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狂牛病とプリオン/牛海綿状脳症(BSE)
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◆ 狂牛病とプリオン/牛海綿状脳症(BSE) ◆

★本サイトの新コンテンツ(要・Chime) 抗生物質・抗菌剤/耐性菌/院内感染話題の制がん剤



図1 PDBで参照できるHuman Prion Proteinの例(1QLX) … PDBデータ参照にはChimeが必要です(参考ページ
[TOPIC] 上のデータは2002年ノーベル化学賞を受賞したビュートリッヒ博士のグループによるものです! → 2002年度ノーベル化学賞

※その他のPDBデータ例
Human Prion Protein Variant M166V(1E1J)Human Prion Protein Variant S170N(1E1S)Bovine Prion Protein Residues 23-330(1DX0)
※Prusinerらによる抗プリオンのデータ例: The Anti-Prion Fab 3F4(1CR9)The Anti-Prion Fab 3F4 In Complex With Its Peptide Epitope(1CU4)

 2001年9月に日本国内で初めて狂牛病の牛が発見され,大きな問題になっています。ここでは関連情報を紹介したいと思います。
 もともと体内にあるタンパク質である正常型のプリオン(prion)が異常型になって病原体となり,感染症を引き起こすのがプリオン病で,牛の狂牛病,羊のスクレイピー,人のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)などがあります。
 図1は正常なヒトのプリオンの構造例ですが,異常型ではα-へリックス(上図のピンクのらせん部分)が減ってβ-シート構造(上ではわずかにある黄色の部分)に富むようになり,熱や多くの試薬に対する耐性が高くなってしまいます。この異常プリオンが正常プリオンにぶつかると次々と異常型になっていくために感染作用が現れるのです。


図2 ポリアラニンの場合で示したα-へリックス構造(左:赤点線は水素結合)とβ鎖構造(右);色の異なるのが各々アラニン単位
Chimeによる分子表示


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