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2004.4.2 Fri.
園芸貧乏/『SMOKE』
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昨夜は結構降ったようだが、予報と違って朝にはすっかり上がっており、日射しが眩しかった。しかも空気が妙に生温い。水蒸気と直射日光の相乗効果と言うやつか。なのにオフィスは「暖房」が入っていて、出社するなり気分が悪くなった。気候オンチが席を外した隙にエアコンをオフにしてやっと人心地がついた。
あまりにも長文になりそうなので途中で強引に切り上げた雑記とリンク経由アクセスの多さにひびりつつ日記を更新し、あちこち寄り道して住処に寄る。何せ久々に園芸店で散財してしまったのだ。もう気合い入れるつもりはなかったのに、「ちょっとだけ」「あ、これも」「ついでに」のノリでサフィニアだのフクシア、宿根朝顔をホイホイ買ってしまったのだ。花を見るとつい欲しくなる園芸貧乏である。と言うので実家に戻る前に下ろすことにしたのだった。
苗の組合わせを考えていたらケータイが鳴った。「母がコケた」らしい。驚いて実家に向かうとたまたま家にいた弟が額に出来た見事な「たんこぶ」を冷やしていた。何でもちび@甥っ子が階段で母におぶさり、その重みでバランスを崩して落ちたらしい。幸いちびは怪我もなかったようだが、自分のせいだと言うショックもあって泣いていたのをなだめつつ、ともかくマンションまで送り届けて実家にとんぼ返りした。
救急車を呼ぶかどうかはその前に弟と議論したのだが、顎の擦り傷と額のたんこぶ、肩と腰あたりの痛み、本人の意識などから「頭は大丈夫だろう」と言うことになったのである。暫くすると何とか起き上がれたし、立っても「目眩はない」と母が言うので大騒ぎせず、ともかく休ませることらすると決めたのは弟である。「様子見て何なら明日おまえ医者連れて行ったれ」。姉の面目なし。＜「今オマエが連れて行かんかい」と言い返せない
(因みに土曜日の診断結果によると、本当に「打ち身」だけだったようです)
母はそのままリビングで休んでいるので私はペペロンチーノ系パスタを作って1人で食し、後は今夜実家に泊まってくれるらしい弟に任せて帰宅した。DVDを見てから眠ろうとしたのだけど、ケータイに緊急連絡が入るのではと考えたりしてさすがになかなか寝付けなかった。
【今日のニュースめも】
天文：
Postcard from the 'Beach'(NASAのApril Foolネタ)
Spirit finds hints of past water at Gusev site(少量の水、または地下水の可能性らしい＜グセフクレーターの水の証拠)
Astronomer tells Congress about lunar water challenges(月の極にも"水"存在の可能性？)
自然・環境：
生物の足の進化、上陸でなく水中移動のため 米で骨発見(海底を移動するタイプが潜在的に陸上生活適応能力があったと言うことか)
健康・医療：
タバコや薬物の依存症をワクチンで治療(喫煙者はニコチンウイルス感染者と考えれば良いのか)
子供の肥満を促進!? 大手ブランドの朝食用シリアルは糖分や脂肪がイッパイ！(味覚も鈍感になるだろうな)
北海道から引っ越した犬２匹、エキノコックス感染疑い(またか)
ほくろと皮膚がん、画像解析で早期に区別 慶大など開発(高緯度地域で早速役立つのでは)
雑ネタ：
ロマンスも“スキャンダル”になる？大衆紙締め出し(どっかのおばちゃんの娘とは違うが＜王子のロマンスがどう発展するかを知ることは、国民の権利だと主張)
あぁ総額表示…ＪＲコンビニで消費税二重取り(あるだろうな、他にも)
【サンテグジュペリ機追跡６０年】「赤いバラ」の謎(モデルは不仲の妻コンスエロ？とか)
魔法も使えるように？大学で「エルフ語」講座(魔法使いとエルフは別モノやぞ)
おまけ：
釣られたい？赤松恵のおいし〜い“エサ”(おっさんが釣り上げられるのか)
【dvd:スモーク】
1999年夏、オーギー・レン(ハーヴェイ・カイテル)のブルックリン・シガーショップには今日も常連客が集まっていた。シュンメルペニックス2缶を買いに来たポール・ベンジャミン(ウィリアム・ハート)もその1人で、彼はエリザベス1世時代のウォルター・ローリー卿のエピソードを語って帰る途中で危うく事故に遭うところを黒人青年ラシード(ハロルド・ペリノー・Jr)に助けられる。
ウィリアムは小説家だが、妊娠中の妻が事件に巻き込まれて亡くなって以来、執筆活動が滞っていた。ある日閉店間際に煙草を買いに行ったウィリアムは店主のライフワークと言う4000枚の写真を見せられる。それは朝8時の店の前、7番街と3丁目の角を撮影したもので、オーギーの同じ時間・同じ場所で撮り続けると言うプロジェクトだった。
ウィリアムの部屋にラシードが数日滞在してから彼の叔母と名乗る女性がやって来て、彼の名はトーマス・ジェファーソン・コールで、彼が聞いた身の上話は嘘だったことがわかる。その頃ラシードことトーマスは義手のサイラス・コール(フォレスト・ウィテカー)が経営する町外れの自動車修理場にいた。
全財産を賭けて一儲けを考えているオーギーにも来客があった。元恋人ルビー(ストッカード・チャニング)は2人の間に妊娠中の娘がいることを告白し、スラムで暮らすフェリシティ(アシュレイ・ジャッド)と引き合わせた。
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1.ポール、2.ラシード、3.ルビー、4.サイラス、5.オーギーの5話からなる煙草屋店主とその常連客である小説家を軸にした「嘘」がもとで生まれた「絆」が描かれた軽い人情モノ、と言ったところだろうか。「煙草の煙の重さ」のエピソードなど、なかなか印象的な部分もあるのだけど、タイトルがタイトルだけに煙に巻かれているような「軽さ」である。
特に印象的なシーンや盛り上がり見どころはないのに、役者が揃っているからか、それほど退屈でもない。いや、でも居眠りしかけたような気がするな。ま、ハーヴェイ・カイテルがとても良かったと思う。しかしアシュレイ・ジャッドってあんな「ブス」だったかなぁ。監督はウェイン・ワン。
(1995年アメリカ・日本映画113分)
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2004.4.4 Sun.
紫の人/腹黒度/「魍魎の匣/京極夏彦」
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小雨が降っていてとても肌寒い。つまり園芸作業向きではない。と言うので実家でブランチ後当初の痛みは薬のお陰でかなりマシになったものの、別の部位が痛むと訴える母に代わって家事をほんの少しだけ片付けて住処に戻り、宿根なので耐寒性が強いと思い込んでいたのに当地では生き残れなかったらしい西洋朝顔オーシャンブルーをリベンジ植付けしたが、あまりにも寒いので残りの花苗は次の週末に植え替えることにした。因みにオーシャンブルーは1節あれば挿し芽で増やせるらしいので、今年は厳冬期入り前に翌年分を確保しておくようにしよう。
相変わらず調べモノに励むばかりで行動を伴わない自分を呪い、あまりの寒さから布団に潜り込んで現実逃避してから実家に娘@トイプードルを下ろして買い出しに向かう。いつか見たグッチのニラニラ豆腐を作りたかったのだけど(確か豆腐を水切りしてちぎってニラと炒めて塩胡椒で味付けだったと記憶)、肝心のニラが見当たらず断念し、似たようなモノで我慢すべく、夜ごはんは大蒜の芽入り麻婆豆腐丼に決定した。って、モトを買っただけだけど。
ともかく限りなく出来合いな麻婆豆腐丼を食しつつ、2時間枠なのは1400万と言う改造予算のためか新番組入替期間のツナギ特番なのかわかりかねる「ビフォーアフター」を見る。21:00からのあるある@血液型による性格鑑定は真に受けるのはヴァカだと決め付けているのでチラとも見ず。因みに私は変人・偏屈B型に間違えられるコトもあるが、そのB型と相性が良いとされるO型だったりする。誰も訊いてないって？
今夜の「世界遺産」は現レバノンにあるフェニキアの都市遺跡ビブロス。レバノン杉と貝紫で繁栄したフェニキアはギリシア語で「紫」を意味し、1g染めるのに2000個の貝(だったかな？)を要した高価な紫を身に付けたフェニキア人はギリシア人から「紫の人」と呼ばれていたらしい。関係ないけど紫フェチの私もそう呼ばれた経験がある。金箔付きの像とかパクッたガラス製造を発達させたとか、かなり手先の器用な民族で、楔形文字を簡略化したアルファベットの原型を発明したのは貿易が盛んだったことによる「必要は発明の母」効果かも知れない。
分厚くて重い文庫をやっと読了。雨はようやく上がったようだが、今夜はかなり冷えている。
【今日のニュースめも】
天文：
Europe plans for Mars sample return mission(早ければ2011年打上げ＜小型ロケット'Mars Ascent Vehicle'による火星のサンプル・リターン・ミッションbyEuropean Space Agency)
一般相対性理論「時空のゆがみ」検証へＮＡＳＡが衛星(はて、かなり以前に読んだような記憶が．．．)
健康・医療：
がん手術、ＣＧアニメで患者に説明 国立がんセンター(ゲーム感覚でリセット/クリアできんやろけどな＜病巣)
＜肺がん手術＞５年生存率、病院で大差 毎日新聞調査(発見のタイミング・病院選択・担当ドクターなどの「巡り合わせ」もあると思われ)
吸血コウモリで狂犬病 ブラジルで１３人死亡(何か誤解を招きそうな見出しだな)
おまけ：
櫻井ゆうこ、Ｂ１０３の爆裂Ｋカップ(えーと、トップとアンダーの差がEで20cm、Gが25cmだから．．．35cm!?バケモンや＜「ぷりぷりプリン！」@Kカップ)
【book:魍魎の匣/京極夏彦】
1952年8月15日、警視庁殺人課刑事木場は終電車で小金井の下宿に帰る途中で人身事故に遭遇し、自殺か事故かわからぬままショック状態の目撃者であり瀕死の重傷を負った美少女・柚木加奈子の友人・楠本頼子と収容された病院に向かうこととなった。そこへ駆け付けて来たのは増岡、雨宮と言う2人の男と木場の憧れ女優で、引退した美波絹子だった。彼女は患者の姉・陽子と名乗り、加奈子を天才外科医・美馬坂の研究所に転院させた。
先の事件をモチーフにした短編「目眩」を書き上げた小説家・関口は「近代文藝」編集室で夏だと言うのに白い手袋を嵌めた若手幻想文学界の旗手・久保竣公を紹介され、カストリ雑誌に別名で執筆していることを暗に皮肉られる。そして関口はその雑誌「犯罪記者・鳥口とともに武蔵野連続バラバラ殺人事件絡みの取材に駆り出され、帰る途中で道に迷って「箱」のような建物の前に出ると、そこには木場刑事がいた。神奈川県の有力者の血筋に当たる加奈子誘拐予告を受けて厳戒態勢の敷かれていたのだった。
だがその直後の8月31日に加奈子は消失し、美馬坂の助手が殺され、雨宮が行方不明になり、木場は自宅謹慎を言い渡される。9月22日、関口は鳥口と2ヶ月振りに古本屋店主であり陰陽師・京極堂こと中禅寺明彦を訪ね、記者がバラバラ事件被害者と潜入取材を試みた穢封じ「御筥様」と言う怪しい霊能者の信者との関連を指摘すると京極堂は2人にアドバイスを与えた。関口の手元に久保の「匣の中の娘」全編ゲラ刷りが届いたのも同じ頃だった。
木場の友人で霊能力のある薔薇十字探偵者の探偵・榎木津のところへ父の紹介で財界有力者の弁護士・増岡が現れ、行方不明の遺産相続人の捜索を依頼する。彼はその「口外法度」情報を京極堂と同席した関口と鳥口に流し、記者は御筥様教主・寺田の調査報告をした。箱作りの名人が教主になったきっかけは「魍魎」だった。
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第49回日本推理作家協会賞長編部門受賞作品らしい。読み始めてすぐ「順序が大事」、つまり前作「姑獲鳥の夏」から読むべきだったとわかったけど、どうにもならん。まぁ読んでなくても主要キャストはそれなりに解説されているので不便はなかったが、読んでいる方が楽しめたのではないだろうかと思う。それにしても1頁あたり1円弱になるのか、何とも重くて分厚い1060頁であった。
初読の所見としてはポーの流れを汲む「幻想推理小説」ではないかと思ったけれど、ホラーミステリーに分類されているのだろうか。個人的には怪奇さは夢枕獏の方が深いように思う。彼の作品には陰陽道より仏教を感じるのである。まぁそのあたりは個人の好みだし、ガキ向けっぽい「キマイラ」がびんびん私の琴線に触れるだけに過ぎない。でも本作を読み終えても「怖い」「気持ち悪い」とはまるで思わなかった。
と言うのも上記粗筋の時点で私はほぼ概略は掴んでしまい(トリックとか人間関係とか)、京極がそれを最後にどうまとめるかに関心が向かってしまったので、「謎解き」に至る事件が起きる展開にはちょっと戸惑ったものの、「あのこと」はしっかり読めたし、意外なオチではなかったのである。で、SFを乱読しているせいか、マッドサイエンティストのリアクションは「さもあらん」としか思えず、どちらかと言うと彼の告白(?)はあまりにも人間的で興醒めに近かった。
印象としては本作で描かれた魍魎は「愛」ではないかと思う。彼岸と此岸の境界線にある歪んだ愛、そして「魔が刺す」と言う表現を思い起こさせる風の流れと言う殺意、異常と正常/日常に横たわる刹那に究極の愛の変形があり、人をどちらかに流し、或いは留めるように感じた。なのでどの偏執狂的な愛も私的には「あり得る」ので受け入れられない、即ち気味が悪いと思わなかったのだろう。
ただ前作を読んでいないので関口と言うキャラクターは私にはちょっと理解しにくいところがあった。その素質は不条理小説書きだからか、それとも鬱病の過去があることで暗示されているのかも知れないが、内向的な性向があちらに行きやすいとも取れるところは理屈責めで偏見を否定している作者にしてはちょっと手落ちではないかと私は思った。それと理屈好きなのは良くわかったが、京極堂の御託はチトしつこい。その点では彼は探偵ではないと思う。私のイメージでは探偵は理論家であって理屈家ではないのだ。
と言うわけで絡み合った繋がりとか陰陽道の知識とか、それなりにおもしろくはあったけれども、どちらかと言うと京極は私の好みではないそうだ。機会があればまた読む気はナイことはナイけど、それより夢枕獏作品を読みたい、そんな感じ。
(講談社文庫)
【check:腹黒度チェック】
あなたの【腹黒さ】はこんな感じ！
あなたの腹黒度はかなり低く、人の不幸なふるまいに遭遇すると【良心の呵責が痛む】タイプです。
あなたはかなり善人の気質。
人の不幸な様子を見ると、心から同情して、なにか手助けせずにいられないでしょう。
すこし気が小さいところがあるので、身近な人の腹黒い一面を見ても、それを正面から咎めることはできないのかも知れません。
その分、良心の呵責が痛むのを感じて、あとでひっそり人知れず涙を落とすことがありそうです。
心が美しく、感受性の強いあなたですが、社会で生きていくには不利なことも多いでしょう。
世間には人の弱みに付け入ろうとする腹黒い猛獣がうようよしています。
あなたのような繊細な人は、家にひきこもって生活するのが良いのかも知れません。
魂の黒さ：7%
心の黒さ：32%
ルックスの黒さ：35%
輝く白さ：100%
感想：ふっふっふ、軽くSでも私はヒッキーな「白のガンダルフ」らしいぞ(違)。
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2004.4.6 Tue.
怒りのメカニズム/港の女・船の女
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本日はちび@甥っ子の入学式である。私が出る前に記念撮影に行くと前夜連絡を受けていたので携帯アラーム時刻を少々早めて起床し、実家でスタンバイしているとスーツ姿のちびが現れた。と言うので母と私、そして娘@トイプードルに小娘@ミニチュアダックスフントが盛装したちびとの2ショットをママに激写してもらった。ちょっとばかり肌寒く感じるが、ともかくお天気が良くて幸い。どんな小学校生活が待っているのだろう。その先もまだまだ長い。機嫌良く過ごして欲しいものである。
外食ランチに出た折りに万華鏡のキーホルダーが目に止まり、ランドセルに付けると目印になるかと思って即1コ購入。実は防犯ベルかネームタグでも買ってやろうかと考えていたのだけれど、いくら新1年生でも「個人情報」をぶら下げてウロ付かせるのは無防備な気がしたのでヤメたのである。心配し過ぎとは思うが、知らないヒトにフルネーム呼ばれたら信用しそうだし、名前や住所の入ったタグはランドセルの中でもコト足りるだろう。これまでより大きな世界に飛び出すちびにはソレなりに自己防衛について教えて行かねばならん。
夜ごはんは「伊東家」を見ながらあんかけ饂飩と野菜の炒めモノなど。里芋のジェラートはちょっとヒくなぁ、と私が言うとすかさず母にヤり返された。「健康食や思うたら食べられるんとちゃう」。ごもっとも。でも志村の裏ワザ含めて特に感心するほどのモノはなかった。そろそろネタ切れか。
帰宅してディスカバリーチャンネル「感情と脳の科学：怒り」を見る。怒りと言う感情は危険に対処するために備わったものだが、逆上しやすい性格だと心臓病の発生率は通常の2-4倍、衝動的に怒るとか攻撃性の高い者は早死傾向にあると言う。それは興奮時に出るアドレナリンやドーパミンが心拍数を上げたり血流が上昇するため動脈壁が損傷し、血栓になり、やがて心臓発作を引き起こすことと無関係ではないと考えられている。
感情は扁桃体に端を発し、前頭前野がそれに関わっていると言うのは最近よく目にするが、正常な脳だと脳内物質ドーパミンが興奮させても神経伝達物質セロトニンが抑えることによって怒りなどの感情を抑制できるのに対し、灰白質の体積が少なかったり前頭前野の機能が低いとか損傷がある、またセロトニン分泌量が少ないとブレーキが利かず、発作的に例えば殺人を犯してしまうそうである。
つまり世の中には「脳に傷害がある生来の犯罪者」も存在することであり、以下は私見だが敏腕弁護士なら「被告は障害者なので罪に問われない」と無罪を勝ち取る可能性が高いと言うことだ。そして精神病棟に収容されても医者が治療完了と見なせば衝動的行動に走る凶暴な野獣は野放しにされ、更なる被害者が出すことが予想される。のは腑に落ちんなぁ。
何でもサルにも似たような凶暴な性格のヤツがいて、そやつらはセロトニン分泌制御遺伝子MAOA@モノアミン酸化酵素A遺伝子が短く、母親に育てられなかったと言う共通項が見つかったらしい。早い話が母が罰や褒美を与え、脳に刻み、前脳皮質の発達とともに善悪が判断できるようにならなかったトランスポーター遺伝子持ちが粗暴になるそうである。サルだけでなくヒトの脳は言わば"学習マシン"なので先天的欠陥も後天的環境で好転できるが、素質持ちで虐待を受けて育ったモノは早い段階で治療的介入を施さないと本人だけでなく周囲の者や無関係な人にまで悲劇に襲われる確率が高いと言えるだろう。
しかし本人が怒りに駆られやすい性質だと自覚する前にそのような家庭に生まれ育った場合にはどこかで怒りの連鎖を断ち切らねばならない。衝動の抑え方を学ぶ暴力防止プログラムとやらが効果を上げているそうだが、今ドキの世代を問わずキレやすいヤツ続出の背景には家庭だけでなく社会環境にも問題があるのではないだろうか。社会全体に欠陥遺伝子と劣悪な発育環境と言う2つの原因が潜んでいるように思う。それはともかく、MAOAに問題がある生まれ付きの犯罪者にセロトニン投与して「マトモな感覚」に治療することはできないのだろうか。と単純なギモンを持った。
続いて「サイエンスフロンティア：太陽系の嵐1」を見ているあたりでケータイが鳴り、暫く雑談したのだけど、カレの声がみょーにセクスィ♪に響き、秘かに驚いていたのだった。うふん。←バカ
【今日のニュースめも】
天文：
Here Comes the Sun(関連:Genesis locks the vault on solar wind collection@ジェネシスが採取した太陽風粒子サンプルは9月に帰還予定)
Saturn moon casts 'once-in-a-lifetime' shadow(チャンドラがとらえた蟹星雲を通過するタイタン)
リニア彗星・ニート彗星 2大彗星の接近 紹介画像(軌道のimageがとても美しい)
衛星残がいなど「宇宙ゴミ」監視レーダー、岡山に完成(財団法人・日本宇宙フォーラムの「上斎原スペースガードセンター」)
サイエンス・テクノロジー：
自分で充電もする、自走式芝刈りロボット(このデザインはカッコいいかも＜Auto Mower)
手洗い励行をスキャナーがチェック 新装置発売へ(ガッコ・病院はデフォルトにすべきだろうな)
自然・環境：
羽毛恐竜、鳥のように飛べたかも…骨格の構造から(白亜紀前期(1億2500万年前)の地層から発見した小型肉食恐竜「ミクロラプトル・グイ」)
ケニアで発見！シマが無い「シマウマ」(キリンは柄がないと仲間外れにされると聞いたけどシマウマは違うのか)
放射性物質：排ガス低減装置から検出 ５０００台以上使用(「環境のために」何やってんだか＜原料に核燃料になるモナザイトを使用「セラマック２１(一部、セラエース)」)
健康・医療：
インフルエンザ薬タミフル、３割の子供に耐性ウイルス(オセルタミビルがウイルスに働く部分の構造が変化して薬が効きにくくなっている、となると更に強い"ワクチン"が必要になり、また耐性が付いて、以下延々と続く、と)
中絶胎児の細胞で再生治療、脊髄損傷患者が中国渡航(このテのニュースを見る度に「命はカネで買えるのだ」と言う気がしてくる)
腸に別の病原体侵入口確認 東大チーム(「パイエル板」以外に腸の絨毛状の上皮部分にも1個ずつ計40-50個点在している、らしい)
web・IT関連：
「文章の盗作を探知する」ソフトの採用、新聞や警察などにも拡大(日本にはそんなサービスあるのかね)
『Google』はもう古い？ 技術革新にしのぎを削る検索各社(カスタマイズ化・巡回ソフト開発戦争か)
セキュリティツールの“反撃機能”に懸念の声(メリケンvsテロのごとく泥沼やな)
英ロイターがネット戦略見直し…“無料”やめ(追随するメディアはどれくらいかな)
なぜ、名古屋の地下鉄で携帯は禁止になったか(なんで？)
雑ネタ：
「タブー」に挑戦！――チャンネル４、避けられてきた、妊娠中絶の映像を放映(ならHowTo体外受精も公開すべきでは)
日本の百円雑貨、NYに続々登場(ショップ名は「SAMURAI」とか)
おまけ：
かわいくかっこよく…眞鍋かをりが魅せます！(うん、魅惑的)
【check:港の女・船の女診断】
あなたの「港の女・船の女」度は…ノーマル体質
あなたはいたってノーマル体質。相手に応じて「攻め」にも「守り」にも自分を変えることができます。アタックされる時もそれは同じ。極端な態度を好みません。ラブレターは気持ちが溢れすきせて少し怖いし、海に向かって「すきだー！！」なんてもっとのほか。あなたは恋愛を2人でゆっくり育むものと考えているようです。
感想：ふーむ、そんな臨機応変に対処できる器用なタイプの自覚はナイけどなぁ。
any comment please.
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2004.4.7 Wed.
おネェキャラ/捨てる女・捨てられる女
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出社して昨夜せっせと集めた「笑えるおパンツ」を片っ端から再チェックし、と言うよりURLだけで内容がわからんかったので並べ直して整理し、どれをピックアップするか考えていたら午前の部が殆ど潰れてしまった。たまにシゴト画面に切り替えるのだが、アタマの中ではぞうさんとか球タマ付きとか金銀タイツなどがグルグル回り、つい口元がユルむのを抑えられない。
妄想にどっぷり浸かりつつ別タグのおパンツを見て何度も吹き出しそうになるのを堪えながら渾身のおパンツ雑記を作成・更新。リキをイレ過ぎたのか、日記の更新報告は終業直前になってしまった。つーか、今日私シゴトしたんだろうか。本気でサボりまくった気がする。←そりゃリンクに飛んでは爆笑を繰り返してたからや
夜ごはんは先日の麻婆のモトとお豆腐があったので麻婆豆腐で済ませようと言うことになったのだが、天然うっかり系のまい母は出来上がってから「あ、ごはん炊かなないわ」とキた。うちの炊飯器は1時間近くかかるのでとても待ち切れない。で、麻婆豆腐入りのカップラーメンがあったことを思い出し、ついポロっと「饂飩は？」と口走ってしまったのである。「あ、そうしよ、麻婆豆腐饂飩」。いや、喰えないことはなかったが。
何だか見事に見ようと思うようなTV番組がないのでいつから「オカマ」が「ニューハーフ」、更に「おネェキャラ」へと化けて行ったのかは知らないが、ともかく有名どころ(?)のカバちゃん・仮屋崎・坂本のおネェキャラがコメンテーターかゲストなのか何のためにソコにいるのかさっぱりわからん番組を見たのである。カオ・カラダの「工事」に各1750万円くらいだったかを掛けたと言う双子ちゃんは結構キュートだった。しかしバケモノもどっさりいた。
ピーターやカルーセルあたりが女装男性「オカマ」を世間に認めさせた第一世代とするなら、天然のオンナ以上にビューティフルな鑑賞向き「ニューハーフ」が第二世代で、最近売出中の外見はオトコでも仕種やコトバがカマっぽい「おネェキャラ」が第三世代となるだろうか。つまり彼らは進化しているのだ。そして当初戸惑った世間はいつの間にか慣らされてキャラのひとつとして受け入れるように変わったのだ。尤もココロのどこかで笑いモノにしているのだろうけど、ノーマルだのストレートがトーゼンと思い上がっている薄っぺらなバカ共より「自分」を持ち、その自分に対して正直に生きている彼らの方がよほど「上」だと思う。
終業時間直前に降り始めた雨は夜半に掛けて本降りになった。
【今日のニュースめも】
天文：
Unusual Spiral Galaxy M66(隣接銀河の潮汐作用のため非対称な渦巻銀河)
Milky Way past was more turbulent than known(天の川銀河の生成について)
120光年サイズのミニ銀河を数十個発見(既出:「超コンパクト矮小銀河(UCDs：Ultra Compact Dwarfs)」)
日本惑星協会:拡大していた衛星タイタンの大気層 NASAの土星探査計画に影響か・スピリット、再び水の証拠を発見?・探査機ジェネシス地球帰還へ
サイエンス・テクノロジー：
無線式「スマート地雷」の開発を推進するブッシュ政権(問題は指令を下す使うヤツが「スマート」でないことだ)
自然・環境：
チンパンジーの胎児に学習能力、胎内で音覚える(「胎児期に学習すれば少なくとも生後２か月は記憶している」＜虐待実験と思われ)
草むらに「七つ葉」のクローバー(遺伝子異常だろ)
健康・医療：
妊娠中のチョコレート摂取、新生児に好影響(ほんまかいな＜「チョコレートには子宮内の胎児の気分を積極的にさせる化学物質が含まれている」)
母親が自分で帝王切開 母子ともに健康(母は強し！)
同じレストランで食事、米で１３人がヤコブ病で死亡(つまりBSE発生隠蔽疑惑？)
web・IT関連：
利用者がネット経由で電力消費をコントロール(デフォルトになるかも＜スマート・サーモスタット)
ネットショッピング、利用の決め手は「低価格で送料無料」(出なくて済む、つまり時間の有効利用と持ち運ばなくてイイのも大きい)
NetSkyワームの新亜種出現、今回は別の作者か(まんまと裏口を開かれるM$ユーザーに限って叫んでいるんだろうな＜ウイルスを送った犯人は「私じゃない！」)
アップル、JaguarとPanther用のパッチをリリース(む！)
雑ネタ：
治安「悪くなった」過去最悪の９４％…読売世論調査(隣人どころか家族さえ信用できなくなったもんなー)
Ｊ・ロペスの母、スロットで大当て２億５０００万円(ケッ)
おまけ：
「たわわ」に三津谷葉子とスキンシップ気分♪(数字より「たわわ」だわん♪←でもシュミではないらしい)
【check:捨てる女・捨てられる女診断】
あなたの「捨てる・捨てられる」度は…ヘビー級捨てる女
あなたは紛れもない「捨てる女」です。興味の移り変わりが激しく、さらに欲しいものは必ず手に入れようとするので、なかなかひとりの男性に落ち着くことができません。そんなあなたの恋を長続きさせるには、日替わりで、彼の生まれた環境を想像してみることです。今日は御曹司、明日は船乗りの息子など。日ごと色んな表情を見せる彼に、あなたの興味も釘付けです。
感想：ちょっと待て、そんなはずはナイ！いや、否定できん部分もあったりするけど選択に迷ったトコロで間違った結果に辿り着いたに違いない。つーのでリベンジ！
あなたの「捨てる・捨てられる」度は…ライト級捨てられる女
あなたはどちらかといえば「捨てられる女」です。恋にかぎらず、大切に取っておいた雑誌の切り抜きまで、家族に捨てられる始末です。それは、相手にそれを大事にしている事があまり伝わっていないのが原因です。彼も不安になっているようです。だからことの恋を長続きされるには、明日から彼の事を「ダーリン」と呼ぶようにしてみて。2人の関係に何らかの変化をもたらすはずです。
感想：む、さっきの方が当てはまるトコが多かったような気がしないでもナイが、言い得てるトコもあるなぁ。どっちなんだろう。けど「ダーリン」は勘弁してくれぃ。＜恥辱プレイ
any comment please.
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2004.4.8 Thu.
火中の栗/『Moonlight Mile』
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昨夜の雨は朝までにすっかり上がっていた。起きた頃はやや曇っていたが、次第に晴れて昼間はかなり暖かくなった。ここ2日ばかり隣席の煙害は免れていたのだけれど、再び活発化し、同じく実家でも煙発生源が常駐するようになったのでひじょーにユウウツである。私はキライなヤツの煙は鬱陶しく感じる身勝手なスモーカーなのだ。つーか、煙が流れてくるからヤり返さずにいられなくなるのもあると思う。全然堪えていないようだが。＜目には目を
夕刻母が野暮用で出掛けたのでママの帰宅までうちで待つことになったらしいちび@甥っ子にちょっとお付き合いしてやり、迎えに来たママと2人して危うくランドセルを忘れそうになりつつ引き上げてからテキトーにパスタソースを作っていたら母が戻って来た。他にロクなのがナイので志村動物園長とやらの新番組を見たのだが、ワンコとお遣いに行くおサルさんの賢さに絶句。そのへんの躾のカケラもない野放し我儘ガキよりよほどお利口ではないか。ワンコを置き去りにしたのに気付いて船頭さんに知らせる機転の良さにはマジで舌を巻いた。
それに比べたら戦乱の最中にある地域に善意か売名かは知らないが、ノコノコ出掛けて行って人質になった軽薄な若者はアホとしか言いようがない。それなりの覚悟はあるだろうけど、もしもの場合にはクニが助けてくれると思っていたのだろうか。ならばホンマのバカだ。純ちゃんができるコトと言ったらメリケンに泣きつくことくらいだろうに。そしてメリケンが頼れるとも思えない。せいぜい救出作戦に乗じてますます破壊に走る程度だろう。
そして3人の民間人の命と自衛隊派遣によりメリケン擦り寄りメリットが釣り合うはずがない。自ら拾われない火中の栗となった無謀さを悔やんでももう遅い。小藪が招いた泥沼戦争は決して支持しないが、彼らの軽率さを見逃すことはではないと思う。それ以上にテロ組織の「汚いやり口」には怒りを覚えるが、そもそも戦争と言う武力対決にルールなどないだろう。しかもクマのメス争いやライオンのテリトリー争いほど単純で正当な理由がないだけエンドレスの可能性が高く、タチが悪い。更に言うならどこまで報道を鵜呑みできるか大いに疑わしい。
帰宅後ちょっと久々にDVD鑑賞。明日9日は某お方のバースデイ。充実したトシを過ごされることを願う。
【今日のニュースめも】
天文：
Elusive Jellyfish Nebula(見ようと思えばそう見えるかなぁ＜クラゲ星雲)
Launch of Einstein space mission delayed(時空の歪み観測機Gravity Probe-Bの打上げはテクニカルトラブルのため延期)
宇宙の星形成、ピークは５０億年前 従来推定より遅く(私は定説@80億年前より早いのではないかと思うが)
チャンドラX線観測衛星が捉えた、かに星雲のX線を利用したタイタンの影(既出)
民間ロケットの宇宙遊覧飛行、米が初の免許交付(ひまわり後継機配達もお願いすれば？＜スケールド・コンポジット社の「スペースシップワン」)
サイエンス・テクノロジー：
ナノ素材の毒性を示す新たな実験結果――ナノテクへの懸念が増大(微生物や細菌と同じやな＜「ナノ素材は多種多様で、なかには毒性をもつ可能性が高いものもある」)
もうミイラの「呪い」はこわくない!?大英博物館、石棺ごしにミイラをスキャンし３Ｄ画像に！("帽子"の現物は見たいなぁ＞陶製の鉢@防腐処理中のミス?)
自然・環境：
アマゾン川流域の森林破壊率が上昇(絶滅危惧種やな＜熱帯雨林)
下くちばしを曲げて開く＝ハチドリ、巧みに虫キャッチ−米大学(ナスカ人は知ってたのかな。関連:ハチドリのくちばしは「曲がる」 高速ビデオ撮影で判明)
健康・医療：
体外受精で結合双胎児＝１１週で中絶、因果関係不明(どこかの過程でヒバクしたのか？)
＜Ｂ型肝炎＞ひっかき傷から感染 九州の保育園児(入園時に血液検査を義務付けると差別されそうだけど放置するわけにもイカンよなぁ)
膵島細胞を国内初の移植、京大病院が手術実施(ランゲルハンス島をねぇ)
米国の救急患者が人工血液テストの被験者に(上)(さすが民主主義・自由の国＜「拒否の意思表示できない意識不明の救急患者に対して人工血液『ポリヘム(PolyHeme)』が静脈や動脈に注入される」)
ストレスで心臓病に!?――英国の心臓病研究団体、自己診断用パンフレットを発行(少なくないか？＜「5/23項目のストレス兆候」)
web・IT関連：
シカゴで、100Mbpsのワイヤレス・ブロードバンド開始(リーズナブルなのか？＜100Mbpsで月5000ドル)
雑ネタ：
薬混入ドリンクを探知 デートレイプ防止に検査キット 英国(そうまでしてナンパされたいのかね＜20秒ほどで結果が出る「ドリンク探偵」)
体操選手お見事、４階から落ちても無事「着地」(肝心の大会には出場できなかったらしいが)
「女体盛り」で店側「日本と違い全裸じゃない」(エ、今もヤってるのか？＜「セクハラ盛り」)
おまけ：
痛かったの…沢尻エリカが気合の雪中ビキニ(こっちも＜沢尻エリカが根性入れた“雪中ビキニ”)
「ハリケンジャー」の山本梓がこんなにＳＥＸＹに！(も少しニクがある方が．．．)
人気と同様、バストも急上昇！？山本早織ちゃん(でかいねぇ)
【dvd:ムーンライト・マイル】
レストランで起きた銃撃事件に巻き込まれて死んだダイアナ・フロス(カリーナ・メリア)と婚約していたジョー(ジョー・ナスト)は葬儀や裁判などの事後処理のため突然娘を失ったショックから立ち直れずにいる父ベン(ダスティン・ホフマン)とジョージョー(スーザン・サランドン)と消化器官の弱い犬ニクソンの住むフロス家に滞在していた。実は2人は婚約を解消しており、それをベンに話すためレストランで待ち合わせをしていたのだが、悲しみに暮れる彼らに打ち明けることができずにいた。それどころか義理の息子としてベンの商業不動産のパートナーとして行動を共にし、奇妙な3人の生活が続いた。
夢にダイアナが現れた夜、ジョーの枕元にベンがいて、結婚式の招待状を回収してきてくれないかと頼む。翌日ジョーがニクソンと郵便局に行くと男の子好きの猫のレイに襲われたが、1人で窓口と郵便物を管理していた配達員バーティー(エレン・ポンペオ)は嫌な顔せず75通の招待状探しを手伝ってくれた。そしてその夜、バーティーは土砂降りの雨の中を見つからなかった最後の1通を届けにフロス家を訪れ、ジョーはズブ濡れの彼女を車で送って行くことになった。そして2人は偶然あるバーで再会する。
やや古い曲ばかりのジュークボックスからジョーが選んだのはバーティーの思い出の曲、ストーンズの「ムーンライト・マイル」だった。その店は彼女の恋人キャルがオーナーで、バーディーは昼間は郵便局で働き、夜は消息不明の彼の店を切り盛りしながら恋人の帰りを待ち続けていたのである。そして同時にその店はベンの地上げ対象になっていた。ジョーはバーディーに少しずつ惹かれて行くが、ダイアナを射殺した容疑者の裁判はフロス側にとて不利になりつつあった。州検事補(ホリー・ハンタ)はジョーに"悲劇の花嫁"ダイアナを強調する証言を求めるが、彼はジョージョーが語ったベンとの繋がりを思い出していた。「お尻を突き出すと彼の体温を感じる、それが安らぎ」。
*****
突然赤の他人に娘の命を奪われた両親と被害者の婚約者が行き場のない悲しみと理不尽さを乗り越えるまでを描いたヒューマンドラマらしいが、ダスティン・ホフマン、スーザン・サランドン、ホリー・ハンターという3大オスカー俳優競演作にしてはどうもインパクトがない。特にホフマンと感情を露骨に晒してぶつけるサランドン、妻の怒りを受け止め冷静さを装いつつ自身の感情を持て余すホフマンの演技は「さすが」としか言いようがないが、主演の影が薄いのか、どうものめり込めない内容だった。
何せ死んだ婚約者の部屋で寝泊まりしてその家に居座り、義理の息子扱いに甘んじるトコからして腑に落ちない。そんなんアリか？と疑問符が湧いてきたところへ1人で切り盛りする郵便局の登場である。しかも彼女は行方不明の恋人の店も引き継いでいる。いくら1970年代の小さな町が舞台でも、あまりにも不自然に映るのだ。それに犯人への憎しみが娘の婚約者とは言え良く知らない青年を息子代わりにすることで紛れるとは思えない。
言わんとするトコロは察せられないコトはないが、どうもイヤだなぁ、と思っていたら、あの非常に後味の悪いアンハッピーエンディングだった『シティ・オブ・エンジェル』のブラッド・シルバーリング脚本・監督・製作と知ってミョーにナットク。自身の体験をモトにしてるらしいが、彼の感性は私とはまるで合わないようである。一番良かったのはタイトルにもなっているローリング・ストーンズの曲ではないだろうか。
見知らぬ人の気配に心は何も感じない
旅の途中の1日がただ過ぎていくだけ
お前のそばに身を横たえたくても
俺は月の光ほど遠くにいる
(2002年アメリカ映画116分)
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2004.4.9 Fri.
適正距離/『About Schmidt』
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ぽかぽか陽気の金曜日となった。外食ランチに出てちょっと買い物をしてから食事前に更新できなかった雑記を書き、終業前に日記を作成・更新し、住処経由で実家に戻るとちび@甥っ子と弟がいた。そして弟はこちらで一緒に食べることになったのだが、確かムカシは巨人ファンだったのにいつの間にか阪神ファンに変身したらしく、まったく興味のない試合中継に付き合わされることとなった。
夜ごはんはサラダと出来合いの揚げ物で、私が切ったキャベツを差して「これは千切りではない」とヌかす弟に「なら自分で切れ」と返しておいた。因みに母の千切らせたら誰が見てもブツ切りだったりする。人数が1人増えただけでテーブルが狭く感じるのは何故だろう。肘が当たりそうな距離に母と並んで座っていると息苦しいように感じた。どうも私の他者との適正距離は人並み以上にでかい(つまり離れることを好む)ようである。実家にいる頃から家族と距離を置いていたし、その私が再び1人暮らしするようになって、ただでさえ広かった・近くなかった弟との距離が大幅に開いたような気がする。
と言うので居心地が悪い実家からとっとと撤収し、唯一私のテリトリーに侵入許可している娘@トイプードルとゆっくり過ごすことにした。戦闘地域に立ち入った3人はこのような平和ボケ微温湯生活に浸っていることが堪えられなかったのだろうか。他国の人々を手助けする使命感に燃えてわざわざ危険に身を晒したのだろうか。家族を顧みず、自分の命を顧みず。
彼らは自ら進んでマスコミが報道チャンスを期待している「民間人初の犠牲者」になろうとしているのではないだろうが、果たして日本と言う国土に留まっている私たちにもテロの脅威は他人事なのだろうか、とふと思う。スペインでは列車テロが起きた。子どもの命を奪う高層ビルが自爆テロや時限爆弾の標的にならないと言う保証はない。メリケンに擦り寄った日本はイラクだけでなくテロ集団/組織との適正距離を誤ったのではないだろうか。と言うことがわかるのは「何かが起きてから」なのだ。
【今日のニュースめも】
天文：
Mars rovers have missions extended through Sept.("成果"がなかったら早々にお役御免だったと言うことかねぇ。関連:ＮＡＳＡ、火星無人探査車の走行探査期間を延長へ)
Mergers on a Grand Scale(合体した土星の"嵐")
スタントパイロットが空中でNASAの探査カプセルをキャッチ(当日は実況中継希望＜ヘリコプターの下部から伸びた長いフックを使って、ほんの数分のあいだにこのパラセールを捕捉する(写真))
ハッブル宇宙望遠鏡が見事に捉えた、宇宙の砂粒(凄い、数え切れん！)
宇宙における星形成のピークは50億年前だった(既出:ピーク後宇宙では、星の死が星の誕生を上回るようになり、以降宇宙はより暗いものへと変化し続けている&質量の大きい銀河では、小さい銀河よりも星形成がより早い段階で起こっている)
15年間にわたる、計63,000回もの恒星の観測データから、天の川の謎を解く(既出:天の川銀河の進化は、実は従来考えられていた以上に複雑で無秩序的なものだったようである)
サイエンス・テクノロジー：
A Black Box for People("see-pod"と発音する医療モニターにもなるCPOD)
「うちにもほしい」、ロボット番竜の新型を披露(もちっとイカしたのだったら欲しいカモ)
自然・環境：
排出枠オークションに参加してきれいな空気を守ろう(汚染国メリケンに一矢報いる唯一の手段か＜一般市民でも参加できる、環境保護のための1つの戦術)
ローマ時代最古の教会、12世紀ぶりに公開へ(日本の平城京時代？)
健康・医療：
＜風しん＞患者が一部地域で急増 過去５年間で最高に(そう言えば耐性のない私はハタチを大幅に過ぎてからイトコの子に移されたのだった)
米国の救急患者が人工血液テストの被験者に(下)(画期的発明の人体実験っぽいなぁ＜(上)の続き)
web・IT関連：
好成績を保証!? インターネットでＡレベル用の模範論文を有料提供！(私には相場さえわからん)
聯想：女性ターゲットに「香水携帯電話」を発売(むー)
雑ネタ：
英国一長寿の動物、カメの「ティモシー」、160歳でついに永眠(万年ではないのか＜亀の寿命)
９５００年前に飼い猫、貴人の墓地に並んで眠る(ワンコの方が古いだろうけどな＜写真@最初のペット猫？)
ネコの手術費用を稼ごうと、銀行強盗(気持ちはわからんでもない)
目の中に入れても痛くない？ピアス オランダで開発(ヤッてみたいカモ＜眼球を覆う結膜に小さな宝石を埋め込む「ジュエルアイ」)
隣は何をする人ぞ？６５％「近所と親しくない」(家族・同居人さえウザイ時があるからな＜０３年度国民生活調査 地域社会との関係ますます希薄に)
スペンサー伯、故ダイアナ元妃の故郷でもあるオルソープの敷地の一部を、5,000万ポンドで売却へ！(有名税に悩んだプリンセスの「遺産」か＜元執事、ダイアナ元妃の「秘密」を売ったお金で、フロリダに豪華邸宅を購入！)
おまけ：
ＳＥＸＹボディーはヨガで！中島史恵の実践は…(おぉ)
菊池美来が初レギュラーで制服に？(Gカップ)
究極エロチシズム魅せた…堀口としみ(たまに微乳を見るとミョーに新鮮だったりするなぁ)
【dvd:アバウト・シュミット】
保険業ウッドメン社を定年退職したウォーレン・シュミット(ジャック・ニコルソン)は66歳にして自分が如何に会社に依存していたかを思い知った矢先に42年間連れ添った妻ヘレン(ジューン・スキッブ)に突然他界されて初めて妻の存在の大きさに気付き、彼女への不平不満や後任若造への愚痴を並べ立てた月額22ドルで里子となった未開発国に住む6歳のンドゥグへの手紙を恥じたが、現実にはデンバーで離れて暮らす1人娘ジーニー(ホープ・デイヴィス)さえ婚約者ランドール(ダーモット・マルロニー)と間近に迫った結婚式や仕事のことで気遣ってもらえなかった。
妻の死後ずさんな生活に落ちぶれたウォーレンはねずみ講まがいの投資に手を染めるウォーターベッドの販売人に過ぎないランドールはジーニーに相応しくないと考え、説得するためにヘレンに薦められて購入した新型トレーラーハウス・アドベンチュラーで彼女の元に向かうが、電話を入れると素気無く断られ、旅に出ることにした。しかしネブラスカ州の生家や出身校カンザス大学でも彼の心の隙間を埋めることはできず、ネブラスカに戻って彼はヘレンが好きだった骨董人形フンメルの素晴らしさを初めて知ったが、寂しさは募るばかりだった。
そんな彼の行き場のない怒りや恐れ、そして孤独感を理解してくれたのはオークレアから来たと言うジョン(ハリー・グローナー)の妻ヴィッキー(コニー・レイ)だったが、ウォーレンは同情や親切心と愛情を取り違え、彼らのキャンピングカーから追い出され、逃げるようにキャンプ場を立ち去った。そして彼は旅先で妻の浮気相手だった友人に過去の過ちを責めたことを詫び、トレーラーハウスの屋根で星空を眺めながらヘレンを想った。翌朝ウォーレンはジーニーの結婚式を取りやめさせる決意を固めてデンバーに向かう。出迎えてくれたのは一癖ありそうなランドールの母親ロバータ(キャシー・ベイツ)だった。
*****
若い頃は大志を抱いていたものの、気が付けば社会的に大きな影響力を持つ人物どころか会社でも大した地位まで上り詰めることができずに定年を迎えた初老の男性ウォーレン・シュミット、しかし彼はそれなりに充実した人生を送り、幸福な生活だと満足しようとした。だが仕事を失った虚脱感を埋めることができないうちに長年連れ添ったものの欠点ばかりが目に付き、見知らぬ老女となった妻が突然他界し、初めてその存在感に気付くが、結婚を控えた1人娘は父親の孤独感を察してくれなかった。仕事・家庭・家族を一気に失った彼は旅に出て自分の存在の価値について疑問を抱き始めたのだった、と言う、どこにでもいるオヤジが主役のヒューマンドラマである。
ジャックは『プレッジ/The Pledge』で同じく定年退職した刑事を演じていたが、同じ俳優とは思えないほどの変貌振りで、本当に大した俳優だと思う。作中では里子宛の見栄を張った手紙の文面とは対照的な惨めとも言えるウォーレンの焦燥感漂う生活が描かれ、過去に自分の価値や人生の意義を見出そうとして旅を続け、花嫁の父の大役を果たした彼が最後に辿り着いたのは空っぽになった自分の家で、そこで予期しなかった人との繋がり、自分の生涯が無駄ではなかったことを知るのだが、ラストシーンでは彼の素晴らしい演技にもらい泣きしてしまった。
ストーリーそのものは何気なく見流してしまいそうな、インパクトのない内容なのだが、見終わった後で自分の人生や生き方について考えさせられるドラマだと思う。とにかく名優ジャックに唸らされる。キャシー・ベイツのオッパイに仰け反り、ダーモット・マルロニーの髪型は何度見ても吹き出してしまったが、自分が何を残すか、また何もかも失った時に自分に何が残るのか、シュミットの自分探しの旅・ドタバタ編を見て一度くらいはじっくりと考え直すべきかも知れない。監督はアレクサンダー・ペイン。
(2002年アメリカ映画125分)
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2004.4.10 Sat.
何事もない土曜日/『Gangster No.1』
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例の3人騒動はともかく、個人的には取り立てて何事もない土曜日。と言うので久々にお昼近くまで爆睡した。世間はとーーーっても暑い。お天気が良いのはお洗濯・布団干しには好都合だけれど、園芸作業には不向きである。と言うのでブランチ後娘@トイプードルと住処に戻ってウダウダ過ごす。
小一時間夕寝後真っ直ぐ実家に戻りたくなかったので日記を作成・更新してから帰宅し、例の如くお泊まりに来ているちび@甥っ子とお風呂に入り、トランス状態のシャーマンの幽体離脱説っぽいディスカバリーチャンネル「古代の宇宙飛行士」再放送を見てからDVD鑑賞。
【今日のニュースめも】
天文：
Facing NGC 6946(年老いた星の黄色から若い星の青と赤に彩られた美しい渦巻銀河)
Mystery in a Cup of Tea(無重力下ではお茶をお箸で掴める！)
Cassini watches as two storms merge on Saturn(既出:土星の合体"嵐")
サイエンス・テクノロジー：
胎内で聞いた音を記憶 チンパンジーで能力証明(既出:だから動物虐待だって)
web・IT関連：
テロのアジトはサイバー空間 「バーチャル・イスラム国家」企図(「問題は警告を読み取る方法を知っているかどうか」「対テロ戦争において、アルカイダがインターネットを武器としてふりかざしている」だけでなく洗脳されたバカが出て来ることとメディアも利用されてることだろう＜日本で放映されなかった恐怖演出“地獄絵図”)
雑ネタ：
ハマる！熟年の恋…映画「恋愛適齢期」(勘違いオヤジ・オバハンの出没・動向がコワイ＜「もはや中高年の性にタブーなし」)
おわびの印？ のぞき魔、２０ドル札残す(その程度の値打ちだったのか)
おまけ：
仕事も恋愛もオトナらしく…大谷允保が大胆写真集(こーゆー胸元好き♪)
【dvd:ギャングスター・ナンバー１】
1968年、生ける伝説"メイフェアの惨殺者"フレディ・メイズ(デヴィッド・シューリス)の手下になった若きギャングスター(ポール・ベタニー)はゴミ掃除に励み、彼の右腕の地位に就いた。彼は王たるフレディに心酔していたが、店を焼かれた報復を敵対するレニー・テイラー(ジェミー・フォアマン)の仕業として配下の者に報復したことを責められ、レニーの店ダブル6へ面談に同行する。その帰りに寄った店で歌手志望のダンサー、カレン(サフロン・バロウズ)と出会いが彼の偶像を歪め始めることになる。
彼が惹かれた女と高級スーツに身を包んだ憧れの紳士は急接近し、ある日テイラーがフレディの配下にあたるエディと言う下っ端と密会しているのを目撃し、フレディ暗殺計画があることを聞き出す。だが彼は同行していた仲間を殺害し、フレディに警告しなかった。そして計画当日、彼はフレディがカレンと婚約したことを知るが、2人がテイラー一味に襲われ、カレンがリニーの手下マキシー(アンドリュー・リンカーン)に喉を掻き切られるのを車内から眺めていた。
その足で彼はテイラー暗殺に向かい、瀕死の重傷を負ったフレディはその罪を問われて服役することになった。王の地位を得た彼はカジノやコカインで大儲けして暗黒街のボスの地位を確立し、手下を増やして栄華を極める。だが1999年、55歳になったギャングスター(マルコム・マクダウェル)はかつてのボスが出所することを知って動揺する。
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『ビューティフル・マインド/A Beautiful Mind』で良いなぁ、と惚れてしまい、『キス★キス★バン★バン/Kiss Kiss(Bang Bang)』でやっぱり良いわぁ(はぁと)となった英国人俳優ポール・ベタニーとあの『時計仕掛けのオレンジ』でガツンとキたマルコム・マクダウェル主演作品である。同じくUKギャングものでは美しいジュード・ロウの『ロンドン・ドッグス/Love, Honour and Obey』があったが、こちらは激しくキレまくっている。
それにしても1968年当時からそれ以降までマジでUKにもギャングは存在するのだろうか。いや、いるからこそ映画ネタになるんだろうけど、本作では一部えぐいカットはあるものの、もっと凄まじいのは映像には出て来ない。ヤってるクレイジーなヤツの表情でソレを察すると言う演出になっているのだけど、ポール・ベタニーは私の愛するゲイリー・オールドマンに次ぐ「キレた演技が素に見える性格俳優」のような気がする。とても素敵だ。
ま、要は崇拝していた偶像がオンナにうつつをヌかしたことがきっかけで、王に複雑な想いを抱いている裏切り者の孤独と心の空洞を描いた作品なのだろうが、配役が絶妙で(ミーハーには)、私はかなり萌えた。「恋は人を太らせる」。うん、そうかも知れない。監督はポール・マクギガン。
(2000年イギリス映画103分)
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2004.4.11 Sun.
お出掛け/ロマンチック恋愛度
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さすがに本日は午前中に起床。でも朝方は晴れていたのにいつの間にか雲が広がり、直射日光嫌いにはうってつけの天気となった。と言うので住処で雑草退治や園芸作業を少々やっつけていたらケータイが鳴り、急遽お出掛けすることとなった。
で、一度行ってとても気に入ったバーを目指したのだけど、何せ生来の方向音痴の素質がたっぷりある私の朧げな記憶頼りゆえ、見事迷子になってしまい、夜の梅田を徘徊しまくり、仕方なしに目に止まったカフェ風の店で取り留めのない雑談に興じていたらそろそろ終電ではないのか!?と言う時刻になっていて、慌てて駅に向かい、私は何とかアシを確保したのだが、突然来阪された方の運命は知らない(翌日メイルで顛末を知ることになるが＜二日酔いアタマで笑っちゃイケマセン)。
つーので帰宅は恐ろしく遅い時間になったのでニュースチェックもせず就寝。ちらっとTVニュースで知った限りでは、例の3人は解放される期待が高まったものの、胡散臭い仲介人が登場したりして、元の木阿弥となったようだ。派遣反対論者のヤラセなのか、身代金の金額が合わないのかと勘ぐってしまうが、どちらにしろあの3人が「バカ」であることに変わりはないだろう。
解放されても当初の目的を果たすことはないだろうし、無事帰国するにしてもどんなツラ下げて戻るのかくらいしか世間は関心を示さないだろう。尤もその場合、一番悔しがるのは「他人の不幸」を報道して世論を煽動したかったメディアだろうけど。ぜーーーったい原稿用意してるはずだもの。＜「民間人初の」
【今日のニュースめも】
なし
【check:ロマンチック恋愛・現実的恋愛診断】
あなたの「ロマンチック恋愛」度は…ロマンチック恋愛度60%
あなたは「ロマンチック恋愛」気質が強いようです。好きな場所は「夜景が一望できる丘」、好きな食べ物は「フレンチ」、好きな乗り物は「馬」なはずです。少し面食いで理想が高いところがありますが、好きになればとことん彼に尽くすので、恋が長続きするタイプです。ただ一つ、もし彼が「Gallop」を読んでいたら、それはお馬さんが好きだから、という理由だけではない事を覚えておいて。
ラッキーアイテム：天文ガイド
感想：夜景よりは息苦しいほどの星が見える丘が良い。でもお馬さんは好き。あの「生き物の背中に乗ってるんだ」と言う感覚は涎モノだと思う。「ラッキーアイテム：天文ガイド」には自爆したけど、それでも私はロマンチストではないと思いたい。←ソノ要素は自覚しているらしい
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2004.4.12 Mon.
サボり/『Trouble Every Day』
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寝過ごしたのは私のせいではない。マナーモードのままだったケータイがイカンのだ。いや、バイブでも手近にあれば気付いたと思う。なのにヤツは居室のテーブルに置いたバッグに入っていて、私を起こそうとしなかったのである。寝坊ついでに風邪気味なのか、何となく気分が悪いしアタマも痛いのでサボることにした。
が、やはりアセトアルデヒトの効力は否定できなかった。あまり飲んだつもりはないのだけど、久しく二日酔いしてないので違うコトにしたかったが、トシ相応に肝機能が低下しているのは事実のようである。つーので住処に戻るなりベッドに直行。嗚呼、トシを感じるべきなんだろうか。ウツ。
しかし暑くてあまり眠れない。そうこうしてたら終電(幹？)を逃した方から1人寂しく外泊してこれまた1人寂しく在来線で戻る途中とのメイルが入った。サボった私とあまり変わらないサエなささに思わず仲間意識を抱いてしまった。我ながら単純である。
それはともかく頭痛が少しマシになったので日記作成に取り掛かる。だが前日ならまだしも、一昨日に当たる金曜日のコトなど忘却の彼方である。思い出せないおかげで私にしては超短文日記となった。ヤれば短くなるのだ。つーか、普段が長過ぎるだけか。
実家に戻って外食に出ると言う弟に母を押し付け、母が調理途中(正しくは「お湯を沸かしただけ」)のレトルトパスタソースで手抜きパスタを食しつつ他人事@お騒がせ3人組よりそのニュースを伝えるアルジャジーラのオネェさんが色っぺー♪などと不謹慎なコトを考えていたりする。それにしても政府の危機管理はどうなっているのだろう。そもそも派兵か派遣かはともかく、メリケンの尻拭いを確定した折にこのような事態発生は想定されなかったのだろうか。情報収集能力も判断力もナイことをヌケヌケと内外に向けてアナウンスする開き直りブリには呆れてしまう。まさかの時にアテにならん国家だと思っていたが、完全に無能政府とサジを投げるべきかも知れない。
帰宅してから前日分の日記を作成・更新し、DVD鑑賞。
【今日のニュースめも】
天文：
Apollo 17 Panorama: Astronaut Running(最後のアポロミッションTaurus-Littrowのパノラマ)
Journey to the Center of the Galaxy(赤外線で捉えた塵で見えない天の川銀河中心部)
SOHO sees its 750th comet(公開されているSOHOサイトでアナタも彗星発見者になれる！)
Mars Express snaps stunning view of Louros Valles(何だか人体のようなグロテスクさだな＜Louros Valles@Mars)
Stars appear as grains of sand in nearby galaxy(既出:数え切れない星の砂)
自然・環境：
洗うだけじゃない“新技術”でペットボトルを再生(正しいリサイクルだよな)
健康・医療：
アガリクス茸で劇症肝炎発症？６０歳代男性が死亡(「だから民間療法は」と言われそうだな)
横浜市の学習塾講師から１８人が結核感染(講師の感染源は特定されたのだろうか)
米軍サマワ帰還兵から劣化ウラン 元軍医が東京で報告(戦地の汚染度は相当だろう)
web・IT関連：
『マックOS X』を狙った「トロイの木馬」情報でひと騒ぎ(M$の裏工作ではないのか？＜騒ぎ過ぎ)
人気高まる、科学分野専用の検索エンジン『サイラス』(日本語版待望＜サイラス)
雑ネタ：
日本の高校生の英語力、課題は読む・聞く…日韓中調査(中高6年間のムダ教育@「日本の英語教育はまだ形式重視。英語をもっと実践的に使う場を増やすことが必要では」以前に「あいわいバンク銀行」なんてバカの極みみたいな金融機関名を認める役所からしてアホだからして、役人指導要項による小学校6年間もムダっぽい＜「現在の学習指導要領が、目で見える事象の観察や実験を強調し、なぜそういう現象が起きるのかを考えさせる仕組みになっていないため」@「太陽は地球の周りを回っている」…小学生の４割)
根は１つなのに頭が３つ 城陽・珍しいタケノコ掘り当る(成長した姿を見たかった＜三つ又竹)
苦情で裸婦像一部隠したら…“宣伝”効果大幅増(見えないからヨイのだ＜露骨は興醒め)
おまけ：
再送：米ランジェリー会社のファッションショー放映中止(たしかにこのチチは「わいせつ」かも)
【dvd:ガーゴイル】
女が見知らぬ男を蠱惑する。間もなく現場に現れた黒人男性は無惨な男の亡骸を発見し、女を自宅に連れ帰り、監禁する。彼は薬草研究者である病気の権威レオ・セムノー医師(アレックス・デスカス)で、女はその重症患者の妻コレ(ベアトリス・ダル)だった。
パリに向かう機内でシェーン・ブラウン(ヴィンセント・ギャロ)は新妻ジューン(トリシア・ヴェッセイ)の変わり果てた姿を想像し、抑えられない衝動を抱えて苦悩していた。彼は愛を交わす時に相手を噛みたい、喰ってしまいたいと言う欲望が沸き上がり、愛する者を死に至らしめる病気に苛まれていたのである。新婚旅行でパリを訪れたのは同じ病気のコレの夫、セムノーに会うためでもあった。
シェーンは妻に隠れてセムノーにコンタクトを取ろうとするが、研究所を辞めてからの所在はなかなか掴めず、欲望と焦りは募る一方だった。そんな夫の態度にジューンは不審を抱く。彼は優しく、愛おしそうに彼女に触れるものの、まだ2人は結ばれていなかったのである。そしてシェーンはやっと探し当てた医師宅で血塗れのコレの姿を目撃する。それは精神を病んだ果ての彼の姿でもあった。
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さすが「R-15指定」と感心すべきか、ヘアだのリアルな性描写/自慰も登場するが、残虐で凄惨な性交シーンはかなりの迫力である。相当なグロさも平気な私でさえヒきそうになったくらいなので、繊細な神経の方はは見ない方が良いだろう。確か本作はかなり不評で、ギャロがスネたと聞いた記憶があるけれど、個人的には彼らのビョーキとその愛はカニバリズムではなく、凄まじいまでの愛情によるものと思った。
何せ主演が『 バッファロー'６６』のヴィンセント・ギャロと『ベティ・ブルー インテグラル/37゜2 Le Matin L'integrale(Betty Blue)』のベアトリス・ダルである。それだけで迫力十分と言うか、かなりクレイジーな世界なのは察せられるだろう。そして実際「凄まじい」と思う。でもおフランス映画独特のもったいぶりと言うのか、ねちっこい映像のワリにもってまわった展開に少々ダレてしまった。けど途中で突然ヤメてバスルームで1人でイカれたら新婚妻でなくても相当情けなくて悲しいだろうな。つーより許せん。
因みに邦題"ガーゴイル:gargoyle"は欧州の建物に見受けられる蝙蝠のような羽の怪物のコトで、かつては水を司る豊穣の神だったがナザレのおっさんを崇拝する宗教から異教のバケモノ扱いされる憂き目に遭っているらしい。敢えて例えるなら日本の鬼瓦か沖縄のシーサーみたいなモノなのだろうか。原題は無視されているが、何せ「見放された異端のもの」を象徴しているようである。監督・脚本はクレール・ドゥニ。
(2001年フランス・日本映画100分)
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2004.4.13 Tue.
隠し年金/『The Italian Job』
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関西は夕方まで良いお天気でとても暖かかったのだけど、夕方のニュース・天気予報の表現によると関東は寒かったらしい。「今日は寒かったですが」の前置きに母と2人して咄嗟に「どこのハナシやねん！」「北海道かい！」とツッコんだのは言うまでもない。
ハテ、このネタで書いたっけ、それともボツにしたのだっけ、と悩みつつ作成・更新した雑記に共感者がいたコトが物凄く嬉しかったりするが、下り坂に向かいつつあるお天気同様、TV番組は特番か野球中継の澱んだ選択肢しかないらしく、炊き込みごはんと温野菜サラダな夜ごはんを食しつつ「誰も教えてくれない年金の疑問イッキに解決スペシャル」なんぞを見る。
どこまでマジメに取り組んでいるのかわからん内容及び出演者で、ともかくわかっているようでわかっていない「払っても払わなくても泣くことになるよ」年金制度についてギモン形式でわかりやすく説明を試みたようである。結局バラエティ止まりとしか思えなかったけど。
で、番組ではわかりやすく「隠し年金」と表現していたが、正しくは「特別支給老齢特別厚生年金」とやらで65歳前に支給される制度があるらしい。しかし対象になるのは団塊の世代あたりまでのようで(当然私も「恩恵」外)、それより若い世代は「払い損」感が募るだけであった。それでなくても掛けるメリットはあるんか？制度だからしてヘタにこの番組を見て「バカバカしい、払い込むのヤメた」と思う人が増えるのではないだろうかと老婆心を抱いてしまった。
また支払(正しくは徴収)額節約方法とか増額の裏技なども紹介されていた。けどその「いくらお得か」計算に上納開始年齢20歳で既に結婚していることとして差額をはじき出すのは現実感に乏しいし、何より「支給申請手続きは書類だらけで如何にもお役所仕事」なのはともかく、その書類を「漢字ばかりで読めない・わからない」と決め付けるのもどうかと思う。小学生ではあるまいし。
お役所コトバは確かに一般市民には通じない場合が多いけれど、単に漢字が多いだけで「読めない」ってのは単なるバカではないのか？「難解な用語」とか「役人コトバ」と表現するべきではなかったかな。尤もお役所コトバはワケのわからんカタカナの羅列がトレンドっぽいので、要するに年金関係に関しては相当ムカシに作成され、それが使い回しと言うか、長年改訂されることなく使われ続けていると言うことだろう。そんな時代に即応しない旧態依然体質及び制度だから破綻するのだ。トクするのは年金族や役人・議員ばかりでは誰もヤツらを養うための年金なんぞ払うものか。と言う考えに至るのは私だけではないだろう。現実には強制的に支払わされている身であるが。
帰宅してディスカバリーチャンネル「サイエンスフロンティア：太陽系の嵐2」再放送、「感情と脳の科学：幸福感(興味のある方はログまたは4/14付雑記でお目汚し下さい)」を見、更にDVDを観る。予報通り夜半から雨になった。
【今日のニュースめも】
天文：
An Iridescent Cloud Over France(薄い雲と太陽光線の角度による虹色の芸術"彩雲")
Chemists teaming to develop Mars-life finder(火星の有機体・アミノ酸探査について)
April 12: Historic day for space program(関連:『Yuri's Night(ユーリズ・ナイト)』@ガガーリンの有人宇宙飛行記念イベント、世界各地で開催)
宇宙ステーション、観光旅行者の滞在が可能に？(カネさえあれば、か)
サイエンス・テクノロジー：
世界最高の磁場、２１．９テスラ達成 物材機構と神鋼(鉄分摂り過ぎてパワフルMRIに入ったらコワそう)
自然・環境：
アザラシの大量捕殺解禁、３５万頭を予定 カナダ(ホッキョクグマのごはんなのに．．．)
ツシマヤマネコ３つ子誕生 福岡市動物園で初(フツーは一度に何匹出産するのだろう)
健康・医療：
“米粉パン”に小麦粉混入でアレルギー症状(アレルゲンの怖さをもっと教育しなくてはイカンと思う＜少しくらいダイジョーブだろうとナメてかかるパカが多い)
患者にかまれ看護助手の女性がＣ型肝炎に(暴れる患者には猿轡と手錠が必要なのカモ)
大リーガーも死亡のエフェドラ全米で販売禁止(自殺薬として売り出すとか、死刑執行に流用してはどうだろう)
イカの発酵で酸欠状態か、韓国船から３遺体(烏賊の武器は墨だけではなかったらしい)
web・IT関連：
「ブラウザーベースの攻撃」が新たな脅威に(『ブラウザー・クラッシャー』とやらはIEを滅ぼすスーパーブラウザのことではないらしい)
携帯カメラで撮るもの、男女で違う？(年代・性別・職業などによって使い方も違うのだろう＜主婦の6割「よく使うのは、携帯メール」)
ＪＲ東、「スイカ」機能付き携帯を０５年度後半に実用化(先日TVでやってたっけ＜ますます「ケータイ失くしたら大変！」化)
腕テレビが登場(本体55gでも単3×4の外付バッテリーパックを装着するとソレなりの重量になりそうだな)
雑ネタ：
数学・算数の楽しさ伝える学者の出前制度、今月開始(日本数学会提供らしいが国民の科学技術離れ、ここ５年で進む…内閣府調査とかなので「科学に興味を持つ社会環境の整備」が必要なのでは)
“夢祭典”にザ・フーもついに初来日(元気なおやじロッカーとは対照的やな＜技術系の４５％やる気減退 ３年前と比較、民間調査)
おまけ：
カリスマＲＱ青柳玲麻、卒倒必至の官能美(そうか？私は「隠し気味」の方が好みだなぁ＜ダイアン・クルーガーの超大胆ショット)
【dvd:ミニミニ大作戦】
仮出所したばかりの名泥棒ジョン・ブリジャー(ドナルド・サザーランド)を仲間に引き入れ天才窃盗犯チャーリー(マーク・ウォールバーグ)はヴェニスで3500万ドルの金塊強奪に成功するが、仲間のスティーヴ(エドワード・ノートン)の裏切りで金塊と敬愛するジョンの命を奪われた。
1年後フィラデルフィアにいるジョンの娘ステラ(シャーリーズ・セロン)の元にチャーリーが現れ、スティーヴがフレゼッリの偽名でロス在住と言うことがわかり、盗まれた金塊を取り戻す計画中と語る。金庫破りの名人ステラは父の復讐を兼ねて参加することを決意し、チャーリーの呼び掛けでハリウッドに潜む裏切者から金塊を取り戻すためかつての仲間が一同に揃う。
運転のプロ、ハンサム・ロブ(ジェイソン・ステイサム)、爆薬のプロ、エキスパートレフト・イヤ(モス・デフ)、コンピュータの天才"ナッブスター"ことライル(セス・グリーン)を加えた5人は各々の得意分野を活かしてフレゼッリの屋敷や金庫の配置、ユニオン駅からの逃亡ルートなどを調べ上げて行く。レンチ(フランキー・G)の手を借りてミニクーパーを改造して1300kgの金塊を積んで逃走することにしたが、決行当日アクシデントが起きる。
*****
邦題・原題とも同じ1969年版のリメイクである。と言っても私はオリジナルを見ていないので同名タイトルにした意味も意義もわからない。ただミニクーパーが走ると言うだけのようだった。何せキュートな車だからしてカーチェイスシーンも迫力に欠けると言うか、スリルとサスペンスより「かぁわいい♪」が先に立ち、そのクルマと張り合う主役が誰なのか最後までよくわからなかった。
ともかくキャスト全員強烈なキャラがいないと言うか、影が薄い。何と言っても『猿の惑星』でのトロい宇宙飛行士より『ブギー・ナイツ』の巨根イメージが貼り付いているマーク・ウォールバーグにはどう見ても華がない。エドワード・ノートンは憎まれどころの悪役としては良いセン行ってたかも知れないが、それでも地味である。おまけにシャリーズ・セロンもお色気・美人っプリ炸裂ではないので際だった存在感も示していない。犯罪の天才が集まったワリには大人しいチームで、一番ステキだったのはドナルド・サザーランドではないかと思う。
出だしのヴェニスからジョンがヤられるまではなかなか良い雰囲気だったのに、米大陸に舞台が移ってからはどうも陳腐に感じた。脚本がイカンのか、配役に問題があるのか、アイデア不足なのかわからんけど、随分カネが掛かったらしい(製作費130億円トカ)ワリにおもしろくなかった。カネの使いドコロが悪いんだろうか。監督はF・ゲイリー・グレイ。
(2003年アメリカ映画111分)
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