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10円玉のギザギザはなぜなくなった?
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 ありましたねえ。ギザ付きの10円玉。時々見かけると意味なく集めちゃって、机の奥でくさくなってたりするんですよね。確かに最近のものにギザはありません。なんでなんでしょう? 

 財務省に聞いてみましょう。

 小さな疑問を解決しているものなんですけど、10円玉のギザギザはどうしてなくなったんですか?

 「少々お待ちください」。このセリフは『小さな疑問解決』いつもの展開ですが、違うのは保留中の音楽が流れないこと。電話の向こうの会話がかすかに聞こえます。「100円が……」「なるほど……」。議論が活発に交わされているようです。期待がふくらみます。

 「もしもし」はい。「お答えします」お願いします。「まずギザギザなんですが、貨幣の縁が削り取られるのを防ぐために入れていたんですね」なるほど。「それと、ギザギザを入れた当時の最高の貨幣であることを示すためでもあったんです」ほう。それは初耳です。

100円玉が出る前、10円が最高の貨幣だったのでギザギザが付いていたわけです。10円玉のギザギザがなくなったのは、昭和34年発行のものから。100円玉が昭和32年に発行されたのですが、その10円玉と100円玉がまぎらわしいということでギザギザが取られたんです」。

 100円が最高の貨幣になったわけだから、理屈にも合っていますね。でも500円玉が出た今でも100円にギザギザがあるのはなんでなんですか?

 「他の貨幣と区別するためと、偽造防止のためです」。最高の貨幣の地位を追われてもギザが付いている100円と付いていない10円はなんとなく不公平な気もします。ここらへんに10円玉がなんとなく哀愁を漂わせている原因があるような気もしますが、いかがなものでしょう。ちなみに貨幣の図柄を決めるのは、政府の閣議だとのこと。デザインは造幣局か、一般から募集したデザインを造幣局が修正するのだそうです。さらにちなみに、1円玉に描いてある木は「若木」という木です。