シベリア鉄道の要衝、ハバロフスク駅。駅舎についている時計をよく見ると短針が2つあるのがわかる。鉄道はすべてモスクワ時間で運行するので、赤い短針でそのモスクワ時間を表す。 (1999年3月撮影)
極東の大河アムールはハバロフスク近くでウスリー川を飲み込み一層大きくなる。まだ中流だというのに向こう岸まで何千メートルもの幅があり、その川のさらに向こうに沈んで行く太陽を見ていると大陸に来たのだという実感がわく。 (1984年8月撮影)
シベリアのパリともよばれるイルクーツク。その旅客駅はパステルカラーのあか抜けしたターミナルビルで昔からよく知られていた。もう一つ垢抜けしているのは、ロシアの駅舎の看板はプラットホーム側にはその都市名(駅名)が書いてあるが町を向いている側にはただ「駅」と素っ気なく書いてあるのが普通(しかしその町の人にとってはそれでじゅうぶん用が足りる)なのに、ここではしっかり「イルクーツク」と書かれていることだ。この町はロシアの極東や中国、朝鮮、モンゴルなどとモスクワを結ぶ交通の要衝であり、そのことは線路が錯綜している下の写真からもうかがい知ることができる。 (左1993年8月、下1983年8月撮影)