aをのぞくエラー値 を参照するとき TRUE を返します。

• ISERROR関数と似ていますが、#N/Aをのぞくエラー値に対してTRUEを返します。
• G4セルはエラー値　#VALUE!　が返されています。
  このエラー値を非表示にするために、IF関数とISERR関数で処理できます。
  G8セルには　=IF(ISERR(E8*F8),"",E8*F8)　と入力しています。
  

　イズ エヌ エー
=ISNA(テストの対象)
　　　テストの対象がエラー値 #N/A を参照するとき TRUE を返します。

• #N/A エラーを調べることができます。
  E8セルには　
  =IF(ISNA(VLOOKUP(D8,$A$4:$B$6,2,FALSE)),"",
  VLOOKUP(D8,$A$4:$B$6,2,FALSE))
  と入力して、#N/A エラーを "" に置き換えています。
  G8セルは　E8セルが "" になると、 #VALUE!　が返されるので、=IF(ISERR(E8*F8),"",E8*F8)　としています。
  
• ISNA関数はエラー値 #N/A に対してTRUEを返します。
  そのほかのエラー値に対しては False を返します。
  セルの値が #N/A の時は TRUE、そうでないときは FALSEを返します。つまりセル値が　#N/A かどうかを調べる関数です。
  • 各エラー値については　エラー値とその対策　をご覧ください。
  

　イズブランク　　　　　topへ
=ISBLANK(テストの対象)
　　　テストの対象が空白セルを参照するとき TRUE を返します。

• ISBLANK関数を使って空白の判定をすると、下記のようにOR関数と組み合わせて使います。
  E8セルの例：=IF(OR(ISBLANK(C8),ISBLANK(D8)),"",D8/C8*100)
• 式の意味は「もし、C8が空白であるか または D8が空白であったら、「""」(空白)を表示しなさい、そうでなかったらD8/C8*100の結果を表示しなさい」となります。
• 

• 【注意】ISBLANK関数で空白の判定ができない例
  • ISBLANK関数はIF関数などで空白("")を返しているセルに対しては「FALSE」となります。
    ="" で入力された空白セルは検知できません。
  • E列で金額の計算時にISBLANK関数を使って『=IF(ISBLANK(C5),"",C5*D5)』とすると、空白と判定されません。
    この様な場合は「=IF(OR(C8="",D8=""),"",D8/C8*100)」とします。
    

　イズオッド　　　　　topへ
=ISODD(テストの対象)
　　　テストの対象が奇数のとき TRUE を返します。

• 数値に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  整数部分のみで判定されます。
• 使用例
  C列には=ISODD(B2)　と数式が入力されています。
  整数の部分が奇数であると、TRUE を返します。
  

　イズイーブン　　　　　topへ
=ISEVEN(テストの対象)
　　　テストの対象が偶数のとき TRUE を返します。

• 数値に整数以外の値を指定すると、小数点以下が切り捨てられます。
  整数部分のみで判定されます。
• 使用例
  C列には=ISEVEV(B2)　と数式が入力されています。
  整数の部分が偶数であると、TRUE を返します。
  

　イズテキスト　　　　　topへ
=ISTEXT(テストの対象)
　　　テストの対象が文字列のとき TRUE を返します。

　イズノンテキスト　　　　　topへ
=ISNONTEXT(テストの対象)
　　　テストの対象が文字列でないのとき TRUE を返します。

　イズナンバー　　　　　topへ
=ISNUMBER(テストの対象)
　　　テストの対象が数値のとき TRUE を返します。

• 参照先が文字列か、文字列でないか、数値か否かを調べます。
  C列には=ISTEXT(B2)
  D列には ＝ISNONTEXT(B2)
  E列には =ISNUMBER(B2)
  • 表示されている値は「1」でも入力の仕方や表示形式などの設定順によって異なることがわかります。
  • Excelでは数値を判定できるものは数値として計算してくれたりしますが、関数では数値と文字列とが区別されることがあったりします。
    期待するものが返らないときなど、入力されている値が文字列/数値の判定をしたいときも利用します。
  

　イズロジカル　　　　　topへ
=ISLOGICAL(テストの対象)
　　　テストの対象が論理値のとき TRUE を返します。

• 参照先が論理値か否かを調べます。
  F列には=ISLOGICAL(B2)　と数式が入力されています。
  

　イズ リファレンス　　　　　topへ
=ISREF(テストの対象)
　　　対象がセル範囲を参照するとき TRUE を返します。

• 対象がセル範囲として有効かどうかを調べます。
• 下図のE3:E5には「商品名」、F3:F5には「単価」と名前が定義してあります。
  =ISREF(商品名)　と入力すると　TRUE が返されます。「商品名」が名前の定義でセル範囲を参照しているからです。
  =ISREF(みかん)　はFALSE となります。「みかん」は文字列だからです。
  INDIRECT関数と組み合わせると、INDIRCT(E4)　は「りんご」を返します。このりんごは文字列ですので FALSE となります。
  一方、INDIRCT(E2)　は「商品名」を返します。この商品名は名前の定義でセルE3:E6を参照していますので、TRUEを返します。
  

その他のIS関数　　　　　topへ

• ISERROR	対象が(#N/A、#VALUE!、#REF!、#DIV/0!、#NUM!、#NAME? または #NULL! のいずれか) を参照するとき TRUE を返します。
  ISBLANK	対象が空白セルを参照するとき TRUE を返します。
  ISERR	対象が #N/A を除くエラー値を参照するとき TRUE を返します。
  ISLOGICAL	対象が論理値を参照するとき TRUE を返します。
  ISNA	対象がエラー値 #N/A (使用する値がない) を参照するとき TRUE を返します。
  ISNONTEXT	対象が文字列でない項目を参照するとき TRUE を返します (対象が空白セルを参照するときも TRUE になりますので注意してください)。
  ISNUMBER	対象が数値を参照するとき TRUE を返します。
  ISREF	対象がセル範囲を参照するとき TRUE を返します。
  ISTEXT	対象が文字列を参照するとき TRUE を返します。

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