2005-02-22 言い方いろいろ
Mid-East peace is our goal - Bush
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/4282051.stm
"Our greatest opportunity, and our immediate goal, is peace in the Middle East," he said.
おれたちのゴールじゃないか、と来られるとなぁ、だったに違いない。ヨーロッパ人。一方でパレスチナにもきっちり動きはあるようだし。
過去に合意できなかったからって世界の平和と繁栄のためにアメリカとヨーロッパを分けるものはどこにもないからね、なんても言うし、さっきラジオで聞いた時には、なんだったけか(忘れてる(^.^;;)、得意の、俺たちはリバティ、デモクラシーに進んでるんだ、やめないんだ、を言いまくっていた。
シラクとのディナーがあったそうだからどこかでそれを見てからまた書こう。とりあえず、カナダで聞く限り、苦いだろうが別に失敗はしてないようなブッシュ様ヨーロッパ第一日目って感じだ。
これ面白い。
Bush to Europe: Let's be partners
Analysis
By Paul Reynolds
World Affairs correspondent, BBC News website
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/4284785.stm
アメリカ人の言いざまみたいなのがヨーロッパ人には馴染まないんだろうけど、考えてることそんなに変わらなくないですか、とブッシュ氏のコメントを分解というか分析している。
イラクでの戦争を巡ってカナダとアメリカがぎくしゃくした時ってか、カナダが大パニックに陥った時、カナダの元大使だった人が書いていたこととほぼそのままなのが興味深い。アメリカ人はあざとい程に白黒のはっきりついたメリハリの聞いた言い方を好むがカナダ人は丁寧な議論を追っていくことが大事だと思っている、しばしば結論が出ないままのこともある、議論が大事だ、だから。でも言ってることや価値観にそんなに違いはないんだよ、と。
■ 「敵対的な意図はない」
Three Little Words Matter to N. Korea
Lately, U.S. Avoids 'No Hostile Intent'
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A42357-2005Feb21.html
北朝鮮が、どういう意図なのかははっきりしないが、マジックワードだとでも思っているかのように、「no hostile intent」(敵対的な意図はない)という語をUSから取ろうとやっきになってた、と、過去2年間ぐらいの言葉を調べて述べている記事。というか、コラム。
パウエルは何度も、この北朝鮮所望の3ワードを、ブッシュがno hostile intentだよ(敵対してないよ)と言っている、という言い方で使っていたが、実際にはブッシュはそうはほとんど言っておらず、no invade、no attack、侵略しない、攻撃しない、という言明しかしてないようだ、と。ここでちょっと意味深だったりすわけだが、ともあれ、ライスもブッシュ同様で、ライスはこの間の事情を知った上で、3ワードは使うべきじゃないと判断したそうだ。この人を物語るかもしれないこのエピソード。
ま、でもどっちにしてもマジックワードだと思うけどな。でもって、なんかとってもいたたまれないものを感じた。敵じゃないよって彼が言ったと漠々とした中で安心して、ちょっとでも気分を害したら、「敵対的じゃないって言ったじゃない」など言うとか、そういう感じで外交をいじってんじゃないだろうな、みたいな。そうでなかったとしても、少なくとも、北朝鮮とはそういう人々風に見られるコラムだし、読んだ人もそう思うだろう。
古典だが土居健郎でも送りましょうか、と思わずいいたいものがある。
金正日総書記、「条件が成熟すれば6者協議に復帰」
http://www.asahi.com/international/update/0222/003.html
これなんかまさにそうだろう。なんだよ、それ、と普通の大人なら思う。が、思わない人々がいる。私はこういう心理的リアクションについてこの頃まじめに不可解になっていたことがあって、実はこの前かなり心理学に造型の深い友達に尋ねたのだった。自分が相手に思いっきり嫌なことをして、やって、叫んで、それにもかかわらず好感を得られるはずだ、と前提しているとしか私には見えない件があるのだが、この心理はいかなるものなのかと。答えは秘すとして、しかし、まさか外交は想定してなかったっすよ。なんじゃこりゃ、だ。
町村外相は、正面から「条件付きじゃ駄目だ」と言ってるみたいだけど、いや、そういう話じゃないかもしれないっすよ、これ。つまり、条件なんかないよ、あんたが決めることだ、がこの場合正解というか、言ってあげたら親切だ、ではないかと思う。
■ 飛んで火にいる夏の虫
切込隊長、それうちにもきたきた。
http://blog.goo.ne.jp/wakainkyo/e/de761b1a86f443da5b3f086c19a4210a
ライブドア・パブリッシングというところから、隊長宛他おそらく
多数のところに、
初めまして、有限会社スタジオエムの須藤と申します。
現在、弊社ではライブドアパブリッシング社様から発行される、
「あぁ、激しくおもしろいブログ100」という本を制作しております。
この本は100本のブログを紹介しようという趣旨の本です。
こういうメールまたはコメント欄書き込みが来たことに対して隊長が激しく笑える対応をしていたところ、
http://kiri.jblog.org/archives/001411.html
若隠居さんが、「うちにも来てた」と書かれていた。若隠居さんは無視されたそうだ。
大人ですね。
しかし、なんかこう、そんなメールで釣られるっつか、タダで他人の商売のネタになる人なんているのか? 原稿料がないし、ネタ元はもともと人気があるからOKだ、みたいな安易な企画なんだろうか。紙媒体も落ちるところまで落ちたのかといいたいところだが全部のわけはない。これはまずその発注元の会社の姿勢ってやつなんだろう。笑わしてもらった。クリエイティビティの欠片だにないって会社なわけね。それにしてもなんだってこんなにタイムリーにそんなバカなことをするんだろうってのが私には皆目わからん。隊長がさらすわけはわかったが。
■ 一般論として読むべし
この本、日本人の特性みたいな読み方を長くされていると思うけど、そういうことじゃないのだと思う。そうなったのは単純に筆者の土居氏が別世界(アメリカ)に出かけていってみてはじめて比較軸が出来て考えたからであって、その成り行きで、アメリカと日本、あるいは西欧社会と日本の差異みたいに読まれているのかなと思うんだけど(今現在どうなのか私はよーわからん)、そういうことじゃなくて、一般論として「甘えの構造」に耽溺する傾向を宿す人がいるのだ、あるいはそれを奨励してしまう集団があるのだ、と読んだ時、この本はかなり普遍的な重要性を指摘していると思う。
はてなのこの項のエントリーがまさに私が考える従来的な読み方をあらわしている。
http://d.hatena.ne.jp/asin/4335651066
そうじゃないよ、と私は考えてる、と。もう少し別のいい方をすれば、最初に別世界の人に会うと、自分とその人の差異を、自集団とその集団の差異のように考えがちだが、対称軸を2本から3本以上に増やすと必ずしもそうは言えなくなってきて、1)説が自滅するか、2)もっと普遍的な説になるか、のどちらかになるって話だと思うっす。で、この2)を追う研究者ないしは哲学者なんかが出てくるといいのにね、from Japanと思う。蓄積多いんだから。
# けむりん 『今日は。こちらへ引っ越してきました。
ニューヨークも寒いですがトロントは別世界なのでしょうね。
Fluは完全に制圧するまで何度でも盛り返してきますからまじお大事に。
昨日さらっと雪が降ったのでそれに関連したエントリを書いたのですが
引越の挨拶代わりになんどかこちらにトラバしたのですが反映されないんです。
なんか不思議。』
# kemurin01 『ちなみにidはこちらです。』
# Soreda 『おひっこしおめでとうございます。
あきれたと思ったらさっさと出る、ってのはいいですよね。私もそんな感じ。別に永遠の別れになると踏ん切る必要はないけど、考えてだめっしょこれはと思ったら頭をさます意味でも離れるってのは悔いのない人生にとって大事な向き方ですよねと自戒を込めて感想しちゃいます。トラバ、なんで反映されないんでしょうね? 不思議です。ご案内のIDからいけますよ<all。
fluはまさにそんな感じ。まだ薬飲んでだましだましいます。お気遣いありがとうございました。』