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How to make the ring.
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How to make the RING.


多くの方々にプロレスのことについて知っていただこうと思い、
今回はプロレスで使用されるリングの作り方をご紹介いたします。

ちなみに私は以前新日本プロレスのスタッフをやっていたことがあって、
今回使用した写真は、そのときに極秘で撮影してきたものです。
そのため、場所や日時についての詳細については申し上げることが出来ませんが、
西日本のとある県で、2001年シリーズで長州力選手が出場した日、とだけ申し上げておきます。



午前9時過ぎの時点で、体育館はこのようにまっさらな状態です。
ちなみに体育館は土足厳禁のところが多いため、そのような体育館では
床に白い布を敷き、その上にビニールシートをかぶせて対応しています。


見難いですが、照明器具です。釣鐘状の形をしています。
照明1つあたりの重さはおよそ5〜7キロぐらいといったところでした。



体育館の天井で仕事をしているスタッフの方です。
照明器具等は天井からつるす必要があるので、このように高い所で作業が行われます。



アリーナ側から見た作業の様子です。
この日はTVマッチだったため、回線の取り付け作業はいつもより困難を極めていました。


作業の様子をスタンド側から。
リングの土台となる木のプレートが散見される部分に注目。



午前12時頃、いよいよリングの設置作業が始まりました。
まずは木の土台の上に鉄製の骨組みを設置していきます。


その次に設置した骨組みの上に木のプレートを敷き詰めていきます。
プロレスで選手が歩いたとき、「ドンドン」という音がするのは、木板が敷かれているからです。


木のプレートは厚さが2〜3センチほどもあり、試合で体重100キロのレスラー二人分が
落ちてきても、そう簡単には割れないような素材となっていました。


左側の人が背負っているのは黒いマット。
これを木のプレートの上に敷き詰めます。



黒いマットの役目は「衝撃吸収剤」ということでしたが、厚さ僅か1センチのマットでは
垂直落下式の技から選手のダメージを防ぐことへの効果はほぼ皆無であるといえます。



黒いマットの上からは、選手が動きやすいように黒い絨毯を敷きます。
この絨毯は厚さが1センチ未満のため、本当に動くためだけに敷設されたものであるといえます。


黒いマットはこんな感じで敷きます。
ベテラン選手になると、試合で選手をマットの隙間にある木の部分にめがけて落とすそうです。



ワールドプロレスリングの横断幕を設置している役員の方です。
リング設置と並行してTV撮影の準備も行われました。


黒い絨毯を敷いたら、最後にTVでおなじみの青いリングシートをかぶせます。
このシートは布製で、かなりきめ細かい素材で出来ていました。


リングの横にある青い塊は、リング脇の地面に敷かれるマットレスです。
マットといっても、普通の体育で使われるマットとほぼ同じものです。


最後にリングの上にロープを設置し、4隅のコーナーポストに
「スクウェア」と書かれたバックルを取り付ければ…。


完成!リングが出来たのは13時頃ですから、1時間くらいでリングが組み立てられました。
(周囲が暗いのは照明テスト・カメラテストのため)


コーナーバンクルを間近で。
サンドバッグと同じくらいの硬さでした。


リングを間近で。
リングはまるでベランダの上にカーペットを敷いたような硬さでした。


リングの上に設置されたロープを間近で。比較的軟らかいロープでしたが、
その分ロープ自体に弾性があり、選手が勢いをつけるのには最適のものでした。


プロレスリングの中身を撮影(ちょっと見にくいかな?)
プロレスのリングは9本の柱によって支えられていて、横倒し防止の骨組みがなされていました。


リング下にはペットボトルの水とバケツとホウキ、それにリングに上るための
梯子が置かれていました。カシン選手用のジュラルミンケースは置かれていませんでした。


本部席にはマイクが置かれていました。
この日の試合で、蝶野選手はこのマイクを使ってマイクアピールをしました。


「ワールドプロレスリング」の放送席の様子。
放送器具やらコードやらで、席周辺からは強烈な電磁波が出ていました。


辻アナ・真鍋アナが座るシートの様子はこんな感じでした。
試合の様子は手元のモニターテレビで見ることが出来ました。


試合で使われるゴング。
ちょっと触っただけで甲高い乾いた音が出るようになっていました。


控え室の様子。
クーラーが寒すぎるくらい効いていました。





おまけ:選手の練習中は関係者も含めて場内立入禁止でしたが、
私はこっそり撮影させていただきました。
リングで練習中の吉江豊選手(上)と、場内でランニングしていた長州力選手(下)。

コメント:プロレスのリングは、作り方があまり一般には公開されてはいません。
相撲の土俵やサッカーの人工芝については、一般の人でも気軽に作り方を知ることが
できるのとはあまりにも対照的です。

プロレスのリングについては、その作り方の謎もあいまって、あらゆる「疑問」や「疑惑」が
かけられてきましたが、今回私がプロレスのリングの作り方を(こっそり)公開することで、
そうした疑念に対するひとつの答えとなっていただければと思っております。

最後に私は、選手たちの練習風景をちょっとだけ拝見させて頂きましたが、
正規軍の連中が(真壁選手を除いて)チンタラ練習していたのに対して、
TEAM2000のメンバーの練習は非常に力が入っていました(特に天山選手)。
最近、正規軍はいろいろな方面から押されていますが、練習風景を見ていると
それもよく判るような気がしました。
ちなみに感想や苦情については掲示板へ。