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今日の井原 - 2004年04月 Archives
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"2004年04月" archive

4 30, 2004

秋葉原逝き

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秋葉原へ出掛けてきた。用件はVGAを買うこと。G450のDualHeadを3年くらい使ってきたのだが、さすがにスペックに不満を覚えることが多くなってきたので。RADEON 9600 PRO(13kくらい)とRADEON 9800 PRO(25kくらい)のどちらにするかさんざん迷って、9600のほうを購入。t-zoneにて12,800yen。

LAOXのザ・コンピュータ館のコンピュータ書籍売り場がまた狭くなった。むかしはビル一個をまるまる書籍売り場にしていたのに、少し前にザ・コンピュータ館の6階に移り、さらに今回、6階がMac売り場になったのを受けて3階へ移動、ワンフロアの半分くらいの面積になってしまった。これなら書泉ブックタワーのほうが使えるんじゃないかっていうくらい。日経のレアな雑誌は変わらずに置いてあったんで、日経バイトの最新刊をget。

ついでにクレバリーで中古のカプセルフィギュアを適当に拾い、渋沢からの預かりものをやっつけ、神保町を適当にうろついて帰宅。マイ自作PCに買ってきたVGAを装着し、おおっ『とろとろ☆みりるん』がスムーズに動くぜ! 『なーじゃベンチ』も! などと一通り試してみる。やっぱ時代は萌え3Dだなぁ。

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4 26, 2004

更けゆく夜をメガデモとともに。

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寝付けないので戯れにメガデモを漁る。breakpointで上位にランクしてるやつを、pouetでがしがし検索してゆく。ん~、楽しい楽しい。僕の好きなのは"64k intro", "4k intro"なんて言われる、データのサイズに制限を課したやつ。"64k intro"なら64k byteまで、"4k intro"なら4k byteまでというリミットがあって、このサイズ内で各チームがどこまでのデモを作れるか、クオリティを追求している。プログラムを書くやつなら(あるいは書かないやつでも)分かるとおもうけど、64kですら制限としてはむちゃくちゃきつい。プログラムをいかに効率的に書くか、データをどういう形式でどうやって格納するか。その制限のなかから素晴らしいデモが沢山出てくるのはとっても痛快。

今夜みつけたすてきなデモたち。

The Icemachine
雪のような結晶が美しい。網のようなオブジェクトをくぐり抜けるときの、沢山の結晶が光を帯びるところが最高。フラッシュの使い方も巧い。

Saturday Night Scener
アフロのおっさんが跳んだり跳ねたり。これで64kですよ!

Fr-030: Candytron
あー、なんか雰囲気がいいね。ピンク色だし。音も好き。「女体のモデリングが甘い」とか「顔がきもい」とか言っちゃ駄目です。

それにしても最近のメガデモはマイ自作PC(VGAはいまだにG450)では重い。起動時に「ほげほげがサポートされていません」なダイアログが出て立ち上がらないことも多い。いい加減にG450は捨てて、新しいVGAを買おう。そうしよう。日本育英会から援助してもらったばっかりだからお金あるし。

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4 24, 2004

yahoo! japanのマルチメディア検索がいまいち使えない件について

Posted at 3:23 in . | 1 Trackbacks, 3 Comments

なんとyahoo! japanが画像、動画、音声の検索に対応したという。

検索できるファイル形式は、画像がJPEG/GIF/PNG、動画がAVI/MPEG/Quicktime/RealMedia/Windows Media、音声がAIFF/MIDI/MP3/WAV/RealMedia/など。形式ごとに検索できるほか、画像であれば「大」「中」「小」「壁紙」といったサイズで、動画や音声では「~1分以内」「1分以上~」というように再生時間で検索結果を絞り込める。

すげぇぇえ~まじかよやるじゃねーかよyahoo!とか思ってさっそく試してみる。

ちょうど「可愛いねこたんの壁紙が欲しいなぁ」と思っていたところだったので、"猫 壁紙"と入れて検索。出てきた結果は6件。で、たった6件かよ、ちょっと少ないんじゃないの、とか思いながら結果を見ると、

 よーわからんアニメ絵……2件
  白い花の絵……1件
  変な模様……1件
  ねこたん……2件

……。件数も少ないしぜんぜんねこたんが居ないじゃん。やっと出てきた2件にしても、1件は62x86でもう一件は224x172。このサイズの画像を壁紙とは呼ばない。画像サイズを指定するコンボボックスが別にあるのは分かるが、クエリに"壁紙"とあるならちゃんと壁紙っぽいものを提示して欲しいのだが無体な要求だろうか。イメージ検索で先行するgoogleの検索結果のほうが明らかに良好だぞ。こんなんでいいのか、yahoo。

複数の単語を指定したのが悪かったのだろうかと考え、続いて"小倉優子"で検索してみる。検索結果は63件で、こっちはだいたい正確っぽい。だがこれにしても、やはりgoogleの結果のほうが使い物になるぞ。まあ、どちらにせよノイズだらけの検索結果が返されるので、あとは人間様が欲しいモノを選っていくという作業が必要になるのは一緒。それにしても、画像サイズを指定するコンボボックスで"壁紙"を指定すると2件が表示されるのだが、これがどっちも小倉優子でないというのはどういうことだ。たった2件にまで絞り込んで置きながら両方とも外してるっていうのはまずいんじゃないんですか。まあいいけど。

クエリに"?"とだけ入れて検索しようとすると、登録された画像の総数(たぶん)を取れる。それによるとこの瞬間における登録数は442321436件だそうで、4億超の画像ファイルを拾ってきておきながらこの精度なのか。ん~。微妙だ。ここまで作り上げるのだってそんなに簡単な道のりではなかったのだろうが、もうちょっとなんとかならないものなのかな。


仕組みを推測すると、
 1.画像のURL
 2.画像のサムネイル
 3.画像の近傍やらalt属性やらのテキスト
をワンセットとしてデータベースに持っておき、検索クエリが来ると3に対して検索を掛け、結果をHTMLに整形して表示って感じだろうか。検索結果を閲覧してくと、たまに404扱いで表示されない画像があるので、このへんはgoogleといっしょで、データベースに持っておくのはサムネイルだけっぽい。ストレージの問題なのか著作権や肖像権の問題なのかはわからない。3については形態素解析を掛けて、重要語だけを抜き出すという前処理もしてあるかもしれない。

 

割とネガティブな書き方をしてしまったが、画像サイズやファイル形式のような絞り込みができるインターフェースはとても良いとおもう。"猫 壁紙"にしても、"猫"だけで検索したうえで画像サイズ-壁紙で絞り込むと、悪くない結果が取れる。また、動画と音声も、googleがまだ提供していないという点で宜しいんじゃないかと思いますです。これからがんがん改良されて精度が高まっていくことに期待します。


====================================
追記(2004/04/26)

検索結果として元画像を表示するのは著作権的に灰色。サムネイルならセーフ、とのこと。

http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20059801,00.htm

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4 23, 2004

関連記事を表示してみる

Posted at 10:55 in . | 0 Trackbacks, 3 Comments

Bulkfeedsの力を借りて、blogのエントリに似たような記事へのリンクを埋め込むようにしてみた。Bulkfeedsのサイトから引用すると

 わかりやすく言うと、「おとなり Blog」とか呼ばれるようなものです。Blog エントリに含まれる文章を形態素解析し、特徴的単語を抜き出して、それらの単語で Bulkfeeds の RSS Item 全文検索します。結果、話題の関連性が高いエントリが検索できます。また、Blog ツールの permalink (Individual Entries) に javascript を使って関連記事の見出しを埋め込むこともできます(「くっつきおとなり Blog」みたいなもの)。

とのこと。テンプレートに1行追加するだけで勝手にリンクを埋め込んで呉れるようになるのは非常におもろい。ステキだ。

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4 21, 2004

MovableType 3.0のベータテストに応募する

Posted at 23:52 in . | 0 Trackbacks, 2 Comments

人柱を募集してたので応募してみる。登録後に表示される注意事項によると、ベータテストはいくつかのフェーズに分かれていて、参加者を各フェーズで増やしていくとのこと。

第一フェーズは300人で、ランダムに抽選されるらしい。競争率はどれくらいなんだろう。


MT 3.0 Beta Survey
http://www.movabletype.org/mt_30_beta_survey.shtml

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4 20, 2004

スティグリッツたん、萌え。

Posted at 21:12 in . | 0 Trackbacks, 2 Comments

早稲田大学スティグリッツたん講義をするという。外部の人間にも公開され、しかもタダで聴けるという。こんなすばらしい話はない。僕はミーハーなので一も二もなくこの話に飛びついた。待ってろよ、スティグリッツたん! というわけで遠路はるばる高田馬場まで出掛けてきた。今日はそのお話など。

コンピュータリテラシのTA稼業をやっつけて、学校から新宿経由で高田馬場へ。駅を降りて、新目白通りをのこのこのこのことひたすら歩く。なんか30分くらい歩いていたような気がする。「早稲田ってこんなに駅から遠かったんだー」とか思う。で、会場につくと満席との看板が出ている。ファック。ぐうたら学食で飯など食わずにさっさと出発しとけばよかった! と痛烈に悔やむも、係員のおじさんの説明によると、大隈会館とかいうところで同時中継がされるらしい。良かったよかった。人の流れになんとなく付いていくとめでたく大隈会館に到着。こちらは半分くらいの入りで、余裕で席を確保する。ところで、大隈会館には「同時通訳あり」の会場と「同時通訳なし」の会場が用意されていたんだが、まわりのやつら(たぶん大部分は早稲田の学生)はがんがん「同時通訳なし」のほうへ入っていく。すげ。語学リテラシ高いなーとおもう。

さて、スティグリッツたんの講義。タイトルはメモるの忘れたので正確ではないが、「グローバル化と国際金融機関の役割」みたいな感じ。最初にお付きの人がスティグリッツたんの経歴や業績について簡単に説明して、本人にバトンタッチ。ついにスティグリッツたんの精悍なお顔がスクリーンに映し出される。

スティグリッツたん:
 「グローバル化とは、国家間の統合が密になり、経済的にも深い結びつきを持つようになることを云います。かつてグローバル化の概念が世に現れたとき、人々はこれを熱狂的に歓迎したものです。グローバル化によって世界経済の飛躍がもたらされ、みなが幸せになれると思われたからです。しかし、今はどうでしょう。もはや、人々は昔のような思いを持ってはいません。人々がグローバル化という言葉に対して感じるのは、不満、そして失望です。なぜこのようなことになってしまったのでしょう」

前置きはこんな感じ。そしてスティグリッツたんは、人々の不満の原因をこう説明する。

スティグリッツたん:
 「グローバル化の受益者は、そしてその反対に損害を被ったのは誰でしょう。その答えはあまりにも明瞭です。つまり、前者はアメリカや欧州、後者はアフリカや南米の国々です。アメリカや欧州の発展と対照的に、アフリカや南米の国々は停滞とリセッションに悩まされてきました。90年代を通じて、これらの国々の成長率はむしろマイナスであったのです。全体的な数字としては、数%の落ち込みを示しています。アルゼンチンのように、経済の崩壊を招いた国もあります」

つまり、グローバル化によって「みなが幸せに」なるはずだったのに、実際には一部の国だけがハッピーになって、後進国はちっともその恩恵に浴すことができていないと。そこんとこが問題だと考えておられるわけだ。このことはスティグリッツたんの提唱する「公共経済学」に深く結びついており、ミクロ・マクロの両面で、公共経済学の取り扱う、そして解決を目指す問題の一つとなっている。

続いて、スティグリッツたんは東アジアについても言及する。

スティグリッツたん:
 「ところで、東アジアの工業諸国はどちらに該当するのでしょうか。私には明らかに受益者の側であるように思えます。では、これらの国々が経済的な成功を得られたのはなぜでしょう。私の考えでは、それは、これらの国々が、自分たちの市場を守ったから……つまり、市場原理主義に耳を貸さなかったからです。そしてもう一つ。後進国と先進国との間にあるもっともエッセンシャルで乗り越えがたい溝は、『知識のギャップ』です。『知識のギャップ』は、他者から与えられて乗り越えることもできず、独りでに解消するものでもありません。政府がこれを埋める役割をしなければならないのです」

『市場原理主義』とは、市場のメカニズム(いわゆる『神の見えざる手』)を全面的に信頼し、何でも市場に任せればよいとする考え方のこと。そして、ここで言う「市場原理主義に耳を貸さなかった」とは、国家の経済が成長して行く時期に、関税や参入障壁を設けることによって、未成熟で弱っちい国内の産業を保護したことを指している。かつての日本がまさにそうだったし、スティグリッツたんの話しぶりに依ると、近年の韓国なども同じような政策を採っているっぽい(このあたりはケアしてないんでよくわかんないけど)。

で、このあたりから、話題はIMFに移る。スティグリッツたんとIMFは、なんつーか因縁の仲である。スティグリッツたんはかつて世界銀行の「主任エコノミスト」という要職に在った。しかし、IMFに対してあまりにも苛烈な批判を繰り返したために、持て余した世界銀行はスティグリッツたんを馘首にしてしまったのだ。実際、スティグリッツたんのIMF評はとても厳しいものだった。


長くなってきたんでエントリを分ける。

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4 19, 2004

受験番号とパスワードをrelease

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昨日受けてきたテクニカルエンジニア(データベース)の受験番号とパスワードをここで晒すことを思いつきました。たった今。

受験番号:DB259-0340
 password:75539498

この資格、去年までは合格/不合格が発表されるだけだったのですが、今年からはWebでスコアを照会できるようになります。つまりあれです、この番号とパスがpublicになることで、僕のしょぼくて恥ずかしいスコアが万人に知れてしまうわけです。そんなの見たがる奴が居るのか。その疑問はとりあえず脇に置いておきましょう。「うわ、午前で足切られてやがるの。しかもこんなスコアで」てな感じに、あなたの心を少しだけ潤すことができますように。合格発表は6月下旬予定とのこと。

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4 18, 2004

手も足もでませんでしたとさ

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徒手空拳でテクニカルエンジニア(データベース)に挑む』の後日譚。一昨日にさかのぼって、そこから時系列に従って書いてみようとおもう。


4/16(金):

 「そろそろテクニカルエンジニア(データベース)の勉強を始めなくては」と思う。さっそく晩飯を喰いに出るときに参考書を携えてゆき、『大戸屋』のカウンター席に居座る。1時間くらいかけてざっと目を通し、「これくらいの内容なら、あと一週間で詰め込めないこともないな」という感触を得る。アホなことにこの時点では試験は25日の日曜日だと思いこんでいた。見通しが立ったつもりになって良い気分で研究室に帰り、カシスオレンジを呑むながらJITEC(試験の実施者)のサイトをチェックする。試験が実は明後日(18日の日曜日)であることを知る。愕然とする。勉強する時間まったくないじゃん。絶望的な気分になる。こうなってしまったのは仕方ないとして、せめてこれからの時間、がんばろうと思う。おうちに帰って、blogに『徒手空拳でテクニカルエンジニア(データベース)に挑む』を書いて寝る。


4/17(土):

12時ごろ起床。即座に猛烈な勢いで資格の勉強を始めたいところだが、13時から夜間主の演習のTAがあるので、学校へ。ときどき後輩たちの質問に答えながら、TA用の端末でネットサーフィンをする。演習の終わる16時半になってやっと帰れると思いきや、先生が「今日は残っている学生が多いから、少し時間を延長してくれないか」との仰せ。もちろん否やは御座いませぬ。17時過ぎにTA稼業が終わる。

レジュメを置くために研究室に立ち寄ると、なんと筒石さんがPDPで『ジュビロ磐田×FC東京』を観ている。これは注目の一戦だ。当然一緒になって観る。やはりジュビロは強い。あの組織的で無駄のないサッカーにはまさに「洗練されている」という表現が相応しい。FC東京も悪い出来じゃなかったけど、トップクラスと当たると苦しいな。それにしても我が鹿島アントラーズは前半早々に退場者を出し、セレッソごときにあっさり負けやがった。ファック。もうファーストステージは絶望だ。セカンドは中田浩二が復帰するし柳沢も戻ってくる(予定)からこうはいかないぜ。サッカーが終わったので研究室を後にする。18時半。

おうちに着いて、ちょっと横になったらその瞬間に寝入っていたらしい。気が付くと外は真っ暗。時計を見るともう日付が変わろうとしている。


4/18(日):

うっかり寝てしまったことを後悔する。今は午前0時だ。家を8時くらいに出なくてはならないから、もうこれから寝ないとしても勉強に使える時間はたったの8時間しかない。これはよほど集中してやらねば……と気合いを入れるも、気が付くと友人氏とチャットをしている。何故だ。チャット相手の友人氏はソフトウェア開発技術者を受けるのだが、「ちっとも勉強してないし、わざわざ受けに行くのがめんどい。だから日和る」などと言う。思わず「じゃあおれも日和る」とキーを打ちそうになる。が踏みとどまる。おれ偉い。チャットやらblog読みやらで3時くらいまで時間を潰してしまう。

漸く参考書を開く。残された時間をどうやって使おうかと考え、正規化(データベースの冗長性を取り除くための作法)とSQL(データベースを操作するスクリプト。シークェルと読むとかっちょいい)に絞ることにする。どちらも重要度が高くもっとも出題される部分だ。集中力は低いながらも7時まで参考書に向かい続け、付け焼き刃な知識を脳味噌に叩き込む。朝食を摂り、受験票に写真を貼るために研究室に寄り(筒石さん起こしちゃってごめんなさい)、試験会場へ向かう。新宿で乗り換えて中央線で東小金井に至る。駅を出てあまりの田舎ぶりに驚く。農工大工学部だったらこんなだったのか。どれくらい田舎かと言うと常磐線でいうなら佐貫くらい。駅から北に向かって5分くらい歩くと受験会場である東京電機大学付属高校に到着。

午前問題に挑む。テクニカルエンジニア(データベース)の試験は午前、午後I、午後IIと3つに分かれていて、午前は4択問題を50問解く。データベースというよりも一般教養的な問題が多い。冊子を開くと登場するのは次のような問題だ。


問1 ある画像を600dpiのスキャナで入力し、画素数を変えずに200dpiのプリンタで出力した。このときの入力画像と印刷結果の面積比はどれか。
 ア 1:3
 イ 1:9
 ウ 3:1
 エ 9:1

問2 大量の画像データの高速転送を可能にする専用インタフェースはどれか。
 ア AGP
 イ ATA
 ウ ISA
 エ PCI


 午前問題はそこそここなす。東小金井駅前の寂れっぷりからろくな飯屋がないことが予想されるため、終了時刻よりも少し早めに答案を提出し、試験会場を脱出、駅前をのこのこ歩く。まず松屋を見つける。1時間くらいゆっくり参考書を読みたいのでパス。モスバーガー。人がいっぱいなんでパス。花屋與兵衛。なんかパス。コンビニ。パス。それにしても東小金井、駅前には商店街らしきものがあるのだが、すばらしく寂れている。ひょっとしたら土浦よりもひどいくらいだ。農工大工学部の学生はどこで飯を食っているのだろう。小さな中華料理屋さんを見つけて入店し、回鍋肉ランチを頼む。頼んだ瞬間にメニューに"ランチメニュー 11:30~14:30"と書いてあるのに気付き、時計を見ると11時前である。それでもちゃんとオーダーは通った。いい店だ。回鍋肉はやけにトマトピューレの風味が強く、その上ちっとも辛くないという変わった味付けで、なんだか回鍋肉というよりはミートソースという感じだったのだがこれがなかなか美味。ご飯と溶き卵のスープとザーサイとサラダが付いて609yenでコストパフォーマンスも高い。電通大の近くでいうなら「餃子王」のようなお店ですな。それにしても回鍋肉にトマトピューレを入れるっていうのは一般的なやり方なんだろうか。追加で頼んだコカコーラを飲みながら参考書をしばらく読みふけり、退店。会場に戻る。

で、午後問題。非常にアレな出来だったので詳細は省く。午後Iが終わったところでもう帰ってしまおうかとさんざん悩んだのだが、ちゃんと午後IIまで受けた。おれ偉い。ぜんぜん出来なかったけど。帰りに新宿をうろちょろしてCマガジンの最新刊を買って帰宅。現在に至る。

 

最後に。今回の受験で、テクニカルエンジニア(データベース)について得られた知見など偉そうに書いてみたい。
 ・問題文の中で提示される業務内容を理解/把握し、それをE-R図やデータベースのスキーマに落とし込んでいく作業は、慣れがないと難しい。仕事としてそういうことをやっているので無いなら、過去問や練習問題を一定数解いて、感覚みたいなモノを掴んでおかないとだめぽ。
 ・長いSQL文が大量に出てくる。時間的な制約がきつい試験なので、それらの意味を掴むのに時間を取られているようでは苦しい。一つ一つの命令を逐次解釈しながら全体の意味を把握していくという作業をしている時間はなく、感覚的(?)にSQLの意味を取れるようになることが必要。自分のPCにAccessなりなんなりをインストールし、実際にSQLを書いて遊んでみるというのが効果的ではないか。
 ・正規化を完璧にしておくこと。第1正規化から第5正規化まで、ただ正規化できるというだけではなく、その意味まで理解しておくこと。ボイス・コッド正規形も忘れずに。

 

あとは、試験の日程は事前に把握しておくこと:-p

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4 17, 2004

徒手空拳でテクニカルエンジニア(データベース)に挑む

Posted at 1:36 in . | 0 Trackbacks, 4 Comments

tedb.jpgテクニカルエンジニア(データベース)」なる長ったらしい名前の資格を受けるのだが、その試験日が気付いたら明日。でもずうぅっとぐうたらしてたから、ほとんどお勉強してないの。なんてこと。信じられない。時間に余裕のある今のうちに強めの資格を取っておいて、来る就職活動は順風満帆という未来設計が脆くも崩れ去ろうとしている。

別にあれだ。たとえば空き地の古井戸が地底の大帝国に繋がっていて竜騎士バンホーが何だかんだで大冒険を繰り広げる毎日だったから勉強などしている暇はなかったというようなわけではまったくないのだ。ブッシュと小泉を部下にして世界を股に掛ける歴史的プロジェクトを指揮していたためにこうなったなら別に嘆いたりしないわけだ。つまり要するに、『ままにょにょ』と『渡り鳥に宿り木を』と『カスタム隷奴II』にトータルで100時間も突っ込んでる暇があったならどうして試験勉強をやらなかったのだ。何が「シャルムたん萌えぇ」、だ。アホか。畜生。この。

空は蒼く晴れ渡り絶好のお出かけ日和な日曜日に、早起きして東小金井は東京電機大学付属高校くんだりまで出掛けなくてはならんのだ。そして当然のように落ちるわけだ。なんぼなんでも5時間や10時間くらいの付け焼き刃でなんとかなるようなぬるい試験ではない。そういえば去年の秋に受けた「アプリケーションエンジニア」のときも同じようなことになっていたような気がする。去年の春も一昨年の秋も同じだったような。fuck。死ね死ね死んでしまえ。


 で、まあ。
 今更だけど、残る時間をできるだけ有効に使い、一点でも点数を稼げるように前向きに行こうと思います。というわけで、さっそくお勉強でもしてみようかな~、なんて。

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4 16, 2004

研究室のWebサーバにanalogを仕込む

Posted at 19:00 in . | 0 Trackbacks, 9 Comments

自宅サーバにanalogを入れてみたらこれがなかなか楽しい。アクセスログが可視化されて、棒グラフや円グラフになるというそれだけでおもしろいとおもうのだ。なので研究室のサーバにも入れようと思った。そして入れてみた。

研究室のWebサーバときたら、ログをわざわざgz圧縮して一ヶ月ぶんも溜め込むような仕組みになっている。これくらいしてくれていると、analogの入れ甲斐もあるというものだ。perlでスクリプトを書く。ねちねちと。perlなんていじるのはいつ以来だろう。ねちねち。最後に一日に一回実行されるように、cronに設定を追加して完了。

ログ解析のリザルトはこちら。尾内研のメーリングリストにIDとpassをポストするので、それを使ってアクセスしてください。(尾内研のメンバーでない方はごめんなさい)
http://www.seman.cs.uec.ac.jp/~shin/analog/analog.html

眺めてみるとなかなか面白い。
 ・約一ヶ月間で、リクエストの総数は7万、転送料は400MB程度。意外と多い
 ・7万のリクエストのうち、3万は304(データが更新されていない、の意)を返している
 ・アクセス数で言うと、渋沢のblogが圧倒的。すごいぜ!
 ・尾内研のトップページへのアクセスは少なめ。まあ、こんなものか

ところで、analogはわりと事細かな設定が可能で、自在にカスタマイズしたリザルトを出力させることができるようになっている。いまの設定ファイルはほぼデフォルトの状態のものだが、いろいろといじる余地がありそうな感じ。analogの設定ファイルは/home/shin/archive/analog-5.32/analog.cfgにあるので、もっといろんなログが見てみたいというひとは、好き勝手にいじってみると楽しいかも知れない。analog.cfgを書き換えたら、コンソールからdoanalogを実行すると、スクリプトが実行され、ログファイルが更新される。

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4 15, 2004

萌えないけど萌え萌えジャパン

Posted at 22:01 in . | 0 Trackbacks, 2 Comments

萌えポエでおなじみのWeb現代がまたよーわからん企画をローンチなさった。

http://kodansha.cplaza.ne.jp/hot/moejpn/

萌田萌司なる冗談みたいな名前のライター氏が萌えについて考察するコラム(?)。ターゲットをオタクに絞って失敗した(してる)萌えポエの反省を糧にしてか、非オタクな方向けにオタクの世界を解説する内容になってる。あれですね、文中ではスコラ哲学やら何やらが引き合いに出されているんですが、衒学的に萌えを語るってほんとに難しいですよね。この連載がどれだけ受けるのかはよーわかりませんが、トップにいきなしメイドさん(Mai:lishのなのたん)を載せてしまうセンスは大好きです。応援していきたいとおもいます。

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WebDAV makes me happy!

Posted at 21:39 in . | 0 Trackbacks, 1 Comments

我が電気通信大学ではここ最近、ネットワークポリシーがやたらと厳しくなってきている。先日の大学院の入学ガイダンスでも、CC(情報処理センター)の誰かが登場し、長々とネットワークの利用規程について御説明をなさった。そのときに配布された資料には、「商用活動(ネットワークオークション等を含む)への参加は禁止」「P2Pソフトウェアの使用禁止」「学外のプロクシサーバの使用禁止」など、やたらと細かなポリシーが述べられている。
 「誰がどこから見ても正しく疑問のない適正な本学ネットワークの運用を実現」することが目的なのだそうだ。とても萎える。

そして。現在、当局はパケット解析技術を導入し、転送されるftpのファイル名をチェックしており、変なファイルを転送すると途端に警告を頂戴する(実際、尾内研にも警告を受けたひとが居る)。これは非常に困る。自宅のPCからろくでもないデータを研究室に持ってくるときに、今まではftpを使っていた。しかし、もはやそうはいかない。他にやり方を考えないとならない。そこでWebDAVが登場する。

WebDAVってのは、httpをベースにしたファイル転送プロトコル。利点としては、httpを使うので、当局に目をつけられることがない。ftpと違ってhttpがノーチェックなのは、過去何度もろくでもないデータをhttpd経由で転送しているにもかかわらず何も御注意がないことから明らかだ。さらに、Windows XPなら、エクスプローラにWebDAVへのアクセス機能が統合されていて、Windowsのファイル共有のようにしてアクセスすることができる。HTTPの拡張仕様であるため、SSLによる暗号化やプロキシを使うことも可能。すばらしい。偉すぎる。使っているOSがWindows XPなら、エクスプローラを立ち上げて、アドレス欄に"\\windy.ac\dav"って入れれば、僕の自宅サーバのWebDAVに接続できる。自主制作映画ジャッカルの最高傑作「ジャッカル、ペット大好き!」がおいてあるので、よかったらどーぞ。お好きなファイルをアップロードすることもできる。"\\windy.ac\dav"はテスト用の公開スペースなんで、好き勝手にしてくださってOKっす。

このWebDAVだが、apacheでもIISでもらくちんに構築できる。ftpが使えなくてうんざりしてるなら、一考の価値はあるかと。sshでポートフォワーディングするよりは何倍もスマートでお手軽です。


次世代プロトコルWebDAVの可能性
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/special/webdav/webdav01a.html

WebDAV時代のセキュリティ対策
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/special/webdav02/webdav01a.html

WebDAV導入編(googleのキャッシュ)
http://www.google.co.jp/search?q=cache:www.itoshima-ah.ed.jp/linux/webdav01.htm

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4 12, 2004

template

Posted at 18:39 in . | 0 Trackbacks, 4 Comments

テンプレートを更新、先輩渾身の作の尾内研公式テンプレートを導入しました。

とっても良い感じ。デザイン自体の格好良さもステキだし、勝手に段落の頭にスペースが入ったり、文字サイズがでかくて一行の文字数が少ないおかげで文量が多いように見えたりするのもナイス。MovableTypeのデフォルトのデザインのままだと、いかにも「適当に作ってみました」感が漂ってしまうものだが、それともおさらばです。

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4 11, 2004

ベイジアンフィルタだけじゃなかったのですね

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 研究室にて筒石さんとベイジアンフィルタについてお喋り。その帰り、数ヶ月前の『日経バイト』にスパムフィルタの実験記事が載っていたことを思い出し、おうちに帰ってさっそく読んでみる。

 スパムフィルタというと、ベイズ推定を用いたベイジアンフィルタこそが唯一のアプローチのように思いこんでいたのだが、そうではないらしい。記事の中で取り上げられていた製品を分類すると次のようになる。

 (i)ベイズ推定を使ったもの
  →Eudora, Norton AntiSpam, McAfee SpamKiller, Mozilla, POPFile
 (ii)Support Vector Machine(SVM)を使ったもの
  →Microsoft Outlook
 (iii)判定ルールを使ったもの
  →ウイルスバスター

 ベイズ推定を使ったものがもっとも多いのは当然として、興味深いのは残る2つのアプローチ。Outlookでは個々のメールを特徴ベクトルで表現、ベクトル空間上にマッピングし、SVMでスパムと非スパムに空間を分割する。どうやってメールから特徴ベクトルを作るのかがもっとも重要な部分なのだが、これについては記事中にはまったく触れられていない。これについては暇なときにでもサーベイしてみようとおもう(調べても出てくるかどうかはわからんけど)。ウイルスバスターでは、「この単語がメールに登場したら、スパムポイントをこれだけプラスする」のような単純なルールを2000個も設定し、すべてのルールを総合した結果が閾値を超えればスパムとする。

 記事中では、これら現行のスパムフィルタが、どれも単語のレベルでしか解析を行っていない、つまり文法や意味の領域に踏み込んでいないことにも触れられている。よって、スパムメールを引用した警告メール(以下のようなメールが出回っているので注意するべしという旨の情報システム部からの警告文の後に、スパムメールの文章を引用したもの)などは、どの製品もスパムとして判断してしまうとのこと。実際、単語の情報のみでは分類精度に限界があることが考えられ、目聡い人たちはより高度な自然言語処理技術をスパムフィルタに組み込む方法を考え始めているんだろうなあ、と思った。

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4 9, 2004

対コメントスパム

Posted at 15:39 in . | 1 Trackbacks, 0 Comments

 同僚渋沢との会話で気づいたことには、いつの間にか、このblogにコメントが60個も増えている。調べてみると、そのすべてがコメントスパムだ。いままでにも何度かコメントスパムを喰らったことはあったのだが、別に実害もないので放っておいた。しかし、さすがにこの数は不愉快だし、好き勝手にコメントをポストさせておくのもいやな感じ。そこで対策をしてみた。

 googleで調べてみると、コメントスパムへの対策方法はだいたい次の3つらしい。

 1.ブラックリストを作る
 MT-Blacklistというプラグインを使う。URL、およびIPアドレスで拒否する相手を指定することが出来る。有志によってブラックリストが公開されている。
 あまり良いやり方ではないとおもう。常に新たなspammerが登場し続けることを考えると、定期的にブラックリストを更新する手間が億劫だ。日本語の文字化けを避けるために日本語パッチ処理をしなくてはならないのも面倒くさい。それに、メールスパムに対してブラックリストが現在あまり機能していないように、ブラックリストはspammerの数があまりにも増えてくると破綻してしまう。

 2.ベイジアン・フィルタを仕込む
 流行中のベイジアン・フィルタを使ったMT用のスパムフィルタが公開されている。ナイスなソリューションであるとおもうが、blogへのコメントスパムは一般に文章が短く、ベイズ推定がどれだけの精度をあげるかが少し疑問。英語がだめぽな僕にとっては、日本語で読めるドキュメントが無いというのもマイナスポイント。

 3.hidden属性の変数を追加してcgiでチェックする
 spamプログラムはcgiを直接叩いてコメントを書き込む。それを逆手にとったやり方。コメント入力のformにhidden属性の変数を追加し、cgiにその変数の存在をチェックするコードを追加することで、コメントスパムを排除する。
 簡潔にして効果的。3つの方法のなかでは一番優れている。ただし、テンプレートに手を入れる必要があるため、個々のblogの管理者に作業を強いることになってしまうのが問題かも。
 ここが詳しい。


 尾内研blogでは、3番目の方法を使って対策をした。これでコメントスパムとは永遠に決別……できるはず。たぶんね;-)

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益田学長 in 入学式

Posted at 15:10 in . | 0 Trackbacks, 0 Comments

 水曜日に入学式があり、ついに春休みが終わってしまった。行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。ほんとうに時の流れって残酷なものですね。出来の悪い卒論を尾内先生に提出したのがつい昨日のようです。したいこと、すべきことは山のようにあるのに、毎日ぐうたらするばかりでほとんど何も出来ずに終わるのは毎回のこと也。

 で、入学式。形式的などうでもいい式典で、僕は配られた各種書類やら『日経バイト』を読んで暇を潰していたんだが、今年から学長に就任した益田先生の演説はわりとちゃんと聴いた。我が母校の新しいトップに興味があったし、学長は東大の理学部長だの情報処理学会の会長だのを歴任されたとても実績のある方なので、このひとがどんなことを言うのか楽しみだったのだ。聞いてみるとなかなか面白かった。電気通信大学の将来への展望みたいなことを語ったのだが、とりわけそれが興味深かった。
 益田学長が演説の中で何度も繰り返したのが、「国際的に通用する研究水準を」という趣旨の言葉だった。「独立法人化を機に」とも言った。「これから研究大学と教育大学への分化が進むという議論はあまり聞かれなくなってきましたが」とも言った。他にもいろいろ言った。それらから益田学長の現状認識を拝察するに、それは以下のようなものではないかとおもう。

 電気通信大には「学園だより」という学内誌があるのだが、数年前、当時おおきな話題になっていた国立大の独立行政法人化についてこんな記事が載った。書き手は名前は覚えてないけど事務方の偉いひとだった(たぶん)。氏によると、きたる独立行政法人化に向けて、これから電気通信大がどうあるべきか、どのような方向を目指していくべきかについて、どこかのシンクタンクにサーベイを依頼したそうだ。そして、提出されたレポート曰く、「社会的には、中堅技術者を養成する教育機関として期待されている」とのこと。まあ、妥当な結論といえるだろう。僕個人の意見としても、客観的に正しい評価だと思う。「やっぱこういう結論になるよね~。でも、教授たちはこの大学を研究大学として成り立たせてゆきたいと考えていて、それと世間的な評価との間にギャップがあるんだよねー、これからどうなるんだろうねっ♪」ってな感じでその文章は締められていた。読んだのがかなり前なのでかなり記憶も朧気だが、大筋としてはこんな感じだったとおもふ。

 学長の仰るとおり、全国の国公私立大学を研究活動&研究者育成を担当する「研究大学」と、非研究者(技術者事務営業その他)育成&教養教育を担当する「教育大学」に分けて行こうという議論は数年前からある(これについては、自民党の「高等教育研究グループ」なるところから報告書が出ている。興味があれば"提言 これからの国立大学の在り方について"でgoogleってみてほしい。また、範囲を情報分野に限定したものとしては、"e-Japan 重点計画"がある)。COEはその布石だなんて言われている。これから実際に研究大学と教育大学への分化が進められるのだとしたら、現状、電気通信大は「教育大学」に入る公算が高いとおもわれる。工学部を評価する指標としては、科研費、論文誌への掲載実績、COE、外部資金、TLOの実績、etcが考えられるが、電気通信大はこれらのいずれにおいても十分な実績を残していない。

 研究大学になれないとどうなるのか。以下はいい加減な推測だが、まず第一に教員数が大きく削減される。今までは研究と教育をやっていたのが、それからは教育だけをやればよくなるのだから。その際、研究能力や実績のある教員は研究大学に引っ張られる。電気通信大で言うなら、三木先生や竹内先生のような人たち。彼らが東大や東工大へ流出していくと、大学としての研究能力はかなりの打撃を受けるはず。また、予算も削減される。研究費の名目で予算を獲得しずらくなるだろうし、大学院にお金が降りてこなくなりそう。研究設備への高価な投資もできなくなるのではないか。また、トップクラスの頭脳を持つ若者は研究大学を指向するだろうから、学生のクオリティも相対的に低下するのではないか。そうなると排出する人材のレベルも下がり、産業界からの評価が打撃を受けることになるんじゃないか。……とまあ、マイナスの影響が大きいであろうことが想像できる。

 乱雑にまとめると。
 ・これからの数年間で、研究大学と教育大学への振り分けが行われる(……のだろうか? まぁ、行われるとして、)
 ・それと同時に、独立行政法人化によって、各大学の裁量が拡大する
 ・なんとかして研究大学のカテゴリに入りたい
 ・しかし、現状では厳しいと言わざるを得ない
 ・よって、これからの数年間が勝負になる
 ・この猶予期間にクオリティを高め、研究大学として認められるようになりたい
 と、益田学長の認識はこのようなものではないかと僕は考える。学長は演説の中で、大学院への入学者を増やすこと、特に博士課程の人数を増やすこと……あと何だっけ。忘れた。まあとにかくいくつかの施策について話しておられた。いろいろと考えておられるようだ。学長の抱いておられる危機感はおおむね正しいと思う。


 僕は少なくとも人並みには母校への愛着を持っているつもりであるし、電気通信大学がより素晴らしい大学になっていって呉れるととっても嬉しい。
 益田学長には大いに頑張っていただきたい。応援しております。

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4 6, 2004

Rioたんのマウスパッド発売

Posted at 4:29 in . | 0 Trackbacks, 1 Comments

 mycomその他で既報のRioたんマウスパッドが、ついにNETのWebショップで発売開始。ネタで買うには少しお高いです。欲しいけど。

 http://www.net-fun.co.jp/netwebshop/sbj/nws_rio_mpad.html

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鹿島アントラーズとジーコ監督

Posted at 3:58 in . | 0 Trackbacks, 1 Comments

 『鹿島アントラーズvs名古屋グランパス』をBSで観る。鹿島アントラーズの試合を観られるのは今期はじめてである。はやく味スタor国立に来ないかなーとおもう。遠すぎて鹿島スタジアムまでは行っていられないのだ。

 我が鹿島は中田浩二を怪我で欠く以外はベストの布陣。名古屋を相手に終始押し気味に試合を進め、観ていて実に気持ちが良かった。試合にも勝ったし。昨期に比べると中盤の構成力がかなり上がっているが、これは熊谷の復帰が大きい。去年の終盤はフェルナンド&青木のダブルボランチだったのだが、これはもうどうしようもなかった。なんせ守備力が低すぎる。二人とも運動力が少なくカバーエリアが狭いので、中盤の底で相手を止めることができない。ルーズボールも拾えないしパスもカットしないしで困りものだった。守備専業ボランチとして高い能力を持つ熊谷が復帰し、やっとバランスの良い中盤が組めるようになったという感じ。ガンバ大阪から獲得した左サイドバックの荒井場も良い。名良橋と違って不用意にボールを取られないのがステキ。

 心配なのはファビオ・ジュニオールだ。ブラジル代表で8点とか取ってて、かつてローマに20億円で移籍したほどの実績のある選手である(ローマではまったく活躍できず、「バカな買い物をした」と言われたけど)。実力は有ると思うのだがまったく発揮できてない。オフザボールでの運動量が少なく、いまいちボールをもらえていない。それに、なんかプレーが鈍い。見ていてすごい鈍重な感じがする。ファビオ・ジュニオールだけちょっとスローモーション掛かってるみたいな。
 そして、まだコンビネーションがいまいちなためになかなかボールが回らず、「ねえねえぼくにもボール回してよ~」とばかりにすぐに中盤まで下がってくる。気が付くとボランチのポジションに居たりする。特に昨日の試合では相手にパナディッチ、秋田という対人能力の高いDFが居たためにその傾向が強かった。おまいがそんなところまで下がってどうするのだ。深井が前線で孤立してるじゃねーか。深井は身長160cmしかないんだから競り合っても勝てないんだよ。おまいがちゃんとポストプレーしなくちゃ攻撃が機能しないっつーの。
 とはいえ昨日の試合では本山のゴールをアシストしたし、素晴らしいロングシュートも見せたので希望は持てる。これからチームにフィットし、チームの中での自分の役割を理解するようになれば大活躍してくれるんじゃないかと期待したい。

 名古屋はボランチが二人とも守備的な選手でサイドも下がり気味で、フォーメーションでいうなら7-1-2。あんなサッカーで良いのかしらん。選手を大量に補強してもあまり生かしきれていないという印象が。でもマルケスのヒールで決めたシュートは美しかったです。
 
 
 毎日新聞の速報に、
 >日本サッカー協会が、日本代表ジーコ監督の後任について人選を進めており、市原オシム監督をリストアップ。
 との記事が。オシムたん、どうか日本代表の監督になってください。お願いします。

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