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2003.6.1 Sun.
断髪式/『Misery』
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朝方隣家から聞こえて来る騒音で目が覚めて気分を害しつつ二度寝したせいか、再度目が覚めたのはお昼近かった。いつもはもう少し早い時間に起こすはずの娘@トイプードルは大人しく爆睡に爆睡に付き合ってくれたらしい。さすが私の娘だけのことはある。外は台風崩れの温低一過の激晴れであった。萎え。
実家に戻るとこの暑いのに母は帽子も被らず庭の模様替えに励んでいた。日除け帽子を渡してからブランチを摂り、ボケボケしてたら断髪式が始まった。私は生理的に肥満体が好かんので相撲にはまるで興味はないのだが、亡き祖父と父は結構好きで、良く相撲観戦に付き合わされたので歴代横綱の名前は多少知っている。ただしムカシのヒト限定だが、今日最後の土俵入りを務めた貴之花は別の意味で強く印象付けられているである。
一番大相撲がおもしろかったであろう曙が横綱で若貴が大関時代に父と祖父が入院しており、その時間になると面談コーナーは勿論、各病室のTVは皆N○Kにチャンネルが合わされ(それはそれは壮観だった<ある意味不気味)、一斉に溜息や掛け声がフロア中に、もしかすると病棟中に響きわたっていたのである。だか私の中ではら若・貴のマワシ姿は父と祖父の思い出に通じていて、その彼が引退すると言うのは二重の意味で感慨深い。もうそんなに「ムカシ」のことなのか、と。
とは言え断髪式なるものはワケのワカラン人物が次々に髷に鋏を入れ、それも「切るとこあるのか?」と思える何百人なんてのはザラなのでマトモに見たことはないし、今日も見るつもりはなかった。ところが50数人とか言うのでそれなら早く終わるだろうと思い、母と儀式を見ることにした。先に引退した実兄だけでなく幼い実子までもが鋏を入れ、最後に父であり師匠である親方が留め鋏と言う演出もさることながら、個人的に感無量と言う感じで盛り上がったのだが、その愛息に見事トドメを刺されてしまった。
ママ似のボウヤがパパに捧げる作文を朗読したのだが、どんな名子役でもあの絶妙なタイミングで聴衆と視聴者を感動の渦に巻き込むことはできなかったであろう。何故あそこまできっちり読み上げ、最後に感極まるのだ。あんなに小さいのに。完全にうっちゃられたではないか。あれはズルイ。
それよりあの天性の才能を活かさないテはないと思う。あのキュートなコが"平成の名横綱"の息子と言う重圧を背負って父と同じ道を歩むのはあまりにも非情ではないか。勿論本人の意志次第だが、彼は役者にスカウトされるべきである。父と同じ道を歩むのは太ってからでも構わないではないか。などと母と好き勝手なコトを散々並べ立ててから娘を置いて買い物に出掛けることにした。
しかし目当てのモノまたはそれに代用できるモノは見つからない、花を見に行ってもソソられるのはない、車内は熱帯と、買い物は悉く惨敗。意気消沈して実家に戻り、娘をピックアップして住処に舞い戻る。昨日の続きができないので工作もどきの続きをしたり、日陰エリアだけでも雑草引きしてる間に夕方となり、小一時間夕寝してから花鉢の水遣りして実家に向かう。
夜ごはんは大根サラダと出来合いの巻き寿司。若々しくなった"親方"番組をチラっと見てからお風呂に入り、帰宅してから地上波の『ダブル・ジョパディー』を鑑賞しながら日記を作成し、「地球号」〜「世界遺産」の間、つまり日付が変わる前に更新報告。ニュース巡回後夏向きDVDを見る。ご丁寧に特典@メイキングまで。観賞中から何となく涼しく感じたのは気のせいではなく、娘のトイレに外へ出たら目が冴えるほど空気が冷えていた。台風が秋の冷気を運んで来たのかと思うほど(やや誇張)。
【今日のニュースめも】
天文: GRO J1655-40: Evidence for a Spinning Black Hole(リンク先のBlack Holes Are Blackの方がキレイなイラストだ) アイスランドで210年ぶりの金環食=ひと目見ようと戸外へ飛び出す人も(日本で観測できるのは2012年とか)
サイエンス・テクノロジー: 「卑弥呼の鏡」?三角縁神獣鏡、兄弟鏡でも組成に違い(権威の象徴をコピーしたのかも)
自然・環境: 地震後の緩斜面大規模地滑り、「滑り面液状化」が原因(「想定」しないと)
健康・医療: ワシントン州初の西ナイルウイルス感染疑い(これも問題だよなぁ)
重症急性呼吸器症候群: トロントで5月下旬死亡の4人にSARSの疑い(隠蔽疑惑?) SARS 世界の死者は764人 死亡率9.14%に(エイズに比べたらマシではあるが)
国内: 「平成の大横綱」大イチョウに別れ…貴乃花が断髪式(無理して「感動した!」と言わせなければまだ活躍していたかも知れない、と考えずにいられない) ヒツジが「トラ刈り」に衣替え 大阪・天王寺動物園(流血させるなよ) 教育実習でセクハラの悩み 首都圏で調査(男性版はないのかね) 自宅の権利証の字が消える ワープロ感熱紙が原因(重要書類をそんなんで印刷するのがそもそもの間違い) アンマン事件:判決を厳粛に受け止めお詫びします 毎日新聞社(過失でも死者を出した償いをすべきなのに特赦申請とは反省の色ナシではないか)
海外: 途上国との「拡大対話」でサミット開幕 中国主席初登場(ますます影の薄い純ちゃん@元経済大国ニッポン) 「創氏改名、朝鮮人が望んだ」 自民政調会長が発言(ウソつけ、誰が先祖伝来の名前を侵略者風に変えたがる!) 多くの女性から結婚申し込まれた=ダライ・ラマがドイツの新聞に告白――追っかけ女性がいっぱい(教祖はモテる、の法則?)
正義vs邪悪: 米ロ首脳会談、北朝鮮とイランの核開発をけん制(プーチンおぢさん意外と小柄っぽい) イラクの大量破壊兵器、捜索途中経過公表せず…英首相(ヤな感じ〜) 米大統領、演説で「米欧同盟を主導」強調(亜米利加帝国の軍門に下れってコトかい)
【dvd:ミザリー特別編】
「ミザリー」シリーズが大ヒットしている人気作家ポール・シェリダン(ジェームズ・カーン)はコロラドのシルバー・クリーク・ロッジで最新作を脱稿して山を下る途中吹雪に見舞われ、転落事故を起こす。瀕死の重傷を負った彼は何者かに救われ、2日後に意識を取り戻す。彼の目の前にいたのは「ナンバーワンのファン」を自認する元看護婦アニー・ウィリクス(キャシー・ベイツ)だった。
彼女の家は隣家から離れた一軒家で、雪のため道路は閉鎖され、電話も通じない、道路が開通してから病院に運ぶからそれまでここで療養するよう勧められ、ポールは促されるままに鎮痛剤ノヴリルを服用し、アニーは甲斐甲斐しく看病に励んだ。ポールを神の如く尊敬しているアニーは彼の車から運び出したカバンに入っていた原稿を読むことを許されて大感激するが、ヒロインのミザリー・チャスティンの死を知って激怒し、ポールに対する態度が一転する。
一方NYではポールのエージェント、マルシア・シンデル(ローレン・バコール)が連絡の付かない彼の安否を気遣って当地のバスター保安官(リチャード・ファーンズワース)に届け出していた。保安官は補佐でもある妻バージニア(フランシス・スタンハーゲン)と捜査を開始したがポールの愛車65年型マスタングを発見するには至らなかった。
アニーはポールに原稿を燃やさせ、更にミザリーが生還すると言う新作を書くよう強要する。ポールは彼女の留守中に不自由な車椅子で監禁部屋を抜け出すが、脱出することは不可能だった。
***** 原作はホラーの帝王スティーヴン・キング。しかし何故か私は彼の作品を1冊も読んでいない。それはそれとして本作はあまりにも有名なコワイ怖いストーカー女を描いた作品なので今更ストーリー云々は触れるまでもないだろう。何せ舞台女優から主演に大抜擢されたキャシー・ベイツは本作でオスカーを獲り、ハリウッドに進出する足掛かりとしただけあって迫力満点で、ハンマーで足を潰すシーンは思わず巻戻し・一時停止でしみじみ見たくらいである。
心理的恐怖を盛り上げているのは何でもかんでもCGとかワイヤーを使えば済むと言う、近頃の安易な風潮とは対照的、または古典的手法のカメラワークと照明である。後は俳優の演技力のみ。近年めったにお目にかかれない「王道」と言えるだろう。監督はロブ・ライナー。 (1990年アメリカ映画108分)
any comment please.
【you may say I'm a dreamer,but I'm not the only one】
遅ればせながら Shiroさんの"Island life"9/19より 世界の指導者たちへの請願 :The Petition (和訳)。 救援・援助ファンドは るなさん@"Lunar Magic" がリンクされています。 グローバル・ピース・キャンペーンも併せてご覧頂きたいと思います。
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2003.6.29 Sun.
120万円の庭/イブの遺伝子
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28:00前ではあったが連夜の夜更かしのせいで本日の起床も午後だったが、昨日と違うのはお天気で、梅雨の中休みと言うより太陽が「夏やで〜暑いやろ〜」と威張っているように見える。実家に戻るとタイミングが良かったのか悪かったのか、ちび@甥っ子が帰るところで、母のクルマはイヤだと言うので結局私が送ることになった。ああ、寝起きの目には日射しが眩しい。
ブランチ後洗濯タイムを有効利用してリビングのソファで娘@トイプードルは枕元、小娘@ミニチュアダックスフントをおマタ元と言う定位置でお昼寝タイムとする。小娘はヒートが終わったのか、ヘコヘコしなくなったのでゆっくり眠ることが出来た。洗濯物を干してからわんこズにお留守番を命じて数ヶ所買い物ハシゴにゴー。
我ながら見事に目的ブツ以外の無駄買いナシで買い物から戻り、娘をピックアップして住処へゴー。が、暑くてヘロヘロ、何もする気がせず、マシン前に座り込んでナマ黒を飲んで再びダウン。何でこんなに眠いのだろう。小一時間夕寝後、少し花の手入れをしてから実家に戻る。一体この週末私は何をしたのだろう。寝てただけの気がする。←気のせいではナイ
夜ごはんは冷麺。母が大河ドラマを見ている間、私は「大改造」を見る。今夜はアトピー持ちを含め3人の小さな子どもが居る家の庭改造で、檜間伐材を使ったウッドデッキに煉瓦をふんだんに使った小さな小さなビオトープを備えたハーブガーデンをハウステンボスの園芸担当「匠」が120万円の予算内で作り上げていた。
似たような庭はDIYだと半額でできるだろうが、門扉や塀付き和風庭園だとその倍では済まないだろう。何せ松だの梅だの枝振りの良い樹木を揃え、大きな岩や灯籠を置き、鯉を飼う池まであるような昔ながらの庭は無茶苦茶高い。そう考えると大きな花木はシンボルツリーだけで後は多年草ボーダーと1年草で飾るだけで雰囲気の出る洋風庭園は安く仕上がる。メンテナンスも楽な上、各家庭毎に個性を演出できるし、何より和風よりオシャレだからこれだけ「英国風園芸ブーム」が続いているのだろう。
ま、あれで120万は高いと思う人もいるだろうけど、作る手間とヒマ、そしてデザインセンスを総合すると私は物凄くリーズナブルだと思う。尤もこの番組の「匠のシゴト」は毎回素晴らしいのだけど、それが1年後に原型を留めている比率はかなり低いと私は睨んでいる。この庭にしても半年もすればかなりのワイルドガーデンに変貌するのではないかと思う。
帰宅後日記を作成・更新し、有機肥料とゴミ掃除で自然との共存を実現している英国ジャージー島報告の「地球号」経由で「世界遺産」を見る。是非一度はウイーンを訪れてみたいものだが、確か神戸で現在クリムト展開催中のはずなのでそちらを見に行きたいと思ったり。溜息付きつつ先週ディスカバリーチャンネルでやっていた「イブの遺伝子/The Real Eve」ビデオを見る。これは先日の洞窟絵と日本人ミトコンドリアを扱ったのが災いしてテーマがぼやけてしまった番組とは当然違っていた。
15万年前東アフリカにいた狩猟採集民族の中に現世人類共通の祖先となった"ミトコンドリア・イブ"がいた。彼女は現代まで7000世代続くことになる人類の2万年毎に突然変異が起きる遺伝子の基点となった女性である。他の血筋は滅亡し、彼女のミトコンドリアが現在まで生き長らえたのは偏に「幸運」によるものかも知れない。
東アフリカ海岸でカキやハマグリなど海産物を採取するようになった狩猟採集民族は食べ物が安定した結果生存率が上昇し、更なる食料が必要となった。8万年前に現在より水位の低かった紅海を渡って約250人ほどの小集団がイエメンに入り、孤立した集団内で次第に遺伝系列が減少し、1000年後にはイブの遺伝子だけが残った、と考えられる。イブの子孫たちはやがて東に移動を始める。
マレーシアの先住民族"オラン・アズリ"一派の気性の穏やかな狩猟採取民族セマン族のDNAはどこにも属さない特殊な系統で、彼らこそ6000年間で1万キロを移動して7万4000年前のトバ噴火前に半島に到着し、そこから豪州へ移動したイブ一族直系の子孫と判明した。コタ・タンパン遺跡には未曾有の噴火前の石器が残っており、当時にはアフリカから紅海を越えた一団の血筋が定住していたと考えられる。
豪州へは7万年前に渡った現世人類とは別にアラブに定住していた集団がいた。彼らこそメソポタミア文明の祖先となったのだが、砂漠に閉ざされていたため気候変動のあった5万年前まではペルシャ湾経由で欧州へ移動することができなかった。しかし中東やアラブに雨が降り、動物たちが北へ移動したのを追うように一部の集団は50万年前に共通の祖先から分離したと思われる25万年前から繁栄していたネアンデルタール人のいる欧州に達し、彼らと争い、1万年後絶滅に追いやった。
こうして4人のイブの孫娘を祖先とする現世人類が45000〜1万年前の間大移動は続いたが、インドから東南アジア、中国ルートとモンゴルからシベリアを経たルートがベーリング海峡で繋がり、2万5000〜2万年前の氷河期に新大陸へ渡った。従来はせいぜい1万5000年前と考えられていた新大陸到達はアメリカ先住民とアジア人のDNAが似ており、1度突然変異が起きたとわかっていることから2万年前にアメリカ大陸に到達したとほぼ断定できると言うことである。
またメドウクロフト遺跡から複数ルート説が定説となっている。9500年前のものとわかったコーカソイド系ケネウィックマンの人骨は復元するとアイヌ人に似ていた。だが北から来た槍を使うアメリカ先住民モンゴル系は彼らとの部族抗争の結果一族を絶滅させ、以来5000世代を経て現代アメリカの繁栄をもたらすことになった。と言うように、この番組は「エピソード1&2」計約2時間で最古の突然変異ミトコンドリア・イブに始まる現世人類の軌跡を追い、イブに始まる2万年毎の突然変異を調べることによって自分の先祖がどこから来たのかを丁寧に再現していたわけである。どこかのわけのわからんエンディングになった番組とは違って。
【今日のニュースめも】
spaceflightnow: NASA's Odyssey orbiter watches a frosty Mars(再:火星の北極に水?) Powerful 'conveyor belts' drive Sun's 11-year cycle(太陽黒点発生帯が11年周期で移動) Mars orbiter eyes Phobos over planet's horizon(火星の衛星フォボス)
サイエンス・テクノロジー: 米火星探査機打ち上げ、強風で延期(名前通りに行かんのね<opportunity) シャトル再開は飛行中の修理能力が条件(アストロノーツは何でも屋さんだな)
自然・環境: 森の妖精・オオムラサキの雌雄同体発見 群馬・大間々(珍しいと騒いでいるだけでエエのかね) 桜の名所、お手軽に? 苗木作り、バイオで2年→1カ月(画期的らしい<挿し木) サル40匹猛進 野越え山越え仲間の死越えて50キロ(ヒトの移動より速いな) 密漁に脅かされる北の海…対応遅れ、水産資源に不安(枯渇必至だな) 土石流:白馬の大雪渓で発生、無人の小屋が被害に 長野(オープン前で良かったと言うか) 筑波山のヤマユリ、開花前に数百本の球根盗難(ドロボー多過ぎだってば) アツ〜イ都心に「逃げ水」、梅雨の晴れ間広がる(蜃気楼の一種、と言って良いのかな<逃げ水)
健康・医療: 遅れる「おむつ離れ」 紙製の快適さアダ?(痴呆老人レベルなのか<ジャリども)
web・IT関連: 写真は友人、動画は家族を カメラ付き携帯の被写体調査(恋人も意外と低く、ケータイ会社が皮算用した「シゴト」には...)
国内: タトゥー会見、一連の騒動を釈明(デビュープロモのレズシーンだけのイッパツ屋に終わるのでは?) ひったくり検挙数倍増 京都府警がFBI手法導入(プロファイリングと言いなさい) 単勝に1220万円、的中で約2億円に 宝塚記念競馬(その資金は安田記念獲得賞金らしい) 「AA」減「C」4倍 東京の法人タクシー、質低下傾向(客も「C」が多いとか) キリン「氷結」2年で10億本出荷…缶チューハイ最速(あの缶ペコペコうるさいけどな) 医師、覚せい剤吸引容疑で逮捕 10年前から 福岡(良く無事故だったなぁ)
海外: 米・アパートのベランダ倒壊、12人死亡(北海道でも同じ事故があったばかりなのに) 少女たちが水浴び…猛暑しのぐ ローマ(濡れたまま家に帰るんやろか) “世界最大”南京錠は重さ224キロで高さ1.4m(アートらしい) ジャンポール・ゴルチエの新作ファッションショー(!!!!!)
正義vs邪悪: ハッキング:国際電話の不正使用集中 米同時テロの直前(偶然とは思えん) イラクで行方不明の米兵2人、遺体で発見(アンゴラだっけか、二の舞にならなければ良いが<虐殺) フセイン元大統領、息子に「もう終わりだ」…英紙報道(ホントかねぇ) イラクへ自衛隊、賛否二分 「戦争の大義」に6割が疑問(気に入らん<「まず戦争ありき」「まず派遣ありき」)
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