ちょっと役立つ話
■ ADSLのリンク切れをタダで直す。
 私の住んでいる地域でも「フレッツ・ADSL
8Mプラン」のサービスが開始され、1.5Mプランだった私は、さっそく8Mプランに変更手続きをしました。
 変更後は速度も5Mbps以上出て大満足……かと思いきや、重大な問題が発生。なんと8Mプランに変更した途端、電話着信時にADSLのリンクが切れるようになってしまったのです。
 前々から、「保安器が原因でADSLが切断されることがある」とは聞いていましたが、とうとう私も該当者ですか……
 その辺の事情は、他のサイトに詳しく書いてあるので見てもらうとして、問題は保安器の交換が有料(税込7,665円)だってことです。
 電話に雑音が入る場合は例外的に無料で交換してくれますが、そう都合よく雑音が入ってくれる訳もないしね。
 そこで問題の保安器(6PT)を改造してADSLのリンク切れを直してしまおう、というのがこの話の趣旨です。
| 1.保安器 | 2.保安器の中身 | 3.さらに分解 | 4.サブ基板の除去 | 
 改造方法は簡単で、保安器を分解してサブ基板(写真:黄色線で囲まれた部分)を除去します。サブ基板は何回か折り曲げると根元から折れてくれます。
 あとは元通りに組立てて、電話線を繋げば完成。
 改造した保安器は6P相当になり、電話着信時でもADSLが切断されなくなります。
   --- 注意点 ---
・電話線は絶対にショートさせない。
・基板の向きを間違えないように組立てる。
・感電しないように注意する。(電話線の電圧は直流48Vです。)
 なお、保安器はNTTの所有物です。無断で改造すると器物損壊で訴えられるかもしれないので、心配な人はNTTに許可をもらってから改造しましょう。絶対ダメって言われると思うけど。
 それから、保安器の工事には「アナログ第三種工事担任者」以上の免許が必要です。無免許で工事をすると怒られます。
 えーっと、つまり、まっとうな人はNTTに7,300円払って工事してもらえって事です。
 改造を勧めてる訳じゃないですよ。本当に。 確かにタダは魅力だが...
■参考リンク
・保安器無料交換への道 Part6
・Yahoo!オークション 6P保安器
・ADSLのLink切れ問題
   --- 警告 ---
・このWebページを見て、あなたが起こした行動により、どのような結果が起きても当方は一切関知しません。
・記事の内容は激しく間違っている可能性もあります。
備考:フレッツで契約している人限定で”保安器取替え無料”という幸せな時代もあったのですが、公正取引委員会からの警告があってからは有料になってしまいました。
■ 保安器って何?
 電話の保安器は雷サージなどの異常電圧から通信機器を保護する為のもので、一般的には家の外壁に取り付けられています。
 設置場所が分からない場合は、電柱から家に引き込まれる電話線をたどってみてください。
 保安器にはいくつかの種類があり、一般家庭で使われているのは6PT/6P/6PSの3種類です。
| 6PT (現行型) | 6P (旧型) | 6PS (別棟用) | |
| 雷サージ保護 | ○ | ○ | ○ | 
| 過電流保護 | ○ | ○ | |
| 遠隔切分け機能 | ○ | 
 この内、6PTの一部(Ver.1)では「遠隔切分け機能」がADSLに悪影響を与えて、電話着信時にリンク切れが発生します。
 「遠隔切分け機能」とは電話局から故障個所を調べる為のものです。現場に行かなくても故障個所を推定できるため、NTTの省力化に役立っています。
 逆にいえば利用者には用のない機能で、これが無いと修理できないという訳でもありません。
 ”ADSLのリンク切れをタダで直す”ではサブ基板を取っていますが、これは「遠隔切分け機能」を無効にする為です。
 ※6PTの最近のバージョンでは、この問題が解決されています。
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