| 関節を鳴らす | 
|  関節を鳴らす行為は、一般的に害はないと言われている。指を鳴らしたり、首を鳴らすのは良く見かける光景です。 | 
| 骨が鳴る、腱がギターの弦をはじいた時の様にして鳴る、と言われているが、間違いで、これらの音はポキッとした音にならない。 X線連続撮影で見ると、音が鳴った瞬間に、関節内に一瞬黒く気体が発生消失するのが見える。 関節は関節包という袋に覆われ、骨と骨のわずかな隙間(関節腔)内に、関節液を(潤滑油)満たしている。 関節を急に引っ張たり、曲げると関節内に陰圧を起こし、真空状態となり、この時滑液が気化(キャビテーション)し、それがはじけて消失するとき音を発生する(注射器に水を入れ口を押さえ強く引くと真空となり放すとスポンと音がして戻る)音は周囲の軟骨、骨、関節包、腱に反響してポキッという音となる。 | 
| 1、 | 滑液中の酸素、二酸化炭素、窒素などの物質が気化にかかわり拡散し、30分ほどたたないと元に戻らない。 | 
| 2、 | 関節を鳴らした衝撃で、靭帯がしばらく伸び関節腔内に、滑膜ヒダや滑液がスムースに出入りし、陰圧が低下しない。 | 
| ポキという気泡音は衝撃波となり、周りの軟骨、骨、靭帯を微細に破壊(炎症)する。 指では同一関節を1日10回程度、1ヶ月続て指を鳴らすと、炎症をおこし関節が太くなってくる。触ると硬く骨が太くなった様に思われるがX線写真で見ると、骨は太くなっていない。化骨も見えない(骨が傷つくと修復のため出る薄い骨)太く硬い部分は軟骨が主体となっている。 衝撃波は一番近くて弱い軟骨を最も損傷し、傷ついた軟骨は、修復を繰り返し肥厚していく。関節を構成している骨、靭帯、関節包もやや肥厚するが、軟骨の拡大よりはるかに少ない。 関節の太さは鳴らす数によって増減する。軟骨は数十回続けて鳴らすと肥厚をはじめ、まったく鳴らさないと2週間程で減少しはじめる。 | 
| 60歳男性40年間、左小指先端関節と下の基節・中節関関節を1日10回以上鳴らすクセがあり太くなっている。 薬指、中指は1日2〜3回程度鳴らすがほぼ正常。X線では太い関節部に骨の増殖はみられない(X線写真に軟骨は透けて写らない) | 
| 初めは面白がって鳴らすうち、関節を鳴らすと一瞬スキッとしたり、爽快感を感じる。この爽快感は衝撃波をストレッチ効果と感じる説と、滑液内の疲労物質、二酸化酸素等が気化し、四散するのでスキッとする、との説がある。 これがこうじて回数が増加し、無意識に鳴らしクセとなっていく。一関節を鳴らすクセが有る人は、身体各所の関節を鳴らすことが多い。 クセとなり関節にダルサ、違和感、痛みが出ると病的状態となり、関節を鳴らすと、少し楽になるのでさらに鳴らす、関節はさらに炎症し肥大化を増す。重症となると、鳴らさないと苦しくていたたまれなくなる。 | 
| 指 | 関節が太くなり指輪が入らない、関節が痛い、ダルイ。 | 
| 首 | 頚椎の中に生命維持の神経が走り、軟骨が圧迫すると命にかかわる。 手足のシビレ、麻痺、目が見えなくなる。 一般的には首が痛い、首の周りがダルイ、コル等の症状が多く、これらの症状がきつく深刻な例も多い。 | 
| 背骨 | 首と同じで脊髄を圧迫すると、下半身にシビレ、痛み等、深刻な症状をだす。一般的には背中が痛い、ダルイ、コルが多い。 | 
| 肘 | 痛い、ダルイ、腕の置き場がないと訴える。 | 
| 肩 | 肩がコル、痛い、ダルイ。 | 
| 指、首は多く、背骨、肘、肩と少なくなり、膝、足首、股関節、胸鎖関節はほとんど見かけない。 | |
| 関節を鳴らさないと2週間程で炎症はやや治まり、肥大した軟骨部分は減少しはじめ、元の関節に戻ろうとする、2ヶ月で半減する、10代までは顕著です。 | ||
| 自分で治す方法 | ||
| 指 | 円筒形、脱着可能の薄いプラスチック製ギブスを指に巻き鳴らせない様にする。 | |
| 首 | コルセット着装 当院に有ります。 | |
| 島田接骨院 | 自分で治そう椎間板ヘルニア | |
| 埼玉県 比企郡 滑川町 月輪992−30 TEL 0493-62-7227 | ||