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名探偵四葉の事件簿
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「名探偵四葉の事件簿」

 

そう遠くない未来、宇宙のどこかにある小さな星は、別にオルフェノクに支配されていた

ワケでもなかった…この物語は、あんまり金田一少年とかその辺りには関係の無い話である


第1話「変身!その名はクローバーアクセル」の巻

キャッホー、兄チャマ、お元気デスか?四葉デス!

兄チャマがアメリカに留学してから、四葉の周りでは色んな事がありまシタ。

そしてっその中でもイチバン、兄チャマに伝えたい事があるんデス!

あのね、四葉ね…ついに、探偵事務所を開いちゃったのデス!!

これで、色んな人からの依頼を引き受けて…怪盗と対決したり、ナンカイな事件を

四葉の名推理で解決しちゃったり、もう色々できるんデス!

早く、兄チャマも日本に戻って来てクダサイ、四葉、兄チャマの為に助手の席は

開けてあるんデス…。兄チャマが戻って来た時には、四葉、きっと世界中で

有名な、名探偵になってマス!だから、楽しみにしててね、兄チャマ!

 

クフフフフッ兄チャマ…四葉のお手紙読んだら、きっとビックリしちゃうの。

今日は四葉探偵事務所の開業日、嬉しいお知らせは、真っ先に兄チャマに

伝えたいんデス…。便箋を封筒に入れて…切手を貼って……

できマシタ!さっそくポストに入れに行きます…。

 

「ピンポーン?」

 

あれれ?誰デスか……?

って、そうデス!ここは探偵事務所なんだから、きっと依頼人さんに決まってマス!

クフフフフッ、サイサキが良いデスね、お手紙を送るのが遅れちゃうのは…ちょっと

残念デスけど、でも、ここから四葉の名探偵としての第1歩が始まるのデス!

 

「こんにちは、四葉ちゃん。開業おめでとう!」

ドアを開けると、衛ちゃんが立ってマシタ。どうかしましたか、衛ちゃん?

もしかして…事件の依頼デスか?そう言うと、衛ちゃんは、ちょっぴり悲しそうな

顔をして「マウンテンバイクが、どこかに行っちゃったんだ…」って。

むむむ…?これは、早速事件の予感デス!

衛ちゃん、任せてクダサイ。この英国きっての美少女探偵の四葉が、

街を隅から隅までみーんなチェキして、MTB、見つけてあげちゃいます!

そうしたら衛ちゃん、「なんだか、嬉しそうじゃない?四葉ちゃん。」って。

うーん…ちょっとハシャギ過ぎたかもしれないデス…ここは、名探偵のイゲンを

見せつつ…受けつけるべきでシタ…四葉、ちょっと失敗デス。

 

そういうコトで、四葉は早速街に出たのデス。

 

***

 

「衛ちゃんのMTBさ〜ん、どこデスか〜?」

「おっかしいなぁ、確かにこの辺に置いておいたはずなんだけど…はぁ、

こんな事なら、ちゃんとカギを掛けておけばよかったよ…」

「衛ちゃん、大丈夫デス!どんな無くし物も、四葉の手にかかればチョチョイノチョイ、デス!」

「あははは…そうだよ…ねぇ、はぁ。」

……なんだか、衛ちゃんはいつまでたっても安心できないように見えるのは、

気のせいデスか?もう、衛ちゃんもオオブネに乗ったキブンで居ればいいのに…。

……それにしても見つかりマセン。これは思った以上にシンコクな、大事件かも…。

大事件…大事件と言えば……怪盗………。

……………怪盗…………!?

そうデス、これで全てが繋がりマシタ、衛ちゃん…これは、どこかの怪盗の仕業に

違いないのデス!ここまで探して見つからないだなんて、これはもう、ゼッタイに

怪盗の仕業デス!クフフフフッ、四葉、今日はいつもより冴えてマス!

さぁ、これさえわかれば大丈夫、後は怪盗の正体を暴くだけなのデス!!

 

「怪盗さん!謎は解けマシタ、観念して、姿を現しなさいっ!!」

「な…何言ってるの?四葉ちゃん…その、怪盗…じゃなくて、ただの自転車ドロボーなんじゃ…」

 

もう、衛ちゃん?それはシロウトの陥りやすい、テンケイテキな思い込みデス!

一見、ただの自転車ドロボーに見せておいて…その実、衛ちゃんのMTBには

物凄い秘密が隠されているに、違い無いのデス!

そうとわかれば、後は怪盗さんとの決闘だけなのデス、衛ちゃん、一緒に

怪しい人を探しましょう!

 

「フハハハハハハハ、その必要は…無いッ!」

 

突然、空の方から声が聞こえマシタ。何かと思って見上げると、黒いサングラスに

真っ白なマントを身に纏った人が、なんとMTBをかついで電柱の上に立って

いたのデス!……ゴクリ、これは…最初の依頼で、あんなにスゴそうな怪盗さんに

出会う事になるだなんて…四葉も、ちょっと緊張しちゃいマス……でも…勇気を持って!

 

「こらーっ!衛ちゃんのMTBを盗んで、どうするつもりデスか!降りてきなさいっ!」

「フハハハハハハハ、私の名はミスター・チャリオ。この世のMTBを集め、

ユーラシア大陸の征服を企む怪盗だっ!」

「…………四葉ちゃん……あの人、ちょっと変だよ……その、決闘はいいから…

とりあえず、救急車を呼んだ方が…いいんじゃないかな?」

「ホワット?何を言うんデスか、衛ちゃん!ほら、あそこに居るのが衛ちゃんのMTBを

盗んだ怪盗デス!ここは四葉が捕まえて、探偵事務所の名前に花を飾るのデス!!」

「フハハハハハハハ、小娘如きがこのチャリオを捕まえられるとでも言うのか?

笑わせる、お前如き木端探偵に、チャリオは捕まらぬ、何故なら私は…チャリオだからだッ!!」

 

むむむ…怪盗チャリオ、そんな事を言っていられるのも、今のうちデス!

四葉が本気を出したら、どんな怪盗でもかないっこない事を、証明してあげマス!

衛ちゃん、四葉のアタッシュケースを開けてクダサイ!

……そう、それデス、そのステッキを、四葉に渡して!

「……ねぇ、四葉ちゃん、この魔女ッ娘アニメに出てきそうな…このおもちゃのステッキは…一体?」

衛ちゃんは、首を傾げて、なんだか物凄く四葉を疑うような目で見つめてきマシタ。

違いマス!おもちゃなんかじゃありませン!

これを使えば…マジカルリリカルびゅーてぃー怪盗、クローバーアクセルにヘンシン出来るんデス!

 

「ま、まじかるりりかる…クローバーアクセル?」

「早く!」

「あ…あの…」

「hurry!hurry!hurry!」

「四葉ちゃん…そんな血走った目でネイティヴな発音を……わかったよ、

受けとって、四葉ちゃんっ!」

「ありがとうデス、衛ちゃん!!」

 

マジカルルカジマナカジマカツオ・ワカメサザエトナミヘイタラオ・

アナゴタイコデチャッス・イザカヤデス!!…………ヘンシンッ!!!

キュイーーーーーーーーーーーーン!!

 

「ああ…四葉ちゃんが口三味線で音を鳴らしながら…必死で早着替えを……!!

て…いうか…どこからあんな衣装が………?」

 

もう、衛ちゃん、余計な事は言わないで欲しいデス……と、背中のボタンを止めて……

完成デス!怪盗アクセルクローバー、タダイマ参上デスッ!

 

「フハハハハハハハハ!なんだか知らんが、凄いではないか。よかろう、このチャリオが

相手になってやる。来いッ…クローバーアクセル!とぉっ!!…すちゃっ。」

「ムムム、見事な着地…さすがデス、こうでなくては、張り合いがありマセン。」

「行くぞ、クローバーアクセル!食らえ!チャリコギ流必殺奥義!アルティメンタルコメ…」

 

「ちょっと、そこの2人、いいかな。」

「へ?」

「へ?」

 

四葉が後ろを振り向くと…そこには、お巡りさんが立っていマシタ。あれれ?

どうしたのかな、もしや、四葉の推理から怪盗の居場所を突き止めて…ここまで?

ふふ、どうデスか、お巡りさん。四葉、いやいや、クローバーアクセルのお陰で、

見事に怪盗のシッポを掴みマシタ!!

これでクローバーアクセルの名前も、世界に知れ渡っちゃいマス!クフフフフッ♪

 

「いや…ね、君達。怪盗とか、そういうのはまぁ、署の方で聞かせて貰うよ」

「あ、違います、お巡りさん!そっちの女の子は…その、ボクの姉妹ですから…

そっちです、そのMTBを担いでる人を捕まえてください!

多分…ボクのMTBを盗んだのも…この人だと思います…。」

 

そう言うと、お巡りさんは暴れる怪盗チャリオに手錠をかけて、暴れるのを

押さえながら帰って行きマシタ。衛ちゃんに「君も若いのに大変だなぁ」なんて

言ってたけど、一体何が大変なのかな?

………とにかく、怪盗チャリオも捕まって、衛ちゃんのMTBも返ってきて、事件は

解決なのデス!これも四葉の名推理の勝利デス。四葉探偵事務所の初仕事は、

大成功で幕を閉じマシタ……。クフフフフッ、そうだ!この事件の事も、

バッチリ、兄チャマに手紙でお知らせしなくっちゃ…兄チャマ、きっとアメリカで

「四葉はスゴイんだなぁ」って、感心しちゃって、益々四葉から目が離せなく

なっちゃいマス。…早く…兄チャマの所に、お手紙を届けたいナ………♪

 


 

「そんなこんなで、今日もクローバーアクセルは大活躍、ボクも手に汗握ったな…」

「…………衛ちゃん……………そう……無理な感想を……言う必要も…無いと思うけど………

衛ちゃんは………そのコトバに……何を込めるんだい……………?」

「え、あ…千影ちゃん!?」

「フフ………では、次回名探偵四葉の事件簿…『ドキッ…探れ!秘密の団地妻!!』を……

楽しみに………しておこうか…………?」

「千影ちゃん、一瞬、キャラ変わらなかった?」

「それは……………聞くだけ野暮だよ……………フフ…………。」

「そ、それでは、次回もお楽しみにっ!」

 

とぅーびーこんてにゅーど


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