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ちまたで触手をうねらせながらなかなか更新されないPrejudiceを眺めているあなた(もしいれば)、悪いことはいわないので僕が忙しさにかまけてPrejudiceをうまく更新できないあいだは戦争ごっこでもしてください。
僕の周囲・・・東京都中央区の某所では超局所的に戦争ごっこゲームが大ブームだ。おかげで業務が丸一日停止してしまうほどである。
ブームの火付け役となったのはEIDOS Interactiveの「COMMANDOS」というゲーム。
イマサラの2D俯瞰視点ゲームで、一瞬興味を失いかけるが、扱うテーマは第二次世界大戦中に活躍した特殊部隊の任務、というかなり男魂をソソルもの。かつての同盟軍、ナチス=ドイツの基地に潜入して、さまざまなミッションをこなす。
このゲーム、初めて体験版をプレイしたときには面白さがまるでわからず、ただただ複雑な操作に飽きてすぐに放り出してしまった。
ところがあるとき、他人のマシンにインストールしたままになっていた体験版を、マシンの持ち主が遊んでいた。「これ、超オモシロイよねー」
えぇ!?どれどれ、ほんとに面白いの?ってな感じで遊びの要領を覚えてしまうと、僕のなかでは格段に面白いゲームにかわった。
COMMANDOSに登場するのは元グリーンベレー、海兵隊、スパイ、スナイパーなど、まるでスパイ大作戦並みの豪華メンバー。しかし普通のゲームやテレビと違い、彼らは決してスーパーマンではない。不用意に敵の眼前に躍り出れば、即座に蜂の巣だ。
ただでさえまわりは敵だらけだというのに、我武者羅に正面突破するのは自殺行為である。そのうえCOMMANDOS達が持っているコルトは実用射程が極端に短いのに対し、ナチの射程のながいことながいこと。
この当然の前提をいまさらながらに思い出させてくれた、DOOMやQUAKEとはまったく別のタイプのアクションゲームだ。
COMMANDOSではこちらの圧倒的不利を覆すために、ありとあらゆる卑怯な手段を使う。
雑音を発生するデコイで敵をおびき寄せ、ふらふらとやってきたところを後ろからサバイバルナイフで首をひと突き。音もなく敵を消す。死体を発見されるまえに、人目につかないところへ移動させ、さらに別の見張りを後ろから拳銃で射殺。拳銃の音に驚いて集まるナチ兵にみつかるまえに姿をくらます・・・・。
こうして一人一人、確実に隠密行動で殺していくのが作戦成功への早道である。
反対にマシンガンを撃ちまくり、敵の戦車を奪ってナチ兵を轢きまくるような派手な戦いかたも当然可能だが、そのぶん成功率はぐんぐん下がる。映画のヒーローがいかに優れて幸運な存在か実感する瞬間だ。
こうしてコマンドー達はダムを破壊し、人質を救出し、合衆国と多国籍軍に勝利をもたらすのだ!
このゲームはアクションゲームだが、アクションパズルとでも言うべき特徴も兼ね備えている。基本はとにかく卑劣に音もなく敵を消す、というところだ。
もうひとつ、あの「レッドオクトーバーを追え」や「パトリオット・ゲーム」などで超有名な小説家トム・クランシーのゲーム会社から出た超硬派な特殊部隊ゲーム、「Rainbow Six」も大注目だ。
このゲームは対テロリスト特殊部隊の任向をテーマにしたゲームで、最大の特徴は自分で作戦を立案し、コンピュータ(または人間)とコラボレーションしながら任務を遂行していく点にある。最初の何ステージかはプリセットされた作戦をロードすることができるが、そのうち自分で作戦を立案しなくてはならない。テロリストの予想位置を定め、速やかに作戦を決行せねば大切な部下が次々と死んでいってしまう。
一度死んだ部下は二度と蘇らないので、作戦には万全を期さなくてはいけない。闇雲に大人数で正面突破などという愚劣な作戦を立てるのは真のリーダーとは言えないのだ。
このゲームもまたリアリティを重視したのか、一撃必殺・・・つまり一発当たれば必ず死ぬというシステムなので、緊張感がすさまじい。
一人でプレイする場合はいくつかのチームを並行して操作できるので、やられてもすぐにゲームがおわることはないが、それでも大切なチームメイトを操作しているので、気を抜くわけにはいかない。
人数も少数精鋭でそれほど多くはないので、作戦遂行上どうしても必要な要員が死亡してしまったらどうにもならない。物陰に気を配り、手榴弾をなげ、遠くからスコープで敵を速やかに殺しながらテロリストの手から世界を護らなくてはいけない。
音楽もまたインタラクティブ・ミュージック的になっていて、敵がいそうな場所に近づくと、緊張感を煽る音楽が流れてきてほんとうにドキドキする。音も派手でなく、むしろ軽い感じなのだが、その短い連射音が本当の恐怖を呼び起こす。いままでにまったくないタイプの緊張感を味わうことができるのである。
こんなふうに、ちまたには面白い戦争ごっこゲームがあるけど、戦争はゲームのなかだけにしたいものだよね(と日寄ったしめかたをする)
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昔、とある学校が授業に使いたいのでDirect3ZC コンポーネントを無料で欲しいという申し出がありました。
僕はどうしたかというと、それは丁重にお断りしました。何故なら、それを許してしまうと、それまで(より初期の段階で)対価を払ってDirect3ZCコンポーネントを購入した方々への背任行為になってしまうからです。
また、無料で配っておいてユーザーサポートのメールに悩むのも御免です。
というわけで、その方にはSANDMANさんのDDDDを薦めておきました(笑)
このような配慮は、ユーザーと直接対峙しながらソフト開発をするシェアウェア作家には当然のことだと思います。むろん、友達や直接の知り合いレベルの人間に無償で配布するのは当然として、です。
シェアウェア作家というのは、大企業のプログラマとは違います。下手なことをしても会社が守ってくれるわけではないのです。
これは言わば直接の人間関係と言っても良いものです。作者は優れたソフトを制作し、ユーザーは自分にそれができないぶん対価を払って使う。ユーザーと作者はなるべく対等な立場で意見を交わすのが望ましいと思います。
今回の事件は、作者が泥棒除けをつけた製品を売りさばいていたら、それを盗んだ泥棒が、家を爆破されたと大騒ぎして警察にかけつけているようなもので、実際そのような話が起きたら、爆弾をつけた本人と泥棒は等しく中傷されるはずです。
なんだか不正なIDを使っていた人の名前がただの一人も出ずに、作者だけが責められている今の状況というのは、もしかしたら不正なIDを使いまくっている出版社の陰謀なのかもしれませんね(笑)
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