テッド・バンディは10の州にまたがって36人の若い女性を殺し続けたが、犯行が後半になると移動する距離が増えている。

この点､Ronald Holmesが800件の殺人を鑑定した研究によれば、猟奇殺人犯の行動範囲は犯行に習熟するに従って広がるという。

初犯はほぼ犯人の自宅か職場近辺で起こるが､犯行に自信がでてくるに従って広範囲を移動し､相互に連携していないアメリカの警察を混乱させることになる｡

地理プロファイルの最新研究に犯罪地理探索（CGT：Criminal Geographic Targeting）がある｡

これは犯行現場地点を入力すると、犯人の居住地域が可能性の高い順に等高線となって表示されるものだ｡

大抵の凶悪事件は情報が集まりすぎ、情報は数千に及び容疑者は数百にもなる。そうした膨大な情報を効率的に活かす手法が必須となる。