CADをこしらえている田中という者です。
Prejudiceいつも楽しみにしています。
積極的に理論を吸収するshi3zさんのスタンス、
多いに共感するところがあります。
ところで、こないだの「ニューラルネット再び」で、
> 実は、そのほかのニューラルネットというものは、
> 基本的に時間軸において変化するものに対して非常に
> 脆弱な側面があって、たとえば有名な逆伝播法
> (バック・プロパゲーション)は既に論外としても、
> 手書き文字認識などに使われるニューラルネットにしろ、
> どこかしらその学習過程で時間軸を別の信号的概念に変換
> しなくてはなりませんでした(例えば書き順などに)。
とのことですが、まさに時間軸に着目したNNとして、
リカーレント(再帰型)NNというものがあります。
これはネットワークの出力を再び入力に戻してやることで、
時間的な遅延を表現しています。
また、バックプロパゲーションは学習のアルゴリズムであって、
ネットワークの構造をもって時間軸を考慮しているかどうかを
区分すべきではないでしょうか。例えばリカーレントNNも学習則は
バックプロバゲーションの変形を主に用いています。
> むしろニューラルネットワークの数学的性質に着目した研究
> (巡回サラリーマン問題など)が進んでいました。
これは、巡回セールスマン問題、の方が通りがいいと思います。
テーマが発散しないようにあえてリカーレントに言及されなかった
のでしたらごめんなさい。僕も以前進化システムとかいう怪しげな
研究テーマを追いかけていて、ちょっとNNもかじっていたので、
あまりにうれしかったのでした。
//たなか
tanaka@nagoya.caelum.co.jp
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