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彼の美しい体を見て、震えるような快感を感じた
(死体と入浴しマスターベーションしたことについて)
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デニス・ニルセン
1945/11/23日、スコットランドの寒村に出生。
少年時代からの同性愛者。
軍隊歴10年。警官の職を辞した後、職業安定所の中間管理職(公務員)となる。
人付き合いが下手で孤独な世界で危険な妄想を肥大化させた。
5年間に渡り15人の男性を殺害(裁判での確定数は6人)。動機は「さびしいから」。
ハロルド・シップマンが現れるまでは英国史上最悪の連続殺人犯とされていた。
終身刑(25年間仮釈放なし)。当時38歳。 |
| Dennis
Nilsen |
| 詰まった下水道を調査しにきた配管会社の社員が、深さ3.5mのマンホールの底に、残骸化し腐敗した大量の死体を発見。当初、調査した社員はこれらの死体が何であるか分からなかったため、警察への連絡は翌日になった。
警察へ連絡が行くまでの間にニルセンは、これらの死体を片付けたがそれでも残骸の一部が残っていた。
法医学者によってこれらが人体の一部であることが確認され、警察は周辺の聞き込み捜査からすぐにニルセンを特定。
自宅を訪ねるとニルセンはすぐに罪を認めた。
部屋の中には、バラバラに切断した男性の死体を詰め込んだビニール袋、煮込んだ男性の頭部を入れた鍋、刻まれた遺体の一部を乱雑に放り込んだチェストなどが見つかった。
腐敗が進行しており、悪臭がひどかった。死体を見慣れた百戦錬磨の刑事たちでさえ、余りの光景にたじろいだ。
ニルセンは大量の死体の残骸と暮らしながら、職業安定所で公務員としてまじめに黙々と働いていた。(中間管理職) |


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| ニルセンは取調べに積極的に協力した。犯行の細部を詳細にわたって的確に自白し、しかも責任逃れをしなかった。
以前すんでいた場所で12人の男性を殺害し、切断して焼いたと自白。ニルセンが埋めたとした場所を警察が掘り起こすと8人の男性の骨などが見つかった。

被害にあった男性たちは、身寄りのない同性愛者やホームレスばかりだったために、警察に捜索願が出されず、逮捕が遅れた。
ニルセンは同性愛者が集まるバーに出かけ、自宅に連れ込み、寝ているところをネクタイなどひも状のもので絞殺した。
動機は「彼らが帰ってしまうのがさびしかった」からだという。 |
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ニルセンの父親はノルウェーの軍人で、母親はスコットランド人。
両親は1942年に結婚、3人の子供をもうけるが、二人は同居したことがなく、ニルセン本人と兄妹の3人は母親の実家で育てられた。父親はほとんど訪問することがなく、数年後に正式に離婚している。
家庭は貧しかったが特に問題のない平穏な家庭だった。祖父母と母親はニルセンをかわいがる一方、宗教的には厳格に教育した。ただ、原理主義のような過激な宗教を教え込まれた形跡はない。祖父は映画や酒を嫌っていたが、当時の社会的環境からそれが異常だったとは言えない。
少年期のニルセンが愛し尊敬していたのは祖父で、51年に祖父が心臓発作で死亡した時には相当なショックを受けた。なお、母方の家系には精神障害者が何人か確認されている。
鳩を卵からかえし、大事に育てた。動物への深い愛情は大人になってからも変わることはなかった。
中学の頃、自分が同性にしか興味を持たないことで、異常ではないかと思い悩むようになる。
15歳で中学を卒業した後、陸軍に入隊。糧食部隊へ配属された。中東やドイツなどに駐屯したことがある。
軍隊での勤務態度はまじめだったが、誰とも親しい付き合いをしなかった。この頃から死体への興味が芽生え、体にベビーパウダーを塗り、青い口紅をつけて死体の真似をするなどの奇行が始まる。
北アイルランドのベルファストで起きた「血の日曜日事件(ロンドンでテロが続発していたため英国軍がカトリックの一般市民に発砲した事件)」に不満を持った。27歳のとき陸軍を退職(階級は伍長)。警官に転職。 |

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| ニルセンは警察を退職後、職業安定所の職員となる。働きぶりはまじめで、管理職に昇進した。
労働組合の活動に熱心に取り組んだ。思想は左翼的だったようだ。
裁判中も協力的な態度は変わらず、責任逃れはしなかった。弁護側、検察側、双方とも精神科医に鑑定を依頼したが、結論は錯綜。境界例(ボーダーライン)だった可能性が高いだろう。
陪審はニルセンの完全責任能力を認定。
終身刑が確定した。 |
床下には家出少年の遺体が埋まっていた |
Killing
for Company, by Brian Masters. New York: Dell, 1993. (Originally published in
Britain in a different form in 1985.)
Murder
by Numbers: British Serial Sex Killers since 1950 by Anna Gekoski. London: Andre
Deutsch, 1998
The
A-Z Encyclopedia of Serial Killers, by Harold Schecter and David Everitt. New
York: Pocket, 1996.
The
Killers Among Us, by Colin Wilson. New York: Warner, 1995.
Human
Monsters, by David Everitt. New York: Contemporary Books, 1993.
The
Encyclopedia of Serial Killers, by Brian Lane and Wilfred Gregg.
New
York: Berkley, 1992.
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