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Problem of
the Communication
4/22 コミニュケーションの問題





結局なにをやっているのかよくわかりませんでした


 新入部員募集のため、東大駒場キャンパスにて勧誘活動を行ったことを先日報告したのだが、署名を二十人近く集めたものの、実際の活動に参加してくれそうな方が極めて少ないという異常(?)な事態になっている。

 中でもショッキングだったのが、「ホームページを見てみましたが結局なにをやっているのかよくわかりませんでした」というメールが来たらしいことだ。

 そういわれてみると、当のこのおれでさえ、結局なにをするサークルなんだろうと当惑することしきりで、いや、そもそも俺達というのはなにかをするもんなんだろうかなどと長考に入ってしまい、さらに勾留時間一杯まで考え込んでしまい、窮地に陥るのである。

 我々はなにをするサークルなのか?と自問したときに、最も包括的かつ的を射ているのが、やはり「なんかたのしいこと」という曖昧模糊などうしようもない言葉に集約されてしまうのがシャクだが、これはもうしかたがない。だってそういうサークルなんだもの。

 ただ、集まっているのと募集しているのが極めて変人ばかりであるので「なんかたのしいこと」の範囲がかなり偏っているにすぎない。むしろその偏りこそが我々の我々たるゆえんなのだが、そこらへんを解っていただくにはこのページはわかりにくすぎる

 かつて、おれは閉鎖的なオタク社会を非難した。殻に閉じこもって、自分の土俵から出ようとしない態度、屁理屈ばかりこねて、一切の行動に現さない(否、できない)無能、その他様々な理由で、オタクは世界に巣くう寄生虫であり、金さえ払えばあとはどうでもいい無意味な存在であるとした。オタクが世界からいなくなってしまっては困るかもしれないが、自分の身の回りにいては単なる害虫でしかないことを高らかに宣言した。

 あー、しかし、この「なにをやっているのかよくわかりませんでした」と言われてはじめておれは、このページとそのサイトが失ってしまったものに気が付いた。

 それはなにかというと、「媚」なのだと思う。

 このPrejudiceで繰り広げられる数々の偏見は、連載開始当初とそれ以前の連載、「DEKIGOTO」の中で偏見の有用性と究極性について論じ、現在毎日のようにこのページを読んでくださっている常連読者の皆さんはそれを承知の上のことと思う。

 ところが、本が出版されたり、雑誌で紹介されたり、そして大学のオリエンテーションで紹介されたりしてからこのページを読んだ人には、なんのことだかさっぱりわからない、気が狂うほど数珠つなぎIIIとか書いてある、単なるキ○ガイページとしか思えず、事実、トップページはそのような作りになっており、このPrejudice(の最新記事)へのアクセスを最優先に作ってある。

 それは、読者が固定されたあとの話で、それ以前はわりと平等な分配になっていたのだ。

 だから、いま翻ってトップページを見直すと、わけがわからない記述だらけであることに気づく。

 「覚悟完了 猫、まっしぐら」というキャッチフレーズも既に常連読者でなければ意味がわからないだろうし(そもそも意味なんてないし)、メニューにいきなり「Prejudice」とあって「偏」の記号をみつけても、即座に「Prejudice:=偏見」と脳裏に浮かぶくらい熱心に英語を勉強していた東大新一年生だったとしても、そもそもなぜ偏見のページがそれほど高い扱いをうけているのかわからないし、実際に読んでみると偏見というより日記である。

 これでは混乱することしきりではないか。はぁ、困った。この俺という奴は、またしてもどうしようもないドジをやらかしていたようである。

 GIFやJPEGのデータ作りに没頭するあまり、サークルのホームページとしての機能が知らず知らずのうちに失われていたのだ。

 たとえばPrejudiceも、「Prejudiceとはどういう意味で名づけられたどんなコーナーであるか」をどこかに書いておくべきだったろう。また、一応のジャンルわけをしていたにも関わらず、サーバー容量の関係で削除したりしなかったりしているのでさらに混乱を招く。そのうえ「アーカイブ」といきなり書かれても、これが書庫のことを指していると気づくまで時間がかかるかもしれないし、アーカイブよりはインデックスのほうがより平易な表現だろう(がしかし、Indexボタンはトップページへの帰還ボタンである)。

 最も危険なのは、たとえばCマガジンのSee.Kuさんの記事を読んでこのページに来た人が、うっかり最初に読んだPrejudiceの内容が「るろうに水餃子」とかだったりしたら、彼(または彼女)はPrejudiceをグルメコーナーだと思うかもしれない。また別の日に見たりしたら映画の批評コーナーと思うかもしれないし、普通にみたらプログラムのコーナーと思うかもしれない。

 「Prejudice」に、もし良いところがあるとすれば、それは話題が広いことだと思っていたのだが、今度はそれが裏目に出たようである。

 プログラムの記事は一般向けにしては高度すぎる。百歩譲っても、Prejudiceを定期的に読む人というのは多かれ少なかれなんらかのかたちでプログラムに携わっている人だろう。それでは普通の人にはわけがわからないではないか。

 ここらへんでやはりページの再編というものを少し意識しなくてはいけないようだ。
 最重要課題は、やはりPrejudiceの記事の整理だろう。ジャンル別のアーカイブをきちんと作って、ちゃんと読めるようにしなければ、これ以上のリピーターはいくら宣伝しても増えないのではないかと思う。

 そのような所存ですから、「結局なにやってんだきかわからない」なんて言わないで、できれば協力して欲しいなぁ、なんて、思ったりする今日このごろ。

 本当は、余力があれば、もっといろいろやりたいのです。

 たとえば大学のサークル巡りとか。「うちのサークルではこんなことやってます」とかいうのをイチイチ取材・紹介するわけですな。シリーズものとして。

 サークルというのは山ほどあれど、普通の大学のサークルの内情を取材・網羅したサイトというのは実は少ないのではないでしょうか。うむ。まさにITL向きのネタ。

 どんな小さなサークルでもかまいませんので、もし「うちなら取材しにきてもいいよ」という方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

 他にも、なんだか同人とかでスゴイ妙なことをやっている人たちにも取材してみたい。たとえばインディーズ・ビデオ作っていたりとか、映画作ってたりですな。とにかくITLはなんかやってる人、作ってる人に多大なる興味があるのでぜひぜひ教えてください。本当に。宛先はこちらまで。