ロシアの町々にはこうした小さな広場が無数にあって、そこで人々がゆったりと時を過ごしていて、それを見るだけでホッとできるようなところがある。カザン寺院前の広場の夏の風景。後景の通りを行く人々と広場のベンチに座っている人達の様子が対照的だ。 (1987年8月撮影)
ネヴァ河畔の並木道の冬景色。気温が低いと並木はみんなこのように樹氷で覆われる。早朝か夕暮れの景色に見えるが、実は昼に近い時刻。高緯度なので、冬至前後は日中ごく短時間だけ太陽が出て、その後には長い夜が待っている。 (1996年12月撮影)
北方のベニスとも呼ばれるサンクト・ペテルブルクにはこうした小さな水路が多くあり、この運河めぐりの観光船もある。 (上左1995年8月,上右1988年8月,右1995年8月撮影)
運河が多いとなれば当然橋も多い。この橋がなかなか凝っていて、ネヴァ川にかかる大きな橋などでも欄干の透かし彫りなどに素晴らしいものがある。ただ、そちらは写真を撮ってきてないので、ここではフォンタンカ運河にかかるアニチコフ橋の端にあるピョートル・クロットの馬の彫刻群のうちの一つを。背後の赤い建物がアニチコフ宮。(1997年12月撮影)
ネヴァ川にかかる橋の中で最も美しいと私には思えるのがこのトロイツキー橋。マルスの広場からペテロパヴロフスク要塞に行く時に渡る、非常に交通量の多いところだから、実際には「美しい」などという感傷にひたってはいられないけれども。ネヴァ川の下流にかかる橋はみなそうだが、この橋も真夜中には跳ね上がって人も車も渡れなくなる。 (1999年12月撮影)