バイカル湖から流れ出るアンガラ河畔の町イルクーツクは「シベリアのパリ」とも呼ばれる美しい町。寒さの厳しいシベリアだけに、夏には活気がある。写真は市中心部にある自由市場。 (1983年8月撮影)
しかし、イルクーツクの町がほんとうにきれいなのは冬。冬季にバイカル湖は結氷するが、そこから流れ出るアンガラは凍らない。この川の水と大地との間にはかなりの温度差があり、川面から蒸発した水蒸気はたちまち万物に凍りつく。..というわけで、冬のイルクーツクは全市が樹氷で覆われてしまうのである。 (1988年12月撮影)
シベリア鉄道の建設を提唱したさる伯爵を記念するオベリスク。アンガラ河畔の公園に立つ。背後の赤い建物は国立総合博物館歴史館。日本のシベリア出兵に関する展示もあるが、日本人観光客が団体で入場した時には、気配りをしてくれたのかそのコーナーには案内されないことが多かった。 (1988年12月撮影)
アンガラ河畔、市ソビエトの建物のすぐそばにある永遠の炎(警備に立つ少年少女の陰になって炎そのものは写っていないが)。戦没兵士の霊を慰め、平和を願う施設。どの町でも、永遠の炎は、結婚式を挙げたばかりの男女が花束を捧げる場所であり、小学生達が祖国の歴史を学ぶ場所でもあった。 (1984年3月撮影)
イルクーツク市を貫流するアンガラ川。バイカル湖に発し、イルクーツク、ブラーツクなどの町々を経てやがてエニセイ川に合流する。早朝の写真で、国鉄イルクーツク駅などの建物の灯が全部は消されていなくて、それらがまだ川面に映えている。 (1994年8月撮影)