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C言語の作法
特に変わった記述法を取っているわけではありません。いや、むしろ大多数と同じようにソースを記述するように心がけました。下記に示すのは、特に留意してこの講座用のソースを作成した点です。
1.自分にとって見やすい:色界に住むものは、変壊質礙する。要は、書いた自分も忘れてしまうので、自分からも見やすくということです。
2.他人から見やすい:付和雷同と非難され、ポピュリストと嘲られる可能性はゼロです。人の真似をしましょう。プログラムを分割して共同で作成する時、自分の手を離れて他者が保守しなければならない時、自分流の”作法”では他人に受け入れられません。
3.コンパイラから見やすい:切り出した後のトークンをコンパイラは解析します(トークンの取り出し)。コンパイラから見ても明確な表現でなければ、警告やエラーが出たり、最悪、何の兆候もなくプログラムが暴走します。例えば、”a = b+++++c;”は文法的には正しくても、自分も、読んでくれる人も、コンパイラをも困惑させます。
少しの手間は惜しまず、上記の心得を順守すると、ソースを解読する際のイライラが少なくなり、しかも、バグが入り込む隙を低減できることが期待できます。
上記の目的を達成するため、具体的には下記のような”作法”を意識しました。
- インクルードファイル指定に続き、全ての関数のプロトタイプ宣言を行う。
- 几帳面にインデントする。
- 適切な内容のコメントを適切な位置に多過ぎるくらいに付ける。
- 変数や関数の名前に意味を持たせる。例:int total = 0;
- たった1行で記述できても、意味の明確化に役立つなら関数にする。
- 長い関数は作らない。1つの画面で見渡せる長さまでがその基準。
- 項目間は改行で空ける。
- 記号定数はすべて大文字で。例:#define PI 3.1415926535897932386
- 予約語とカッコの間にスペースを入れて関数と区別。例:while (1) {
- 演算子の前後にスペースを挿入。例:n += 2;
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