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マジソンズの3人が学生時代に所属していた団体では毎年、学生バンドのコンテストを主催していた。あのデーモン閣下も出場して、スカウトされてデビューして行ったが、その翌年にグランプリを獲得したのがはるだった。 要するに、子ダネのない徳川家綱=あおい輝彦を巡るお世継ぎ騒動の物語である。大奥のお女中どもは殿に跨がり奮闘すれども懐妊は果たさず、連日のお夜伽が祟ってか家綱は急死。弟の綱吉が将軍の座に治まる。ところが、家綱のタネを宿した女中がいるとの噂が流れ、綱吉の側近たちは狼狽する。この女は絶頂に達するとアソコからジャコウの香りを放つという。そこで、堕胎医師の勝野洋と巾着切りのベンガルは、お女中どもの女陰を舐めまわるのであった。 とまあ、こう書いてみると単なるポルノであるが、そこは娯楽映画の巨匠、鈴木則文。単なるポルノに終わらせていない。大奥映画のお約束(レズに拷問、張り形による自慰等)をちりばめつつも、笑いあり、チャンバラあり、純愛ありのエンターテインメントに仕上げている。さすがである。はるの音楽も実に効果的に使われており、MTV的な演出も施されている。監督がイメージにぴったりのはるの音楽を得て上機嫌なのが目に浮かぶようだ。 |
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また、性格の異なる3人のヒロインを配したことも、物語に深みを与えている。 というわけで、映画自体はなかなかのものであったが、はるはしばらくして解散してしまった。おそらく、この映画のイメージから抜け出すことが出来なかったのだろう。それほどに、この映画とはるの音楽は密接不可分となってしまったのだ。《サイコ》のおかげで気狂いマザコン役者になってしまったアンソニー・パーキンスのようなものであろうか?。 |