セバストーポリ市の一角、湾を出てすぐのところの海岸にこの遺跡がある。ヘレニズム文化がクリミアを経て東へ伝わって行ったとき、それが最初にクリミアに上陸したところだと言われた。 (1996年8月撮影)
セバストーポリ市から車で1時間ほどのバフチサライにかつてのクリミア汗の居城があった。城内にはさまざまな形をした噴水がいくつもあって、プーシキンの「バフチサライの泉」の世界に誘う。 (1996年8月撮影)
クリミア半島では、鉄道はセバストーポリ市まで通っているが、地形の関係でヤルタなど南岸の保養地には敷かれていない。そのためヤルタなどへ飛行機で行く場合も鉄道で行く場合も内側のシンフェローポリで降りてそこから車で行くのが普通だ。このシンフェローポリ〜ヤルタ間は全区間トロリーバスの架線が張られて今でも運行している。フルシチョフが環境に配慮して計画したのだそうだが、こればかりは先見の明があったと驚く。このあたりクリミアの内陸部は、南側の山地で海からの湿った風が遮られるからか、わりに乾燥していて、大きな河川は見当たらない。それと豊富な日照に支えられて葡萄などの果樹畑が多いのに気づく。 (1984年8月撮影)