世界三大博物館の一つといわれるエルミタージュ美術館。とりわけ西洋美術のコレクションを誇っている。ただ、かつての冬宮の建物をそのまま使っているため、美術館としては採光(照明)などがあまり良いとは言えない気がする。そのかわり展示されている美術品を鑑賞するだけでなくインテリアや調度などに注目してもじゅうぶんに楽しむことができる。 (上段1997年12月,下段左右1984年8月撮影)
市の中心部にある壮大な寺院。設計はフランスの建築家モンフェラン。寺院の名称はピョートル1世の守護者とされるビザンチンの修道士イサーキィ・ダルマーツキイに由来する。寺院内部の絵画・聖壇に劣らず破風のレリーフなども見事。外の柱にはレニングラード包囲当時の機銃掃射の弾痕が残っている。現在は宗教活動を営んでいるが、ソ連時代には聖堂の中央部に「フーコーの振り子」が取り付けられていた。「宗教に対する科学の勝利」の象徴との説明を受けた記憶もあるが、いかにも場違いという印象を否めなかった。 (上段左1990年8月,同右1993年12月,下段右1997年12月撮影)
ネフスキー通りのほぼ中央に位置する教会。イサク寺院のに似た円屋根を持つが、通りに向かって半円形に広がる回廊が特徴的。19世紀はじめにヴォロニンの設計で建てられた。(1985年8月撮影)
グリボエードフ運河の脇に立つ教会。モスクワ赤の広場にあるワシーリー寺院を思わせる色彩豊かなキューポラが特徴。アレクサンドル2世の暗殺された場所に建てられたのだという説明を受けたことがある。近年になって大規模な修復工事が行われ今ではすっかり復元されているが、この写真を撮った当時はまだ工事は終わっていなかったような。 (1993年12月撮影)
ネフスキー通りの東端にある修道院。ソ連時代も宗教活動を行なっていた。 (1998年8月撮影)