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11/15 なつかしウルトラ・テクノ・グループ「TANABEX」

Tanabex Trax


     むかしむかし、おれがハイエナだった頃、ふとした気の迷いと愉快な冒険心とで急遽編成したテクノ・グルーヴ、Tanabexを知っているかい?

     まぁ知らない人が全体の99%を満たすだろうことは想像に難くないが、実はこの愉快なテクノ・グルーヴは1996年12月号のコンピュータファン誌の添付CD-ROMに密かに入っていたんだ。

     さて、これはなんだったかというと、その名の通り「タナベ」を軸とした音楽・映像を作成し、適当に自己満足しようという自己満足イベントだ。


     これは、おれが上京した直後くらいに作った、ITL共同の踊り系プロジェクトとしては現在のところ空前絶後の作品である。

     ITLのマスコット的存在である田辺啓三がリード・ダンサー、戦後初の奇才と言われるデビュー前の高原直樹が作曲を担当し、おれが実写、CG作画監督、演出、プロデュースまで、まーとにかく好き勝手にやったものだ。

     コンセプトは、「とりあえず死ぬほどカッコ悪い田辺を題材に、映像表現としてのカッコ良いイメージをシンクロさせ、あくまでタナベは地のママでどれだけカッコよくできるか」であり、これはビジュアル的にみて明らかにカッコ悪いアキバ系人間への挑戦であり、今はそれがMODE-Xというかたちになって現れているが、まぁとりあえずそんな感じである。

     実は、我が輩は中学生時代に生徒会のビデオ放送を担当して以来、映像作品づくりにはずっと興味があって、高校に入ってから放送委員会を壊滅させ、ずっと抑圧されてきたのだが、TANABEXはひさびさに好き勝手できるネタだった。

     この制作は、工学社Computerfan編集部の全面的な協力なしでは為し得なかったもので、よくぞわけのわからん馬の骨学生なんぞのために、深夜の編集部をいじらせてくれたと思う。

     実写映像自体は、民生用ビデオカメラで撮影したものをCanBe2でビデオ・キャプチャしただけだが、そのノイズの乗ったチープさが、ハイテクノロジーとローエンドという二つの要素を表現しているかのようで小気味良い。

     あと、高原直樹作曲のテクノポップ風の曲調も最高だ。

     あの、全力で無茶苦茶やっていた時代がとても懐かしい。

     そして今日、そのMOを久々に発掘してしまったので、再び見てみたのだが、手前味噌ながら、一介のド素人アホ学生達が三人集まって作ったわりには良くできているほうだと思う。

     せっかくだからこのコーナーでダウンロードできるようにしようかと思ったが、なにしろ素のAVIファイルは30MB近くもあるので、おいそれとは載せられない。

     そこで、ダイジェスト版としてずいぶん前に作った、画質と音質を極端に落して3MBまで容量を絞ったバージョンをダウンロードできるようにしてみた。

     画面が小さいので、木目細かなことはわからないと思うが、その雰囲気は十二分に伝わってくれると信じている(本物はステレオだし、解像度も320*240くらいはある)。

     こいつを見て、久々に昔の血が騒いでしまった。

     機会が合ったら、また同じようなことをやってみたいな。