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今日の井原 - 2004年12月 Archives
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"2004年12月" archive

12 31, 2004

OmniFind: IBMの情報検索プラットフォーム

Posted at 17:19 in . | 0 Trackbacks, 13 Comments

OmniFindは、IBMが作っている情報検索プラットフォームである。IBMの日本語Webサイトに、関連資料が置いてあるのを見つけたのでざっと目を通してみた。

~DB2 II OmniFind~ オンデマンド時代の情報検索術
http://www-6.ibm.com/jp/software/data/events/omnifind.html

なかなか面白い。ざっくりとまとめると、エクセルとかメールのデータとかイントラネットのWebサーバとか、幅広いデータを対象として、横断的な検索を提供する。で、より高度なテキストマイニングをするためのフレームワークとしても使える。特に企業だと、部門内、あるいは全社的という規模で情報を統合・検索したいというニーズがあるらしくて、そこを狙っての製品らしい。

この資料では技術的に深い部分にはあまり踏み込んでいないが、それでもいくつか興味を惹く箇所が見付かる。Webとローカルとの統合を強く意識しており、クローラはWebだけを対象とするのではなく、たとえばローカルPCのファイルシステムを相手に情報を収集してくる機能を含んでいる。様々な文書フォーマットを中間的なテキスト・フォーマットに変換するためのコンポーネントを『パーサー& トークナイザー』として独立させている。if-then式の条件式をベースとした分類機能がある。他言語サポートもばっちり(らしい)。

namazuあたりと比べると格段の進歩がある。こういう方向性に進んでいくのもありなのか。

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12 25, 2004

MineBlog は blog をお勧めしてくれる blog です。

Posted at 4:07 in . | 1 Trackbacks, 20 Comments

ぼくの研究室の先輩が、MineBlog(みねぶろぐ)というシステムを作りました。

MineBlog は blog をお勧めしてくれる blog です。あなたが MineBlog に blog を書くと、ウェブ上に数多くある blog の中から blog をお勧めします。

MineBlog は新たな興味を見つけられるような推薦を目指し開発されています。

MineBlogは、ただいま公開実験の被験者を募集しています。みなさんのなかでblogを書いていて、かつ上のようなシステムを試してみたいという人がおられたら、ぜひMineBlogのWebサイトにアクセスして見てください。

MineBlog
http://www.seman.cs.uec.ac.jp/MineBlog/

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12 11, 2004

音楽配信サイト『Mora』の年間ランキング

Posted at 2:59 in . | 0 Trackbacks, 15 Comments

http://mora.jp/special/top2004/?id=tpc041210

おもしろい。

32位に松田聖子、33位にビリー・ジョエル、47位にサイモン & ガーファンクル、etc。見て取れるのは、やや高めの年齢層のユーザが音楽配信サイトを楽曲のアーカイブとして使っているというところか。いままでならツタヤに行っていたニーズを喰っているのだと思う。

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12 7, 2004

Stikiwiki

Posted at 2:51 in . | 1 Trackbacks, 3 Comments

layout.gif

わりと最近になって登場したらしいWikiの一種。素晴らしいのは編集の簡潔さ&分かりやすさで、いま見ているページにそのまま書き込めるかのような秀逸なインタフェースになっている。WYSIWIGをここまで追求したwikiはぼくの知る限りでは他にない。格好良いなとおもう。

公式ページはStikiwikiで作られていて、トップページにsandbox(好き勝手に編集してかまわない、練習用のページ)へのリンクがある。"Edit this page"というボタンを押すともう編集モード。あとはメモ帳感覚でページをがりがり編集するだけ。

 

Stikiwiki
http://stikiwiki.com/

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blogは何のためのツールであるかということと、それは誰のために書かれるのかということについて。

Posted at 2:20 in . | 0 Trackbacks, 7 Comments

金曜日に「Web and Internet Applications Day」というイベントに出掛けてきたのだが非常に示唆を受ける部分があった。

3つあったセッションの内のひとつ、『セッション1: Blog』である。パネリストは柴田淳(ゾープ・ジャパン)、ひらただいじ(シックス・アパート)、伊藤直也(はてな) 、ただただし(tDiary開発者) の各氏。セッションは基本的にパネリストと聴衆の討議形式で進められたのだが、そのなかで「なんでblogを始めても続かないんですか」みたいな質問があった。それにパネリストのなかの誰か(誰だったかは失念)が答えて曰く。

「blogはパブリッシングのためのツールであって、本来の意味での日記、つまりその人の内面を吐露するような個人的な文章を書くためのツールではない。そもそもパブリッシングをする必要のない人に使ってもらう必要はないのではないか」

3日も経ってかなりあやふやになっている記憶から書き出しているので、表現はかなり違っているかも知れないが、発言の内容としてはこんな感じだったとおもう。

個人的にはこれは的を射た発言だと思う。blogを知らない人にblogを紹介するときに「インターネットで日記が書ける」みたいな表現が使われることが多いためか、どうもblogイコール日記という図式があるように思うが、blogというシステムそれ自体はCMSの流れを汲むものであって、元来パブリッシングのためのツールだ。日本のインターネットコミュニティに昔からあったWeb日記にしても、書き手の多くは読者の存在を前提として書いており、やはり「本来の意味での日記」ではない。

……筈なんだけど、どうなんだろうな、と思う部分もある。実際にはユーザはblogをそのようには使っていないかもしれない。少し前にgooが出した『第9回:Blog に関する調査』というのがあって、その中に「あなたがblogを作成する理由は何ですか?」という項目がある。それによると、6割以上の人は「自分の備忘録として書き残したい」と答えている。つまりパブリッシングツールではなく、ドキュメント管理ツールとか文書作成ツールとか、そういうノリでblogを使っているユーザが実は相当数いるかもしれないという。読者の存在を前提とせず意識もせず、自分のためだけに文章をぶっ書いて居られるという。まあ、この設問は複数回答なので、動機の一つとして備忘録的な使い方があるというユーザがその選択肢を選んだ結果、こうなってるのかもしれないけど。

で、セッションでの話に戻るのだが、その後に出た発言のなかに、「パブリッシングはコミュニケーションの一形態であり、blogというツールによってそれを促進できるのではないか」、「書かせるための動機付けをしてあげられるようなギミックを、システムの中に取り入れていくことができないか」というようなものがあった。また、聴衆のなかの誰かの発言に、「カフェで居合わせた女子大生っぽい2人連れが、blogのアドレスを相手に尋ねていて、『ああ、blogがコミュニケーションツールとして使われているんだなあ』と思った」というのもあった。その辺の発言をまとめて、また僕自身の考えていることと合わせたりして、ここに書き下ろしておきたい。

 

先ず、blogがどのように使われるかということについて整理したい。blogというシステムを使って何かを書くとき、その目的は人それぞれであろう。ここでは、「誰を読者として想定しているか」という観点から、以下の3つの分類を考える。

  • パーソナルなblog
  • コミュニケーション・ツールとしてのblog
  • パブリッシング・ツールとしてのblog

それぞれについて簡単にまとめると次のようになる。

パーソナルなblog」では、読者は自分1人。自分以外の誰かに読まれることは意識しない。書かれる文章の内容は、本来の意味での日記、あるいは備忘録やメモと呼ばれるようなものとなる。

コミュニケーション・ツールとしてのblog」では、読者は自分と直接つながりのある人たち。つまり友人とか家族とかそのへん。書かれる内容としては、内輪向けの話題提供や、近況報告が中心になる。内輪でしかわからないニックネームや隠語がふつうに使われたりする。

パブリッシング・ツールとしてのblog」では、読者は世界中のあらゆる人たち。そこまで行かなくても、日本人全員とか、IT業界に居る人全員とか、自分と直接つながりのない人たちを含む広い範囲の読者を想定して書かれる。自分の意見を表明する、あるいは自分の体験を伝えようとする、そういった意図を持って書かれるものである。

 

現在のblogを見ると、上に挙げた3つの分類が入り混じった状態となっている。もちろんそれが問題だとか悪いことだとか言うのではなく、現状がそうなっているというだけである。それに、ある一つのblogの中に、個人用のメモとしての記事と、自分の意見を表明するための記事が同時に存在するのも、至ってふつうに見られることだ。すべてのblogを上の3つの分類にきっちり分けることは無理だろう。

ただ、現在は過渡期であるとは思う。

続く。

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12 4, 2004

mixiにまつわる諸々の数字

Posted at 4:51 in . | 0 Trackbacks, 9 Comments

今日、はるばるみなとみらいまで出掛けて「Web and Internet Applications Day」というセッションを聴いてきたのだが、パネリストの1人として登場したmixiの笠原たんがプレゼンの中でいくつかの数字を紹介していて非常におもしろかった。興味のあるひとも多かろうと思うのでここにポストしておきたい。

 

男女比 59:41
年代 10代&20代 約6割
30代 約3割
40代~ 約1割
日記投稿数 48,000post/day
日記コメント数 240,000comment/day
PageView 12,000,000PV/day
ケータイ経由でのアクセス 8,000人/day
最終アクセスが三日以内な人の割合 だいたい70%
一日当たりの新規メンバー数 だいたい2,000人

 

補足としては、

  • メンバー数はおおむね指数関数的に伸びている(メンバー数の伸びをグラフにしたものをぱわぽに貼っていたのだが、ほんとうに綺麗な曲線を描いていて感心してしまった)。
  • 最初、男女比は男性のほうがぜんぜん多かったのだが、今では59:41にまでなってる。

 

んん、他にもおもしろいことを言っていたはずなのだがもうかなり忘れてしまっている。とりあえずこんな感じでした。

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12 2, 2004

IP Meetingにおける村井純たんの講演

Posted at 21:36 in . | 0 Trackbacks, 17 Comments

Internet Week 2004の1セッションとして開催されたIP Meetingに逝ってきた。んで、村井純たんの講演など聴いてきたので、その内容をいい加減かつ適当にまとめてここに投げておきたい。ただし、僕自身の知識のしょぼさや理解の足りなさから、村井たんの本意を取れていない箇所があるかもわからないことを留意ください。

というわけで、以下、村井たんの講演の内容である。演題は「インターネットはとってもディペンダブル」。時間は45分間だったとおもう。

 


楽器がインターネットに直結する意味とはなにか?

インターネットに接続され、そこにストアされたデータに自在にアクセスできることによって、その膨大なデータをあたかも楽器の一部のようにして使うことができる。また、データは持続的に更新されるため、楽器は陳腐化せず、常に新しいままである。

今さら言うことでもないが、インターネットは我々のような技術者のためだけのものではない。楽器がインターネットに接続されることによって、音楽家達はいままでとは違った方法で音楽を作り出すことができるようになった。このことについて友人のうんたら(名前失念)に話したら、
 「そうなんだよジュン、まさにそれこそがぼくらのやりたかったことだよ!」
と言ってくれた。

 

我々はいま、RFIDの公開実験を進めている。950MHzのUHF帯のRFIDを使っている。
"ORF Activity Score"(←よく意味が分からないままメモった)

実験は順調であり、RFIDの可能性の豊かさは改めて述べるまでもないが、重大なのはプライバシーの問題である。総務省(だったかな?)が主導的な立場となり、RFIDが実際に使われる際のガイドラインの策定が進められている。そこでのポイントは次の2点である。

  • 何に使うのか、その目的を明らかにすること

  • その存在をかくさないこと。

 

everything over IP! IP over everything!

すべてのデータがIPによってやりとりされるようにしよう。いま進んでいるのは音声(VoIP)と映像コンテンツ(VoD)だ。最近では、以前にくらべて帯域にだいぶ余裕が出てきて、そういった容量のでかいデータもIPの上に乗るようになってきている。

しかし、そこで問題がある。遅延である。IPは安価でそこそこの信頼性のある仕組みであるが、弱点は混むかもしれないし遅くなるかもしれないことだ。遅延をなんとかしたい。遅延をなんとかすることがいま重大な問題になっている。そこでいろいろな研究がある。

  • CDN/cache

  • RTT sensitive

  • lambda network
 (この3つのtermはよく分からないままメモった)

 

IPv6は心配である。最近わたしの周囲で次のような事件があった。

  • ホテルの怪事件

  • サクサク感喪失事件

  • イライラ事件
 (これらについてはめんどいので詳述を略す)

これではまずいということになった。こういうかたちでIPv6の発展が妨げられるのは危険だ。そこで有志によって"v6fix"というプロジェクトを発足させた。

http://v6fix.net/

このような活動は、これからも継続的に続けていかなくてはならないだろう。

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