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Jazz
「Eric Dolphy at the five spot, Volume 1」/Eric Dolphy
これほどpotentialの高い音楽を私は他に知らない。
1961年7月16日、New York、Five Spotでのライブ録音である。
共演者:Booker Little、Mal Waldron、Richard
Davis、Ed Blackwellのplayも素晴らしい。
同日録音の「Eric Dolphy at the five spot,
Volume 2」、「Eric Dolphy & Booker Little Memorial Album」、「Here and
there」も必聴である。
Eric Dolphyというと、癖があるplayerとして敬遠されがちだが、浅田彰氏が言われた通り、
リリシズムの究極の形の一つであろう。
Bill Evansのアルバムはどれを買っても後悔はしないが、後藤雅洋氏が言われているように、リバーサイド、ヴァーブ、そして70年代以降の順に聴き進めることをお勧めする。
このアルバムを選んだ理由も、初めて聞いたBill
Evansのアルバムがこれだった、
ただそれだけである。
Bill Evans入門には(それだけでなくJazz入門にも)、「Waltz
for Debby」が良い。
「Sonny Clark Trio」/Sonny Clark Trio
同名のアルバムがBlue Note、Timeから出ている。
どちらを選ぶかで趣味の分かれるところであるが、ここでは、Blue
Note版をお勧めしたい。
Blue Note版の共演者はPaul Chambers, ”Philly”
Joe Jones、
Time版の共演者はGeorge Duvivier, Max Roachである。
Blue Note版では全てスタンダード・ナンバーで、一方
Time版では全てクラークの自作曲である。
Blue Note版はその選曲からどちらかというと朝向けであるが、
Time版はマイナー・キーの曲が多いことから夜向けである。
Blue Note版は1957年の録音で、まさにクラークが全盛期だった頃である。
Time版は1960年の録音で、スタジオ録音に参加出来ない程の悪化をたどったヘロイン中毒から、一時逃れ録音されたものである。それだけにクラーク作品の一般的な持ち味と異質の、一種凄みが効いた作品である。
つまり、Blue Note版は日常的に聴けるのに対し、Time版は非日常的で、‘気合’を入れてないと聴けないのである。(Dolphyを押しているのと矛盾するようであるが。)
最後に、手に入りにくいかもしれないが、「Sonny
Clark Oakland, 1955」もぜひ聴いていただきたい。
音質は良くないが、若き日のクラークを堪能できる。