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テレビの土踏まず
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テ レ ビ の 土 踏 ま ず
[アンテナ  ログ  はてなダイアリー]



ドーナツ化現象


『めざましテレビ』? 見た見た。 香取慎吾が「西遊記」の番宣で生登場で、とても眠そうだったが、 それでも伊藤淳史いじりだけは忘れなかった。はいはい電車電車

『笑っていいとも』? 見た見た。 いいとも月曜レギュラーの香取慎吾が「西遊記」の番宣で生登場で、 ハナから着ていた己の孫悟空の衣装が場違いだった (まぁこの人なぜかいつもコスプレだけど)が、 それでも伊藤淳史いじりだけは忘れなかった。はいはい萌え萌え

『草なぎ君とおすぎとピーコの女子アナ SP 』? ちょっとだけ見た。 いろんな意味で放送ギリギリの内容だと思った。「企画モノ」って感じだった。

『 SMAP × SMAP 』? 見た見た。 香取慎吾は朝から「西遊記」の番宣で生放送でお疲れだと思ったが、 それでも伊藤淳史いじりだけは忘れなかった。はいはいチビノリダーチビノリダー

『西遊記』? 見ない見ない。一秒も見ていない。 その時間は裏の NHK 総合「爆笑オンエアバトル SP 」 とテレ東の吉本中堅芸人ロケ企画の掛け持ちザッピングで忙しかったから。

番宣でお腹いっぱいだ。

('06年1月9日)




未だにくるくる舞の海


8 日に放送された NHK 「大相撲初場所・初日」の中継で、 元小結の舞の海秀平が東側リポーター役をやってた。


舞の海といえば、現役引退後はありがちに日本相撲協会に居残ることもなく、 フジ「スーパーニュース」でのスポーツキャスター業や テレ東あたりのグルメ紀行的なくいしんぼ番組などでタレント業もこなしながら、 元鞘の NHK 大相撲中継にも定期的に顔を出し続ける、という、 引退した人気力士の余生としてはとてもまっとうなキャリアを重ねてる印象である。

そこへもってして今回の大相撲中継のリポーター役というのは、 地味ながらも舞の海のキャリアに新たな一ページを書き加えるようなスッペシャルな役どころであった。

というのは、「大相撲中継のリポーター」って、 基本的に NHK アナウンサーのお仕事なのである。 いわば中継を影で支える「裏方」的なポジションで、 たとえば取り組み前後の緊迫した力士の様子をあれこれ取材してみたり、 実況アナにふられたときにその内容を報告してみたりする。 テレビ画面に己の顔をさらすような派手なアッピールポインツは皆無に等しい。

舞の海はこの仕事が「初めて」だと言ってたし、 たぶん元力士がリポーター役をすること自体、 おそらく大相撲中継の長い歴史の中で初めての試みだったんじゃないかと思う。

リポーターっておそらくフットワークが要求される仕事で、 舞の海は NHK からそこを託されるだけの最低限の力量なりモチベーションなりを保持していたということになる。 また舞の海も自分にニーズがあることは十分に承知済。 いくら所詮はタレントの「なんちゃってリポーター」業とはいえ、だ。 明らかに期待値が高い。

このキャスティングって、逆に舞の海以外の「元力士」という特殊な人種の、 いろいろな意味での「フットワークの重さ」ってやつを暗に示唆するようでもある。 他にやる人いなそうだもの。


ちなみにふだんの大相撲中継での舞の海の役割は、 おおむね「向正面(むこうじょうめん)」と呼ばれるポジションに位置取ってのサブ的な解説者役で、 いわゆる「正面」で実況アナとメインの解説者ふたりが王道的に展開 (※この日は藤井康生と北の富士の黄金コンビ)していくのとは またひと味違った観点からコメントを放つ、みたいな仕事が肝である。

そしてこの日の向正面の舞の海に替わる解説者は、ベタに元力士の親方とかではなく、 漫画家の「やくみつる」だった。NHK の中継ではこういう“相撲通”の有名人を、 単なるゲスト扱いに留まらず、もう一歩踏み込んだ専門的な発言ができるような立場でたまに重用する。 デーモン小暮とか大村昆とか。「あぁこの人、相撲大好きなんだなぁ」というのだけは如実に伝わる。


さて舞の海のリポーター仕事で今回最大の見せ場だったのは、 新大関の琴欧州にいきなり土をつけたロシア出身力士・露鵬(ろほう)へのインタビューだ。

「元力士の先輩が現役力士の後輩に対して、取り組み直後に丁寧語でインタビュー」

なんてのは、やはり過去あまり類を見ないレアケースで、 だからなのか本来目立つべきではない舞の海がテレビに映っていた時間は露鵬と同じくらい長かった。 あとやたらと流暢な日本語をすらすらと駆使する露鵬は、語学力とロシアンな西洋顔とのギャップが愉快だったのだが、 そんな露鵬よりもむしろ舞の海のほうが緊張のせいか若干たどたどしい日本語を弄していたのが珍妙だった。 リポーターとしては完全な悪目立ちである。初回はこんなものだろうか。

ともかく、かつては超小兵力士として巧みな小技で観客を沸かせていた舞の海だが、 引退後の仕事ぶりもこんな具合にいい意味で小回りが利いていて、 ほんとこの人はとことん『小』の人である。

('06年1月9日)




テレポーテーション


日テレ系「中井正広のブラックバラエティ」終了間際の 23 時 24 分頃。

青い背景をバックにスタッフロールが流れるのと同時に、 この放送回でゲスト出演していた伊集院光が画面から消えた

・・・まさにその瞬間、実に一秒のインターバルもなく、 テレ東系の生放送「スポーツ魂」のほうに「こんばんは!!」って、 他局で今しがた消滅したばかりの伊集院光が颯爽と登場したのが、 なぜかひどく新鮮に思えて超ときめいた。

だってパッとチャンネルを切り替えたら、 あまりにも見事なジャストタイミングだったんですもの。

うわ、これ時空を超えた瞬間移動マジックだな、って直感的に思ったのだよ。

はい、イジュニャーニャ☆ みたいなね。

うん。あのー、逆に逆に。

('06年1月8日)




峰じゃなくて峯


プロゴルファー横峯さくらの父、横峯良郎氏は、 頭にテンガロンハットみたいな帽子をかぶってないと、まったく誰だかわからない。 こないだ TBS 系「ブロードキャスター」で妙なオヤジが飲み屋レベルの語り口で世相を嘆いてるなぁ、 って、よく見たらパパだった。 パパにとっての帽子は表舞台に出る際のトレードマークという意味以上に 「帽子は顔の一部です」といった昔ながらの趣で顔面とぴったり一体化して脳裏にインプットされている。 また、昨日の「めちゃイケ SP 」のやべっち寿司コーナーで、 年齢が未だ「 45 歳」と意外に若いことも今さらながら個人的に判明した。 存在の「軽さ」の理由が幾分か飲み込めた気がする。

('06年1月8日)




お気楽に箇条書き


・たまーに書いとかないと忘却の彼方に追い遣られると思うので一応書いておくと、 はてなダイアリーであんまり気負わず悠々自適にやってます。 なんで悠々自適かというと読んでる人の数が明らかに少ないからで、でも、 じゃあここでこんなふうに宣伝しちゃうと読む人がいくぶんか増えちゃって逆に困ることになる、 というふしぎなジレンマに、今まさに悩まされている・・・!

・正月に仕上げた紅白の全曲感想文は、綴ってるときはとにかくネタ探しに必死だったのだけど、 今となってはまったく自分で読み返す気がしない。 ものすごいイヤミなことを言っていた記憶だけが微かに渦巻いていて、実に遺憾である。 いやいやいや、まぁ、これでもちょっとでもオモシロければと、良かれと思って書いたので。 堪忍しておくれや・・・

・それにしても細木数子は今すぐ死ねばいい

・土曜日のフジテレビって「ベリーベリーサタデー」「ミュージックフェア」と、 鈴木杏樹が司会に名を連ねてる番組が 2 つ放送されていて、 「なぜ鈴木杏樹は今このポジションに・・・」と常日頃から疑問なのだけど、 7 日放送「めちゃイケ」スペシャルで「恋のかま騒ぎ」に出演したことで、本日 3 回目の鈴木杏樹となった。 この人けっこうな女優さんでもあると思うんだけど、なぜこんなにバラエティで・・・?  「何ごとにも妙に懐が深くてニッコニコ」という部分が扱いやすい、ってのはあるのかも

・そんな鈴木杏樹のことを調べていて、びっくりしたことがひとつあって、 以下、コピペしてみると、 『(鈴木杏樹の)芸名の由来は、両親の親戚筋の女の子の名前を基にしたものである。 その子は、後に芸能界に入った女優・鈴木杏である。』   すなわち、このふたりの名前って似てるな〜と思っていたら実は関連性アリアリで、 しかも「鈴木杏(本名)」を基に「鈴木杏樹(芸名)」がデビューした、ってわけだ。 初耳。へぇ〜つってトリビア度は高い。でも、そんな頂戴するほど「鈴木杏」が超すばらしい名前とも思えないんだけど

・日本テレビのバラエティは、伝統的に『いい人』という言葉をおもしろワードとして盛んに使ってる。 アナウンサーにしろナレーションにしろ、とにかくみんないい人いい人言うのである。 『と〜ってもいい人』とか言って、テロップにハートのマークとか出したりしながら、 画面に映ってるその人の周辺にキラキラキラ〜ッて CG で効果つけたり。 なんか、ひどく一辺倒だなぁ、って

・フジ系の新しい連ドラの出演者陣が番宣目的あけっぴろげで出演していた「スターボーリング」を銘打った特番は、 中居正広が司会だったこともあって「スマスマ」はもちろんのこと、 「笑っていいとも・秋の祭典」とかで最近よくやるアーチェリーゲーム企画の延長線上にあったと思う。 エンディングの時間ぎりぎりまでわたわたに焦る感じになるところもいっしょ

で、唐沢寿明主演のドラマに出るという大泉洋がここにいて、 この日の大泉は「めちゃイケ」に続けて連チャンでフジ系のプライムタイムの番組に出演したことになる、と。 大泉の全国バラエティへの進出はてっきり一過性に終わるものだと思っていたら、 それどころかずいぶんな勢いで継続中で、中居、ナイナイ、とんねるず(ていうか石橋)、 タモリあたりとはテレビで既に二度以上も共演してる。 飛び級というか社会人野球を経ての入団というか、ともかくかなりな待遇だ。 こないだ「さんまのまんま」にもピンで出てたし、 あと残ってる大物は、ビートたけし、島田紳助、ダウンタウンくらいか。 道民のお楽しみは続く

・トリノに向けていよいよ伊藤みどりが気持ち悪い

・「スマステ 5 」で西遊記の特集企画で海外ロケに行ってる男性を差して、 ナレーションの松尾貴史が盛んに「スタッフが」「スタッフは・・・」って言ってるのだけど、 その人は、なんのことはない、スタッフというか「鈴木おさむ」氏である。 あの構成作家の。森三中・大島を嫁にした奇特な性癖の持ち主の。 だもんで今さら「一スタッフ」扱いはいくらなんでもないと思った。 あんまりスマステの熱心な視聴者じゃないからわからないけど、 これってわざと名前を出さずに邪険に扱うというボケのつもりなのか、 それとも「名前を出すまでもない」なんて本気で謙遜した感じのスタンスなのか、 よく判断がつかない。ヘタなタレントより有名人なのは間違いないのに


('06年1月8日)




『第 56 回 NHK 紅白歌合戦』 全曲感想文


1.細川たかし(31)「北酒場」: 今回の紅白の裏テーマが『奇をてらう』だと決めつけるならば、まさしくそこにぴったり合致した一曲目。大の大人が知恵と経験を振り絞って選曲リストからぐっちゃぐちゃに選考していった挙げ句、消去法でものっそい懐かしいところから大御所のキラーチューンが投入されることになった感じ。狙いはそれなりに的中しているように思われ NHK ホールもにわかにヒートアップ。「♪ちょっと おひとよしがいい」から始まる B メロでは、アイドルポップ特有のノリ方であるところの PPPH (パン、パパン ヒュー!)を客席のおそらくモーヲタ連中がやり始めちゃったらしく、2 コーラス目からは細川の背後でウェンツ瑛士や一青窈、あるいはウエンツに促された T.M. 西川など比較的若い連中がつられてやり始めてしまった。原曲のリズムパターン自体が PPPH 御用達みたいなところもあって正直このノリはうれしいかぎりである。あと僕は 3 歳くらいのとき家の中で 8 トラのカラオケセットで「北酒場」を父親と愉快に歌った思い出がとても鮮烈であるため、ノスタルジーがけっこうたまらんかったりもする。

2.川中美幸(18)「二輪草」: 紅白本来の主旨であろうところの『対決』という意味で細川たかしへの対抗馬として選ばれた・・・というよりかは、どちらかというと曲目の「格」としてカップリングで合わせてきた格好。二曲ともに中身のうすっぺらい、いい意味でのお気楽ソングである。特にこちらは平成演歌の数少ない確固たるヒット曲。とはいえ、若干まったりムードが流れているため背後で手拍子をする歌手たちもいささか集中力を持続するのが辛そうではあった。紅白の平均視聴率低下の元凶とおぼしき「第一部」における年配層へのつかみはオッケー! といった程度の塩梅であろうか。根本的なことをいえば一部二部とか分割する必要なんてないのは自明の理で、夜 8 時くらいからぶっ通しで一気にやっちゃえって。

3.鈴木亜美 (3) 「Delightful」: ぼくの買いかぶりじゃなければ「スキウタ」という名称は予想以上に世に浸透しまくっていたように思われる。こういう NHK 主導の造語みたいなものって得てして恥ずかしい結果になりがちなイメージが漠然とあるんだけど、妙になじんだ。ただ「スキウタ最終データ発表」とかそこまで突き詰める気があったんなら、曲目もすべてスキウタで統一すりゃよかったのに・・・という客からのワガママも当然あろうわな。鈴木亜美なんてどうせ出るんならビートゥゲザービートゥゲザーでええがや、って。再デビューの新しく変身したニュー鈴木亜美ってったところで結局以前とそんな変わんないし、むしろこれから息の長い活動をしたいんなら紅白とか大きな場でスキウタという大義名分をうまいこと活用して昔の曲も大切にしといたほうが賢明ではなかったか。あと、間奏で一瞬ダンサーの陰に鈴木亜美の姿が隠れたときに、あっこれは衣装早替えかあるのかな、とか思ったんだけど、無かったんだねぇ〜。

4.北山たけし(初)「男の出船」:北島ファミリーの秘蔵っ子みたいな役割で北島の付き人を長年つとめた末に「紅白初出場」の栄光を掴んで感激、なんて、まぁ昭和。またその若いんだか老けてんだかわからないご尊顔も、実に昭和。それでいて一般層に『北山たけし』の名前が浸透している様子もさほどなく、「物語」が見えにくいままの登場に消化不良の感は否めない。舞台演出的にも TOKIO や鳥羽一郎や山川豊が背後に出てきて大漁旗をブン回すというのが相変わらずの紅白的ワンパターンで、まったくの無為無策。あと北山たけし出演の煽りを受けた山本譲二に関しては、はい紅白落選ざーんねーん賞ー!!

※審査員紹介

5.水森かおり(3)「五能線」: 「鳥取砂丘」「釧路湿原」と相次いでヒットを飛ばしたらしく、特にこの人である必要は無い気もするのだけれどすっかり『ご当地ソングの女王』という肩書きを仰せつかっての盤石の三年目。「なぜこの歌手が紅白に?」という冷たい目に晒されるのは辛いことだと思うけどひとつ独自性が打ち出せれば強い。ましてやご当地ソング連発なんて、まるで現在療養中の林家こん平の「大喜利」でのつかみ『チャーザー村で生まれ、○○(収録ご当地の名前)で育ったこん平が、ひさかたぶりに帰ってまいりました』と同じことで、新曲を出すたびに第二のふるさとを作るようなもんだよな。地元の新聞とかで取り上げられたりもして、いわゆる「オラが村」の根強いファンが増殖するする。「釧路湿原」のときだって北海道新聞で何度か記事を読んだことがあるし、効率のいいシステムの中に水森かおりは生かされている。

6.w-inds.(4)「十六夜の月」: タイトルの読み方としては「いざよいのつき」で、どうしてこんなに難読でまるでヒットしなそうな漠然としたタイトルつけるかな。演歌みたいなもんじゃんね。あと完全にまちがった印象批評なんだけど、真ん中の橘慶太というボーカルの男の人が、どうも大食いフードファイターの「ジャイアント白田(白田信幸)」にカブって見えて仕方がない。w-inds.の他のふたりとの身長差のせいか体長 2m くらいある巨人みたいだし。いや、あれこれ松浦亜弥にまつわるモヤモヤが募りすぎて価値観が歪曲してるだけかも知れませんのでそこはごめんなさいだけど。それにしても w-inds. の先輩格である 3 人になった DA PUMP がすっかり勢いを失ってしまったのがこの年末年始なんとなく悲しい。TBS の元日またぎの「 CDTV スペシャル」では DA PUMP と w-inds.が揃ってトリ扱いであった、というのもまた哀愁。

7. 坂本冬美(17)「ふたりの大漁節」: 休業とかなんやかんやあったものの、すっかりベテランの貫禄だが、この中途半端な位置というのは完全に曲のせい。いくら背後で優雅な舞踊が繰り広げられていたとしても。「夜桜お七」歌えって話ですよダイナミックによ。で、ところでこの項の文字数を埋めるかのようにぜんぜん別のことを書くと、たぶん今回からの試みだと思うのだけど、曲のさなかに画面の左上端に小さく「今歌ってる歌手名と曲名」がテロップでポコッと出現してそのまま最後まで常駐するという新しい策が弄されるようになった。「坂本冬美 ふたりの大漁節」って小さく出てるの。この試みは素直に親切設計ではないかと。

8.布施明(21)「少年よ」: 紅白で「仮面ライダー」といえば加山雄三が少年隊の「仮面舞踏会」を曲紹介するとき間違って「仮面ライダー!!」って言っちゃったというのが紅白デフォルト豆知識のひとつ。でもこっちは本当に「仮面ライダー響鬼」の主題歌としてそこそこヒットという大義名分を引っ提げて堂々の出演だ。いや布施明はいつも堂々朗々とすばらしい美声を轟かせているわけだが、「でも、なぜこの平成の世に布施明か」という疑念はなかなか拭えないだけに、ようやくいい曲を手に入れた。このバラードの背後でライダーショー&「仮面ライダー響鬼」主演の細川茂樹が最終的になんとなく出現、というシュールぶりもまた今の布施明のポジショニングのわけわかんなさと付合するところ。

9.コブクロ (初)「桜」: ナインティナイン矢部がめずらしく「俺、この曲好きやねん」などとナイナイサイズで公言した一曲、くらいの実に乏しい印象。デビュー前から既に完成していた曲だというエピソードは甘んじて受け容れつつも、やはりこのタイミングでリリースしたというちょっとしたいやらしさも含めて、森山直太朗、河口恭吾に続いて「また桜か」としか言いようがない。

10.松浦亜弥(5) & DEF.DIVA(初) モーニング娘。(8) 「気がつけば好きすぎて♪盛り上がって♪ LOVE マシーン!」:ほんっとーにこんな最高なモーヲタ人生をどうもありがとうそしてこれからもよろしくお願いしますって感じで

11.氣志團(2)「One Night Carnival」: でもって、まぁ、ぽかーんと放心状態で見てたので後ほどあらためて見返してみたら、まぁお見事な小ネタ天国ですね。ワンコーラス目はほとんど格闘技ネタ(ボビー、ハッスル、曙)で押し切っといて、間奏からステージ上の人数も増えて若貴や美川憲一など混沌としたニセモノの応酬。最後の最後には綾小路翔のリーゼントが実はカツラで抱き上げた子どもに剥ぎ取られてハゲっぽくなる、というネタが二年連続で繰り出された。完全に前年の天丼。当サイトでも当時「あれは何なのか」と来訪者のファン方々に教えを乞うたのだけど、でも、よくよく考えてみても、やっぱり冗談としてあんまり綺麗には成立してないと思う。だって、前提条件として「あのリーゼントが本物なのかヅラなのか」自体がライトな視聴者にとっては事実かネタかグレーゾーンなのだから。「あっ! ヅラがバレたやばいやばい」って狼狽した感じを笑いに転化しちゃおうって魂胆を見せられても、なんとも解釈のしようが無い。サービス精神は買うけどただギャグっぽいことをやってるだけの感じがする。たとえば実現可能性は二の次としても聖飢魔Uが紅白に出てウケを狙ってデーモン小暮の白塗りメイクがうっかり剥げ落ちちゃう、とかだったら、デーモンに関する「我が輩は悪魔であると頑なに言い張る」「人間の顔をしていてもそれは世を忍ぶ仮の姿」など幾つかの共通認識からして、とても飲み込みやすいギャグになると思うんだけど。

12.BoA(4)「抱きしめる」: 意外とムッツリ助平な紅白のエロカメラワークは毎年 BoA のおしりを必ず最低二度はズームアップで映し出す。というわけで今年もお約束といわんばかりに一度はアップにしていてこれはこれでごちそうさまなんだけど、惜しむらくは衣装が半端なスカートだったため、いささかダイナミズムとエロリズムには欠けていた。これでチラリズムの要素でも含んでいればまた別のエロスの扉が開いたはずなのだが・・・。うるせえって。A メロの歌唱での囁く感じの口パクはたいていどの歌番組でも必ずそういう演出で、やっぱり紅白でもそうだった、というのは些か萎える要素である。

13.ゴスペラーズ(5)「ひとり」: この曲がヒットした当時に比べてゴスペラーズはルックスからなにからまるで時間が止まったかのように何も変わってない気がする。ただちょっと村上てつやの裏声歌唱がしわがれ気味で危なっかしくなってるような。非ファンの目線からすれば今のゴスペラーズってソロデビューも果たしてアルバムまで出した黒沢薫(コサキンマニア)主体な印象を受けるだけに黒沢がコーラスに甘んじてるのがもったいないというか。

14.長山洋子(12) 「芭蕉布」: 夏川りみも三線の演奏者として駆けつけての沖縄ムード満載のまったりバカンス風情も決して悪くはないっさー。欲をいえば長山洋子ならノリノリで三味線びしびし爪弾く「じょんから女節」を「北酒場」に続けての紅組トップに持ってきて欲しかった。

15.森山直太朗(2)「風花」: スキウタなら問答無用で「さくら(独唱)」だろって感じだが朝の「連続テレビ小説」主題歌ということであれば NHK 的には仕方がない。いくら民放紅白といえども自社番組の宣伝を怠ることはならぬ。それにしても放送開始早々から 2006 年の大河ドラマ「功名が辻」の番宣が喧しかったのは本当にどうしようもないと思った。よくもまぁ登場人物の関係性の設定も世にまったく浸透してないドラマが始まる前から登場人物同士を用いた夫婦コントなどぬけぬけと見せる気になるものだ。個人的にはどっちみち別に本編が始まったとしても見ることはないのだけれども。その時間「ジャンク SPORTS 」見てるけれども。

16.藤あや子(14)「むらさき雨情」: なるほど伍代夏子が出なくなっちゃってるのも水森かおり枠のせいだろうかな。あと書くことないから別のことを書くと、紅白ってのは歌はもちろん「踊り」のステージであることだなぁ、と。踊る人がとにかく尋常じゃないくらいたくさん出てくる。出演者の顔ぶれ的には今や紅白よりも「ミュージックステーション」のスペシャルのほうが B'z とかジャニーズ総出演とか豪華だよってのはなるほど頷ける話であるものの、紅白は人海戦術でダンサーの数とか舞台演出の懲り具合とかがぜんぜんケタ違いなので、そこは凄いと素直に思うんだよね。テレビの歌謡ショーとしての見応えは断然こっちで金の取れる見世物としてハイクオリティで成立してる。しかし無論、ライブでノリノリで観るならぜんぜん M ステが有利である。幕間のコントも絶無なのが本来は理想像ね。

17.美川憲一(22) 「愛の讃歌」: 越路吹雪、石原裕次郎、美空ひばりと、もはや評価の覆りようもない大物故人の曲が歌われる紅白でもありましたな。こういうとき定番の「上を向いて歩こう」が無いなぁと思っていたら、その後のプチコーナーでやっぱりあった。で、美川憲一がこんなどスタンダードを朗々と歌い上げている姿を見て、そこまでの歌手なのかなぁこの人って、と思った感情は否めない。トリ付近の大御所枠にはあまりポジショニングされないという現実からしてタレント力にある程度の見切りがつけられてるとは感じるのだけど。それにしても昔の紅白名場面の VTR など見るたびに八代亜紀はなぜハブられ始めちゃったのかと不思議で仕方がない昨今である。2001 年に出たのが最後らしい。そんな落ちぶれたって印象もたいして無いし、他の大御所歌手だってヒット曲の無さではたいして変わらないのにね。美川憲一より格上と思う。若いときに紅白で一時代築き過ぎちゃったかな。

※佐藤ひろみちお兄さん登場。振り付きで「♪がんばれ紅組 今年も優勝 エイエイオー」。わぁ

18.倉木麻衣(3)「Love,Day After Tomorrow」: 最近あんま停滞気味の宇多田ヒカルもなにか大義名分にかこつけて何年か後の紅白にひょっこり出てたりするのかな。代表曲の手駒はいっぱいあるからどこを切り取って何を歌っても成立しそう。にしても年に一回紅白でだけテレビに出てくる倉木麻衣の意味とは、いったい何か。そして世間の共通認識は。覆面歌手で CD 飛ぶように売れ売れで億万長者だわーいバンザーイって果報者だなぁ。気がつけばさほど騒がれることもないまま大学も卒業だ。人生いいとこ取りじゃないですか。ちょっと卑屈にひがみすぎですか。でも倉木麻衣の音楽活動って何がモチベーションにあるんだろうとは思う。何が伝えたい。

19.前川清(15)「夜霧よ今夜も有難う」: 白組司会の山本耕史という人は、あまりテンションの上がりきらない性根とかひどくこもってる声とかが、お笑いコンビのホームチームの檜山豊にとても似てると思った。で、そんな声で前川清のことを紹介しようとしてみたところ、まちがって「山川・・・」と言ってしまうというプチハプニングが発生。『前川清』と『山川豊』と混同してもうた。たしかにまぎらわしいよねー。だから山川豊なんて別に出演しなくてもいいのに・・・。さて、曲のイントロが始まってからしばらく司会者席のほうを恨めしげにじっと見つめる前川清。まったく失礼しちゃうわって感じだろうが、曲の最後に「山川でした」とか笑いに転換したのはグッジョブだった。おいしいとか思ったのだろうか。こういう言い間違いひとつでどうにかなっちゃう緊張感ってのが従来の紅白にはあったと思うし、これが NHK アナウンサーなら一大事になってたろうな。でもそんなむやみな神経質は忌み嫌いたい。

20.島谷ひとみ(4) 「亜麻色の髪の乙女」: たった 4 回目の出演とは思えない「もういいよ感」。どことなく「政治」のにおいがきついからかなぁ。誰にもわからない鈴木亜美みたいな曲を聴かされて ガクブル 震撼とさせられるよりはまだマシだったなという程度也。あとみのもんたの曲紹介にもあったようにこの曲ってたしかに幅広い世代に認識されている希有な楽曲ではあるのだが、これおっさん連中と一緒にカラオケとか行ったとき島谷バージョンの亜麻色の髪の乙女を選曲しちゃったら、おっさん連中はリズムに乗り切れないでまるで歌えないので注意が必要だ。

21.平原綾香(2)「明日」: 菅原洋一ってこんなポジションだったのかも・・・って知りもしないまま書いてみる。平ぺったい顔で華やかさは皆無であるが歌唱には「音大」ブランドに裏付けられた安定感が漂う。ちなみに後ほどのカラオケコーナーで夏川りみと「プレイバック PART2 」を歌ってた。この癒やし歌唱の二人ならもっとふさわしい曲あるじゃんって思ったよ。

※みのもんた、山本耕史が前川清のことを間違って「山川・・・」って言っちゃったミスをフォローするために、元 NHK 生方恵一アナの都はるみを間違って「美空・・・」って言っちゃって結果的に職を失っちゃった、という世紀の発言をわざわざぶり返す。今これ字面だけ読んだらそんなにたいした間違いでも無いんだけどなぁ。当時の世相はさぞかしピリピリムードだったろうね

22.鳥羽一郎(18) 山川豊(11)「海の匂いのお母さん」: せっかくの兄弟デュオだってのにボーカル絡まないしたいしてハモりゃしないしむしろユニゾンだし、さほどの情感もこみ上げることなし。「兄弟船」を兄弟で歌ったことってあるのだろうか。どうせ出るんならそっちのほうが百倍マシなんじゃないか。

※仲間由紀恵は台本コントも平然と。おもしろくてもつまらなくても関係ありません、やることやるだけですみたいなシラーッとした感じが、紅白の司会にはとっても適役。ストレス感じなくていい

23.香西かおり(13)「無言坂」: 香西のバックで番傘を振りながら「はいからさんが通る」みたいな和装でるんるん気分で踊ってる踊り子さんたちが妙にかわいいなぁと思って見ていたら、モーニング娘。の高橋、新垣、紺野、田中、道重、久住だったというミラクルが発生した。すっかり登場するの忘れてた。しかしモーヲタフィルターを取り除いてもやっぱりダンサーとかの常識範疇を遙かに凌駕して全員かわいいのねぇ。あらためて見るとほんと道重は南野陽子だよねぇ。惚れるわぁ。やだわぁ。また香西かおりはエラの張り方などが保田圭に見えることもあるので、バーチャル「保田圭・紅白ソロ初出演で演歌を&そのバックにモー娘。」状態でもある。

24.スキマスイッチ(初)「全力少年」:胸に縦書きで「全力」とプリントされているだけの T シャツを着た半ズボンでしかも白アフロヅラの少年たちがバックダンサーとして踊っている、という、まるで 2005 年有数の爽やかポップナンバーを台無しにするかのような驚異の演出。めちゃくちゃびっくりした。大木こだまが「チッチキチー」ってギャグをするために親指にペンで「チ」って書いちゃってるのと同じくらいの安普請。「全力」って書いた衣装でゴーサイン出ちゃうかしかし。

25.伊藤由奈(初)「ENDLESS STORY」: レコ大では泣いてたんだって。泣きながら歌うってどんな感じなんだろうね。テレビでは頻繁に見る光景だけど実際ナマの現場で見たことないし自分でもやったことないから実感としてはわからない。想像してみるに、いかにたいへんな感情の昂ぶりであることか。今度やってみようかしらヒトカラで。「泣きネタ」は何にしようかな。ビッグバン以来の宇宙空間 46 億年への虚無感でも胸に抱いてみようか。

26.TOKIO(12)「明日を目指して!」: 司会者のせいだとか演出今ひとつだとか台本サムいとかヒット曲不在とか時代の趨勢とか紅白視聴率不振の要因はさまざまに探られているけど出演歌手の人選の不透明さ加減というのもひとつマイナスイメージとしては大きくて、そこは別に「スキウタ」企画で解消されるわけでもないのだった。テリー伊藤とかテレビ巧者を集めて特番で自虐的に自己批判をいくら繰り広げても仕方がない部分である。もう「大人の事情」の一言。紅白の限界。その限界の中で最大限の力を尽くすしかない、となれば TOKIO に大ヒット飛ばしてもらって目玉になってもらうしか無いのですね。現有戦力の中でどれだけ出来るか。今オフにたいした補強もできてない日ハムの来期の戦いぶりにもつながる。

27.CHEMISTRY(5)「almost in love」: 相変わらずの美ハモぶりに聞き惚れざるを得ないわけだけど、明らかにギラギラ感が薄まってるのはふたりとも妻帯者と化したからかしらん。でも、川畑って見事に巧くなったよね。そこだけはわかる。

28.大塚愛(2)「プラネタリウム」: 松浦亜弥の「気がつけば あなた」と同時期の発売で大塚愛のほうが結果的に売れちゃったという記憶が変に忌まわしい。演出的には客席も一体となっての白サイリウム祭開催。リズムに合わせてサイリウムを右へ左へ。あんな中でバラード歌ったらそりゃ気持ちいいべな。

※吉永小百合による原爆詩の朗読。あまりに重たいのでチャンネルをいろいろ変えてたら、このときちょうど日テレの生放送でレイザーラモン HG が屋外でワイヤーで吊り上げられて華麗に宙を舞っていた

29.さだまさし (17)「広島の空」: 後世へ戦争や原爆の惨禍を伝えるのに詩や歌が無力だとは決して言わないけど、繊細な詩の心を解することのできない一部の権力者がおっ始めるのが戦争だとしたら、そりゃ虚しいしどうしようもないわ。戦争反対ラブ&ピースで平和主義者の一般人もとんでもない有事に陥ったときには群衆心理に踊らされちゃって一転ただの権力の犬ですよ。なにこのつまんない感想。だからやなんだって。

30.森山良子(10)「さとうきび畑」: この人はいつも年齢のわりに肌の露出度の高い衣装を身に纏う。徹底してノースリーブなイメージがすごく強くて久本雅美にも通じる。あらまァお若いのね。ともかく歌唱では息子の森山直太朗が背後で控え目にハモっており、直太朗、2005 年でいちばんいい仕事をした。あんまり話題になってないけどこれまでの紅白で「母子共演」ってありましたか。あるかそれくらいは。鳥羽一郎と山川豊の兄弟ユニットより声質がよく似ていて相性ばっちりだったのは異性か同性とかよりも深い親子関係というのが大きかったのかも。あと清水ミチコのネタを思い出すのは当然。ムッシュは出なかったですね。

※少数の視聴者に向けた投票審査お願いのくだり。何度でも言うけどこんなの「混乱招くだけ」だって。会場内だけでぜんぶ完結させなさいよ

全員ソングスキウタ 1 位「世界に一つだけの花」: 休憩を挟んで第 2 部スタート。SMAP 他の出演歌手がサビで手振りをしてた。その歌手の「振り」に関する意識が如実にわかる光景である。で、いちばん見栄えがするのが、結局ゴリなんだよな。

※前川清、布施明、堀内孝雄で「倖田來未のエロかっこいいを見ようツアー」みたいな観光コント。曲中にもこのエロ親父三人衆+みのもんたの惚け顔っぷりが斬新なナイスカメラアングルで挿入されるという演出があった。まんまと笑ってしまった。ちくしょうめ。みのもんたは台本にない「レコード大賞おめでとうー!」を執拗に連呼

31.倖田來未(初)「倖田來未 スペシャルバージョン」: 2005 年後半に猛スピードでグレードを上げてきた勢いはレイザーラモン HG に匹敵する。「キューティーハニー」と「 Buterfly 」の合わせ技一本で「実は大ヒット曲が無い」ことをごまかしている。NHK が『エロかっこいい』というワードをやたら推していたのだけど、そんなに浸透してた印象がない。エロさでいえば「 NHK ニュース 7 」で天気予報を担当している気象予報士・半井小絵(なからい・さえ)さんのほうがずっとエロいと思う。このお天気お姉さまってば三十歳を超えながら清楚でファッショナブル、かつ妖艶。辛抱たまらん。平日は基本的に毎日見られるので要チェックですよ。

32.D-51(初)「NO MORE CRY」: しかし仲間由紀恵はことごとく何のストレスも感じさせない佇まいであるなぁ。みのもんたのことも眼中にないといったそぶりで軽ぅくあしらうことしきり。名司会。あと「電撃チョモランマ隊」とやらのダンスはキレ味随一でした。

※琴欧州が審査員席から登場。今回は「審査員が全員一度は必ずステージにあがる」という演出だった。あまり過去に類を見ないな。悪くないと思った。でも以下のやりとりはどうだろうか。みのもんた「好きな歌ってある?」 琴欧州「はい、SMAP とあややが好きですね」 みの「あら〜、シブいね」 どこがシブいか。

33.浜崎あゆみ(7)「fairyland」: 浜崎さん、どうしました? というのは、第 2 部の 3 曲目で、ポジション的にはおもいっきり倖田來未の後塵を拝していたわけで。ダンスとか火を吹き上げる舞台装置とか完成度はしぶとく高いものの、別になんの面白味もない。

34.氷川きよし(6)「面影の都」: ん? この中途半端なポジションは? 年末のコンサートで大観衆を前に泣き出しちゃったような興奮とは程遠かった。あらゆる部分を考慮して総合的に今いちばん「紅白っぽい」歌手なだけに妙な感じである。氷川きよしってまだまだこんなもんじゃないよね。『浜崎あゆみvs氷川きよし』にしては地味すぎだ。曲がほんわり柔和すぎる。

35.ゴリエ(初)「Pecori Night」: 北朝鮮のマスゲームかってくらい圧倒的にすごい見せ場でしたよ。コレためしに外国人に見せてみたとしても『ゴリラのようなコメディアンが女装で踊る』というのがわかりやすくて好評だと思う。世界に通用。もうガレッジセールのゴリがどうこうってことじゃなくて「プロジェクト」って感じだよね。しかし『ゴリエ』の御旗の下で力を結集したらこれほどのものになるものか。感心しちゃう。テレビのチカラ。振り付けの中でフジテレビの『目玉』マークと『 NHK 』の文字をパッパッと切れ味よく連続で繰り出したのも実に丁寧なお仕事。テレビ局を超越したコラボとかで驚くんじゃなくて出し物として単純によくできてる。

36.WaT(初)「僕のキモチ」: とりあえずすべてにまんまと騙されようじゃないか。サビに差し掛かった途端、カメラのコードが引っかかったのかマイクスタンドがずどーんと二本とも倒れるハプニング。それに動じず生声のまま全力で健気に大口あけて歌い続ける二人。逆に手拍子で盛り上がる会場。歴史に残る名珍場面の誕生です! キャーちょっとわざとらしい気もしますけどー。ぼくもカラオケで曲の途中にマイクがハウリングを起こしまくって使い物にならなくなったときにマイクをソファにずがーんとおもいっきり投げ捨ててアカペラで大声で歌い出したりしたこともあった。自分が気持ちよく歌えりゃいいので気持ちが昂ぶってきたらもうマイクとか関係ないんだよね。

・タイムスリップ 60 年 昭和・平成 ALWAYS 松浦亜弥の「東京ブギウギ」からインストのギターから布施明&ゴスペラーズで「上を向いて歩こう」へ。そして腰を痛めたみのもんたワイヤーで吊されて東京タワーの一部と化す。北島三郎は寅さんのものまね。北島がボケることには「俺だよ、寅次郎だよ」 それに対して山本耕史は「いや北島さんじゃないっすか」 あ、やっぱり声質からローテンションからホームチーム檜山のツッコミだ。同一人物。

あといろいろ雑多なメドレーがあったりしていちいち追いかけてらんないけど、水森かおりって人は「ごきげんよう」なんかに出たときもそうで自分の持ち歌を歌ってないと本当に「誰?」って感じのおばちゃんだ。いっぽう後藤真希センターの「セーラー服を脱がさないで」は胸キュン。そして「モーニング娘。は今年で最後じゃねーの?」っていうろくでもない見解が幅を利かせたりもする昨今なんだけど、他にいい塩梅な女性アイドルが台頭しないかぎり、そして紅白が現在のような歌謡エンタテイメントショーであるかぎり、「今年で最後」どころか出演者陣のバランス的にどう考えても次回以降も欠かせない存在であるだろうと思うよ。贔屓目を抜きにしても。それは SMAP や和田アキ子が本人辞退しないかぎり欠かせないのと同様の理由で。だって女の子アイドルユニット、他に皆無だもの。いなくなったら画面的に寂しいってことですよ。

あとこのコーナーがなぜか SMAP 主導の「恋のマイアヒ」で幕を閉じるやけくそ感は、木村拓哉はいやがってたか知らないけど、とても好き。

37.小林幸子 (27)「越後絶唱」: 美川憲一との対決もすっかり無くなって。小林幸子を中心にいくつもの同心円的なセットが浮かんでは消えていく。みうらじゅんの影響で『曼荼羅』という概念を取得した僕は「あぁ曼荼羅のようだな」って感じた。「曼荼羅とは深遠なる智恵と無限の慈悲に満たされた祈りと悟りの造形であります」(←コピペ)

※西川の「ポップジャム」絡みでアンジャッシュ出演。ちなみにその他にも今回の紅白には、ここまでもこれからもたいして触れてないけれど、コロッケ、まちゃまちゃ、ヒロシ、綾小路きみまろ、安田大サーカス、山上兄弟、南海キャンディーズ、アンガールズ、グッチ裕三らのタレントが出ている。いかにも使いやすそうなキャスティングばかりで意外性は皆無である。

38.T.M.Revolution(3)「WHITE BREATH」: どう考えても「ポップジャム」枠の登場で、おまえは森口博子か・・・とはしかし口が裂けても言えないほど、往年の大ヒット曲の力強さと硬質なアレンジと迫力のパフォーマンスは十分に説得力のあるものだった。実力者。でも、とことんやりっぱなしだったスターウォーズ演出との関連性は 1 ミリもわかんない。

39.一青窈(3)「ハナミズキ」: 「世代を超えて愛されているカラオケソングです」という曲紹介って、これからその曲を歌おうとしている歌手に対して超失礼じゃんね。だって『カラオケソング』というこの思い切ったレッテル。裏を返せば「誰でも歌える」という意味にも受け取れますよ。わりと事実ではあるけれども。しかもこれ曲順的には、往年の紅白のような「対戦」という観点を持ち出してみると『一青窈 vs グループ魂』ってことになるわけで、金子賢の「 PRIDE 」ばりにマッチメイクに不均衡が見てとれてちょっと忍びなくなる。そんな一青の髪型は元ジュディマリの YUKI の出来損ないのおかっぱ崩れで、なんか不憫だった。あるいは昔「志村けんのだいじょぶだぁ」で石野陽子が演じてたバカなこどもみたい。

40.グループ魂(初)「君にジュースを買ってあげる」: 裏紅白というかニセ紅白というかド深夜番組というか CS というかローカル番組というか視聴率※印というか・・・いやメンツの基礎体力を考えれば反逆児的なオモシロが提供できそうだいうのは予想がついたことなのだけれど、もっと他に出るべき歌手が死ぬほどいるだろってまっとうなことを考えたりもする。同じような雰囲気の人ならば出演の可否は別にしてクレイジーケンバンドとかサンボマスターとか見たかったかも。サンボで曲前のゲストを劇団ひとりにしてなんか電車男的な小ネタをあざとくやらしとく手もあった。おもしろいかどうかは知りませんけど。あとせっかくの宮藤官九郎もあんまりうまいことさわられず。どっちかといえば審査員席にいてもいいくらいなのに。

41.aiko (4) 「スター」: この aiko 流のメロディセンスってのは、はたして円熟というべきか、それとも「こじれ」というべきか。アクはとても強い。で、以前にも書いたことあるけど aiko のシングル曲って、ぜーんぶ「花火」の系譜か「カブトムシ」の系譜かの二者択一である。いつまでもツーパターンしか提供されない。この「スター」は「カブトムシ」だし。まるで『ラーメン』と『しおラーメン』の二種類しかメニューにないラーメン屋のようである。

42.山崎まさよし(初)「One more time, One more chance」: 「月明かりに照らされて」のデビューから北海道の AM ラジオ深夜番組にレギュラー持っていたこともあって決して嫌いじゃないんだけど(売れない頃から知ってるぜ的な駄アピール)、相変わらず音程が安定しない。石川梨華ばりにそこを持ち味にするにはミュージシャンとしてのスタンスが本格派すぎる。やや影薄。

43.ポルノグラフィティ(4)「ジョバイロ」: 目立った曲紹介もなく、また「こんな曲出してたっけ」っていう。往年のヒット曲のマイナーチェンジという印象だけ。ポルノ的にも紅白的にもひと休み感が強い。そこにいるべき平井堅や EXILE がいないことをここで嘆く。

44.石川さゆり(28)「天城越え」: 相変わらずの重鎮ハイクオリティぶりであるものの、顔の表情と声の伸びに、いささか鬼気迫るような凄みが欠けていた感があった。「 NHK 歌謡コンサート」とか含めてこの曲に何度も圧倒され過ぎてこっちが勝手に馴れちゃったせいか。石川さゆり本人にしろ視聴者にしろ全身もっとブルブル痺れるような究極の歌いっぷりのときがたしかにあったはず。

45.森進一(38)「おふくろさん」: バカにされるのを承知で書いてしまうと、この曲は第一声「♪おふくろさん」というフレーズから始まるのだとばかり思っていたのだけど、ぜんぜん違うんですね。「♪いつも心配かけてばかり いけない息子の僕でした〜」から延々と続く自虐的なオープニングが存在してるのだった。これから今さら森進一のものまねにトライするような人がいるとすれば「♪おふくろさん〜」って誰にでも出来そうなわかりやすい感じではなくて、そっちの前段のほうをやったほうが通ぶれる予感。

46.AI(初)「Story」: ロス生まれで半分外タレのような存在感でまるで綾戸智絵のようである。ただ AI や綾戸智絵もそうだし倖田來未とか浜崎あゆみもそうなんだけど、「声がハスキーで歌うまい」歌手ってのは、なんか「そんなのそのまんまだろ」な気がしていささか趣に欠ける気がしている。だって経験則として声枯れてるときのほうがいい声出るもんね。

47.アリス(2)「アリス プレミアム 2005」: 「狂った果実」と「遠くで汽笛を聞きながら」のメドレーで、なにこの渋い選曲って訝しい気持ちにも駆られたものだけど、「冬の稲妻」と「チャンピオン」は 2001 年のアリス初登場時に『アリス ミレニアム スペシャル』で既に演っちゃってたのね。谷村新司は最近己のハゲを白髪で隠そうとしているわけだが、その白髪すらも帽子で隠してしまおうという念の入れよう。どうでもいいけど姉歯元一級建築士の「ヅラ疑惑ネタ」はこの年末年始に瞬間最大風速的に鉄板ネタと化している。もう来週には終息してると予想。

48.夏川りみ(4)「涙そうそう」: 『 4 年連続 4 回目の涙そうそう』ということを避けるべき話題でもなくむしろ売り文句のように仕立て上げてるのが意外。歌手としてはひとつの名誉であると同時にかなり恥ずかしいことである。「涙そうそう」以上の代表曲が出て無いってことだし。気のせいか夏川りみのモチベーションも下がって見えた。少なくとも初登場のときにおそらく聴かせていたであろう抜群に研ぎ澄まされた歌声ではない。たぶん本人、超飽きてる。

49.Def Tech(初)「My Way」: アルバムダブルミリオンも頷けるほど一聴したフィーリングではたしかにめちゃくちゃいい感じ。でも「歌詞がいい」とか言われても半分英語だし一読しただけではさっぱり意味わからない。日本語部分もなんだこりゃ。そこを通り越して感じるものがあるとすればそれはたいそうな感性の持ち主さん。

50.松任谷由実 with Friends Of Love The Earth (初)「Smile again」: 「松任谷由実」のソロ名義ではない、とか、 NHK ホールとかでは歌わない、とかいうこの微妙な駆け引きね。おかげでアジアのスター歌手のロケでの歌唱部分がとことんピンと来なかった。どの程度のランクの人なのか、情報も、それに伴う実感も皆無。途方に暮れるわ。いっぽう主役であるところの生ユーミンのホーミー歌唱は大ベテランにも関わらずたいそう緊張感に溢れたもので、音程としてはそう高くもない部分で裏返り気味になるなど危なっかしかったりしたのは、ボーカリストとしての魅力と捉えていいものなのか。

51.DREAMS COME TRUE (10) 「何度でも〜紅白スペシャルバージョン」: 本来はトリの予定だったらしいけど本人サイドが辞退したというお話で。たしかに 10 回目のキリのいい出演だし「格」としても十分 SMAP とも対抗できる強度はありあり。また実際「やさしいキスをして」の中村のベース一本だけ伴奏に従えた吉田のフェイク歌唱も秀逸で、そこから今年のヒット曲「何度でも」につながる構成は納得の演目であった。非トリもったいない。あのいつものバックコーラスの人の声が存在感ありすぎてちょっとバランス悪かったけど。

52.五木ひろし(35)「ふりむけば日本海」: つんく♂やハロプロと安っぽい絡み方をしてきたことで自分の中ではグレードが一気に下がってる。これはつんく♂やハロプロのグレードが低いというよりは政治力をフルに使ってるように見える五木の浅ましさが原因。五木・堀内孝雄のデュエット&ハロプロメンバー総出演というアップフロントオールスターズによって歌われた「愛のメリークリスマス」は今やクリスマスシーズンにおいてすら誰にも振り返られることのない超駄曲である。なんだったんだろうアレ。

53.渡辺美里 (初) 「My Revolution」: 別にテレビに出ない人ってわけでもないんだけど、なんだか妙にあったか〜い雰囲気に包まれる。スキウタ企画やこの絶妙の出順やキャリアなど、さまざまなタイミングが合致したっていうか。今回の紅白でいちばん得したんじゃないかしら。言い方が適切かわからないけどある種にしきのあきら的な『スター』としていつまでも接していたい。

54.m-flo(初)和田アキ子(29)「HEY!」: ジャイアンリサイタルボエ〜。音程がよく聞き取れませ〜ん。「和田アキ子・なんと白組から出演(笑)」という数十年来の民間伝承ネタを紅白自ら成就させたスッペシャル感は満載だったものの、これまでの紅白の感じからすれば今回は素直に「 Mother 」で良かったろ。年寄り連中泣かせとけよ。ベタにトリで良かった。でも正直この場末地下ディスコ的なでたらめファンクなノリはけっこう逸品かと。

55.中島美嘉(4)「雪の華」: 猫背でフラフラしながら歌うオリジナルスタイルも、平素のドレッシーなお姫さま衣装を身に纏っていたのじゃなくって今回みたいなパンツスタイルの半男装であったのならば、まるで泥酔したサラリーマンが駅のホームでゲロ吐きそうになりながらうめき声を上げてるように見えるわけでちっとも見栄えがよくない。涙目だし。声の裏返り方はユーミンといっしょ。

56.北島三郎(42) 「風雪ながれ旅」: イントロのフェイドインのタイミングが如実に早かったなぁ。中島美嘉の歌唱の余韻がまったく無かった。北島のステージはステージで、これ歌ってるの木梨憲武かってくらいベタベタのコントの様子。宣伝番組で何度か前フリがあったようにバカみたいに大量に舞い落ちる雪、雪、雪。最初は穏やかに降っていたものがやがて暴風雪波浪警報発令でこんなもん雪国ではシャレにならんわけですよ。っていうか遊びすぎ。ステージ横の関係ない出演者もそろって雪まみれやがな。蛮勇である。

57.天童よしみ(10) 「川の流れのように」: 本当はトリじゃなかったらしいけど適材適所なさすがの歌いあげっぷり。でも天童よしみがいくら美空ひばりに憧れてたっつってもこの曲って 1988 年とか晩年の発売で天童よしみも十分プロでやってる頃だから。

※最後の一曲を前にして WaT のマイク倒しハプニングに関しての雑談とか。この期に及んで妙に時間がある感じだけど舞台裏ではワタワタなのだろうな

58.SMAP (13)「Triangle」: 「世界に一つだけの花」が反戦歌とか言われてた当時は「そんなの曲解に過ぎるじゃん」と思ってた。でもこの「 Triangle 」こそ、もう有無を言わせない反戦歌だよね。やだなー。暗いなー。ステージ床面におそらくCGで浮かんでいる『 PEACE 』って電光掲示もなかなか余計にストレスフル。「BANG! BANG! バカンス」がバカ売れしてたら SMAP トリだったかな。むしろそこにこそ宮藤官九郎の出番はあった。

※紅白の審査に関しては「視聴者参加型」の呪縛にぐるんぐるんがんじがらめの印象で、もはや勝敗なんて本当にどーーでもいい些末なことだっつってんのになんや「ケータイ審査員」とか「お茶の間デジタル審査員」とか無闇に審査者の枠を増やしてしまっており、こんなものは完膚なきまでに大失策よ。集計するにもその発表をするにも時間と手間がマァかかることかかること。放送上必要な段取りもたくさんある。「いつも放送時間に追われて巻きで巻きで」って NHK みずから白状してるってのに、この準備段階からのくだらない自爆ぶりったらバカすぎるにも程があるわいや。案の定、最終結果の発表はさっぱりわかりにくいものに仕上がっていてぐっちゃぐちゃに混乱招いてるだけだった。これ、たしか前年も前々年も同じような批判あったろうさ。ぜんぜんわかってないじゃない。紅白改革とか以前の問題。

あとみのもんたの MC は「テンポが悪い」「他人の話に口を挟む」「相変わらず言うことが適当(それどころか完全に間違ってる)」など常日頃のみのもんたそのままだったと思う。「ちょっと時間に追われたみの」ってだけ。かえって制約が多いおかげで無駄話が長引かないで済んだくらいだ。「紅白をぶっ壊す」とかいって、目新しい部分もたしかにあったけど、胸クソ悪くなる部分もそれ以上に多かった。最低限の段取りもこなせてないで周囲が困惑してたじゃん。公の場で発言することもいちいちコロコロ変わって一貫性がないし、ナチュラルで酔っぱらいなフィーリング重視のへべれけ司会者はまったく信用するに値しない。

MVP は文句なしに仲間由紀恵。お見事なひとり舞台であった。ちなみに出演歌手のみなさんは、なんだかんだいって全員がス・テ・キ。 だってみんなチョー歌うまいから☆

('06年1月2日)





「大笑点」に円楽キタ━━━━━━(・∀・)━━━━━━!!!!


でも超よぼよぼ・・・(´・ω・`)

しかもなんか常時半分目閉じてるし・・・


('06年1月1日)





やるべきネタ


フジ系「笑っていいとも特大号」の恒例「ものまね紅白」、 今年もやっぱりトリを任されてしまった関根勤の繰り出したネタは、 満を持してのボビー・オロゴンの物真似だった。 いつものことながら自ずと期待値の高まる中、ちょぴっとだけ今さら感はあるものの、 まぁ関根さんがこのネタを演るってのは必然、だよね、って思った。 ボビー人気のそもそもというのが関根さん出演の「からくり TV 」であるし、 ボビーが今年の大晦日になんか変な格闘技で曙と一戦交えることを受けての 「曙こえーよ」とか言うセリフのチョイスも実にタイムリーだし。 だいたい関根さんは曙のまねもするから内容的には関根ワールド全開だ。 またボビーが今年「徹子の部屋」に出たときの慇懃無礼なやりとりは今や語り草だが (ゴメンぼくは見れなかった)、そこもうまいこと絡めてきた。 ボビーに「うるせぇオババ」呼ばわりされたらしい徹子は 最近「いいとも」に出演しているわけで、 ともかく喋りすぎでレギュラーコーナーを飛ばした、 というのがまず周知の事実である、と。 その徹子の曜日こそが金曜日でちょうど関根さんの出演日だったのでありますな。 だもんで、このものまね、 最終的には「ボビーの口を借りた関根さんが間接的に徹子の愚痴を言う」みたいな構図になってた。 今年を締めくくるにふさわしいネタだった。 ('05年12月28日)





χ mas 最高


こんな日にどうせ誰も見てないだろってことで本日の更新では 僕の大のお気に入りであるところのとってもステキな画像たちを 何枚か貼っておくことでなんとなくいろいろなことを誤魔化してしまおうという腹づもりであります。 以下にお顔をお見せするのは全員がハロプロの超美人さんでありまして、 いずれもとんでもないクオリティです。 どれもこれもあまりに最高すぎるので余計なコメントなどつけません。 本当にただ貼っておくだけです。






紺野あさ美さん



新垣里沙さん



道重さゆみさん



女神様


('05年12月24日)




敏感


「いいとも」でなにかおもしろいことが発生したとき、 アルタの舞台の上で真っ先にリアクションを取っているのは、 意外といいとも青年隊のジョンだったりする。 ロシア産で体躯のでかいイワンじゃないほうの青年隊だ。 バタくさい顔をしているがたしか麻雀がものすごい強いという話。 それはいいんだけど特に水曜日の爆笑問題・太田が 故意にハイテンションのつたない司会コーナーをやってるときなんて、 ジョンはものすごい速い。「太田ボケる→ジョン背後で真っ先に爆笑」  このスピーディなコンボが画面上でしっかり成立しているため、 田中の着席のままでの説明過剰なツッコミが、 ワンテンポ遅れてぐずぐずに感じられるほどである。

('05年12月18日)




从VoV)< 徹子、長い。


2005 年 12 月 16 日(金)放送の フジ系「笑っていいとも!」内「テレフォンショッキング」コーナーで黒柳徹子が記録した出演時間は、 CM タイムも含めると合計『 36 分 24 秒』であった。

テレフォンのコーナー開始が『 12 時 11 分 33 秒』。 ちなみに画面右下には延々と「テレフォン史上 長話記録保持者 黒柳徹子」のテロップが。 「長話」という言葉のチョイスはどうだろう。そして第一回目の CM 入りは『 12 時 35 分 50 秒』。 ここまで 24 分 17 秒ノンストップ喋りっぱなしということである。 と同時に画面左下に「まだまだ続くのか!? テレフォンショッキング!! 」 との文面自体がなんだか自分で笑っちゃってる煽りテロップ。 なんだんかんだズルズルいって CM が合計 3 回 ちょこまかと入り、 最終的に滝沢秀明に友達の輪がまわって (&アルタの客から一斉に怒号&ひそやかなブーイングが起きて)コーナーが終了したのが 『 12 時 47 分 57 秒』であった。一応 DVD-RAM で録画しておいたので 集計タイムに誤りはないはず。

さて、なんか 1 時間番組のうちの『 36 分 24 秒』って、 いざ数字にしてみるとたいしたこっちゃない気はするのだけど、 いわば「いいとも標準時」とでもいうべき最近のタイムテーブルに馴れている身からすると、 この引き延ばし具合はじれったいにもほどがある。 いつもなら遅くても 12 時 30 分には終わるところが 『 12 時 47 分 57 秒』までテレフォンやってること自体が本能的に狂わしい。 アナログ時計の針ぐるんぐるんまわりすぎ。事前に予想できたこととはいえ 今回ばかりは確実にイレギュラーな「いいとも」であった。

まぁしかし、そりゃぁもちろんね、どれくらい徹子の出演に時間を割くのか、 徹子でどれだけ引っ張るか、というのは「いいとも」側の匙加減ひとつなわけである。 別に徹子が能動的に「暴走」したわけではない。 もし仮に暴走したらしたで早々に CM 入れてテンポ良く「 100 分の 1 アンケート」をこなして (もしくは省略しちゃって)次につなげれば済むだけの話なのだ。 よってレギュラーコーナーをひとつ飛ばしちゃったくらいの今回の「イレギュラーないいとも」、 これ自体が言ってしまえば話題づくりのための壮大なる自作自演、悪ノリだったのであり、 これといったハプニング的要素はさほど無い、つくづくいいとも側の『手の平』に過ぎなかったのである。


そんなふうに番組の思惑と視聴者の猜疑心が錯綜する中、 超いまさらながらひとつ現在のいいともに関して確信を持って実感したことがあって、 それは「テレフォンショッキングにはルーティーンワークがとても多いな」ということ。

まずもってゲスト登場時の花束や電報、前日ゲストからのメッセージ紹介に始まって、 正味 10 分あるかないかのトークを繰り広げて、タモリの「いったん CM です」の振り、 そしてすっかり定着した「 100 分の 1 アンケート」&いいとも特製タモリ携帯ストラップの紹介、 タモリによる「それじゃお友達の紹介を」&アルタの客からの「えーっ?」、 翌日のゲストの紹介とマックでの顔写真公開、 “テレフォンアナウンサー”による電話&その日のゲストへの取り次ぎ&最終的にタモリへ、 で「明日来てくれるかな?」「いいとも!」で締め、である。

うっかり基本的な流れをぜんぶ説明してしまったが、 今回の徹子のトークが妙に長引いた大きな要因としては、 これらすべてのルーティーンを忠実に遂行しようとしたから、 というのがある。なにも省略しようとしない。 徹子もまた 22 年ぶりのテレフォン登場だそうでいちいち引っかって話を広げようとするから、 ぜんぜん前へ進みゃしないのである。 これはたとえいいともサイドが「引き延ばし」に作為的ではなかったとしても、 似たような結果になっていたとは思う。 というか最後のほうはタモリも焦りの色を見せるくらい本気でグダグダだったし。 終わりたくても終われない。ばかばかしいくらい「自縄自縛」である。

おもえば数年前までのテレフォンでは、 途中でいったん CM に入るなんてこと自体が無く、 タモリがトークの頃合いのちょうどいいところを見計らって (それは当然スタッフからの指示でもあるんだろうけど) 「それじゃお友達を・・・」と話の中でスムーズに促して、 即電話という流れであったのだが、今のテレフォンでは、 タモリが途中でいくら話をぶっつり打ち切りたくても、 「♪テーレッテレー テーレーレー」 と CM 入りを告げる SE がいいとも首脳陣から挿入されるまで、解放されない。 CM に入って「 100 分の 1 アンケート」が一段落するまで、 いっさい「それじゃお友達を・・・」と切り出せないシステムになっているのだ。これはキツい。

徹子による責め苦はすべてのルーティーンが終了するまで続いた。 そして、タモリは明らかにくたびれていた。重箱の隅ではあるけれども、 なにしろ金曜日の放送であるにも関わらずテレフォンの電話で滝沢秀明に対して 正しくは「『来週』来てくれるかな?」のところを曜日感覚無視で「『明日』来てくれるかな?」 って言っちゃうし、番組のエンディングでも 正しくは「『来週』もまた見てくれるかな?」なのにやっぱり 「『明日』もまた見てくれるかな?」って、まぁちょっとかわいそうになるくらい、 肝心の決め文句をしっかり 2 回とも言い間違っていたのである。

('05年12月18日)




ジャニーズのお母さん


うすうす勘づいていたことではあるが、 『黒柳徹子の森光子化』が著しく進行している昨今である。 というのはすなわち、『ジャニーズのお母さん』みたいな方向を、 黒柳徹子が何の迷いもなくガリガリに突き進んでいる気がするのである。

最近の徹子は、たとえば「デビュー 25 周年」とかで一時的に復活気配の近藤真彦 (しかしどうせまたすぐにカーレース狂いの日々に逆戻り)と、 「 SMAP×SMAP 」とか「徹子の部屋」とか今回のテレフォンのつながりとかで不自然なほどに絡みっぱなしだ。

そしてまた今回「テレフォンショッキング」に徹子が登場するや否や、 挨拶もそこそこにタモリの第一声からして少年隊、 SMAP 、 TOKIO から送られた花束なりサインなりが ちょっと露骨なほどいきなり矢継ぎ早に次々と披露される始末だったのである。 「まず何をさておいても」といったとても慌ただしい段取りで。 それでも中島美嘉や板東英二からの花束にもぴょろっと触れられたりはしたものの、 結局はテーブルの上に置いてあった KinKi Kids からのクリスマスツリーや近藤真彦からのサンタ人形に、 すぐさま話題は移行してしまった。

ふつう中居正広なんていいともの鉄板レギュラーでもあるし、徹子がテレフォンに出るからって、 少なくとも個人の意志ではサインなんて送りゃしないだろう。それでも SMAP 連名では送っちゃう。 送るハメになっちゃうのである。 そういえば森光子を追った TBS のドキュメンタリー番組で放送された 「森光子の舞台の楽屋」にも同じような『ジャニタレプレゼント責め』 という世にもおぞましい光景を見た記憶があるが、 ジャニーズのこの種の徹底ぶりは狂気的ですらある。

いいともの現場ディレクターが、 タモリに「次はこれを紹介してください」 とか段取りを指示してる様子だったのもテレビ画面上まるわかりで、 しまいにはタモリがそんなふうに急かすディレクターに対して、 「えッ!? いぇいぇ今やりますよ」と、 近藤真彦から送られてきたサンタクロースの腰振り人形の頭に手をかけながら、 半笑いでちょっとイラッとする、なんて珍しい光景も見ることができた。 「今やりますよ」・・・タモリ、衝撃のプチ憤怒である。 ディレクターもなんかいやなプレッシャーをかけられて必死だったのだろう。 タモリには寛容な心で許してやって欲しいと思う。

もちろん徹子とジャニーズとの関わりは今に始まったことじゃないわけで、 「ザ・ベストテン」はじめ「徹子の部屋」もそうだし昭和の遙か昔から連綿と紡がれてきた歴史が、あるっちゃある。 ただしここへきての急接近は絶対なにかしら見えざる「意図」あってのことだろう。 ひとつポイントなのは、森光子の年齢「 85 歳」(あらためてスゲーけど)に対して、 黒柳徹子の「 72 歳」という、この「 13 歳差」。徹子のほうがひとまわり若い。

こうして年齢の差やら「なんとなく国民的」なポジショニングの共通項やらを踏まえた結果、 もしかすると「ジャニーズのお母さん役」について、 そろそろ「世代交代」の時期に差し掛かってる、ということなのではないか。 光子から徹子へ。やぁ、なんだか生々しいですよこれは。

('05年12月17日)




歴史の証言者


16 日(金)放送予定の「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」のゲストが、 近藤真彦からのつながりで黒柳徹子だというテンション上がる事実をここに書き記しておきたい。

徹子の「テレフォン」出演は実に二十数年ぶり。 しかもその出演時に徹子はコーナーの尺やタモリの制止をことごとく無視して暴走トークを展開、 しゃべりにしゃべりまくって遂にはレギュラーコーナーもすべて吹っ飛ばしてしまった、らしい。 テレビ史上に残る伝説である。「 1 クールのレギュラーより 1 つの伝説」とは 「アメトーク」で江頭 2:50 が残した妙に心に残る名言であるが、 徹子のようにレギュラー番組をしぶとく続けながら一方できっかり伝説もつむいでしまうその凄まじさは 江頭アタックも跳ね返さんばかりのタレント的地力である。

ちなみに「テレフォン」に関していえば徹子の悪行よりも実は 作家の有吉佐和子が出演したときのほうがタチの悪さでは上だったという話だが、 ここはテレビタレントとしての知名度と「今も現役バリバリ」という一点で 伝説としての強靱さは徹子に軍配があがるだろう。

そんな徹子が満を持して再登場。 当時の横沢プロデューサーが徹子にどんどんしゃべればいいとけしかけた、 なんて 15 日放送で電話の向こうの徹子もベラベラと証言していて、 さっそくタモリも辟易してた。つかみはオッケーな感じであるが、 はたしてしゃべりすぎによるコーナー飛ばしなど、 いったい昭和のちょっとゆるゆるなテレビ時代ならではの珍事だったのか。 それとも、ただでさえオープニングコーナーの拡張で枠の小さくなっている現在のテレフォンに、 再び嵐は、徹子タイフーンは巻き起こるのであろうか。

二十数年前には無かった、 タモリが「じゃあ次のお友達を紹介してください」と振ったときの アルタの客の「えぇ〜!?(もう終わりなの?)」というお約束が、 「あら、じゃあアタシずっとここにいてもいいのね」と徹子のハートに火をつけやしないか。

('05年12月16日)




ニーヌ・マッケンジー


今日はどこのテレビ局にチャンネルを合わせてみても、 スーツ姿の新沼謙治がなにやらしかつめらしい顔でぼそぼそヌベーッと陰気に話している姿が画面に映し出されているだけだった。

ハハンこれは思い悩んだ末のバトミントン引退宣言であるか、 それとも芸能生命を賭したニューシングル『嫁に来ないか 2005 ver.』の発表会見であるか、 あるいは自宅で飼っていた鳩を何者かにバサバサバサと大空へ解き放たれたことに対する怒りと悲しみの抗議であるか・・・

と瞬時にさまざまの可能性を想起したのであるが、どうも様子がおかしい。 だいたい新沼謙治なのに訛っていない。それに新沼謙治ってあんなヅラみたいな髪型だっただろうか?  まさかニセ者? ニセ新沼謙治? 「新沼謙一」?

などと疑念に首を傾げながらようやく確信したことには、 その新沼謙治とおぼしき人は実は新沼謙治でもなんでもなく、 なんかアネッハー・モト・ケンチクッシーとかいうよく知らない人だった。 なるほど、道理でオーラが無いはずである。しょぼい。 新沼謙治にオーラがあったかどうかも定かではないが。

ちなみに本物の新沼謙治はといえば、 ベストアルバム新沼謙治全曲集『左官職人 こね太郎』 を 11 月 23 日に発売したばかりとのことで、あんな堅苦しい中継で各局がお互いの視聴率を喰い合うくらいだったら、 「左官職人 こね太郎」の一曲でも陽気に聞かせて欲しいもんだと思った。


『左官職人 こね太郎』

♪今日も仕事の始まりだー(アソリャ) 腰に手ぬぐいぶらさげてー
砂とセメントかきまぜてー 小手を片手に(ハイハイ) 壁を塗るー
(デッデデッデデッデデッデ デッデデッデハイーハイ)


「作詞・作曲 新沼謙治」。 シングルとしては昨年 4 月の発売(しかもカップリング)だそうだ。 元左官職人・新沼謙治、今年でデビュー 30 周年。今知ったことをただ書き並べているだけであるが、 来ないもんかな「こね太郎」ブーム。この脱力感は稀である。 ('05年12月15日)




大笑点


日テレは正月に笑点の特番「大笑点」をやるらしい。

で、11 日の放送で「大笑点」の番宣と一緒に「円楽復帰?」 みたいな煽り文句がテロップでどかーんと繰り出されていた。 そりゃまぁ現段階では番組の顔・円楽が帰ってくるに超したことは無いんだろうけれども、 でも、そこってバラエティ的にお気楽に煽っていいような部分なんだろうか? と思った。 だって一方で「こん平復帰」は程遠いわけでしょ。なんか軽いなぁ、って。

またこれで 2000 回の区切りで番組卒業みたいなことにならず平然と復帰するようなことになれば、 もう円楽は病気だろうが何だろうが「生涯現役」ってことになるんだろう。 それも息苦しいことのような気がする。舞台の上で死ぬる心意気、 これぞ芸人魂と賞賛すべきであろうか。

そんな「笑点」はたとえば番組中にほとんど文字テロップなども出ず、 昔からの番組の体裁をわりと忠実に守り通していると思うんだけど、 だからこそ、いきなり番組内で「煽り」を入れられたら、 すごくびっくりするのですね。

まだ現実には無いのだけど、 きっと『このあと重大発表が・・・!』とか焦らしながら謳われてしまった日には、 他の番組で連発されている「重大発表」の比じゃないくらい、ものすごい「絶対見なきゃ」って思うことになるはず。 ふだんそういうことが無いだけに。えっ、何? って。

「笑点」の「重大発表」・・・なんかこの字面だけでドキドキ。

('05年12月12日)




紅白


紅白の司会はみのもんたと NHK の山根基世アナに加えて、 大河絡みのキャスティング丸出しの仲間由紀恵と山本耕史を起用しての、 合計 4 人体制で執り行われるらしい。

山本耕史ってキャリアも人気もある一線級の俳優さんで、 器としても仲間由紀恵と比べてまったく遜色など無いはずなのだけれど、 ぼくは、正直いっておもいっきりピンと来てない。

というか今日ようやく自分の中で「誤解でした!」と気づけたことがひとつある。

それは『山本耕史は光 GENJI のメンバーではなかった』ということです。

山本耕史はずっと元「光 GENJI 」の人だと勘違いしていた。 違うのですね。やぁそっかそっか・・・と勝手に赤面してる次第。 「グループから脱退したソロ歌手オーラ」を纏ってる気がしてたのだけど。

そして光 GENJI に在籍していた山本は、「山本淳一」だ。ぜんぜん違った。 これって置き換えてみると仲間由紀恵のことを沖縄出身というだけで 元「安室奈美恵 with スーパーモンキーズ」と思い込むレベルの惨状である。 山本ってだけで光 GENJI 扱い。嘆かわしいかぎりだ。

そんなぼくが山本耕史について唯一知ってるのは、 「マジックが得意」ということ。「元ジャニーズなのにマジックするなんて、しぶいなぁ」 ってまちがって感心してた。

('05年12月8日)




狙わずとも


7 日に放送された「水曜どうでしょう」の最新作は、 沖縄でオールナイトの夜釣りを決行する中で、 現地コーディネーターのロビンソン氏の助言を受けて 「その間いっさい照明をつけることができない」ため、 不可抗力にて画面が真っ暗闇に包まれている中、 そんな逆境をおいしいおかずにかえた大泉と藤村 D がひたすら与太話を繰り広げていた最終回が 結局いちばん笑えた。行き着くところはこの二人か。

“あえて”テレビの常識をぶち破る、みたいな大仰なスタンスを取ってしまえば 番組なんてものは遅かれ早かれそのうち自滅するのだろうけど、 「ロビンソンが言ったから」的なくだらない理由に渋々でも承伏されてしまうことで、 しかしなんか結果オーライになっちゃってる、みたいなことが、 どうでしょうにはいっぱいある。不可抗力をエネルギーに。

やぁこれって、もしかしたら人生にも同じようなことが言えそうだなぁ・・・などと、 急にいい気になって渋い顔で。

('05年12月7日)




資質


リンカーンで山口智充がボーリングをしていた。

いきなりだけど世の人々を「ボーリングのうまそうな人」と「ボーリングのへたそうな人」に分類すると、 山口智充は間違いなく前者の「ボーリングのうまそうな人」の筆頭である。

もう、あぁいう姿形で生きている人というのは無条件でボーリングがうまくなければならない、と考える。 これはスポーツが得意とかボーリングの練習を積んだとかいう以前の、 持って生まれた資質の問題である。山口とはそういう人である。

そして案の定、山口のボーリングはフォームの安定感といいボールの軌道といい、 全体的にソツがなかった。 もっと練習すればいくらでもうまくなりそうだというセンスが垣間見えた。 やはりおもったとおりだ。山口がボーリングがヘタな人だというのでは、うそである。

('05年12月6日)






ガキの使いで松本人志が彦麻呂のモノマネをしていて、 あらここまであからさまにハマるもんなのネ、って思った。 おそらく DX で共演したあげくのたいした影響である。 現在の彦麻呂、ダウンタウンに対して完全に追い風が吹いてる。 今度は「七変化」にでも出ればいいと思う。

('05年12月5日)




錯誤?

なんか堂本兄弟のゲストって毎回「黒木瞳」のような気がする

('05年12月4日)




錯誤

あー仮装大賞やってるーと思ってよく見たらエンタの神様だったみたいな

('05年12月3日)




なんとなく似てる

アンガールズ山根と 舞の海の 「声の出し方」。

こう、つっかかる感じが。


('05年12月3日)





「ダウンタウン DX 」雑想


以前 KinKi Kids がゲスト出演したときの「 HEY! HEY! HEY! 」で、 堂本剛の作ってきたカレーライスを試食した松本人志が、 「中途半端な味やなぁ〜。芸人でいえば、彦麻呂?」 といった感じのトークを繰り広げていたことは記憶に新しい。

そんな彦麻呂が満を持して「ダウンタウン DX 」に初登場。

ダウンタウンと彦麻呂との接点はよく知らないのだが、 ともかく彦麻呂の言動はいちいちダウンタウンにハマッてるように見えた。 グルメ番組での「味の IT 革命や〜」みたいな適当コメントをつなげた VTR にもウケてたし、 少なくともこの番組に同じく初登場というダンカンよりは組みやすそうだった。

そういえば、彦麻呂もその一員に属するであろう 「グルメレポーター芸人」の首領はホンジャマカ石塚英彦であると思うのだが、 この人が「さんまのまんま」とか「踊る ! さんま御殿 !! 」に出てるとき、 さんまが石塚のデブネタとかに純粋に爆笑している場面を見かける。

お笑いに己の命さえ賭してそうな大物芸人と、 他人を笑わせるのは好きだがテレビお笑い界の覇権争いみたいなところにはあまり興味のなさそうなグルメ芸人。 なんだろう、あまり根拠とかは無いのだけど、 お互いに「ジャンルが違う」と割り切って変なプライドとか対抗意識も発生しないのか、 いい棲み分けが出来てる気がする。

# # #


さて、そんな「ダウンタウン DX 」。

最近ではいよいよタレントの喋りに本格的に「テロップ」が出されたり、 またタレントが話し始める前に「勝俣の身に起こった悲劇とは・・・?」みたいなブレイクが入ったりするなど、 画面が騒々しくなってきた。

しかもそのブレイクは現在のテレビバラエティのもったいぶりたがりな文脈をふまえれば、 いかにも「 CM に入るきっかけ」然としているものなんだけれど、これが CM に入りゃしない。 そのままトークの本題に入ってしまう。 これぼくのバラエティ視聴者としての生理に完全に反しているリズム感で、 見ていてけっこうイラっとする。

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ところで、

「あのダウンタウン DX の『ランキング』って、別に意味ねぇよな」

という話をぼくの友人がしていたのは、高校時代のこと。もう 10 年も前のことだ。

「ダウンタウン DX 」は放送開始当初からいろいろとコーナーとかが変わってきて、 最近では「通算 500 回」の節目に週刊テレビ雑誌なんかで特集が組まれたりもしていた。 番組でも「 500 回記念」を銘打ってスペシャルな感じを出そうとしてる昨今である。

しかしなんだかんだいって、既に 10 年前にはこのランキング形式が存在していた、というわけだ。 別に 1 位にも 5 位にも何の意味もない、ただ単に「話す順番」というだけのランキング。

とは思うがしかし、準レギュラーともいえる関根勤と勝俣州和と木村祐一、 この 3 人のうち 1 人が出演するとき、ほとんどの場合、彼らは「ランキング 1 位」で、 トークの「トリ」を飾っていることに最近気づいた。 「おもしろい話ができる」という意味でこの 3 人は別格扱いを受けている。 順位の中でも「 1 位」だけは、なるほど「 1 位」の名にふさわしい、と思うのである。

木村祐一だけは松本人志がらみの「シード権」でちょっとズルい気はするけど。 ('05年12月2日)





タモリはエロの権威ではないのかも知れない


29 日放送「笑っていいとも」のテレフォンショッキングで、 和田アキ子が『タモリとセックスした夢』について昼間から熱弁を奮っていた。

このコーナーでの和田といえば、 タモリを強気で責め立ててはみるものの 即座にタモリに耳に息を吹きかけられるなどの反撃を受けて瞬間的にヘナヘナと脱力してしまう、 といった別に見たところで何ひとつ得るもののない中年エロチカな展開になることが多かった気がするのだが、 この日の和田は「あたし病気かも知れないの」とか言いながらしかし喜々として、 かなりえげつない淫夢の話をかなりの力技で繰り出しており、 逆にいつも和田には強気のタモリが今回ばかりは辟易しているようにさえ見えた。

和田に「前戯の方法」などといった破廉恥なことを問われたときなど、 タモリは答えに窮しているようで明らかに歯切れが悪かった。 和田の手を握ってなんかやろうとしていたものの 最終的には「こんなこと昼間にやることじゃない」みたいな感じで消化不良。

これタモリには本当に額面どおり「お昼だから」という大人の判断があったのだろうか。 それとも、本気で語り出すとエスカレートしすぎてたいへんなことになってしまうからセーブしてるだけなのか、 いや、実は単純に、そんな前戯のテクニックなど持ち得ていないからなのか・・・。


ところでぼくには『芸能界におけるエロの権威はタモリ』という固定観念が、なぜかある。

それは、たとえば若いときにテレビで「金粉ショー」をやったとか、 「学生時代は日本中でいちばん自分がエロいことを考えていると思っていた」発言とか、 「トリビアの泉」の「ガセビアの沼」で緒川たまき出演の「うそつき」 VTR に対して 妙に深淵なる妄想世界をアドリブでぐいぐい拡張してみたりとか、 そんなひとつひとつのエピソードの刷り込みによるところが大きい。

しかしタモリなど少なくともプレイボーイでもなんでもないはず。 若い時分からたぶん奥さん一筋で本格的に浮き名を流したことなどぼくの記憶のかぎりでは一度も無い。 それこそ同系統のタレントでいえばたけしとかさんまとかのほうがよほど直接的にエロいわけで、 すなわちタモリのエロというのは「タモリ倶楽部」でたまに見せるようなマニアックで頭でっかちなインテリジェンス溢れるエロ。 冗談をまじえて遠回しに訥々と語るからこそ「奥深い」といった印象も生み出すわけで、 そのスタンスこそがタモリのエロ権威ぶりを演出してきたのではないか。

もしかしたらタモリが芸能界におけるエロの権威、 エロのオーソリティだというのは、当方の身勝手な思いこみ、勘違い、 錯覚であったのかも知れないな・・・ふとそんなことに気づかされた、 真っ昼間のくだらない出来事であった。 ('05年11月29日)





「笑点」の大喜利が打者一巡の猛攻


円楽不在という異常事態の続いている 日テレ「笑点」の大喜利コーナーの代理司会者は、 歌丸→楽太郎→小遊三→好楽→木久蔵とレギュラー陣を順繰りで回していって、 27 日の放送で再び歌丸に戻ってきた。 たい平と山田隆夫にはさすがにお鉢が回らなかった。 もしかしたらお遊びで一度くらいはアリかなとも思ったけど荷が重かったか。

そして今後しばらくの大喜利は、曰く「協議の結果」、 歌丸が継続的に務めることに決定したらしい。 この一応の決定は、「おもいきってレギュラー陣を総とっかえして大リニューアル敢行」 というぼくが夢想してやまない近未来型「笑点」のあるべき姿を、 いったん泣く泣く度外視してみれば、現状としてはもっとも妥当な人員配置と思われる。

たしかに歌丸の司会は失礼ながらふしぎと安定感があるのだ。大ベテランの本領発揮か。 「円楽不在」という、まるで担任の先生が休暇を取って若い副担任の先生がホームルームをめちゃくちゃにやる、 ようなときみたいな鬼の居ぬ間にアレ的なお気楽具合が番組全体を支配してるのは正直否めないのだけれど、 今回の放送もけっこう本気で笑った。ちなみに前回の木久蔵の代理司会のときもくだらなすぎて最高だった。


下品なネタにさほど快い反応を示すことのない円楽がいない、 そんな現在の大喜利は、一言で表現すると『セックス&バイオレンス』

いや、まぁそんな大げさなことでもないのだけど、 もともとその気配のあった小遊三と若いたい平の両端ツートップが、 常に怪しい臭いを漂わせて大喜利チームを引っ張っている。 山田隆夫もそんなたい平をおそらく「若造だから」 という舐めた考えもあってか丸めた座布団でおもいっきりぶん殴るし、 あらすっかり解放区。みなさん妙にハツラツと下世話でいらっしゃる。

ただもちろんね、ろうそくの炎が消える前の最後の悪あがき的な完全燃焼に過ぎないのではないか、 という不安も当然拭えやしない。 現レギュラー陣だっていつどうなるか知れたもんじゃないもの。 しかし通算の放送回数『 2000 回』を目前にした老舗「笑点」は、 2005 年の今たしかに、ちょっと目を疑うほどノッている。 ('05年11月28日)





朝青龍≒星野仙一


さも自分が発見したような思いつきを懲りもせずにまたしても。

ということで、大相撲の横綱・朝青龍が常に闘争心まるだしの姿なのも、 土俵上で勝ち名乗りを受けながら他人目を憚らずボロボロ泣き出したりするのも、 で勝利を決めたときのインタビューで会場のファンとか視聴者に向かって 「勝ちました! ありがとうございます!」 みたいな男気満々のアピールを拳を振り上げながら何の謙遜もなくしちゃうのも、 そりゃ相撲が圧倒的に強いというのは十二分に理解しつつ、 頭のどこかで、ん・・・? と違和感を抱いてしまうのだけれど、 だからといって別にアンチな批判とかをしたいわけじゃなくって、 そんな朝青龍に相対する際の最大の心構えとしては、 「この人は星野仙一なのだ」と考えることで ほとんど気持ちの整理がつくものだ、 と心得た昨今なのであった。「if もしも〜星野仙一が相撲取りだったら」である。 あと土俵の外でも朝青龍が仲間由紀恵と共演してるコーヒーの CM とかで オーバーな表情づくりなどの演技がなぜか妙にこなれていたりするのも、 実はちょっとお茶目だったりするのも、 「星野仙一だから」と考えると話が早い、という寸法。 ('05年11月28日)





シャ乱 Q の皆さんが選んだ『第 4 回 ハロプロ楽曲大賞 2005 』

(※ハロプロ楽曲大賞 という所謂ファン投票みたいなイベントがネット上で展開されているので、今日の更新はそれです)




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・はたけ(G)の一曲





はいはい毎度おおきに、はたけでおま。はんなりはんなり。

さて、さっそくですが「第 4 回ハロプロ楽曲大賞 2005 」、 わて「はたけ」のチョイスを発表させていただきたいと思っとります。


今年は後藤真希「ステーション」:をおいて、他におまへん!

この曲で秀逸なのはなんといっても失恋模様の具体的な描写ですな。 あんさんためしにつんく♂の書いた歌詞、一言一句をじっくりご覧なはれ。 後藤はん目線からの悲しい情景が眼前にパッーと広がるようで、正直泣けるやん。ハートブレイクやん。 っちゅうことですがな。

また平田祥一郎はんの手がけるアレンジも奥が深くて何百回と聞きかえしても飽きることがおまへん。 もともとアルバム曲で注目度はそう高ぅなかったんやけど、これ、一聴の価値はありますさかいに。 長くおつきあいのできる楽曲に仕上がっとると考えてます。


ま、後藤はんの楽曲の場合、この「ステーション」の他にも、 わてはたけ作曲のロック全開バリバリな意欲作「横浜蜃気楼」、 もしくはコンサートでようさん盛り上がる爽やかな「 BLUE ISLAND 」 などが本来は候補に挙がってしかるべきところやねんけど・・・

え? どっちとも去年の曲? 今年のエントリー対象外?


・・・ぶぶづけでも食べはりますか。




・たいせー(Key)の一曲





どもども、たいせー兄さんだニョロ。

こんな風貌をしてますがたいせー兄さん、 実はキーボードがバリバリ弾けるし作曲編曲までこなせる才気煥発なマルチミュージシャンなんだチュル。 今後ともハロプロファンの諸君にはこんなたいせー兄さんをよろしく応援して欲しいんだニャロメ。


そんなたいせー兄さんの「第 4 回ハロプロ楽曲大賞 2005 」は、 後藤真希「エキゾな DISCO 」:で大決定なんだニュルニュル。

後藤のアルバム「 3rd ステーション」は、おもえばこのド頭の一曲目でいきなり度肝を抜かれたんだジュルジュル、スポッ。 耳にこそばゆい後藤の囁き歌唱、 この音楽的な試みが彼女の歌い手としての新境地を開いたのはたしかだと思うんヌラヌラヌラヌラ。


ま、後藤の楽曲の場合、この「エキゾな DISCO 」の他にも、 我らがたいせー兄さんの作曲したミディアムテンポの名曲「さよなら『友達にはなりたくないの』」 が超有力候補に挙がっていてしかるべきところなんだけジョリジョリ・・・

・・・え? 「さよ友」って去年の曲? 今年のエントリー対象外?

そ、そんなこと言われなくても知ってたミョッ、ミョッ、ミョミョッ、ミョーッ!(逃亡)




・まこと(Ds)の一曲






えー、はい、どうもー、まこっちゃんやでー。


おいおーい、誰がキノコやねーん。

まこっちゃんやでー。キノコちゃうでー。

おいおーい、誰がエリンギやねーん。


えー、というわけでございまして、 さっそくまこっちゃんの選んだ「第 4 回ハロプロ楽曲大賞 2005 」を発表したいと思いますー。

まこっちゃんの選んだ一曲は、美勇伝「愛〜スイートルーム〜」:でございますー。

はい、おめでとうございますー。


えー、まったくこの曲ね、どんだけ「愛がある」ねん、ちゅー話でございまして。 どんだけ「スイート」やねん、っていうね。いやいやマジでマジで。

えー、とても愉しい感じの曲で、振り付けも実にかわいらしい仕上がりとなっております。 これは今後ライブで欠かせない一曲になることまちがい無しですね。素晴らしいと思いまーす。


はい、えー、そして美勇伝といえばね、わたくしまこっちゃん、 ハロー!プロジェクトのライブでは「カッチョイイゼ! JAPAN 」 で久しぶりにドラム叩かせていただきましたけれども。

えー、これがもうね、お客さんに大好評だったようで。

やっぱりまこっちゃん、本業はドラマーですからね。また機会があればお願いしますわ。


(以上、すべて棒読み)


イタイイタイ! 食べないで食べないで! 首もがないで!(ここだけ本気)




・つんく♂(Vo)の一曲





ウンバボウンバボ! サルモネラサルモネラ〜!

チッチョリーナキョクブマルダシデストリーキングノアゲクタイーホ  カノジョイワク「ツルペタツンデレメガネッコニテヲダシテオオヤケド  ミツヲ」 oh! ワレワレオメンチョツユダクヌレヌーレ!

♪ペロペロペロペロペロペロペロペロペロ・・・アナール!

モロッコイッタカルーセル「コカンガ コンナンナッチャッタ」!

Yeah! オニクスキスキ! シンジョーカメヤマオマリーパチョレーック!

アホネン マジアホネンホソキカズコニソソノカサレテカイメイシッパイトカ  トルコイッテボッタクラレテカエッテキテ  ナキナガラセルフフェラチオソシタラソッコーデボッキーニ!

タシロタシーロ! クワマンランナウェイロケンロー! フォー!!



(訳:オッケーオッケー最高最高〜!!

さて今年もたくさんの曲を世に送り出してきた天才プロデューサーのつんく♂ちゃんなわけですけれども、 そんな中でもわたくしが「第 4 回ハロプロ楽曲大賞 2005 」 で自信を持ってオススメする一曲はといえば!

♪ジャカジャカジャカジャカジャジャカジャカ・・・ジャジャン!

モーニング娘。「大阪 恋の歌」:!

イェイおめでとう! 我ながらとんでもない名曲を生み出したもんですよコレは!

しみるねん。マジ心にしみるねん歌詞とか。 大阪弁もいい味出してるし、わしもおもわずセルフカバーするっちゅー話ですよ!

圧巻、圧巻やな! これがほんまのロックやでー! フォー!!)





・しゅう(B)の一曲





このたびはたいへん申し訳ございませんでした。

二度と取り返しのつかないことをしてしまいました。今は反省しています。

私しゅうがシャ乱 Q はおろか芸能界に戻ることができるのかどうか、 それは私が決めることではなく、それゆえ先のことはまったくわかりません。 しかし、いつかきっと素敵な未来が訪れるものと信じながら、 日々地道に精進させていただいている昨今にございます。


そんな私がシャ乱 Q の一員としましてたいへん僭越ながら選ばせていただいた 2005 年のハロプロ楽曲大賞は、 Berryz 工房「スッペシャル ジェネレ〜ション」:です。


楽曲の出来はもちろんのこと、 やはりなんといっても歌い手のベリーズさんたちがすばらしい。

将来への希望に満ち溢れた輝かしい笑顔、 一点の曇りもないまるで宝石のようにキラキラとした目、 耳に優しい天使のような歌声、透き通るようなきめの細かい肌、 躍動する肉体、未だ穢れを知らぬ純潔な魂・・・どれもこれも可憐で、それでいて儚いものです。

実は私しゅうは、ひそかにコンサートの現場にも通っています。 全国各地に遠征しています。ベリ紺はいつも盛り上がりがたいへんすばらしいです。 夏焼雅ちゃんが今の一推しなのですが、 ボード芸や推しジャンプとかも愉しいのでいつもやってます。 憂さが晴れる想いです。

また今後は℃-ute(キュート)の成長ぶりも見守っていきたいと思っています。



幼女、大好きです!



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あらためて 2005 年のハロプロ 5 曲。

・「ステーション」後藤真希(2pt)
・「エキゾな DISCO 」後藤真希(2pt)
・「愛〜スイートルーム〜」美勇伝(2pt)
・「大阪 恋の歌」モーニング娘。(2pt)
・「スッペシャル ジェネレ〜ション」Berryz 工房(2pt)


以上、シャ乱 Q の皆さんに選んで頂きました。 ('05年11月22日)



新モッくんのいけない癖


「めちゃイケ」の「やべっち寿司」コーナーに出てきた元・巨人の元木大介が、 実は石原慎太郎ばりに「目をパチパチやる」癖のある人であったことに、今日初めて気がづいた。

テレビに出る人としては、これ、けっこう目立つ。

ていうかまぁこれを書いている僕自身も小学生四年生くらいのころ 親や教師から同じような癖について指摘されたことがあったので あまり他人のことは言えないのだけれど。

あと元木は「ココリコ遠藤に似てる」ってナイナイのふたりからやんや言われていた。 もしこれから痩せ始めれば小泉孝太郎にもだいぶ似た感じになるはず。 ('05年11月19日)



きょうのかんちがい


本人たちにいっさいの照れが無さそうなのが逆に恥ずかしい 「♪武勇伝武勇伝 デデンデンデデン」とか歌い踊りながらのネタで変な盛り上がり方をしている お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」について、どうやら僕はひとつ勘違いをしていたらしい。

というのは、立ち位置にして左側のメガネかけてないほうの人の「呼ばれ方」というのが、 僕はてっきり“兄貴分”を意味する『あんちゃん(兄ちゃん)』だと思いこんでいたのだけれど、 よくよく聞いてみたところ、 本当は「中田敦彦(なかた・あつひこ)」という名前の軽やかなニックネームであるところの、 『あっちゃん』なのだった。

『兄ちゃん』と書いて『あんちゃん』すなわちメガネかけている側にとっての“兄貴分”だからこそ、 あんなふうにネタのブリッジで「あんちゃんカッコイイー!!」「すごいよあんちゃん、すごすぎるョー!!」 という無条件の肯定がなされている、という設定だと信じ込んでいたのだけど。

違うんですね。こりゃうっかりうっかり。

しかし自分の勘違いを棚に上げると、 むしろそういう「あんちゃん=兄貴分」「メガネ=弟分」という設定じゃないとなれば、 「でがなぜ終始一貫して無条件の肯定を?」って今度は自分の中でつじつまが合わなくなってくる。 ('05年11月18日)



裸の大将

「ごきげんよう」に欽ちゃんが出てるのをちょっとだけ観てみたところ、 小堺も含めた出演者が会場のお客さん(というかカメラ)に全員「正対している」という、 とても気持ち悪い画面が視界に入った。 最初から観てない者の憶測に過ぎないのだけど これってたぶん欽ちゃんの仕業で 「斜めに座って出演者同士で勝手に喋ってるのはお客さんに失礼でしょ。 みんなで前向こうよ」とか突発的な提案が入ったりとかしたせいである。 ぜんぜん違ったら申し訳ないんだけど。 とにかく欽ちゃんはもうテレビで主導権握ろうとするのやめて欲しい。 イエスマンを脇に置いた状況で「欽ちゃん流」を見せつけられるのが非常にいたたまれない。 たしか 3 年くらい前に日テレの土日の午後あたりという非常にゆるい時間帯の番組で、 篠原ともえか山川恵里佳か千秋か誰か忘れたけど この人たちのようなある程度うまい女性バラエティタレントが欽ちゃんをいじり倒していて、 最終的にはカーレースのサーキット場でとんでもなく速く走る車の助手席に欽ちゃんを無理矢理乗せてぐったりさせる、 みたいな無謀な企画をやっていたのだけれど、 たしかこのとき欽ちゃんは珍しく最初から最後まで完全にやられっぱなしのイジられ役だった。 「あらこのポジションが受け容れられるのなら欽ちゃんもまだ大丈夫かな」って当時は思ったものだが、 人間そう簡単に「降りない」ものですね。大橋巨泉のほうがまだ分別あるかも知れない。 ('05年11月15日)



ボビー・オロゴンはガッツ石松みたいになってきてんのかな。
('05年11月12日)



西田ひかるが幻に見える。
('05年11月9日)



サイト名を元に戻しました。
('05年11月8日)



外国のことはよくわからない


あの最近よく耳にする 『 PUFFY の二人がアニメ化されて全米で大人気!』とかって、 いくら大々的に喧伝されたところでね、なんとも眉唾というか、率直に言って「それはウソではないか」ってすごく思うの。 「大人気!」の度合いとか、熱量みたいなものが、なにぶん実感としてまったく伝わってこないものだから。 日本国内で下火になっている人気をむりやり底上げするために、 外国でのことを持ち出して適当なこと言いまくってるんじゃないか、って。 たとえそのアニメの視聴率とかキャラクターグッズの売り上げとか、 なんらかの数字で人気の程度を“客観的”に示されたとしても、 外国市場における標準の尺度みたいなものが自分にはまるで備わってないがために、 それはそれでたぶんあまりピンと来ない。 で、話のついでに書いておくと、 ドクター中松が外国でいったいどれだけの「偉人」だというのか、ということも未だによくわからない。 ほんとにすごい人なのか、 それとも日本人の目が届かないのをいいことに外国で駄ボラ吹きまくってるだけの変態に過ぎないのか。 アメリカのどっかの市だか州だかで制定されているという 『ドクター中松の日』が、はたしてどれだけの意味を持つというのだろうか?  このもやもや感はいつまでも解消されることがないのである。 単に日本国内だけで細々と活動していればただの天才バカ発明家として消化できるものを・・・。 同様に、あのプリンセステンコーのアニメ化やらキャラクターグッズ化やらというのも、 「アメリカ流にとても細かい契約を結んでいる」とかいって「髪を切っちゃいけないんですよ」 なんてよく語ったりしているけれど、そこまでたいそうなものかしら? って首を傾げざるを得ない。 イリュージョンの腕前はともかくとしても、 日本でキャラクターとしてのプリンセステンコーが流行ったことなんて、 これまで明らかに一度も無いですから。どうもうさんくさいというか、ね。 また最近バラエティ番組によく出てる湯浅卓という弁護士 (プロフィール写真と実際の風貌がぜんぜん違っていて 「テレフォンショッキング」で翌日のゲストとして写真が紹介されてもアルタの客はノーリアクション) の、「ウォール街がどうこう」「西海岸が云々」「ビルゲイツがあぁだこうだ」とかいう妙にスケールの大きい話も、 単なる虚言癖なのか何なのか、よく判断できない。 とにかく日本の有名人のことは、そこに外国が絡むとことごとく話がややこしくなってしまって、 正直ウンザリなのである。鎖国してもいいと思う。 ('05年11月8日)



笑点のしあわせのかたち


円楽が病欠なのでここ三週間の「大喜利」コーナーは、 歌丸、楽太郎、小遊三が代理司会をリレーで務めている。 いくら代理とはいえこのベテラン落語家たちはこれまでの笑点で培ってきた己のカラーを忠実に踏襲した佇まいを見せ、 よって三者三様、まるで違和感を感じさせない司会ぶりを発揮していた。 このリレーは今後も好楽、木久蔵と続いていくものと思われ、 好楽は好楽でいつものようにはてしなくどーってこともなく、 木久蔵は木久蔵で近ごろめっきり喋りも風貌もヨレヨレで 本当に大丈夫なのかと不安だがいつものように小バカにされつつの与太郎節でなんとか成立するはずだ。 この代理司会がたい平や山田隆夫まで辿り着くことはさすがに無さそうで、 当分は主要レギュラー 5 人でぐるぐる循環していくものと思われる。

と、こうやってイレギュラーな状態を愉しめているうちはいいのであるが、 昭和 63 年 4 月の好楽再加入以降、盤石の布陣を形成してきた大喜利メンバーも、 ここへきてさすがに金属疲労を起こし始め、 少しづつ櫛の歯が欠けるように一人抜け二人抜け、 パーフェクトな姿からはめっきり遠ざかっている。 長期化するこん平の不在、そして円楽の離脱。 でまたこんな異常事態であるにも関わらず、 「こん平も円楽も元気に復帰しますよ」といった希望的観測を前提に、 あくまで番組側は平静を装い続けている。 それこそ好楽以来となった大喜利新レギュラーのたい平など単なるピンチヒッター扱い。

でもレギュラーの年齢的なことを考えると、 とてもじゃないが今の状況は楽観視できるはずもない。 たい平を除けば、昭和 8 年生まれの円楽を筆頭に、全員が 50 歳を超えている。 ていうか最年少の楽太郎でも 55 歳。 じゃあ、どのみち将来的にたいへんなことになるのならば、 もはやその存在自体が神さまの領域に達している歌丸や木久蔵が辛うじて元気なうちに、 いっそ大々的な「合同卒業式」をやって欲しいと願ってやまないのだけれど、どうだろう。 かつての笑点を支えた三波伸介や小円遊は急逝だったらしく何の準備もしようがなかったらしいのだが、 こん平や円楽のように一時的なつもりでフェイドアウトして、 そんな状態のまま最終的に死んで終わりというのでは、あまりにも忍びないじゃないか。 たい平の例のように一人抜けては一人加入、 なんてこっそり地道にマイナーチェンジを図っていくつもりなら、そんなの悲しすぎる!

もはや大喜利レギュラーなんてものは、生身の人間としての実態のない、 ほとんどアニメキャラのようなもので、おいそれとは動かし難しいのは百も承知なのだけれど、 だからといって幸せな引き際のタイミングをみすみす逃すのは あまりにももったいない。「笑点」は 6 日で通算 1991 回目の放送らしく、 あなたもうすぐ 2000 回ですよ。たいへんおめでたいことだがこんな状態では不本意だろう。 これを機にちゃんちゃかちゃーんと「大喜利改革」を断行するのも一案だと思う。 見倣うべきはドラえもんの声優陣総とっかえだが、 人材配置の上手なやり方によってはそのドラを上回る成功例となり得るはずだ。

しかし円楽の代わりに正式な司会者を立てるならいったい誰がいいだろうね。 繰り上げで歌丸というのでは年齢的に円楽と同じことだし、 かといって楽太郎では今ひとつ愛着が湧きそうにないし、 小遊三は実際おもしろいんだけど若干アウトロー的というか。 で、いろいろ消去法で脳内検索していった結果、 笑福亭鶴瓶あたりがやれば丸く収まるんじゃないか、 という想像がちょっともやもやしてきた。 あぁ新時代の笑点が見たいわ…。 とか、島田紳助や小堺一機が不在のときもそうだったけど、 いろんな番組の「司会」の人選について考えると、 ぼくは正直よだれが出てくる。そういう空想広げたすぎ。 ('05年11月6日)



はねるのトびらの

ものまね歌唱コントが可笑しい。 ロバート秋山の田原俊彦とかインパルス板倉のカールスモーキー石井とか、 もはやテレビで披露するものまねの人選としてのポジションさえ危ういような、 ある意味とんねるずの「細かすぎて伝わらないものまね」の真逆とさえいえるような定番ものまねを、 『本人として』いけしゃあしゃあとやってるのがとても気持ちいい。 またこのものまね歌唱というのがどの出演者陣も基本的にはそんなうまくないんだけど、 たとえば歌の節回しなんかだいぶ細部にまでわたって妙にツボを押さえていて、 うまくないのにおいしいところだけはきっちり教科書的にこなすことが出来ている、 というこのギャップがいい意味でたまらない。 ('05年11月2日)