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イグ・ノーベル賞をご存知ですかね?ノーベル賞のパロディで「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞。14回目に当たる今年は30日、マサチューセッツ州にあるハーヴァード大学で授賞式が行われた。
今年も「カントリーソングと自殺の関係」を統計学的に検証したアラバマ大学の教授や、「床に落とした食べ物を5秒間以内に拾い上げれば食べてもOK」という「5秒間ルール」は科学的に正しいことを立証したシカゴの高校生、そしてカラオケを発明した日本の井上大佑氏などが授賞した。
その中で、圧倒的におかしかったのが「combover」の発明。comboverというのは、サザエさんのオヤジ、波平がやっているようなハゲを弥縫するバーコードヘアのことだ。この波平系バーコード、れっきとした開発者がいて、なんと特許登録されているんだと!
バーコードの発明は、1977年、フロリダ州オーランドの故フランク・スミスさんと息子のドナルドさんがワインを飲みながらフランクさんのハゲについて話していた時に始まった。髪が頭の側面にしか残っていなかったフランクさんは、髪を全部剃ってスキンヘッドにしていた。
しかし、周囲の人から「全然似合わない」と否定的な意見が多く寄せられた。そこで、頭の側面に残っていた髪に着目。これを伸ばして、ハゲた頭丁部を覆ったらどうか、と試してみたのがバーコード頭の始まりだった。
スミス親子は、バーコード頭のやり方の図解とともに、特許を申請、見事に許可され、バーコード頭の父祖とみなされることになった。
で、ハゲのヘアスタイル史における画期的な貢献が評価され、イグ・ノーベル工学賞が授与されたというわけ。
さて、最初に触れたカラオケの発明者、井上大佑氏についてもうちょっと詳しく。「人々に互いに寛容になるまったく新しい手段を提供した」功績を称えられ、イグ・ノーベル平和賞の授賞。授賞の際には、イグ・ノーベルではなくノーベル賞の受賞者たちがカラオケに合わせてフランキー・ヴァリの「君の瞳に恋してる(CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU)」を合唱、井上さんを称えたそうだ。
10/02/2004 12:47
情報ソース
AP「via Yahoo! News : 'Combover' Engineers Given Ig Nobel Awards
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