インターネットの普及がもたらす産業・文化・教育への影響,移植医療の発展による脳死・臓器移植問題,産業の発展による公害問題やゴミ問題,新たな公共事業としての巨額の科学技術投資,などなど今日マスコミをにぎわせている社会問題の多くは科学技術が何らかの形で関わっています。
科学・技術が社会や人々の生活とどのように関わっているかを扱い,現代社会においてますますその役割が大きくなりつつある科学技術にふつうの人々がどのように関わっていったらいいかを考えていく活動としてSTS教育というものがあります。ここでSTSとは“Science,
Technology and
Society”,つまり「科学・技術と社会」の略です。
環境問題の解決に市民の参加が求められるようになって環境教育が注目され始めました。それと同じように科学技術が関わる諸問題も市民の参加なしにはうまく解決できなくなりつつあります。そこでSTS教育が注目され始めています。