母親Augusta
は異常なほど宗教的に厳格だった。ゲインは幼い頃から聖書を読まされ、性欲を持つと地獄に堕ちると教えられた。女性関係にも異常に厳格なしつけをおこない、ゲインと彼の兄は、20歳になるまで女性とほとんど会話したことがなかった。
また、母親は自分の世界観が正しいと盲目的に信じ込み、それを息子にも叩き込んだ。誉めることは稀で、何かにつけ激しく怒鳴り散らし、激しく殴打することも多かった。
ゲインは母親を、”純粋な善”そのものと崇めた。
父親Georgeは、妻に従うタイプでアル中、仕事を転々。子育てには全く口を挟まず、妻には軽蔑されていた。収入も妻に依存していた。
ゲインが生まれた年、母親は食料雑貨店を始め成功、経済的には豊かだった。貯めた金でプレインフィールドの195エーカーの農場に移る。それは「悪から隔絶した世界に住む」ことがの目的だったという。
ゲインは学校での成績は平均的だったが、読む能力では飛び抜けていた。冒険小説や雑誌を読み耽り、よく自分だけの世界に浸っていた。
クラスメートはゲインが、なよなよした内気な性格だったため、彼を避けた。
1940年に父親が死亡、家計の足しに近所の子供のベビーシッターなどをした。人付き合いは下手でも子供とはすぐに仲良くなった。 |