厳しい我が国日本の地政学的環境
日本は「米中露」といった3大国に囲まれた国で有り、その他の周辺諸国は
台湾、韓国を別にすれば殆どが中堅国家或いは発展途上国、カンボジア
ラオス、ミャンマーと言った「自称貧乏国」も存在し、日本からの支援を期待
していると言った状況で有ります。つまりEU諸国ほど恵まれている訳では
ないと言うことであり、支那と半島の3国とは実質上関係が悪化している
状況であります。逆に日台関係は非常に友好的であるのですが。
副題:「忍び難きを忍び、耐え難きを耐え。」
戦前、戦中の日本は李登輝元台湾総統がおっしゃられる様に「支配した土地」
に随分と投資したり教育を施したりと列強とは一線を画す政策をしてました。
李登輝元台湾総統がその恩恵を受けたのは勿論、言うまでも無いことであり
ますが、かつての朴正熙元韓国大統領もその恩恵を受けた事は余り知られて
いません。(逆に近頃の韓国では「親日派」と非難されている様ですが。)
逆に李朝末期の臣民の暮らしぶり(つまり両班以上で無い身分の人)は
非常に貧しい暮らしぶりで巨大な城門の前は貧民の掘っ建て小屋の様な
家で溢れかえっていたと言います。日本はそんな状況を「改善」しましたが
韓国人は現在でもその事実を認めていません。ちなみに朴正熙大統領は
世が世なら両班の下で一生下働きな身分の出身だったと言います。
また、パラオと旧日本軍人との交流は知る人ぞ知るエピソードで有り、後の
パラオ建国で自らの国旗の作成で日の丸を参照したとの逸話が有る程です。
当然パラオは日本の友好国でパラオ人そのものも友好的であるのは言うまで
も無いことであります。天皇皇后両陛下の、ご訪問を是非とも実現させたいと
願うばかりです。
また、ビルマ(現ミャンマー)に於いては激しい戦闘がありましたが、とある
日本兵が敗走で力尽きた時、とあるビルマ人が何と敵である筈のその
日本兵の傷を手当したと言う話しも有り、その日本兵は心から感動し
ビルマを第2の祖国と思ったそうであります。
私が知るだけでもこれだけありますが探せば幾らでも逸話が見つかる
筈であります。尤も大東亜共栄圏の理念の元、現地に貢献しすぎて
遂には現地の人の為に祖国日本を「裏切った」旧日本軍人達の
笑えない話も有りましたが、それぐらい戦前、戦中の日本のアジア
貢献話しが有ると言うことです。
勿論、朝日新聞が書いた「南京大虐殺」や「従軍慰安婦」の類の話は
今日では完全に捏造である事が露見、そのことを未だに言っている
人は週刊金曜日の懲りない面々の類に限られる事でありましょう。
従って本来日本が「謝罪」する理由は無いに等しいと言っても過言
では無いでしょう。
現に私はlog様のblogで小泉首相を擁護する発言をし、猛批判されました。
確かに上記の理由だけを見れば寧ろ私は批判されても仕方が無い事
でありましょう。しかし、それでも「小泉談話」を大失態と見ず擁護したのは
日本の周辺環境上の理由からであります。確かに道義的に見れば日本は
本来、過去の「アジアの貢献」を主張すべきでありましょう。支那や半島の
言い分に耳を貸す筋合いは無い。もし、日本がEUの様な環境にあれば
敢えてlog様に反論することは決してあり得なかった事であります。
しかし現実の日本は3大国に囲まれており、日本を満足に支援できる
国家は事実上米国だけに限られると言って良いでしょう。我が日本と
東南アジア諸国関係は非常に友好的な関係に有りますが日本に
対する経済的支援、軍事的支援は先ず期待できません。逆に
日本が東南アジア諸国に様々な支援をしなければならないのが
実情で有ります。ドイツやイタリアの様にいざとなったらEUに
逃げられる訳では決して無い。また、将来、米国で米国民主党
が政権を取ったとき我が日本に重圧を掛けてくるのは目に見えている。
そんな状態の時、もし、支那との関係が断交に等しい状態だとしたら
我が日本は今の韓国の様に「孤立化」する危険性が有ります。
アジア諸国からの支援も限度がありますからね。そこで私は
今回の小泉談話を
「忍び難きを忍び耐え難きを耐え」
と受け止めたので有ります。今は敢えて忍んで「謝罪作戦」を採り、
AA諸国の人心を捉え関係を緊密化し、反日勢力を「囲い込む」策だと
思いました。また、国内の反日勢力の「日本無責任無謝罪論」を制する
意図も有ったことでしょう。今後戦争責任について言われれば
「小泉談話で全て謝罪した」と居直れば済むことなので。なんせ反日
サヨクの主張は最早説得力を失ってますからね(w
また、支那を追い込んで中共政府をつぶせるものなら米国がとっくの昔に
やっている筈なので、従って支那との関係悪化を促進するのは決して
得策とは言えないと私は思いました。結果的に作戦は当たり欧米の論調も
支那と半島に不利に成っています。逆にインドネシアの様に「親日」を強調
する国まで現れて全般的に見れば予想以上の国益は得られたと見ます。
只、この作戦には最悪のシナリオも考えられました。謝罪した事で国内世論
が小泉首相を岡田克也代表などのサヨク勢力に屈服したと受け止められ
自民党内が紛叫、それを支那、半島につけ込まれ、解散総選挙といった
事態も有り得ました。インドネシアが支持せず、欧米諸国が支那を批判せず
日本の謝罪を当然の様に主張したのなら日本国内は相当大混乱に陥った事
でありましょう。そういった意味では結果オーライの危なっかしい談話でありま
した。私の態度が結果次第では随分と変わったの事だけは確かです。
更に、この談話が小泉首相の「失態」だったとしても石原慎太郎東京都知事
ないし、安倍晋三幹事長代理の「尻拭い」を私は期待しますし、また、「尻拭い」
をしなければならないでしょう。逆に言えば私は大事には至ってないと受け止
めてますが。
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