このアンケート調査は,食物栄養関連の女子大生134人を対象に行ったもので,「食品添加物」の講義を受ける前に実施しました。講義担当者の考え方や偏見などには全く影響されていないものと思います。
食物栄養関係の女子大生を対象にしたアンケート調査ということもあって,やはり「野菜や果物を多く食べる(54%)」,「栄養バランスが片寄らないように注意している(53%)」,「間食などの取り過ぎによるカロリー過剰に注意している(50%)」などといった健康志向の強さを表す回答が多く見受けられました。
食品の表示をどのくらい参考にしているかを知るため,購入時の注意点ついて聞いてみました。賞味期限を見る人(58%)が圧倒的に多く,生鮮食品の場合は鮮度や色などの外観に注意する(41%)人が多いようです。あとは値段(24%),食品添加物(18%)ということで,食品の表示のうち賞味期限や値段まではかなりの人が見ていますが,原材料や食品添加物までみて食品を購入する人は2割程度という結果になりました。
食品添加物が私たちの身体に何らかの影響を与えると思う人が93%で,ほとんどの人が「食品添加物は身体に悪いもの」という認識をもっていることが,この結果から明らかになりました。
「食品添加物を食べるとガンになる」と思っている人が65%を占め,次いで「アレルギーになる(24%)」,「よくわからないけど,悪いと思う(19%)」,「子供に悪影響があると思う(12%)」ということでした。こうなると食品添加物は完全に毒物扱いです。「ヒ素が入っているから絶対悪い」などという回答もありましたが,ヒ素は食品添加物ではありません。あしからず。
身体に悪い食品添加物の1位は,着色料(77%)で,発色剤(16%),保存料(15%)を大きく突き放しました。やはり目につきやすく,赤色や黄色は毒々しく見えるのでしょうか。実際にはそんなに沢山食べているものではないのですが・・・。