素晴らしいトンデモ法運用のPSE問題 【PSE問題2】 [オーディオビジュアル]
本来、法運用の話なので「時事カテゴリ」にする話なんですが、今回の大騒動は
法そのものより運用の仕方が昨年11月でコロッと中古も含む事になった点であり
その煽りをモロに食らうのがAV機器なので「オーディオヴィジュアル」としています。
PSE記事は前に書きましたが日々変動・・・というか悲観的になってるので
記事を継ぎ足しし続けると1記事の容量がえらい事になるのでシリーズに変更しました。
で、5年前に中古業者が官庁に確認した際は中古問題なし、だったのが11月に
急展開でいやいや中古も含むから・・・という利権真っ黒な急転直下の事態。
表向きは国民の保護を・・・とか言ってますが、官僚がそういう風に言い出すときは
たいてい「隠したい事」があるのでそれを口実に利権を隠蔽したがっている・・・と
捉えるしかありません、出なければ苦情殺到の運用過程を見直すのは当たり前
それを頑なに弾いているのは、そう、利権が有るからに決まってます(笑)
と言うことで、腰砕けの東京者は
早速
お上に従いました
駄目だこりゃ~~~
あれですか、携帯電話事業に参入したいから、総務省に頼む手前、関わりのある経済産業省
に喧嘩売るマネはしたくない・・・と、Yahoo利用料払っているお客様より官僚様に貢物をする
のに明け暮れているようです。ADSLがラストワンマイルの光化で数年後に事業が行き詰るから
焦っているのでしょう・・・・・。
新聞等では
家電用品のPSEマーク、ネットオークションも経産省が監視
1999年に改正され、2001年4月1日に施行された電気用品安全法の猶予期間が2006年3月31日
から順次期限を迎える。これを受けて電気温水器や冷蔵庫、洗濯機などの白物家電のほか、
テレビやAV機器、家庭用ゲーム機などの中古電気用品に関して4月以降、リサイクルショップ
などが販売できなくなるケースがあるという。同法を管轄する経済産業省ではWebサイトを
通じて法律の周知を図っているほか、インターネットオークションでの販売も一部対象と
なることからヤフーでも注意を呼びかけている。
電気用品安全法は、規制緩和の流れから電気用品取締法を改正したもの。450品目の
電気用品のそれぞれに技術基準を定め、製造事業者と輸入事業者は適合試験などを履行する
ことで、電気用品に「PSE」マークを付して販売できる。一方、販売事業者はPSEマークのない
電気用品について販売できなくなることから、リサイクルショップや中古ゲームショップ
などへの影響が懸念されている。
インターネットオークションでの販売も対象となる。電気用品安全法は基本的には事業者を
対象としているため、個人が自分で使うために購入した製品を不要になったなどの理由で
販売するケースは対象外。しかし、個人であっても、一度に大量に出品したり、何度も
繰り返し出品している場合は事業者と見なされ、同法の対象になるという。
経産省は1月30日付で特定商取引法の通達を改正し、ネットオークションで出品者が
「事業者」に該当する場合を明確化したが、電気用品安全法では特商法のガイドライン
とは別に、出品状況を個別に判断するという。
取り締まりは経産省製品安全課が主導する。実際に出品されている商品を「試し買い」したり、
事業者や事業者と見なされた個人宅に「立ち入り検査」を実施する。罰則は厳しい。個人の
場合、100万円までの罰金もしくは1年以内の懲役、またはその両方。法人の場合は1億円まで
の罰金が科せられる。
なお、経産省ではWebサイトでQ&Aなどをまとめているほか、ヤフーでも経産省の
サイトを明示して注意を呼びかけている。
というYahooが腰砕けた事を報じています。
ここで「一部」となっていますが経済産業省曰く「一ヶ月に1~2台」が事業者と言うなかなか
あたまにお花が咲きました な担当者の基準が示されてます
んで、殆どアウトです。はっきり言ってYahooがオークションカテゴリーからAC100Vコンセント
から電力供給を受ける全ての商品のカテゴリーを廃止した方が諦めがつくというものです(苦笑)
PSEマークの対象は450品目。このうち4月からテレビ、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、
オーディオ機器、電子楽器など259品目でマークのない商品が売れなくなる。
経産省の推計では、中古家電の市場規模は千数百億円。販売禁止は同省が進める
リサイクル政策と矛盾するという批判がある。同省は「中古家電の売買は粗大ごみの減量に
貢献している」としながら「最優先は安全性」との主張は崩さない。
問い合わせに慌てた同省は今月からホームページに一問一答形式の説明を載せた。
古物商を所管する警察庁や業界団体を通じて規制の趣旨を説明する文書も配り始めた。
規制の「抜け道」も指南している。経産省に
問い合わせた業者は「自主検査してPSE
マークを付ければ売れる。ただし事故が
あれば全責任を負って」と言われた。
電安法では、同省に届け出るだけで「製造事業者」になれる。資格も要らない。製造事業者は
(1)商品の外観に問題がない(2)電源が入る(3)1千ボルトの通電試験で漏電しない、
の3点を点検すれば中古品にも新しいPSEマークをはれる。
ただ、マーク付きの粗悪品が堂々と流通する恐れもあり、消費者保護の点で疑問もある。
最近、特許庁は「他社製の中古品を自社製品として売るのは、商標法や不正競争防止
法に触れかねない」と言い出した。経産省は「あらゆる事態は想定できない。業者がケース
ごとに自己責任で処理して」とお手上げの様子だ。
楽器販売大手で中古楽器も扱う石橋楽器(東京)は経産省の「指導」に従い、中古品にPSE
マークを付けて販売するため、製造事業者の申請を同省に出した。「電気主任技術者」などの
国家資格を持つ社員を検査部門に充て、新たに数人の社員を研修し、資格を取らせたいという。
全く違う発想なのが、全国211店を展開するリサイクルショップ最大手の生活創庫
(静岡県浜松市)。販売禁止になる商品在庫は約16億円分もある。だが、販売は禁止でも
レンタルや無償譲渡は構わない。そこで4月から、製品の作動を保証する「価値
残存年限」を明示して客に貸し出す。年限を過ぎたら、そのまま客に譲渡する。
客は残存年限分のレンタル料を前払いすれば、買うのと同様に製品を使える。途中の返却も
でき、故障しても安心だ。堀之内九一郎社長は「中古品の需要に応え続けたい。逆風を追い風
に変える」という。
「国内がだめなら、海外だ」というのは全国8カ所でリサイクル業者向けの中古品オークション
を開催するリサイクルマスタージャパン(静岡県伊東市)。同社はアジアなど4カ国で海外
現地法人の設立を準備中。早ければ07年から、国内のオークションで売れない商品を輸出する。
丸田信治社長は「同じことを考える業者は増えるだろう。粗悪な商品が輸出される恐れもある。
国際問題にならないよう、経産省が目を光らせて欲しい」としている。
っていうか抜け道を経済産業省自ら指南するぐらいなら運用規定を当初の新品電気製品をいう
暗黙の「常識」に戻せば済む話なんだが・・・・
よほど利権が欲しいらしい。
で、Yahooは携帯参入の絡みか、アッサリ諦め従いましたが同じく総務省からの免許制である
テレビ局では・・・・・特に東京ほど「タブー」の縛りが無い関西圏では既に怒り心頭です。
このように既にハードオフ等業界の大手から順次買取できなくなり、販売も処分価格が付き
はじめています、んが、街角の個人商店的中古店や質屋などはあんまり事の重大性に
気付いていないのかテレビの取材で逆に「知る」始末・・・・まぁネットしていない情報格差
人間ほど今回の事態はちゃんと飲み込めず、事の重大さを知らないうちに4月1日を迎えるん
でしょう、で、それが経済産業省の狙いだったんでしょうね。
法律が発動(猶予期間終了)してから発見され>抗議して>法改正 なんて事は絶望的ですし
仮に結果そうなっても改正されるまで違法営業し続ける事は出来ず、結局廃業して実質法律に
沿った形に落ち着くんですから。
いやいやアンタ絶対心痛めてないからww
俺達の将来利権(天下り先とか)と下衆な民衆の財産(文化)を
天秤にかけて優先されるべきは何か、聞くまでも無いだろう?
って感じですから。語り口がね。
そうだそうだ、今回の運用方針転換に関わったやつ
全員レイオフするまで問題提起し続けよう!!
・・・・・・って、さすが関西圏の番組はストッパーが弱いから本音が出ちまうなぁ・・と思う(笑)
関西圏では怒り心頭なんですが、関東圏はどうなんでしょうか?
やはりチキンで腰砕け揃いなんでしょうか・・・・。
官庁のお膝元が動かないとなかなか新展開にいたらなさそうで悲しいねぇ。
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先日、割と気軽にAVヲタク的切り口で、この問題を取り上げたわけですが、これからが本論です。 本問題は、ビンテージ楽器やビンテージオーディオを愛する音楽家やA&V;ファン、中古電気製品の売買を行う中古品販売業者の狭い範囲の問題に矮小化されて報道される傾向がありますが、実際には、...[続く]
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