| ヘイグは1909/07/24日生まれ。
両親はキリスト教原理主義者で聖書の記述は、処女懐胎などに至るまでも正しいと教え込まれた。
父親は炭鉱夫で宗教的に厳格、ヘイグの母親が実は天使で翼が生えていると真剣に教え込んだ。両親は、新聞やラジオなどが家庭を「汚染」することを嫌い、社会と隔絶した環境を作ろうとした。
なお、ヘイグは終生、母親が編んだ靴下を履いていた。死刑執行の直前に両親あてに書いた手紙には;
「愛する母さん、父さん。先日、なくしたと思っていた靴下が出てきました。」
学校では徐々に孤立していき、プリマス同胞教会(原理主義教団)の信徒の子供以外との接点はなくなって行った。
音楽の才能を認められ、8歳のとき、私立の学校に奨学金つきで入学した。小学校の頃は学業優秀で礼儀正しかったが、一方で動物の虐待や女生徒へのいじめなどがあったとされ、既に二重人格の兆候が見られる。
後にこの頃培った卓越したピアノの腕前で人々に近づいた。
17歳で高校を中退、職を転々とする。遅刻や欠勤が多かったという。
1934年に24歳で結婚するが、4ヵ月後に詐欺で有罪となり、妻はヘイグのもとを去った。出所後も2度にわたって詐欺や窃盗で有罪になっている。
詐欺の手口は巧妙で綿密に計画されていた。弁護士になりすまして新聞に広告を出し架空の不動産取引をでっちあげた。後に、22件の詐欺を認めている。 |