バルト三国はその海岸から琥珀を産することでよく知られ、リトアニアなどの街を歩くと立派な構えの琥珀店に出会う。良質のものはごく小さくても高価で、店に寄っても買うのには決断が要る。写真は、買ったものではなくてやはりペテルブルクの知人からいただいたもの。
ロシアの陶器としてよく知られる"グジェリ"。青い色彩が特徴。食器などにも使われるが、こうした柔らかい曲線で庶民の日常生活や動物などを形どった置物がいい。写真は消防馬車をデザインしたもの。モスクワのグムで買った。
素焼きに色彩を施した民芸品。このように人や動物を表現したものが多い。写真の鶏はチェリャビンスクに住む知人から贈られたもの。後方のは郵送途中で壊れてしまっていたのを接着剤で復元してある。
日本のロシア料理店でよく壺入りの茸料理が出されるが、あちらでは壺のなかみは茸に限らず何でもあり得る。皿にくらべて口の狭い壺は保温性に優れていて、寒冷なロシアで、料理、とりわけ汁ものを入れる器として適しているのであろう。私は、この壺に入れて出された料理で口に合わなかったものがこれまでない。写真はモスクワのダニーロフ修道院のレストランで食事をした時、お土産にと持たせてくれた小さな壺。一つ一つラッピングしてあるところがロシアらしくない。