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Making of SADISTV!
1/29 SADISTVのできるまで





つなぎ企画!イキング・オブ・SADISTV!


 さて、多数の暇人の暖かいご声援を受けて、第二段を作らざるをえなくなりそうな雰囲気になってきたSADISTV!電話がとまったのでPrejudiceの更新もしばらくとまってしまったが、これからはテストの多くなる季節。更新が滞っても、見捨てないでほしい(笑)

 ネタがないというわけじゃあないんだけど、とりあえず興奮さめやらぬSADISTV!について、中だるみしないうちにネタをつないでおこうという旧フランス軍が用いた初歩的な作戦教義(ドクトリン)じゃよーというのは嘘だが、E-scape BBSにも誰だかわからないひとが「開発環境おしえて」などのアーティクルを書き込んでいたので話題として取り上げてもバチは当たらないであろう。


 さらに声を大にしていっておきたいのだが、SADISTV!のようなインターネット番組を作るのに、それほどの労力はいらない。ただ、ちょっとヘンな仲間と自己犠牲の精神があれば良いのである。

 だから、当然、このようなおポンチ系インターネット放送局はあきれるほどあると思っていたのだが、Yahoo Japanで調べてみたところ、残念なことにそれほどやる気のある暇人は見つからなかった。

 しかし、このようなある種暴力的、反社会的なネタを実に手軽に全世界に向けて発信できる現在唯一のメディアがインターネットなのだから、もっと馬鹿馬鹿しい利用法を考えるのが、人類の一翼をになう者の役割ではないか・・・なんつってそんな難しいコト考えてませんすいません。

 それで、まずどうしても必要な器材やソフトについて。まず必要なのはパソコン(当たり前だ)。それもWindows95は普通に動くようなやつが望ましい。りんごマーク入りのパソコンでもいいけど、それについてはまったく知らないので適宜妄想してほしい。

 さて、次に必要なのはパソコンの中身だが、これにはまぁCPUはそれほど高度なものはいらない。ただ、メモリは32MBは最低ほしい。64MBあればまぁ安心だろう。ハードディスクは遅いものはなるべく避けたほうがよいが、今回のSADISTV!では4300rpmという驚異的な遅さのハードディスクでもキャプチャ段階ではコマ落ちしなかったので普通のハードディスクならば全部平気であろう(普通は5200rpmくらい)。

 次にサウンドカードが必要である。
 なんでわざわざこう書いたかというと、我がオフィスにおいてサウンドカードは一枚しかない貴重な存在なので、今回はキャプチャボードを指したマシンとサウンドカードのあるマシンは別々だった。これは意外と・・というかむちゃくちゃ面倒臭い。

 人類の感性をもっているならば、サウンドカードとキャプチャカードは同じマシンに入れたほうがいいだろう。

 さて、ハードディスクは遅くても構わないが容量はあればあるほどいい。今回の場合、キャプチャ用に空き容量3Gのハードディスク、編集用に6Gのハードディスクを使用したが、編集時でも200MBくらいしかつかわなかったので(キャプチャは長めに撮るので500MBはほしい)、そんなに大容量のものは必要ないだろう。


 肝心カナメのビデオキャプチャボードだが、これはなんでもいいんじゃないか、とまで言ってしまうと無責任かもしれないが、たとえばカノープスのキャプチャ機能付きボードとか、ASUSのキャプチャ機能付きボードとか、ATIのその手のボードとか、なんでもいいと思う。

 というのは、実は今回、おれはかなり奮発したつもりでカノープスのPowerCapture/PCIを買った(中古だけど)のだが、その値段が4万くらい(中古なので、新品の実売は7万前後)。本当はもっとハイエンドのものがほしかったのだけど、今回、インターネット用ならこれでお釣がくるということがわかった。

 だから、ASUS AGP-V3000(TV IN/OUT)でキャプチャしてもコマおちはしそうだが、別に問題ないだろう。

 これらビデオボードのオマケ機能としてのキャプチャと、キャプチャ専用ボードの根本的な違いは圧縮にある。

 キャプチャ専用ボードは専用チップでビデオをキャプチャしながら圧縮するようになっているのだ(いや、圧縮しないやつもあるかもしれないけど)。すると、編集時にはグッと容量を少なく抑えることができるし、画質の劣化も最小限になる。

 たとえば今回使ったPowerCaptute/PCIの場合はひとコマづつJPEGで圧縮するので大変きれいだ。ストップモーションも、ほとんどビデオを見ているようである。しかもコマ落ちしないし、編集操作も軽いわけだ。

 ひとコマづつJPEGで圧縮するやりかたは、MotionJPEGといって、PlayStationの動画再生もこれと同様の方式である(もっとも、ずいぶん制約が多いけれども)。

 そこまでそろったら、あとはビデオカメラが必要だ。これには、実家からパクッてきた、パナソニックのデジタルビデオカメラを使用した。ちょっと古い奴だが、デザインがかっこいいのだ。

 マイクは、今回用意してなかったので、仕方なくカメラ内蔵のものをつかったが、これは別途用意したほうが絶対よい。今回、音声が聞き取りにくかったのは、内蔵マイクの拾った音を無理矢理増幅しているからなのだ。

 次に、照明だが、電通大付近の家具屋DOORSで見つけた2500円のクリプトライトを使った。
 最近のデジカムは性能がいいので、25Wのクリプトライトでもちゃんと映る。
 部屋が汚らしいので、まわりを目立たなくするため、わざとスポット風の効果を出すために、ライトの周りを白い紙でじょうご状につつんで使用した。

 本当なら、ライトは二灯くらいほしいのだが、今回は金もないので妥協した。

 あと、必要なのは出てくる人間と、内容だが、台本は2時間で書き、実際に何度も何度も練習しながらの撮影となった。

 撮影する前から、人物とCGを組み合わせて使うつもりだったので、人物は適当に撮影し、背景がさみしかったので小道具としてノートパソコンにロゴのCGアニメーションを出すことにし、急遽その場でTruespaceを使用して短いアニメーションを作成して使用している。

 CG部分はすべてTruespaceで作った。基本的に難しいことはなにもないし、似たようなことはTANABEXやComputerfanの予告編などで何度もやっているのでそれほど凝ったものは作っていない。

 最後に、編集段階だけど、編集には、PowerCapture/PCIについてきたMediaStudioとPremireを使用した。

 編集のコツは、特にないけど、あえて言うなら、要所要所で効果音や音楽の切れ目がキチンとつながるようにすること。BGMは短いものを使い、繰り返し使うと台詞にあわせやすい。

 音楽と効果音については、市販の素材集を使用した。この程度の内容ならば素材集にあるもので十分である。

 ただし、エンディング・テーマはITLのMEGが高校時代に歌ったテープをWAVとしてキャプチャした。というと簡単だが、実はこれが一番たいへんで、なぜかラジカセとオーディオ入力をつなぐことができず、仕方がないのでラジカセで再生したものをビデオカメラで録音し、それをキャプチャするというなんともなさけない方法になってしまった。
 もともと音質が悪いので、次回はもう少し音質を考えた番組づくりがしたい、にゃあ。

 というわけで、なんだか勝手に盛り上がっているSADISTV!ですが、第二弾は未定です。なんか面白い情報や、取材しに来て!という要求大歓迎(遠くなければ)。なにかあったらshi3z@earth.email.ne.jpまで。