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実験:「おんどとりTR41」データロガー
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「おんどとりTR41」の場合、本体の防塵防水性はIP67です。つくりは堅牢、さすが防塵防水性しっかりで、値段相応というところです。 「おんどとりTR4」には、3つのタイプがあります。
最も廉価であるということと、本体が密閉されていて、防塵防水性が最も高い「TR41」を利用してみます。 |
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「おんどとりTR41」データロガーのセットアップ
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蓋にはしっかりとしたパッキン、蓋の裏には乾燥剤もあり、さすが防塵防水性が高いだけあります。 裏蓋をしっかり閉めて本体のセットアップは終わりです。 |
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これでスマホ側セットアップは終わりで、このアプリを起動すれば本体とデータの通信ができるようになります。 アプリでは複数のデータロガーを管理することができます。 計測インターバルは10分にします。1日24時間×6件=144件のデータが蓄積されますので、111日に1回は接続してデータをスマホへ吸い上げる必要があります(実際は、もっと頻繁にやりますが。)。 計測インターバルが短いほど電池の消費量が多く、おそらくBluetooth通信が頻繁であればあるほど電池の消費量が多いと思われます。 |
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複数のデータロガーが登録されていれば、複数表示されます。 |
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[ファイルで送信]をタップすると、スマホ内のデータをCSV形式でメール送信することができます。 |
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「おんどとり」には、下図のような「おんどとり Web Storage」というクラウドサービスがあります。 このサービスに登録し、データロガーを登録すれば、PCのWebブラウザで、データを閲覧したりダウンロードすることができます。 |
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「おんどとり Web Storage」で温度変化のグラフを表示したところです。こちらは、データロガーのBluetooth通信範囲内外関係なく表示されます。 データは、この画面のメニューからCSV形式でダウンロードできます。 |
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「おんどとり」データによるWebグラフの作成
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「おんどとり Web Storage」では、一部APIが公開されており、ユーザのプログラムから「おんどとり Web Storage」上のデータを取等できます。 以下のグラフは、サーバ上で「おんどとり Web Storage」APIを用い取得したデータから作成したものです。私の圃場のどこかのハウス(検証のためあちこちに移動させている可能性があります。)の温度を表示しています。
これは、
このシステムの仕組みを図示したものが以下です。 |
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「おんどとりTR41」の評価/問題点
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2020/02/03追記 使用後1週間経ったので、ここまでに感じたことをまとめた。 ●「ThermoRec」アプリについて はっきりいって、「ThermoRec」アプリは操作が冗長で使いにくい。例えば、グラフを見ようとする場合、最初の画面でデータロガーをタップすると、Bluetooth通信範囲内にあればデータの転送とともにグラフを表示するのであるが、Bluetooth通信範囲外では何も反応しない。Bluetooth通信範囲外であれば「操作」をタップして、「過去のグラフ」「グラフ表示」を次々タップしてやっと表示される。こんなものは、データロガーをタップすれば、Bluetooth通信範囲内であれば、それまでのグラフを表示、Bluetooth通信範囲外であればスマホ内のデータでグラフを表示すればいいだけなので、なぜにそんなにタップさせるのか意味不明である。また、グラフの下の方に、ダウンロードとか削除とかメニューを表示すればいい。ユーザというよりは、技術者視点で考えたアプリとしか思えない。ハードウエア的には申し分ないので、この点は「Inkbird」データロガーの「Engbird」アプリの操作性を見習って欲しいと思う。 グラフは、ピンチ(2本指操作)で範囲の拡大/縮小ができる等、凝っていてこれはとても良いし面白い。 また、欲を言えば、グラフ範囲など、ユーザによって見方は決まってくるので、その設定ができるとよい(いちいち初期値に戻るので面倒)。 ●Bluetooth通信速度について Bluetooth通信速度はかなり遅い、体感的には「Inkbird」の倍くらいかかる。これは、おそらく電池の消費量の少ないBluetooth通信規格に準拠しているためだと思う。「電池の減りは早いがBluetooth通信速度が速い」、「電池の減りは少ないがBluetooth通信速度が遅い」のどっちがいいかといえば、後者なので、これはいたし方がないといえる。 こういう場合は、「Inkbird」データロガーの「Engbird」アプリのようにデータの転送中には「何%転送」と表示をするとユーザの心理的負担は少なくなると思う。 2020/12/27追記 使用後1年経ったので、ここまでに感じたことをまとめた。 ●電池消費量について 1年間電池を交換しなかったが、問題なく動作している。適切な電池を設計上選択しよく考えられている。 ●本体耐久性について 1年間問題なく動作している。 |