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美少女ゲームマニアックス
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美少女ゲームマニアックス 物語が魅せる美少女ゲームたち (2000.9.13追加)

 キルタイムコミュニケーション

 2000年9月10日発行 定価 本体880円+税

 ISBN4-906650-65-1


 18禁ゲームていうのは、メディアでの取り上げられ方が不思議な存在で、一般的なメディアでは、もちろん無視。18禁ゲーム専門雑誌では、一部例外は有るものの、CG中心な扱い方。さらに、ネットを初めとする口コミでは、完全なストーリー重視派が幅を利かせていて、元の18禁ゲームとしての存在理由だったはずの「エロ」について語っている所は、『邪道』扱いされている雰囲気もある程です。

 この本は、主にネット方面で語られている事が多い「ストーリー系」18禁ゲームについて紹介された本です。

 紹介されているゲームは、Leafの「痕」「White Album」、アボガドパワーズの「終末の過ごし方」、Keyの「Kanon」、アリスソフトの「アトラク=ナクア」、「とらいあんぐるハート」(ジャニス)、「加奈」(D.O)とか、ストーリーの良さが大評判(主にネットで)な18禁ゲームは大抵押さえてます。

 あと、このエロゲー業界やファンのイタい行動も、業界の雰囲気を示すものとして、多少紹介されています。

 個人的に一番笑えたのは、「行殺☆新選組」の紹介を、執筆したライターが、コーエーの「維新の嵐 幕末志士伝」のシナリオライターに、

「俺的には『幕末志士伝』より『行殺!新選組』が上っすね!」

と言った台詞ですが(^^;。

 この本のゲーム紹介は、どっちかと言うと、ネットでのそのゲームの評価を、文章表現をマイルドにしてまとめた、という感じですね。かなりキツイことも、ちゃんと書いてはいますけど。

 ただ、こういうストーリー重視系統のゲームをまとめて紹介した「活字」としての本は、これまで無かったので、それだけでも価値があるでしょう。

 正直言って、ギャルゲーに関する、単なる濃い情報を読みたいだけでしたら、この本を読むより、ネット世界を色々と探った方が良いかもしれません。

 ただ、

「現在のシナリオ中心型18禁ゲームって、どういうタイプのゲーム?」

「周りで評判の『感動系』18禁ゲームについて、代表的なので良いから、どういうストーリーか知りたい」

「ネットでのエロゲー紹介って、紹介者の個性や好みによって、偏りすぎて参考にならない場合が多いので、ある程度、客観的な立場からの紹介を読みたい」

とかを求めている方々には、この本は極めて有用な資料になると思われます。

 

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