技術的には、文字数や行数の制限は厳しくありません。
相手に読みやすいように、返信を書きやすいように、受信に時間がかからないように等の意味合いが強いです。
メールを読むマシンやソフトには色々な種類があります。昔からの流儀で、1行あたりASCIIで80字(日本語だと40字)の表示を行うものが多いようです。
しかし、希に80字を超えるとはみ出して読めないものがあります。もっと希には文字化けするものもあります。そこで1行あたり80字以内がよいと言われています。
1行があまりにも長いと、自動的に送り返される場合もあります。
また、他人のメールを引用するとき「太郎> 」とかを先頭に付ける場合がありますが、これが原因ではみ出すことがあります。1行あたりASCIIで70字(日本語で35字)程度にすれば安心だと思います。
マシンやソフトによっては自動折り返しの機能があるので便利かもしれません。ただし、さらに自分で折り返しを入れると、折り返しだらけになって読みにくくなるかもしれません。
携帯型のマシンの場合、画面が非常に小さく、1行あたりの文字数が80字以下のものもあります。このようなマシンの場合、折り返して表示する等の工夫がされているようです。
あなたが送信したメールは、受信者が読むまでどこかのマシンに蓄積されています。
そのマシンの設定が悪い場合、長いメールがどんどん溜まると最悪の場合パンクしてマシンが停止するかもしれません。停止しないまでも、それ以降に届いたメールは受け付けなくなる場合があります。
また、大変長いメールは、送信にも受信にも時間がかかります。
専用回線のイントラネット等は速いので気付かない事がありますが、電話回線等は遅いので迷惑かもしれません。
あまりにも長いメールは自動的に送り返されることもあります。
私は3000行を越えると送り返してくるメールサーバをみたことがあります。
uuencodeやBinHexやbase64等でデータを添付した場合、実は膨大な行数になっているのでサイズに注意しましょう。
RFC1468によれば、75桁にすべきだそうです。
ネチケットガイドライン (RFC1855)によれば、65字だそうです。
うーむ、大体でいいみたいですな。
これらは画面等に表示したときの文字数であり、特にJIS X 0208はASCIIの倍の幅に表示される場合が多いことにも注意しましょう。
SMTPだと1000字 (CR LF含む)で、POP3だと512字 (CR LF含む)という事になってますが、実際にはこれより多かったり少なかったりするメールサーバも多いようです。何にしろ、こんなに長い文字数は止めたほうが無難でしょう。
これらは画面に表示した場合の文字数ではなく、バイト数である事に注意してください。JIS X 0208は1文字2バイトであり、ASCIIは1文字1バイトです。更にエスケープシーケンスも数えないといけません。
私が調べた限りでは、990バイトを超えたあたりで強制的に行を区切るSMTP/ESMTPサーバが多いです。そこから先が文字化けしてしまうケースも多いです。
ネチケットガイドライン (RFC1855)によれば、100行以上は「長文」だそうです。
メールの本文中に自分の名前やアドレスを付けることを、署名 (signature)といいますが、これは4行以内が良いとインターネットユーザーの用語集 (RFC1983)やネチケットガイドライン (RFC1855)に書かれています。