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外部から与えられる様々な知識。自分で考えたことは情報とは言わない。
現代社会においては、外部から与えられる知識の量が(昔に比べて)多くなっているため、また、その情報の真偽も定かではないため、本当に自分に必要な情報を取捨選択する能力が求められる。
1.事物・出来事などの内容・様子。また、その知らせ。
「横綱が引退するという―が入った」「戦争は既に所々に起つて、飛脚が日ごとに―をもたらした/渋江抽斎(鴎外)」2.〔information〕ある特定の目的について、適切な判断を下したり、行動の意志決定をするために役立つ資料や知識。
3.機械系や生体系に与えられる指令や信号。例えば、遺伝情報など。
5.高等学校の学習教科の一。コンピュータを活用した技術を学ぶ教科。
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ちなみに、<情報>の対語とは<物質>である。では、<物質>と<情報>の関係を、どのようにとらえればばいいだろうか? 以下に、やや解説的な定義をつけくわえる。
犬は吠えますが、犬という字は吠えません。
犬は地上で暮らしますが、犬という字は情報の世界に属しています。
これを、<リアル/ヴァーチャル> の、ふたつの世界の共存と言うこともできるでしょう。この2つの世界は、いま、はげしいスピードでたがいに影響を与え合っています。たとえば、ネット社会の影響力をひとつとってみても、ずいぶんと増していますからね。
また、情報化ということを数値化という意味でとらえるならば、たとえばコンビニなどにおけるPOSシステムとバーコードによる商品管理といった日常的場面も、そこを支えているのが情報インフラであることがわかります。
また、通貨や紙幣というリアルなカネに対して、マネーという数字上のカネの世界が併存していることも情報社会を構成する側面として無視できません。
犬は吠えますが、犬という字は吠えません。
しかしはたして、いま、ほんとうにそうでしょうか?
わたしたちは、もしかして犬という字が吠えはじめた途端、町中の犬もまたいっせいに吠えはじめるような、そんな(人類史初の)奇妙な時空に生きはじめているのかもしれません。
ムズイ話でごめんなさい。しかも辞書的定義からはやや逸脱しているかもしれません。しかしなにかのお役にたてば、と、書いてみました。しかしなにしろわたしたちは人類史上はじめての時空に生きているのですから、もちろん認識に誤解があるかもしれません。