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※その他のPDBデータ例
図1 PDBで参照できるHuman Prion Proteinの例(1QLX) … PDBデータ参照にはChimeが必要です(参考ページ)
[TOPIC] 上のデータは2002年ノーベル化学賞を受賞したビュートリッヒ博士のグループによるものです! → 2002年度ノーベル化学賞
Human Prion Protein Variant M166V(1E1J) | Human Prion Protein Variant S170N(1E1S) | Bovine Prion Protein Residues 23-330(1DX0)
※Prusinerらによる抗プリオンのデータ例: The Anti-Prion Fab 3F4(1CR9) | The Anti-Prion Fab 3F4 In Complex With Its Peptide Epitope(1CU4)
2001年9月に日本国内で初めて狂牛病の牛が発見され,大きな問題になっています。ここでは関連情報を紹介したいと思います。
もともと体内にあるタンパク質である正常型のプリオン(prion)が異常型になって病原体となり,感染症を引き起こすのがプリオン病で,牛の狂牛病,羊のスクレイピー,人のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)などがあります。
図1は正常なヒトのプリオンの構造例ですが,異常型ではα-へリックス(上図のピンクのらせん部分)が減ってβ-シート構造(上ではわずかにある黄色の部分)に富むようになり,熱や多くの試薬に対する耐性が高くなってしまいます。この異常プリオンが正常プリオンにぶつかると次々と異常型になっていくために感染作用が現れるのです。
《BSE以外の食品関係のトピック》
※最初の2件は,2002年に日本マクドナルドが「チキンマックナゲット」の販売を一時中止したことと関連して(記事参照)
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〈引用文献〉山内一也,「狂牛病(BSE)・正しい知識」,p.87,河出書房新社(2001)
[引用者注] 同診断マニュアルは例えば厚生省資料(1997/09/24)参照.またSDSは界面活性剤の種類でChime分子参照可. |