古都らしいたたずまいを見せるカウナス市の通りの表情。 (1998年12月撮影)
旧市街の中心、ロトゥシェス広場。夕陽に映える旧市庁舎が美しい。左下の奇妙な形の石碑はナポレオンの記念碑だとガイド嬢が言っていたが、ナポレオン軍を撃退した記念碑なのだろうか。まさかナポレオンがロシアに攻め入ったことを讃えるものではないと思うが。広場に面した建物の前に下がっていた下の写真の看板も旧ソ連のにおいのまったくしないおしゃれなもの。 (1998年12月撮影)
ラトビア〜リトアニア国境。ソ連時代とは全く違って出入国管理のゲートがあり、その近くに両国の国旗が並び立つ。鉄道で国境越えの経験はあるが、道路でのそれは初めてだった私はこういう場で写真撮影はならぬということを知らずにこの2枚の写真を撮ったら、国境警備隊員に見とがめられてゲートに連れていかれることになった。銃殺されるとは思わなかったけれど、フィルムを抜かれるのかと覚悟したところ、乗っていた自動車の運転手氏がとりなしてくれて難を逃れることができた。 (1998年12月撮影)
左の写真の奥のほうに見える細長の塔が1935年にラトビアの独立を記念して建てられたという自由の記念碑。左下は「祖国と自由に」という碑文の写真。塔の土台部分にある。下は塔の頭部にあるミルダの像。現在、この碑の前にはラトビア軍兵士が交代で立哨にあたっているが、その交代の儀式の様子がソ連軍のそれに似ていて「あれっ」と思う。ソ連時代にはこの碑はまったく無視されていたと書いているガイド・ブックもあるが、ソ連時代に発行された絵はがきセットにも収録されており、そのあたりの事情は単純ではないようだ。 (1998年12月撮影)