Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
潟響NOW
[go: Go Back, main page]

64回定演満席騒動


 今回の演奏会では、直前になってチケットが出過ぎていることが判明した。 一週間前にプレイガイドで500枚余りが売りきれ、団員の販売を調査したところ1,300枚が売れており、 これに招待を加えると最大2,600席が必要となると推定された。招待者については実際来場するのが 半数とみても、新芸文会館ホールの定員1,900を超えるのは確実らしく思われた。 当団の演奏会は800〜1,000名の聴衆がせいぜいであり、これまで「満席」など考えたことも無かったが、 今回は新ホールおよびソリストの海野先生により意外な人気となったようである。 実際、団長のところには直接チケットを求める電話が多くあり、団長もそのお断りへの対応に追われる という状態であったそうである。

 聴いてくださる方あってのオケ活動。もしチケットを購入され遠路来られた方を会場前で追い返すよう なことになれば、当団の今後の活動に差し障る重大な事態を招く。演奏会は数日後である。ピンチ・・・ 団長はじめ運営委員会は急遽対策を協議した。対策として、当日午前中におこなうリハーサルを公開し、 聴衆にこちらにできるだけ多く来ていただくようよびかけることとした。そして団員には、各人の知り合いの チケット購入者にその旨説得するよう呼びかけた。

 さて、演奏会当日は、「満席の場合は入場をお断りすることがある」との張り紙の用意や、整理券の用意、 会館との対策協議と、幹部は大忙し。そんな中、注目の午前中のリハーサルには200人余りの聴衆が来場してくれた。 そして団員総出で会場整理にあたった本番では、ほぼ満席プラス立ち見席30名程度で演奏会を開くことができた。 幸い入場制限の事態はギリギリのところで避けられたのであった。 結果としては樂団はじまって以来のピンチは免れたが、この件は翌々日(11月25日)の新潟日報の記事 「潟響公演 入場制限危うくセーフ」でも報道されてしまった。 この新聞ざたになった当団始まって以来の騒動、入場お断りの事態にならなかったのは、急遽200人余りを リハーサル見学に変更してもらった各団員の一致協力の賜物であった。チケット購入者へのお願いは2日前からであり、 各団員は前日、前々日のリハーサルを縫って方々にお願いしたのであった。意外なところで当団の結束と「実力」をみた気がする。 おそらくこのようなことは今回に限ってのことと思われるが、オケの活動も演奏以外の苦労が絶えないと、 あらためて団長・副団長はじめ樂団幹部の尽力に感謝したいものである。