今日は意味もなく三本立て。ページわけろと言われそうだけど、なんとなく同じページに。
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C++Builder3登場とシェアウェア作家の悲哀
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「半年前、だったかな」
男はそう言いながらキーボードの脇の灰皿に、ラッキーストライクを投げ捨てた。
「需要もあったし、思い切ってシェアウェアにしてみたの。換金の都合とかがあってドル立てで$20だったかな。この手のシェアウェアにしてはわりかし売れたし、まぁこんなもんかなと思っていたんだよね」
男はあるシェアウェア作家。それまではしがないフリーソフト屋だったが、生活苦と金欲のため、Direct3DをC++ Builderで使うコンポーネントというマニアックな代物を作り、シェアウェア作家としてデビューした。
「ただ、儲かったといっても、やっぱり雑誌の原稿料程度なんだよね。いや、それもいかないかな。雑誌で記事にしたほうがトータルではよかったかもしれない。いや、別にいまからでもできるんだけどさ」
男はそういって新しいラッキーストライクをくわえ、火をつける。そして咳き込んだ。
「うわっち。まともに吸っちゃったよ。中学以来、滅多にタバコすわないからね。肺がクリーンなのよ。中学のときもそれほど吸ってたわけじゃないし」
そんな彼はストレスの溜まったときだけ吸うのだという。だがタバコに頼るほどストレスの溜まることは滅多に無い。年に1、2度だそうだ。
「タバコはいいよ。頭を悪くする働きがある。こうやって身体に悪い煙を吸ってると、頭を蝕んでいくのを実感するよね。ときにはこうしてなにもかも忘れてしまいたいときもあるのよ」
なぜそれほどまでに彼がストレスを感じているのか。実はそれが作って儲けてウハウハのハズの彼の作ったシェアウェアに原因があるのである。
「こないだね、メールが来たんだよ。正規ユーザーの方から。それ読んだらさ、参っちゃったんだよね」
そのメールの内容とはこうである。彼の作ったコンポーネントを買ってはみたが、最新版のC++Builder3にインストールしようとしたところ、うまくインストールできない。これはどういうわけかということで、簡単にいえば、正規ユーザーからの苦情メールの類である。
「シェアウェアにして、いくばくかといえど金を取ったんだから、要望には答えなくてはいけないと思う。だけど、実は僕、C++Builder3なんて持ってないんだよね。だから直接には対処できない。かといってこれを買うことになると、学割でも1万3千円くらいする。そうするとさぁ、レジスト全部あわせても、C++Builder3の定価とトントンくらいなんだよね。おれ、普段C++Builderなんて使わないから、たぶんこれからもあまり使わないだろうし、バージョンアップする必要ないと思ってるんだよ。だけど、シェアウェアのサポートのためには買わないとならない。この出費ってけっこう馬鹿にならないよね」
そういって彼は苦笑いした。
「仕方ないからいまはトライアル版でいろいろためしているけど、どうにもちょっとした小細工じゃ無理みたい。不思議なのはマニュアルの通りにやってるし、エラーも出ないのに、コンポーネントパレットにアイコンが表示されないこと。どうなっているのやら、皆目見当もつかない。C++Builder3は正規ユーザーでもなんでもないからユーザーサポートにも電話できないしさ。いや、ホント、参っちゃったよ」
このままだと赤字だという。シェアウェアにしたことで、サポート責任を放棄するわけにはいかなくなり、悪戦苦闘しているようだ。
というわけでDirect3ZCコンポーネントのC++Builder3対応はもう少しお待ちいただきたい。また、動かす方法を知っている方、アドバイスをお待ちしています(T_T)
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さて、毎月一度はあるという映画の話。
今月の映画はもう超有名なあのタイタニックです。
っつうかいまごろ見に行ったのかよーと言われそうですが、なんかイロイロと忙しくて行く暇がなかったんですな。それでこないだやっと見てきたわけです。
映画の内容ですか?もういうまでもないのですが、よかったです。
月並みですね。なにがどうよかったのかというと・・・・うーん。まず、やはり沈没するシーン。これは圧巻ですね。なにより、このシーンの撮影にはほぼ実物大のタイタニックの模型と、それを包括する巨大な水槽を用意して当ったそうですから、並みのコンピューターシミュレーションなんてハダシで逃げるリアリティです。
また、タイタニック号に関わる人間模様や、人気沸騰のレオナルド・デュカプリオのカッコよさ(男も惚れるタイプっつうか)とか、みどころはいろいろありますが、個人的にいいなと思ったのはヒロインがあまりセクシィではないことです。
劇中でヒロインが素っ裸になるような映画の場合、そのシーンの印象が強すぎてストーリーが頭に入らなかったり、ヒロインのスカートが短すぎて映画そっちのけになってしまったりと映画本来の流れからそれた方向にいってしまう可能性があるのですが、この映画では実に印象画的というか、エロティックでもなんでもなく、さらりと流した感じに全裸のシーンが描かれています。おかげで観客はより重要な要素、恋愛ドラマとタイタニック号の悲劇体験に集中できるようになっています。
この映画自体は前半が恋愛映画で後半はそれにパニック映画の要素が加わる変則的な作りになっていて、そのせいか上映時間も3時間と長めですが、あまり長さを感じさせないつくりになっています。
とにかくこれはぜひとも見ておきたい作品だったというか、まぁ僕は見た映画を全部推薦してしまうクチですが、これだけは絶対見逃せない映画のひとつだと思います。
隣に恋人や好きな人がいればこの映画の面白さは二倍、三倍にもなりますのでこの機会にどうぞ気になる人を引きずって映画館に急いでください。
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