2005-04-08 なにがなんでもポーランド
あんたよく夜中起きてるよね、と尋ねられる。だったら、朝起こしてくんない?と。法王様のお葬式はカナダ時間の朝3時30分からCBCで放送。時間を間違えてはいけないと思って今チェックした。
http://www.cbc.ca/popefuneral/
葬儀自体はヨーロッパ時間で8時だからその前に何事かカナダのメインキャスターたるピーター・マンズブリッジ報じることになるのだろう。そうです、カナダ国営放送の夜のニュースの看板キャスターが飛んでいるし、首相も飛んでる。その間に首相が首相の地位を飛ばされそうな勢いで今日は議会が紛糾していたが。
法王の遺書が公開され、2000年には退位を考えていたことがわかったというのがニュースになっていた。しかしそんなことよりも私としては、へぇ〜だったのはこれ。
遺書はポーランド語で15ページにわたって書かれ、イタリア語の翻訳と共に公表された。冒頭の部分は79年3月付で、法王即位に伴い、秘書に所有物の処分を指示する内容。最も長いのは00年3月、80歳を目前にした時期の記述だ。「教会を次の千年紀へ導くことが私の使命だった」として、同年を機に退位する可能性に言及している。パーキンソン病などで体力の衰えが目立ち始めた法王は、さらに「母国ポーランドでの葬儀を希望する」ともつづった。これについては後日、枢機卿会議に一任するとの立場に転じていた。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200504080001.html
ポーランド葬儀を希望している云々という噂は聞いていたがほんとだったのか。
で、もっとびっくりなのが、
ヨハネ・パウロ2世が福者(聖人の前の段階)に列せられた後、法王の「心臓」がポーランド国内に埋葬される可能性がある、と述べた。
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200504060015.html
一方、ローマ法王庁は、ヨハネ・パウロ2世がバチカン以外への埋葬を指示していなかったと指摘。ナバロ報道官は、「法王の意思を示すものが残っていない限り、バチカン内へ埋葬される」と話している。
ここまでポーランド、ポーランドと来られてはポーランド人たちが黙っていられるわけはない。未確認情報によれば、ポーランドからローマに向かった人は200万人ぐらいじゃないかという話。ほんとかよ??? ポーランドって人口3000万かそこらだから、成人人口が仮に半分として、7.5人に1人がおでかけか? そんなのありなのか?
<続>
いくらなんでも200万はなかろう。ただどこもだいたい、tens of thousandsと・・・これは数万ということになるのかな。でもそれはそれで少ない気がする。でもって、ポーランド人は北米中にいるから、ポーランド系イタリア、フランス、ドイツなどなど人になったらすんごいことになるのだろう、やはし。
隣近所だからなのか、このドイツの記事がポーランドの現在の雰囲気について詳しい。
Poland Mourns National Hero
http://www.dw-world.de/dw/article/0,1564,1544733_0,00.html
■ その間に政争
カナダの今日にとっての大騒ぎはこれ、スポンサーシップ・スキャンダル。詳細はいずれまた。
Brault alleged donations to Liberals linked to sponsorship work
http://www.cbc.ca/story/canada/national/2005/04/07/domery-ban050407.html
これじゃチャールズの結婚式とかいってる場合じゃない。元大英帝国臣民の子孫が多くいるんだから多分時期が時期ならメディア露出もそれなりにあったはずなのだが。
■ さよなら法王さま
現在7時。4時からの葬儀の模様を結局3時間びっちり見た。かなり疲れた。
World mourns Pope at Rome funeral
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/4422699.stm
葬儀のために棺が広場に出てきて、式が終わって、最後にまた今度はホントに埋められるためにバシリカに帰っていく時、会場というのか場内というのか広場中というのか、きっと想像力豊かな人は世界中というのだろうが、その場に立ち会った人々が法王の名を呼び、棺の担ぎ手が入り口で人々の方を向いて立ち止まりちょうど棺の中の法王が最後の挨拶をしているかのようなシーンがあった。おそらく1分かそこらなのだろうがなにか時がとまったかのようだった。いうまでもなく私も相当emotionalになった。
それはそれとして東方教会勢の立ち会いというのか活躍とうのか、これっていろいろとものすごくいろいろと示唆深いということなのだろうなと極東さんのエントリーを思い出していた。いやなんか、しっくりくるんですわ。全体から見れば違和感なのに本筋からみればしっくりみたいな気が濃厚にした。いや、興味深い。