Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
[go: Go Back, main page]

Mistery of The N.H.K.
4/14 日本放送協会の謎





君はNHKを許せるか


 日本放送協会、略してNHK。この、ローマ字略語に代表される彼らは、放送法だかなんだかで日本国民は受信料を支払う義務があるだのないだの言いながら、親方日の丸の錦の御旗を掲げながら我らが庶民の生活を圧迫・圧殺すべく現れる。

 テレビを導入して浮かれていたのもつかの間。この「受信料」という理不尽な請求を支払え終えたおれは、なんだか納得いかないものを感じている。

 なぜか。なぜならおれは一人暮らしを初めてからというもの、ただの一度足りともNHKなんて受信していないからである。

 たしかに舞子にスキーしにいったときは五倫荘で「ストレッチマン」を見て爆笑した。しかしそのときは100円払ったし、それは何倍もの利益となって、五倫荘の支払う受信料に組み込まれているはずである。

 俺自身は、まったく、テレビといえばもっぱら民放、しかもテレビ東京やフジやTBSなどの知能指数低下型ダメ人間番組を好んで視聴するが、NHKなんて全くといっていいほどチューニングしたりはしないのだ。

 だというのに、なんでおれはNHKに受信料なんか払わなくてはならないのだろう。そのせいで、おれは今夜の夕食代をNHKに取り上げられた。なんで見てもいないテレビ番組のせいでひもじい思いをしなくてはならないのか。

 NHKのやり方は見た目には優しくても、集金体制は極めて暴力的だ。問答無用で請求書を突きつけてくる。金がなければ今すぐ口座振り替えの申込書にサインしろという。

 テレビを置くだけで、たとえただの一度も電源を入れていなくても受信料を支払いつづけなくてはならない。しかもそうして集められた金は、見もしない連続テレビ小説や大河ドラマなんぞに使われてしまう。これではたまらない。

 おおよそ、全く必要がないことがわかっているものに、なぜ金を払わなくてはならないのか。受信料を徴収することを定めるくらいなら、税金でNHKを運営すればいいのである。もしくは、NHKはペイ・パー・ビューにすべきだ。見てもいない番組のために金を吸い取られるなんてどうかしている。

 NHKが過去、いったいどれだけ人の役に立ったか。たぶん、それは民放以前の時代のことだ。既にそれは伝説の域なのである。いまは民放でも衛星でも、必要とあれば良質な番組がいくらでも見れる時代なのである。それを放送法という旧態然とした化石の法を翳し、善良な市民から金を吸い取り続けるとはいかなることか。

 いまさらNHKがなくなっても、困るのはNHKの職員くらいなもので、NHKを真に必要としている人は少ないのではないか。いまはPerfecTVでもDirecTVでも、とにかくチャンネルは無数にあるのだ。

 NHKに毎月1,300円も払うのなら、かわりにPerfecTVを入れてみたくもなる。

 似たように新聞も問題だ。あのようなゴミを毎月3千円もかけて購読し続ける必要をついぞ感じない。ゴミを出すのために毎月重い新聞紙を運搬するトレーニング代と考えても、かなり割高ではないか。

 だというのに新聞屋の野郎はこの、新聞を全く必要としないおれの家に毎日のように攻撃を仕掛けてくる。いつも「いらない」と言っているのに、奴等の気は確かか。毎日のように現れる。あまりにもうるさいので一紙だけとることにしたが、それでも止まない。

 おれのように自宅で仕事をしている人間にとっては、新聞屋ほど迷惑なものはない。

 なかでも滑稽というか、頭にくるような売り文句が、どこで聞きつけたのか「学生さんでしょ。新聞のひとつも読んでないと就職できないよ」という類のものだ。

 大きなお世話であるばかりか、嘘でもある。そういうときは「あんた新聞読んでるくせに拡張団なんかやってんだろ?じゃ、あんたが読んでる新聞じゃダメじゃん。もっとまともな職についてから言えよ」とやり返すことにしているが、いっこうに効果があらわれない。

 そこで最近では相手が新聞屋だとわかったらドアを開けないというパターンを使っているが、これでもときどき「大家さんに聞いてきました」とか、わけのわからないことを言って自分が新聞拡張団だとさとらせないよう巧妙に話をすすめる輩がいるので間違ってドアを開けてしまうこともある。こうなるとほとんど詐欺だ。

 僕の生徒には新聞奨学生も数多くいるため、あまり悪く言いたくはないのだが、新聞拡張団は迷惑なことこのうえない。押し売りと同じである。これは法で規制して欲しい。

 もはや、新聞は時代遅れなのだ。そのことが、新聞社は解っていないのか、それとも完全に火が消えてしまうまですがり続ける気なのかはわからないが、やるにしても一般市民に迷惑をかけないところでやってもらいたい。

 新聞社は情報ネットワークを活かしてやりかたを変えるべきだ。たとえばペイ型のニュースサイトを作るもよし、新聞のかたちを捨てて真面目なニュース週刊誌に力を注ぐもよし、これからの時代には、新聞などいらないのである。

 もっとも、これは極端な話で、一部のインターネットを日常のものとして活用するネチズンに限った話である。長閑な、しかし時代の流れとはかけ離れた多くの家庭の情報源を覆すようなものではない。しかし、時代の潮流は誰にも止められない。ネットワークが普及し、世代が交代していけば、子供たちが大人になり、未来の大人たちはネットワークでの生活をあたりまえのものとして受け止めるだろう。そのときに新聞はもういらないのである。

 各新聞社の電子化はおどろくほど遅れている。以前、僕は朝日新聞の電子組版について、朝日新聞東京本社を取材したことがあるが、殆どが電子ネットワークとDTPで処理されているものの、基本的には印刷までの過程を置き換えたものであり、本格的にインターネットに注力するような印象はまだ受けなかった。

 朝日新聞社はまだマシなほうで、当時の毎日新聞は古くさい電子組版システムを後生大事に使い続けていてたし、その他の新聞社は電子化など遥か遠い話といった感じである。

 朝日新聞のシステムならば、少し変更すれば完全な電子メディアに置き換えることができるかもしれないが、システムそのものはネルソン・システムという、極めて古い代物であり、当時の技術としてはネットワークで協調して完璧に動いているのがほとんど奇跡のような代物である。

 ここでひとつ大規模なシステム改編を行い、来るべき完全電子化の時代に備えておかないと、いよいよマズいのではないか。まぁそれとは関係なしに、新聞拡張団は実に迷惑なので廃止していただきたい。本当に。