台湾は反日化するか?
昨日の産経新聞「正論」コラムで中村勝範氏がこのところの台湾国民党の
躍進を受け、抗日化の可能性を懸念してました。氏のコラムにちょっと
疑問がありましたので私の意見を述べさせて頂きます。
確かに馬英九国民党党首が総統に就任したのならこれまでの親日ムードの
後退は避けられないでしょう。しかし、中共や半島宜しく露骨に反日化するか
どうかといえば流石にそれはないと私は思います。私は馬英九党首
が総統に就任すれば台湾で百家争鳴が起きると見ています。
台湾の言論自由社会度は韓国とは比べものになりません。そもそも
自由で無ければ李登輝氏が総統になれる道理はなかったのですから。
つまり台湾では金美麗女史の親日も高金素梅の反日も言論の一種と
して評価されているのであって、反日主義な韓国社会とは訳が違います。
従って、国民党やその支持者が下手な反日発言をしたら、それが果た
して台湾の利益になるのかどうかが厳しく問われるのは確実な所であり
ましょう。よって、国民党と言えども中共や半島の安易な反日発言には
容易に与しないと思われます。台湾国民党は米国民主党に相当する
存在と見た方が宜しいでしょう。
逆に言えば中国共産党と違い、理論武装が強力なものと思われ
ますから台湾国民党の対日発言は警戒したほうが宜しいでしょう。
特に蒋介石等「中華民国軍」を正当化するでしょうから、このところは
反論材料があれば徹底的に出すべきです。
また、米台関係が重要なのは台湾人も自覚している所であり、
対日観は米国の対日観の変化と連動するものと思われます。
従って米国が反日基調なら台湾も反日基調化しますが
中共や半島の様に露骨な反日主義の台頭はあり得ない
と見た方が宜しいでしょう。何故ならば流石に論拠が乏しい
反日論は到底台湾の利益には成り得ないからです。
結論として台湾人の間では日本を是々非々で評価すべきだという
空気が広がっていると考えるのが適切でありましょう。
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